エイリアンの新作映画が遂に始動!!しかし今ままでのシリーズとは別の作品になる模様。

こんにちは畑内です。

今回は完全休眠中だった『エイリアン』の新作映画の発表です。

タイトルは未定ですが。

監督と脚本は『ドント・ブリーズ』(2016年)の

フェデ・アルバレス監督だそうです。

あとこのエイリアンの映画は。

『純粋にアルバレス監督のアイディア』から始まったものだそうです。

新たなキャラクター達による非常に優れたストーリーだそう。

また過去作とは一切繋がりを持たない独立したストーリーだそうです。

ちなみにシリーズを産んだリドリー・スコット氏もプロデューサー

として参加するそうです。

随分以前に彼は新作のアイディアを非公式に提案していたそうで。

そのアイディアをリドリー氏が覚えていたので声掛けで実現したとのこと。

こちらは多分、エイリアン。エイリアン2。エイリアン3。エイリアン4。

プロメテウスやエイリアンコヴェナントとも

無関係な並行世界(パラレルワールド)の話になるようです。

でももしかしたらオマージュはいくつかあるかも。

個人的には初期の削除されたシーンを含めた

『1979年のエイリアン』の原点回帰をしてほしいですね。

また完全生物としての凶悪なエイリアンが暴れ回る姿が見たいです。

 

情報元はこちら↓

『エイリアン』新作映画が始動 ─ 監督は『ドント・ブリーズ』フェデ・アルバレス | THE RIVER

 

公開が楽しみです。時間はかかるでしょうが。待ちましょう。

ただやっぱり『コヴェナント』の続編の『アウェクニング』が見たいんですが。

もう中止にされちゃったから見れないのかな?

あのアンドロイドのデヴイッドのエイリアン製造計画の

続きが気になって仕方がないのですが。

 

あとドラマシリーズの方も制作されるそうで。

こちらは米FX局で進行中。こちらは脚本と制作指揮を

『ファーゴ(2014)のノア・ワイリー氏が務めるそうです。

ドラマの撮影は2023年に始まる予定だそうです。

うーん。また途中で打ち切りにならないといいが・・・・。

とくにアメリカは視聴率が下がってくるとあっさりと打ち切りにするので。

 

ドラマも映画も楽しみです。では♪♪

ニーアオートマターの伝説の闘技場の強すぎる二大裏ボスVSお笑い芸人の狩野英孝!!前代未聞の世紀の対決!!

こんにちは畑内です。

今日はお腹の調子が悪いので仕事は休みです。

そこで久々に今回はニーアオートマターの面白ネタをひとつ書きます。

皆様はテレビゲームをプレイしている時に普通の本編の特に

RPGや格闘系やバトル系のゲームで必ずボスと呼ばれる存在がいますね。

これは誰でも知っていると思いますが。

真・女神転生Ⅳfinalやストリートファイタードラゴンクエスト

ニーアレプリカントバイオハザード

これらには物語の本筋に関わる意味でのボス戦と言うものが用意されています。

例えばバイオハザード2(RE2)であればタイラントやスーパータイラント

Gの第1形態。第2形態。第3形態。第4形態か第5形態が物語のラストに

登場するラスボス。となっているように。

これら本編の物語で必ず物語を進めていれば必ず遭遇する。

(つまり物語の展開上で)これらはいわゆる表ボスと呼ばれます。

 

しかしここ最近のゲームでは製作者やスタッフやあるいは

遊び心で製作された『裏ボス』と呼ばれるものが存在します。

そしてそんな『裏ボス』で自分が見た最もインパクトがあり。

印象深い『裏ボスキャラ』をとりあえず一人だけ紹介したいと思います。

 

それはニーアオートマターのダウンロードコンテンツの闘技場より。

これはニーア―オートマターの本編とは別にソフトの本体とは別に

コンテンツをダウンロードする事によって得られる闘技場のクエストから。

思わぬ意外過ぎる。と言うよりよくこんなのを許可したなぁ~

感心するスペシャルキャラです。多分、普通なら絶対にやらないと思う。

ましてアメリカ合衆国なんて絶対にやらないであろう。

何せ相手は・・・・ある有名人物なのだから・・・・。

このスペシャルキャラは闘技場に行けば誰でも戦えることが可能です。

そして今回の挑戦者はなんと『ラーメンつけ麺僕イケメン』で

おなじみの狩野英孝さんが挑戦。

その場の一体感と共に熱いバトルが繰り広げられていました。

そのスペシャルキャラのお二方は・・・・・。かなり爆笑してしまいますが。

スクエアエニックス代表取締役社長の松田洋祐氏。

ちなみにこの最初の松田社長のHPをかなり減らすと今度は・・・・。

いきなり乱入する形で・・・・・・。

プラチナゲームス代表取締約社長の佐藤賢一氏。

が現れると言う。凄い豪華仕様になっています。

そして最初は狩野さんは2代社長に成す術もなくボコボコにされますが。

次はプラグインチップを利用して補助でスピードを上げたり。

逃げ回っている内に回復させると言う特殊な機能を使い。

狩野氏は闘うのですが。

社長2人の攻撃パターンは主に。

遠距離では自分の顔を模した弾丸を大量に周囲に放つ攻撃パターン。

波状に大きく広げて攻撃するパターン。

佐藤社長の場合は高速移動からの急近接の連続キック攻撃が

一番強力な打撃攻撃コンボで直撃するとかなりのHPが削られます。

動きが素早く苦戦を強いられるものの彼は・・・・勝利します。

かなり強い裏ボスとなっており。それでも対策をすれば倒せる。

本編の戦いにだいぶ慣れて相当やり込んだ人向けの難しさとなっています。

この動画の模様は『スクエアエニックス公式チャンネル』の。

狩野英孝のクリティカノヒット』の後半部分の最後にて公開されています。

気になる方は是非チェックを。


www.youtube.com

 

また他にもニーアオートマターのゲームを紹介した

『スクエアエニックス公式チャンネル』内。

狩野英孝のクリティカノヒット』にあります。

 

狩野英孝のクリティカノヒット』ニーアオートマター編(パート1)


www.youtube.com

 

狩野英孝のクリティカノヒット』ニーアオートマター編パート2

ちなみに2BのモデルはOOOさんの奥さんらしいです。


www.youtube.com

 

 

また狩野英孝さん自身も現在自身のチャンネルで

『ニーアオートマター』本編をゲーム実況中ですので是非見て下さい!!

もう一度プレイして色々操作方法やストーリーの一部やゲームのタイトルを思いっきり忘れても方向音痴でも頑張ってプレイする彼のゲームの珍道中は面白いので。

是非!狩野英孝さんを応援してください!!


www.youtube.com

 

今日はこの辺にします。

なんだかパソコンの回線が重くて動かなくなったり。

固まったりする。いつもの事ですが何とかならないのでしょうか?

では♪♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(第34章)有り得たかもしれないもうひとつの結末・バッドエンド

(第34章)有り得たかもしれないもうひとつの結末・バッドエンド

 

十六夜咲夜(いざよいさくや)はあの真っ赤に輝く

コア(核)の内部から大勢の男達の声がした。

私は虚ろな瞳のまま「みんなが呼んでいる」と独り言のようにつぶやいた。

私はコア(核)の穴の中に入って行った。

でもしばらくしてふと我に返った。

そして気が付くと私はまたイリスオブジェクトの

真っ赤なコア(核)の上に立っていた。

更にもっと過去の前々回のループの記憶を思い出そうとした。

しかし頭痛がした。そのループの記憶は全く思い出せなかった。

自分が天魔ゼルエルの力も元々持っていた

『時間を操る程度の能力』も完全に封じられてしまい。

何も出来ぬままイリスオブジェクトの真っ赤なコア(核)

の中に完全に閉じ込められている間の記憶しか全く思い出せなかった。

しかし自分が太陽神テスカトリポカに殺害される若村秀和と

反メディア団体ケリヴァーのメンバー達の

断末魔を長々と長々と聞いた事を思い出した。

彼女は怖くなった。

そして咲夜は最近の前回のループの記憶を取り戻した。

最近の前回のループの時間軸で太陽神テスカトリポカが

若村秀和と反メディア団体ケリヴァーの悪霊を

火炎属性魔法特大威力ブラッディローズで焼き払った光景を思い出した。

のぴと同じく咲夜も全身を震わせていた。

のぴの顔色を見ると確かに顔面蒼白だった。

さらに太陽神テスカトリポカはのぴにゆっくりと近付いて行った。

一方で咲夜は途切れ途切れに前回の何処かのループの記憶を思い出していた。

『運命によりアメリカに来日した『おこさまぷれーと達』。

『生命と確約を宣言する太陽神テスカトリポカ』。

『おこさまぷれーとのメンバーのちゃきとゆいにゃとりあら達』。

『太陽神テスカトリポカに毒殺されるヘンリック・ターナの哀れな最後』。

『正気を失い発狂して絶叫するおこさまぷれーとのメンバー達』。

『虚空の女王イリスが殺せない存在で生命そのものだと言う』。

『14歳の女の子の霧島マナが閉じ込められているヱヴァンゲリヲン4号機の

コア(核)を見つけた。とおこさまぷれーとのしゅがーと話している事』。

『間に合わないと言う霧島マナの言葉』。

『私はショッキングな彼女の言葉に何度も絶望した事を』。

しかしマナは『運命の輪なら必ず見つけられると言った。』。

本当にループの記憶の断片かただの夢かどうかさえ分からなかった。

のぴも前回のループの記憶で自分の能力を思い出していた。

そうだ!私は!『死を殺し続ける存在』。

太古の昔から転生を繰り返す存在。

私は『死』や自分自身や大勢の人々が自然に抱く『死にたい』という

欲望を殺し続けて人類滅亡の処理を行う『死』を永遠に殺し続ける者。

だから私は『死』を殺し続けている。私の力がある限り私は決して倒れないッ!!

ここで屈しない!しかし彼女の心には不安が渦巻いていた。

直ぐに若村秀和と反メディア団体ケリヴァーの悪霊の集合体を完全に抹殺した後。

太陽神テスカトリポカはあっと言う間にのぴの目と鼻の先まで接近した。

のぴは危険を本能的に察知して『正義』メルキセデクに変身しようとした。

太陽神テスカトリポカは両瞳を真っ赤に輝かせた。

同時にのぴ『正義』メルキセデクの変身能力を

太陽神本来の力を利用して魔封状態にしてしまった。

これによりのぴは完全に『正義』メルキセデクに変身出来なくなってしまった。

太陽神テスカトリポカはのぴを吸収しようとした。

「無駄じゃ!汝はもう逃げられぬ!!これで終わりじゃ!」

次の瞬間、太陽神テスカトリポカの足元からブワアアアッ!

と赤と青に輝くカビのようなものが沸き上がってきた。

同時に赤と青に輝くカビのようなものが瞬く間にのぴの足元から両脚から

胴体から両腕と両手も顔面も頭髪も全て覆い尽くした。

たちまちのぴの視界は赤と青に輝く光で染まり尽くされた。

「うっ!うわあああああっ!ああああああっ!あああっ!あああああああっ!!」

そして瞬時にのぴの肉体は赤と青に輝く液体となって人型を失い崩壊した。

とうとう残ったのは彼女が生前着ていた衣服のみが

綺麗な状態で床に落ちていたのだった。

しかも床には僅かに赤と青に輝くシミが付着していた。

こうして太陽神テスカトリポカはのぴの肉体と魂ごと

『ネガブドネザルの鍵』を自らの胸部に吸収したと同時に『のぴ』の全ての

宇宙と世界の自然法則のプログラムをいとも簡単に支配権を手中に収めた。

続けて太陽神テスカトリポカは未だに怯えている十六夜咲夜(いざよいさくや)

の方を見た。「さて!のぴの『ネガブドネザルの鍵』は手に入れた!!

咲夜よ!汝の胎内に欠けた心の虹の女神イーリスの胎児を我に納めるのだ!!」

咲夜は絶望と恐怖でその場を動けずにいた。しかしすぐにある事を思い出して

自分の能力である『時を操る程度の能力』で時間を停止させようとした。

しかし幾らパチッパチッパチッと指を鳴らしても一切反応は無かった。

「無駄じゃ!ここは柳星張の宇宙の負のエネルギの力で完全に封じられておる。

ここはディラックの海。現実(リアル)と

幻想郷の虚ろな暗黒の時の流れとは異なるのだ。

咲夜は自分の能力を完全に封じられてしまい逃げる事が出来なかった。

太陽神テスカトリポカは同時に十六夜咲夜は急に頭痛を感じた。

「うっ!ああっ!ああううっ!何?あっ!いやっ!私の中に入ってこないでえっ!」

彼女は苦しそうに両手で頭を押さえて激しく呻いた。

「やめてぇっ!入らないでえええっ!出て行ってえええっ!」

咲夜はしばらく太陽神テスカトリポカが

自分の身体の中に入るのに必死に抵抗し続けた。

やがて「うっ!」と小さく唸り、たちまち彼女に精神を乗っ取られた。

太陽神テスカトリポカは虚ろな表情の咲夜を自分の思うように自由に操った。

咲夜は太陽神テスカトリポカに操られるようにメイドドレスを。

そして下着を脱いだ。

太陽神テスカトリポカは「咲夜は美しいのう・・・」とうっとりした表情で言った。

彼女は自らの右腕を伸ばして右掌を咲夜の張りのある丸い両乳房の

浅い谷間の肌に触れた。その瞬間、彼女の掌はズブズブと

咲夜の張りのある丸い浅い胸の谷間の白い肌の中に一気に沈み込んで行った。

やがて太陽神テスカトリポカの右掌がゆっくりと下へ下へと降りて行った。

それは深い胸の谷間からゆっくりと臍の辺りから下腹部の

虹の女神イーリスの胎児のいる下腹部まで移動させた。

咲夜は瞳を閉じて、両頬を紅潮させた。

彼女は思わず短い声で「あっ!」と高い声で喘いだ。

その瞬間、目の前が真っ白になった。

咲夜の脳裏に紅魔館の一室での出来事を思い出した。

「あっ!はっ!そんな・・・・どうして?!貴方が幻想郷の紅魔館にいて?あうっ!」

「さあ!咲夜よ!外神ホラー・イリスの宿る

イリスオブジェクトまでのぴと我を導くのだ!

汝は既に我とセックスをして。そのお腹に宿った

虹の女神イーリスの胎児は間違い無く我と汝の娘。

汝こそ正当な継承者なのだ!

我は『サトル・ユウマ』と『聖母マリア』がセックスをして

お腹の子供を宿した虹の女神イーリスの胎児を知っている。

我は人間の生殖行動のセックスのやり方を学習した。

我は人間達が行う生殖方法の知識を身に着けた。

そしてここよりも過去に遡り。

汝が魔獣新生多神連合の冥王ホラー・サウロンによって

こちら側(バイオ)の世界へと連れ去られる1週間前に来て!

正当な継承者として我と汝はお互いの肉欲の求めるがままセックスをした。

つまりもう汝のお腹には2匹目の虹の女神イーリスの胎児は存在していたのだ!

フッ!あのリヴィアのゲラルドも

フィリパ・エイルハートも烈花法師も迂闊だったのう。

そしてサトル・ユウマが行った不完全な『21の新約の秘跡』は

我の知識を得る手段に過ぎぬ故に

人間の生殖行動のセックスのさえ学習できればもはや用済みじゃ!

だからわざと自然の調和を乱して彼ら彼女らが手を下すまでも無く

失敗するように仕組んでおいた。

結果、儀式自体は失敗してしまった。

我の全ての計画通りに。

聖母マリア』の子供は何の変哲も無い普通の人間の子供となった。

元々母親役だった汝が神の兵力で『オペラ座の怪人・サトルユウマ』の偶像と

真の肉体を殲滅する事で十六夜咲夜(いざよいさくや)。

つまり汝が正当な継承者となり、真の母親となったのだ。

あれはその為の儀式だった。」

太陽神テスカトリポカはパチッと指を鳴らして咲夜の精神支配から解放した。

同時に咲夜は精神聖杯を解放された事で虚ろな瞳は元の輝きを取り戻した。

そして彼女は我に返り、正気に戻った。しかしその怯えていた表情は消えていた。

彼女は操られている間にも太陽神テスカトリポカが自らの口で語った真実と彼女こそ

が自分の夫であり、妻である事に気付いた。そして思わず喜びの涙を流した。

しかし喜びを感じる一方で不意に強い悲しみの感情も沸き上がった。

レミリアお嬢様。御免なさい!」と小さくつぶやくように謝罪した。

「安心しろ。儀式を終えたら肉体を再生させて幻想郷に帰してやる!!」

やがて咲夜はふわりと宙へ待った。

まるで風に煽られた木の葉のように。

彼女はまるで結婚したばかりの自分の夫であり妻でもある太陽神テスカトリポカを

買ったばかりの新居に案内するかの様に上へ上へと引っ張って行った。

続けて十六夜咲夜(いざよいさくや)は太陽神テスカトリポカとのぴの魂を

導くかのようにイリス・オブジェクトのコア(核)の前に宙に浮いた状態で静止した。

「もう誰も我を止められぬ者はおらぬ!私の勝ちじゃ!この時間軸ではな!」

十六夜咲夜は太陽神テスカトリポカを連れてイリスオブジェクトの

真っ赤なコアが左右に大きく円形に開いた穴に接近した。

そしてイリスオブジェクトの真っ赤なコア(核)の円形の穴に

咲夜は顔からそのまま太陽神テスカトリポカと共にバクッ!

と美しい白い肌の裸体は完全に飲み込まれて行った。

咲夜は静かな口調で「ただいま」とつぶやいた。

イリスオブジェクトも「おかえりなさい」と答えた。

同時にイリスオブジェクトは完全に目覚め、外神ホラー・イリスとなった。

外神ホラー・イリスは天を仰いだ。

そして一気に頭上の天使の輪と全身が真っ赤に輝いた。

高熱の円形の衝撃波を連続で放った。

完全な世界の終わりを告げる第4のラッパから再び始まり。

続けて第5のラッパ。第6のラッパ。第7のラッパ。

連続で放たれた衝撃波は現実(リアル)の現世のこちら側(バイオ)の

世界のアメリカ合衆国を中心に地球上の全ての大陸と海全体の拡散して包まれた。

そしてほとんどの人類は人間の感覚で言う『死』に覆い尽くされて行った。

大勢の人々の魂は若村秀和の意志とは異なり、生と死の境の三途の川に

着くと全て黒き月に包まれるように消えて行った。

やがて外神ホラー・イリスは現世・現実(リアル)のこちら側(バイオ)の

世界にゲート(門」を通り出現した。同時に天空に黒き月も出現した。

外神ホラー・イリスは頭上に黒き月を掲げた。

やがて超巨大な黒き月の中央に十字の切れ目が現れた。

続けて超巨大な黒き月の中央が完全に大きく開いた。

続けて解放された大勢の人々の死を迎えた魂達は妊娠した若い女性達の

子宮に宿りSHB(サイレントヒルベイビー)として転生して行った。

また世界は大都市や工場と言った人間社会の文明社会は粒子化して消え去った。

代わりに自然の木々や山や動物に満ちた自然が書き換えられるように現れた。

十六夜咲夜とのぴは太陽神テスカトリポカの胎内から魂のみの状態で古き自分達の

こちら側(バイオ)の世界が瞬く間に書き換えられて行くのを黙って眺め続けた。

もう自分にはどうしようも出来ない無力さを噛み締めながら・・・。

終わり行く古き世界に2人は涙を流して別れを告げた。

さらに外神ホラー・イリスは現世のこちら側(バイオ)の世界を

全て新しい世界へと書き換えると新しい世界の緑の芝生の上に着地した。

外神ホラー・イリスは太陽神テスカトリポカと胎内にある『ネガブドネザルの鍵』

と『虹の女神イーリスの胎児』力を自らの意志に従い。

旧人類の若い女性達とSHB(サイレントヒルベイビー)を

妊娠した事を確認して彼女は自らの目的を達成できて満足な表情をした。

太陽神テスカトリポカは約束通りにのぴと咲夜の肉体を元通りに再生させた。

更に太陽神テスカトリポカは元通りに再生させたのぴと咲夜の肉体に

2つの彼女達の魂とアストラル体を吹き込んだ。

やがてのぴと咲夜は静かに瞼を開けた。

目覚めたのぴは「あれ?」とぼうぜんとした表情となっていた。

それに対して咲夜は太陽神テスカトリポカに自らどんどん接近した。

咲夜は太陽神テスカトリポカの両方に触れた。

続けて咲夜は太陽神テスカトリポカのピンク色の唇に自らの唇を重ねた。

更に咲夜は太陽神テスカトリポカの口内に自らのピンク色の舌を入れた。

するとー。太陽神テスカトリポカもそれに呼応するように自らの舌を入れた。

しばらく二人はディープキスそしてお互いの唾液と舌を絡ませ続けた。

「うううっ!ううううっうっ!ううんっ!うっ!うっ!うっ!ううっ!」

大きく唸り続ける十六夜咲夜(いざよいさくや)。

「んんっうふっ!うううっ!うううんっ!

うううっぐううっ!ぐううっ!うううっぐううっ!」

まるで野獣のような唸り声を上げる太陽神テスカトリポカ。

それを見ていたのぴは引いてしまい後退した。

「えっ?どうして?そいつ?敵でしょ?なんで???」

彼女は顔面を蒼白させていやいや首を左右に振った。

十六夜咲夜はゆっくりと太陽神テスカトリポカからのぴに視線を移した。

彼女の瞳はオッドアイで右目が真っ青。左目が真っ赤に妖しく輝いていた。

咲夜は静かに口元を緩ませた。うふふふふっ!と妖艶に笑い始めた。

「私は本来は『静かなる丘・サイレントヒル』の

裏世界に閉じ込められていたリサ・ガーランドの分霊であり、娘。

本当の私の居場所は太陽神テスカトリポカの楽園なのよ。」

「違うっ!貴方の居場所は!!本当は・・・・違う筈だよ!!」とのぴ。

「いいえ」と咲夜は首を左右に振った。

「本当は違っていたのよ!私は月の佐久名姫でも無かったのだから!!」

「いいの?それでかつての仲間達の主人や家族の元に帰らないの?!」

「いいのよ!貴方はどうするの?

早く『おこさまぷれーと』の仲間達の元へ帰らないの?!

きっとこの太陽神テスカトリポカの楽園の何処かに必ずいる筈よ!」

咲夜の言葉にのぴは落ち込んだ表情となった。

彼女は咲夜を心底嫌いになった。

何故なら?仲間を裏切ったからからだ。

それは怒りに変わった。

「もう。いいよ。いいよ。貴方がそうしたいならすれば!?

私は決して仲間なんか!絶対裏切らない!

もういいよ!咲夜が仲間の元に帰らないのならさ!!
私は絶対に!ぜーつたいに!仲間なんか裏切らないんだからね!!」

「この世界では人間社会の常識はもう存在しない。

ここは混沌(カオス)の世界。裏切りも仲間を大事にするのも自由の世界なのよ。」

太陽神テスカトリポカと十六夜咲夜はのぴに向かって優しいまなざしを向けた。

彼女は威厳のある声でこう話し始めた。

「私は人間達や原初に戻った十六夜咲夜を愛しておる。我の妻として。

しかしかと言って怒り狂ったのぴを捨てたりせぬ。それが自由だから。」

「私はこの混沌の世界の全人類の『イヴ』となるのよ。彼女は『アダム』なのよ。」

咲夜は前の前が再び真っ白になった途端に本来の在るべき家族の記憶を思い出した。

「そう。私は幻想郷の紅魔館の主のレミリア・スカーレット様。

主人の親友のパチェリー・ノーレッジ。小悪魔達とメイド妖精達。

居眠り門番の。私のかけがえの無い家族。

私にとって帰るべき居場所。私にも本来帰るべき家も。

咲夜はふと右側に気配を感じて振り向くとすぐ隣に我に返ったのぴが立っていた。

咲夜はのぴに静かな口調で「ねえ?」と呼びかけてある質問を投げかけた。

貴方の帰るべき場所は?家族は?友人は?」と。

のぴは嬉しそうな表情の後に力強く答えた。

 

(第35章に続く)

緊急告知!!全世界累計出荷・ダウンロード販売数600万突破の大人気アクションゲームRPG『ニーアオートマタ―』アニメ化決定!!

こんにちは畑内です。

今回は再び最近動画視聴で嵌ったゲームのアニメ化が

決定したので久しぶりに書きます。

それは『ディレクターのヨコオタロウ氏』の切なく悲しい

アンドロイドと機械生命体達の物語。

『ニーアオートマター』がアニメ化される!!

このゲームはスクエアエニックスプラチナゲームズの会社が合同で製作した

このゲームは全世界で大ヒット!!

主人公のアンドロイドの『2B』や『9S』のコスプレが世界中で話題になっていた

のは有名であろう。『えなこ氏』の『2B』のコスプレの写真なら

見たことがあると思う。

 

舞台は宇宙人が繰り出す『機械生命体』の圧倒的戦略の前に人類は

成す術無く月に敗走している遥か未来。

新たに組織されたアンドロイド部隊『ヨルハ部隊』

所属の『2B』は『9S』と共に地球奪還の為に熾烈な戦いに身を投じる。

『全ての生物は滅ぶようにデザインされている』。

ヨルハ計画とは?戦う意味とは?命も無いのになぜ殺し合うのか?

激しい戦争の最中に得た真実とは??

ゲームをプレイしている方なら音楽も美しく余りにも

切ないストーリーに泣きそうになること間違いなし。

最近では『ラーメンつけ麺僕イケメン』のセリフで

お馴染みのあのお笑い芸人の方もゲーム実況やスクエアエニックス

番組に出演し、ユーチューブ内で絶賛配信中です!!

狩野英孝クリティカルヒット』と『ニーアオートマターの生配信』は必見です!!

 


www.youtube.com

 

放送が楽しみですね!!とりあえずテレビでも放送されるのだろうか?

されるのなら日曜日の『デジモンゴーストゲーム』と『ワンピース』に続いて

毎週見る為のルーティンになるかも知れません。

楽しみです。では♪♪

 

(第33章)クリス・レッドフィールド選手の槍投げ

(第33章)クリス・レッドフィールド選手の槍投げ

 

「どうするおつもりですか?」

碇ゲンドウはゼーレの議長のキール・ロレンツに質問した。

「米国第1支部にてプロダクションモデルのヱヴァンゲリヲンの実験」

「つまりS2機関の搭載実験が行われる。パイロットは不要」

「必要なのは生贄。コア(核)の中の魂ですな!!」

「彼女を生贄にするのは心苦しいがね」

「では!彼女の誘拐の手配を進めましょう!!」

「よろしい!そうすれば!人類補完計画は必ずうまく行くだろう!」

「人類の裏切り者。偽りの光のルシファーをコキュートスの氷河に落とす。」

こいつら!くそっ!ふざけた事を・・・まさか?マナは?だからっ!くそっ!!

ドラキュラ伯爵は彼女がイリスオブジェクトのコア(核)の中にいる事に気付いた。

そして怒りが心の奥から沸き上がるのを感じた。

更に彼は激しく獣のように唸り声を上げた。クリスは心配になった。

霧島マナ碇シンジの恋人だった女の子だ。

碇シンジエヴァに乗る前からゲンドウに呼び出されて

特務機関ネルフに来る前から付き合っていたらしい。

のちに両親の許可を取って時々遊びに来ていたようだった。

しかし・・・・彼女と碇シンジが親密になり、肉体関係の可能性が

現実味を帯びてきた事を察知したゼーレと彼の父親のゲンドウの手によって。

彼女は。アメリカに連れ去られて。

あの量産型イリスのように生きたままコア(核)に閉じ込められた。」

「ただ米国第2支部ごと事故を装って処分されたのかどうかは不明だ。」

「じゃ!肉体も魂もか??ディラックの海に沈めたかも知れないとだと!!」

クリスは怒りを隠せなかった。なんて奴らだ!!少女にそんな!!

「そして偶然か運命か」とつぶやきドラキュラ伯爵はゆっくりと指さした。

「あのイリスオブジェクトのコア(核)の最奥の場所に

ヱヴァンゲリヲン4号機と霧島マナが閉じ込められている筈だ!

それは儀式を阻止する為のラストピースだ!

『ネガブドネザルの鍵』。

『ガイウスの槍』。

ヱヴァンゲリヲン4号機のコア(核)』。

あと十六夜咲夜(いざよいさくや)。

『正義』ゼルエル

のぴと『正義』メルキセデク。これで全部だよ!!」

イリスオブジェクトの本体が安置されている『柳星張の宇宙』。

「もう!ちょっと!私を忘れないでよ!いつまでおじさん達!話してんの?」

ドラキュラ伯爵とクリスは色々な事に気を取られ過ぎて

近くにいたアスカの存在を忘れていた。

2人は罰悪そうに揃って「すまん」「すまない」と謝った。

アスカは何の躊躇もなく大声で質問をした。

「もう。いいけどさ!霧島マナって誰?

バカシンジに恋人なんか要る訳ないじゃない!」

クリスはまたよく分からずにこんがらがった。「知らないのか?」と聞いた。

アスカはさも当たり前のように

「全然知らないし。見たことも聞いた事も無いわよ」と答えた。

するとドラキュラ伯爵がクリスと同じく頭がこんがらがっている

惣流・アスカ・ラングレとクリスをフォローする為に

簡単に分かりやすくこう説明した。

「その霧島マナと言う人物は惣流・アスカ・ラングレのエヴァの世界にいない。

式波・アスカ・ラングレの並行世界(パラレルワールド)の人物だ。

しかも幾つかの式波の中の何処かの並行世界(パラレルワールド)のな。

「私の知らない。シンジの恋人か・・・・」とアスカは羨ましそうに言った。

「あるいはエヴァのループ世界で描き直された世界にいたのかも知れないな」

「違うエヴァ世界線の人か・・・・それはさておき!」

クリスは切ない表情を一瞬だけ見せたが直ぐに真顔になった。

「よし!早く!太陽神テスカトリポカがここに来る前に阻止してしまおう!」

「ああ!アスカ!ガイウスの槍をクリスに!」

ドラキュラ伯爵に促されてアスカは「はい!おじさん!」と元気よく返事した。

そしてクリスに向かってガイウスの槍を差し出した。

クリスは大きく戸惑った。「おい!まさか?俺が投げるのか?」

ドラキュラ拍車とアスカはただただ黙って頷いた。

「冗談だろ?」アスカとドラキュラ伯爵の顔を見たがどうやら本気らしい。

クリスは渋々ガイウスの槍をアスカから受け取った。

ガイウスの槍の力は中庸(ニュートラル)の力を持つ。つまりこの槍は。

ロンギヌスの槍とカシウスの槍とも違う存在だとドラキュラ伯爵はクリスに説明した。

クリスは改めてガイウスの槍を見た。そのガイウスの槍は。

右側はオレンジ色。左側は青色。半分の形をしていた。

それはフォークとスプーンの形をしていたものが組み合わさったように見えた。

白い中央の長い棒の左右に三角形の青とオレンジの鋭利な先端をしていた。

左右に鳥の羽根のような突起に中央は白い棒にまるでDNAの螺旋状に

青とオレンジの槍の一部が複雑に絡み合っていた。

そしてとにかく持ちにくかった。

これをあの!イリスオブジェクトのコア(核)に突き刺せば儀式を止められる!!

そしてこの槍は元々神では無く人間が創ったものだから人超えた神や

人間ではない存在の自分達では扱えないようだ。

つまりドラキュラ伯爵やアスカが投げても槍の力は100%発揮できないと言う。

ガイウスの槍を100%の力を確実に引き出すには純粋な力を持つ人間の力が必要だと言う。今ここにいるただの人間であり、精神と自らの意志の強さを持つ純粋な人間。

ガイウスの槍を使用できるのはクリス・レッドフィールドだけだと言う。

クリス・レッドフィールドはしばらくガイウスの槍を見ていたが直ぐに決心した。

「ぬおおおおおおおおっ!重いッ!やり投げなんかやった事無いぞ!!」

クリスは上腕筋をフルに使い、歯を食いしばり、右腕でガイウスの槍を持ち上げた。

右腕を真上に上げた。

しかも重くて仕方が無かった。

しかしこれを投げないと!!みんなや世界は助けられないッ!!

クリスは気力だけで両腕でガイウスの槍をさらに掴み、持ち上げた。

続けて一度だけ降ろした。

そして身体を後方に逸らした。

両手にギリギリと力を込めた。

腕は痺れつつあった。

しかし今!ここで落とす訳にはいかないッ!せかいを!妹のクレアの為にッ!!

クリスは歯を食いしばり、槍の重さに全力で耐え続けた。

イリスオブジェクトは頭上に真っ赤に輝く光輪を浮かせていた。

しかし目立った動きは無く常に静止していた。

ドラキュラ伯爵は「行くぞ!」と号令をかけると静かにカウントダウンを始めた。

「投擲まであと4!3!」と。

クリスは右脚をグッ!と虚空の床をしっかりと踏みしめた。

そして自分の身体の重心を安定させる為に歩幅を調整した。

ドラキュラ伯爵のカウントダウンは続いていた。

「2!」と。「うおおおおおおおおおおおおおおっ!」

クリスは眉毛を動かして獣のように大きく唸った。

「1!」とドラキュラ伯爵がカウントダウンを言ったあと。

ガイウスの槍はオレンジ色と青色にぴかーっと力強く発光した。

クリスはドラキュラ伯爵が「ゼロ!」と叫んだと同時に身体を斜めに傾かせた。

続けて自らの筋肉質な身体をゆっくりと前進させた。

クリスはガイウスの槍を片手でしかも右腕の筋力だけで全身全霊で支えた。

そして一気に前進しながら歯を食いしばり、口を大きく開けた。

長々と渾身の太い叫び声を上げながら右腕を大きく前後に振った。

続けてクリスがタイミングよくガイウスの槍を手放した。

クリスが全身全霊の全ての筋力を使って

投げたガイウスの槍は超高速で飛行を開始した。

ガイウスの槍は斜め上に真っ直ぐ飛んだ。

超高速で飛んだガイウスの槍はオレンジと赤の光の槍となった。

ヒュウウウウウウ!と宇宙にも関わらず空気が切れる音と共に

ガイウスの槍は一転違う事無く真っ直ぐイリスオブジェクトの

巨大な真っ赤なコア(核)目掛けて飛び続けた。

やがてイリスオブジェクトが張った真っ赤な分厚い

バベル超結界を軽々と突き破って突破した。

そしてあっと言う間にイリスオブジェクトのコア(核)の表面に突き刺さった。

一瞬でイリスオブジェクトのコア(核)と刺し貫きそのまま停止した。

さらにガイウスの槍は周囲に青とオレンジ色の壁のようなものを形成した。

やがてイリスオブジェクトの真っ赤に輝くコア(核)は青とオレンジの壁により

全て覆い尽くされた。するとドラキュラ伯爵は「良しッ!」とガッツポーズをした。

「これで?・・・・・うっ!つかれ・・・・・た・・・・」

クリスは呟くと全身の力が抜けて一枚板のようにバッタリと仰向けに倒れた。

彼は全身の力が抜けて指一本も動かせなかった。

するとドラキュラ伯爵は虚空の床に

倒れて身動きも取れなくなったクリスを見降ろした。

「これで君達人類はひとつの事しか選べなかったが。

ガイウスの槍によって若村秀和の人類補完計画

あるいは太陽神テスカトリポカの絶滅と進化。

そして現実(リアル)の世界を元状態に完全に再構築する人間の魂の力によって

ガイウスの槍によるインパクトのどれか3つの選択が与えられた。」

「そう。だから結局どうにかできるのは人間の力だけなのよ。おじさん。」

アスカはクリスの顔を覗き込みながらそう言った。

「あとは『のぴ』とあそこに取り込まれた魂の選択次第」

成程、結局ガイウスの槍を投げただけでそれだけだったのか・・・・。

クリスは自分のできる事がそれだけなのが無性に腹が立った。

しかしどうにもならず。自分のできる事がそれが精一杯だと悟った。

クソっ!俺は・・・・また。あのイーサン・ウィンターズと同じように全ての決着は。

ただの理不尽に巻き込まれた一般人が付けるのかよ!このっ!なんでだ!!」

しばらくクリスは悔しそうな表情のまましばらく沈黙していた。

それをなだめるような。どう声を掛けたらいいのか分からなかった。

アスカはクリスの顔を覗き込みながら話を続けた。

「もう私達の役目は終わったわ。あとは魂の中の人間達の意思次第なの。」

「・・・・・・・・・・・・・」クリスは長々と沈黙した。

 

イリスオブジェクトの真っ赤なコア(核)の中に侵入していたのぴと

おこさまぷれーとのメンバーのちゃきと

ゆいにゃとりあらは若村秀和と向き合っていた。

絶望的な表情をした若村に対して希望に満ちたのぴが言った事。

「大丈夫!貴方を必ず救い出す!あのウォルター・サリバンのように・・・・」

それに対して若村秀和はのぴの言葉を頭ごなしに

全否定して決して信じようとしなかった。

「嘘をつくな!それは偽りの希望だ・・・・・」と若村は反論した。

その直後、パアアアアン!と甲高い音がイリスオブジェクトの

コア(核)の内部の真っ赤な壁に反響するように広がって行った。

同時に真っ赤なコア(核)の青い壁は青とオレンジの分厚い壁に覆われた。

「これは?ガイウスの壁?ようやくクリスとドラキュラ伯爵と

アスカさんがうまく行ったんだ!」とのぴ。

のぴも既に前回と前々回のループの記憶を全て思い出していた。

一方、若村秀和は訳が分からず激しく戸惑い続けながら周囲を見渡した。

何が起こってんだ??おい!これはなんだ??

儀式じゃない!俺のしたいやつじゃない!

彼は頭の中がパニックになった。そして激しい怒号を上げた。

「どうなってんだ??お前達の仕業なのか??えっ?滅茶苦茶にする気かぁ!

余計な事をすんな!余計な事をっ!このクソ女め!何をした?!」

彼は狂ったように太い声と荒々しい口調でのぴに詰問した。

のぴは怖がる事も無くただ黙って若村の言葉を聞いていた。

のぴは落ち着きの払った静かな口調で若村にこう言った。

「新しい儀式よ!もう・・・・いや!酷い事!悲しい事を終わらせるの!」

若村は彼女の言葉に衝撃を受けて口を閉じた。

「やめろっ!儀式はッ!俺がやるんだよ・・・・なんでだ・・・・」

やがて若村は精神的ショックを受けたのか全身と両拳を震わせた。

やがてイリスオブジェクトの核(コア)内部では若村の周囲の

反メディア団体ケリヴァーのメンバー達がゆっくりと集まり始めた。

若村と反メディア団体ケリヴァーの大勢のメンバー達は蜂の巣を

つついたように一斉に激怒した。同時にみるみると悪霊に変貌した。

大勢の魂が融合し、超巨大な芋虫と赤ちゃんを組み合わせたような怪物となった。

ちゃき。ゆいにゃ。りあらは絶叫してのぴのうしろに隠れてしまった。

それからさっきのガイウスの壁とガイウスの槍の力によって。

あるいは人間の強烈な意志と感情によってイリスオブジェクトの

核(コア)にのぴよりも早く到達していた。

天魔ゼルエルを持つ者。十六夜咲夜(いざよいさくや)はさっきまで

若村に操られていた洗脳が消え去って我に返った。

彼女は正気と元の自我を取り戻した。

その為、咲夜は何故ここにいるのか分からずしばらくキョトンとしていた。

しかしすぐに十六夜咲夜(いざよいさくや)は

前回と前々回のループの記憶を取り戻した。

ちなみにその際も自分が若村や反メディア団体ケリヴァーメンバー達と思われる

多数の男達に呼ばれて「みんな呼んでいる・・・・」と思い込んでしまい。

そのままコア(核)に取り込まれたが。

正気と自我を取り戻して洗脳から解放された瞬間。

気が付けば咲夜はまたイリスオブジェクトの真っ赤なコア(核)の

上に立っている事も同時にい思い出した。

更に彼女の脳裏には今まで起こった過去の長い長い記憶も存在していた。

それは『サトル・ユウマ』の21の新約の秘跡の事件を解決して烈花や

リヴィアのゲラルド達から別れた直後の『子宮の卵』をどうにかした後だった。

また思い出した事があった。

それはフィリパ・エイルハートとリヴィアのゲラルドと天魔イロウル

私の精神の中にいた天魔ゼルエルと烈花と協力して2つ目の神降ろしの儀式は

確か新約の12の秘跡。儀式自体は『子宮の卵』は孵化せずに機能を停止させた。

それは自然の調和を大きく乱した事で失敗したはず。

聖母マリア』の子供は虹の女神のイーリスの力は失われて。

何の変哲も無いただの子供になった。母子共にゲラルドが助けた。

術者の『オペラ座の怪人』の真の肉体も『虚無』『暗黒』『憂鬱』。

『希望』『誘惑』『起源』『監視』『混沌』の8つの槍を突き刺して。

『裏切りのサイファー』のゲラルドに倒されたのよ!

彼は異世界と共に消滅したの。間違いない。でもどうして?

聖母マリア』の日本人も『絶望』から『希望』になったのに??

どうして?あの虹の女神のイーリスの力は私に宿り『母体』となった。

消えた筈の『絶望』は若い女性の魂に宿っている。でもでも。

あの女性の魂は・・・。まさか?あの日本人記者?別人?分からない。

急速に時間をないがしろにして失敗した筈の儀式がどうして??

若村秀和は他の儀式の一部を集めて新しく作り直す為だったとしたら?

この儀式に『子宮の卵』は登場しない。代わりにあのイリスオブジェクトの

コア(核)が現れた。私は『母体』。そして『知恵』がのぴさん。

『ネガブドネザルの鍵』『虹の女神のイーリス』全てがあいつが??

じゃ。サトル・ユウマの悪の部分の『オペラ座の怪人』はまんまと利用されたわね。

そして私は若村秀和に精神を操られて。天魔ゼルエルがいたのに・・・・。

私は生命と創造を司る虚空の女王イリスに・・・・。分からないけど。

『かえるのうた』!あれのせいだ!私はあの後色々思い出せないけど。

そして若村にのぴよりも先に水溜まりに突き落とされた。

私はブクブクと鼻と口から泡を出して沈んで行った。

私は水の底へと動けないままどんどん沈んで行き。そしてー。

私は真っ赤に輝くコア(核)に着地した。

 

(第34章に続く)

(第32章)生の宣告者

(第32章)生の宣告者


www.youtube.com

「汝ら人間は神により禁じられた知恵の実を食べ楽園から追放された。

そして人間の男には労働の苦しみを。人間の女には子供を妊娠して出産する際には。

苦痛を与えられた。

そして反メディア団体ケリヴァーの若村秀和、全ての男女は等しく。

悪徳の流行。殺人や虐待。SNSソーシャルメディア」や職場や学校。

ネット上のいじめ。盗み。性的暴行。セクハラ。暴力。様々な犯罪を犯し続けた。

そして人々はお互い苦しめ合い、傷つけ合い、己の欲望と邪心から選民思想を発達させ

宗教を悪用して冒涜する罪人達。全ては自らが幸せになれる。

自ら正義の為。と幸せの世界になる。儚い希望を抱いている。

しかしそれは偽りの幸せに過ぎない。神に近づく為に『死』したところで意味は無い。

生きる事を捨てる者は決して生まれながらの原罪からは逃れられぬ。

キリストは全てを身代わりには出来ぬ。原罪は一人一人個人が迷い!

決めて解決するものだ!それが出来ぬ

今の旧人類に決して未来も無いし。希望も無い。」

激しく苦しみながらも太陽神テスカトリポカに向かって若村秀和と反メディア団体ケリヴァーの融合体は聖人の毒の力でのた打ち苦しみながら

襲い掛かる姿を見ていた彼女は。

「哀れな人間達だな。もはや失望した。消え去るがいいっ!

今まで来る筈が無かった世界の終末をただ何もせずに待ち続けて

余りにも虚しい時間の中でしか生きられぬとはのう。」

「うがあああああっ!テスカトリポカあああっ!選民思想!!

汚れた悪魔めええっ!ぐああああああああああああぅ!!」

太陽神テスカトリポカは右腕をスーツと上げた。次の瞬間、右掌が真っ赤に発光した。

「火炎属性魔法特大威力!ブラッディローズ!さあ!華々しく散るがいい!!」

右掌は真っ赤な火炎に包まれた。そして掌から真っ赤に輝く

超巨大な獄炎の薔薇の形をした火球が放たれた。

やがて放たれた真っ赤に輝く超巨大な獄炎の薔薇の形をした火球は

若村秀和と反メディア団体ケリヴァーの悪霊の融合体をひとつも残らず焼き尽くした。

つんざくような断末魔の男女の絶叫と共にあっさりと彼らは魂と

アストラル体諸共二度目の『死』を迎えた。

ドラキュラ伯爵も危険を察知して素早く後退してイリスオブジェクトのコア(核)から

脱出した。イリスオブジェクトのコア(核)はひし形の穴が開いていた。

ひし形に開いたコア(核)の穴の内部には太陽神テスカトリポカが浮いていた。

ドラキュラ伯爵は榛色の瞳で太陽神テスカトリポカをしっかりと見据えた。

太陽神テスカトリポカはイリスオブジェクトの真っ赤なコア(核)が開いた

ひし形の穴の最奥から真っ赤に輝く瞳で逆に真っ赤なコア(核)の外にいる

ドラキュラ伯爵を見据えた。やがて静かに口を開きゆっくりと語り出した。

「もはや今の旧人類には失望している。あの死神ホラー・タナトスにもな。

ドラキュラ伯爵よ。汝はこちら側(バイオ)の世界の人々をどう思うか?」

「人間と言う生き物はお前の言う通り一人一人個人で考え。悩み。葛藤し。

一人一人個人が自らをどうするのか?何をするのかを決めて解決させるものだろう。

我々神様ばかり頼りすがるようでは自らの意志で希望も未来も掴めまい。」

ドラキュラ伯爵の答えに太陽神テスカトリポカは更に淡々とこう語り続けた。

旧人類は自然を傷つけ、動物を虐殺して全滅させた。」

「そうだな。エコだの太陽光発電だの。エコバックだの。

プラスチックごみを減らすだの。

色々、自然や動物を守る為に活動しているが結局は人間達の・・・・だな。」

「つまり?自然と動物を守る為に人類は絶滅すべきだと?」

「それは?本当に正しいのか?正しくないのか?私には分からん。

私は全滅して欲しくは無いな。何故ならジル・バレンタイン

娘のアリス・トリニティがいる。自分の家族が幸せに暮らしている

こちら側(バイオ)の世界の多くの友人や仲間や

これからなるであろう人々の存在は消せさせやしない!

たとえそれが創造神であり。太陽神の厳命でもな!!」

ドラキュラ伯爵は榛色の瞳に決意が宿っていた。その彼の言葉に迷いが無かった。

それはー。自分でも驚く程、人間らしい言葉を言っていたのだった。

太陽神テスカトリポカはそのドラキュラ伯爵を見据えながらこう話を続けた。

「だが。もう何もかも遅かったな。既に我はここに現れた時点で。もはや。

旧人類は滅亡確定で在り、新たな生命の誕生の確定でもある。

こちら側(バイオ)の世界は新人類で全ての大地が満たされるのだ。

SHB(サイレントヒルベイビー)を宿した

旧人類だった若い女性達は全て妊婦となり。

旧人類の魂はSHB(サイレントヒルベイビー)に転生される。

汚れた男達も旧人類の記憶を消し去り!

原始から全て創世記のアダムとイヴから歴史が始まる!」

「そうか。それでは次からは太陽神テスカトリポカの登場はご遠慮願うとしよう」

「我は『リビドー』『デス』と対なる特性を持つ者『太陽』。もはや完全に目覚めた。

さっき殺した若村秀和が行った聖母フランドールを利用した完全な儀式によってね。

聖獣達の力と鉄版の力を借りてね。

本来は我の砕けた神の力の破片だったのだからのう。

8つの力は全て不完全なインキュバスに集まり!遂に完全となった。

もはやドラキュラ伯爵ですら勝てぬ。

実際にあの悪霊となった若村秀和も。黄金騎士ガロの称号を持つ冴島鋼牙。

魔女王ホラー・ルシファー『ミカエル』の力を持つエア・マドセンと言う人間の男。

我が母上の魔人フランドール・スカーレットの強大な最高の魔人の力も。

魔導力も魔戒の力でさえも我が太陽神の力には及ばなかった。

これもあの最後の戦いとなった『静かなる丘・サイレントヒル』の教会の礼拝堂の

地下のバベルの超結界内に幸運にも現れた『十六夜咲夜(いざよいさくや)』

と『おこさまぷれーと』の『のぴ』を吸収して『ネガブドネザルの鍵』。

そして『虹の女神イーリスの欠けた心の胎児』のふたつを手に入れ!

純粋なパワーアップをしたおかげじゃ!!そしてパワーアップした

我の強大な太陽神の力によって彼らは遂に屈して完全に敗北したのだ!!

そして我を封印する唯一のフラウロスも。

我が彼らに完封勝利した証として踏みつけて粉々に破壊した。

こうして連中は我を封印出来ず我は自由の身となった。

ついでに連中は殺してはおらん。我が創造した異空間に避難させてやった。

連中は今頃、書き換えられたこちら側(バイオ)の新世界へと到着している事だろう。

勿論、彼の妻の冴島カオルも無事だ。また全ての人類は消え去った訳では無い。

それならば問題なかろう?勿論、知り合いも別次元の並行世界(パラレルワールド

から来た人々も生きておる。最後に『おこさまぷれーと』のメンバー全員とのぴも

東方の幻想郷の十六夜咲夜も新しく肉体を再生させて元の仲間のところへ送り返そう。

勿論、『ネガブドネザルの鍵』も『虹色の女神イーリスの欠けた心の胎児』も

我の胎内に永劫に存在し続ける事になる。

つまり2人とも余計な役割から解放される。」

「だが!そんな勝手は外神ホラーの副王ヨグ・ソトホースが許さないぞ!」

ドラキュラ伯爵は語気を強めて鋭く反発した。

すると太陽神テスカトリポカは何事もなかったかのように淡々と説明を続けた。

真っ赤な瞳にはとても真剣で力強い太陽神としての自信に満ちた光が宿っていた。

「我は太陽神テスカトリポカ。生の宣告者。外神ホラーの副王のヨグ・ソトホースや

白痴の魔王ホラー・アザトホースは。我の実力を認めざる負えないだろう。

既に太陽神の本来の力を既にしっかりとここで示したのだから。」

「くっ・・・確かに・・・」とドラキュラ伯爵は悔しそうに歯を食いしばった。

更に続けて太陽神テスカトリポカの話は淡々と続いた。

「そして我はここに来て新たな昔の記憶を思い出した。

この本来の目的は死神ホラー・タナトスの復活ではない。

本当の我はこの虚空の女王イリス。全ての生命の母たる存在を復活させる事だった。

この虚空の女王イリスは本来は我の存在に引き寄せられて目覚めが始まるのだ。」

「『生の宣告者』?『死の宣告者』じゃないのか?

一体?お前はなんだ??」とクリス。

「『生の宣告者』は絶滅と進化だな。」とドラキュラ伯爵。

「この存在は大いなる生命と進化のイリス。大いなる赤き存在にして神霊。

人間達の言語で当て嵌まらないから表現できぬ。

のぴは『ネガブドネザルの鍵』を持ち、我にはそれが必要だった。彼女はー。

運命の悪戯を呼ぶ超常的な力によってアメリカにやって来たのだ。

「『おこさまぷれーと』の初の海外ロケ・イン・アメリカの企画を撮る為にのう」

「彼女はこの事件に巻き込まれる運命だと!ふざけるな!

そんなもの!あってたまるかああっ!!」とクリスは不意に怒号を上げた。

彼女までイーサン・ウィンターズと同じ運命だと言うのか??

ふざけるな!一般女性や一般の男が日常を送れないなんて。

何故だ?何故??巻き込まれる人々はこぞって

こんな理不尽な事を体験しなければならないんだ???」

すると太陽神テスカトリポカはクリスの心を見透かしてそう言った。

「それもまた運命。他人がどうこう出来る問題ではない。運命は簡単に曲げられぬ。

若村は『ネガブドネザルの鍵』を超常的な力で起動させて『神化』させた。

のぴは目覚めた。同時に虚空の女神イリスの目覚めも始まっていたんだ。

虚空の女神イリスとのぴはひとつになるべき存在なのだ。

全ては我が原因でもあるがな。銀色の卵の死神ニュクスと対を成し!

太古にこの全ての世界に『生命』成るものを授けた存在。

それが我とイリスだ。イリスもまた外神ホラーじゃ。

白痴の魔王ホラー・アザトホースと同様のな。力も同等だ。

目覚めれば全ての旧人類と社会は滅亡してしまう。

代わりに全く新しい純粋なる生命に満たされる。

古き命が消えうせても新しい命が誕生する。絶滅と進化だ。これは確定だ。

我がここに現れた時点で全て決したのだ。我はここに現れた時点で全て決したものだ。

自然の流れには逆らえない。我はここに!生を宣告するものとする!!

我の存在が『生命の確約』のようなもの。例え黄金騎士ガロの力でも変えられぬ!」

クリスはその『生命と進化』がもはや防げないと言う事に絶句し、言葉を失った。

「もはや絶滅しない生命は存在しない。進化も同じ。時の流れは止められぬ。

我や虚空の女王イリスを倒す事は不可能だ。生命のみでそもそも死が存在しない。」

クリスは激しく動揺し、戸惑いを隠せなかった。何もしゃべれなかった。

「殺せない。倒せないとでも・・・いうのか?!

ふざけるな!」とクリスは震えていた。

「そうだ。我は聖母フランドールの中にいた故に人間らしい感情を持っておる。

我を封印すればいい。そうすれば・・・・いや。お前達は諦めないな。言わん!」

一度、太陽神テスカトリポカは以降はしばらくの間だけ口を閉じた。

「まあ。その通りだよ。私達は決して諦めん!逃げ出すなどしないッ!!」

「絶対の絶滅と進化の怖さも知らぬな。ドラキュラ伯爵!」

太陽神テスカトリポカはドラキュラ伯爵の

言葉を聞くなり、また余裕の笑みを浮かべた。

その時、イリスオブジェクトのコア(核)の内部から

あの『おこさまぷれーと』のメンバーから声が聞こえた。

「見つけたでこの変態野郎!!」とちゃきの声。

「ヘンリック・ターナだっけ?この最低な男め!」としゅがーの声。

「現実(リアル)に帰ったら覚えとき!警察に逮捕されんだから!」りあらの声。

「無駄だよ!もう『絶滅と進化』の確約は済んでいるんだよ。」とヘンリックの声。

「なんや?その進化とは滅びだかの確約って?」とちゃきは質問した。

するとヘンリック・ターナは高笑いしながらこう答えた。

「つまり君達のこちら側(バイオ)の世界の現実は終わりなのさ!!

もう二度と君達は現実(リアル)の世界に戻れないんだ!

もう誰も彼女もイリスオブジェクトも止められないのだよ!ああ!ついに!

滅びと進化の時が来たんだ!そしてあの子もコア(核)も使えないよ。

あははははははははっ!!ははははははははっ!」

「あの子のコア(核)ってなんや?」とちゃき。

「見て!あそこにでっかい真っ赤な球体があるうっ!」とりあら。

「中に人??14歳の少女やないかいッ!何で?こんなところに?」とちゃき。

「もう封印の儀式は使えないッ!さあー絶望してしまえーっ!!これは!うっ!

ぐうああっ!はっ!聖人の血だと?有り得ないッ!私がぐがあああっ!ぎゃあっ!」

ヘンリック・ターナの絶叫と断末魔と共に爆発する音がした。

莫迦め!よけいな事を口にするな!さてと!すまなかったなぁ!」

『おこさまぷれーと』のメンバー達の目の前でヘンリックは毒殺されてしまい。

目の前で破裂して二度目の死を迎えた。

そして魂もアストラル体も消滅してしまう光景を目撃した彼女達は一時的に正気を

失い、絶叫した。しかし幸運にものぴとしゅがーは正気を保っていた。
ドラキュラ伯爵はそのコア(核)の14歳の少女について説明しようと話しかけた。

しかし『おこさまぷれーと』のメンバー達は全員とても話せる状態では無かった。

だがしばらくして正気を保って幸運にも話しかけているしゅがーの声だけが聞こえた。

「あたし・・・も・・・う・・・・駄目なの・・・」

「あんた誰?この赤い球体?いつからあ?ここにあるうん?」

「私は霧島マナ・・・碇シンジの恋人だったの・・・」と答えた。

「私ならイリスオブジェクトを完全に封印できる。のぴさんと咲夜さんが必要。」

「じゃ!じゃ!のぴと咲夜って子を連れてくれば何とかなるんやな!」としゅがー。

「もう!この時間軸じゃ間に合わない・・・・

ヘンリックを追って私を見つけたら・・・」

「間に合わんて!!いやいや!まって!まって!わし探すよ!

見つけられればええんやろ?」

「もう無理。でも運命の輪の中なら必ず見つけられる。」とマナ。

しかしマナとしゅがーの会話は途切れて消えた。

ドラキュラ伯爵は口元を緩ませて笑った。

彼は太陽神テスカトリポカに悟られぬようにしっかりと口を閉じた。

あえて思考停止にして彼女に自分の考えと情報を知られないようにした。

ドラキュラ伯爵はクリスに向き直ると。彼は全身から真っ白な光を発した。

「なっ!くそっ!外なる神の力!時間を巻き戻す気か?!

またしても逃がさんぞ!!」

太陽神テスカトリポカはドラキュラ伯爵の企みに気付いた。

続けてドラキュラ伯爵の背中に右掌を向けた。

そして極限まで達していた真っ白な光は

太陽神テスカトリポカの眼を一時的にくらませた。

同時にクリスも目の前が真っ白になった。しばらくしてクリスは瞼を開けた。

気が付くとクリスは休日に訪れていたハワイ・オワフ島のリゾート高級ホテルの

スイートルームの白いベッドの上で大の字で眠っていた。

どうやら時間の巻き戻しか並行世界(パラレルワールド)の

移動かどっちか分からないが。

一応成功したみたいだな。何かに気付いたようだったが。

ドラキュラ伯爵は前回の時間軸で得た情報をクリスと共有した。

現在の時間軸まで約108回目連続ループを繰り返してようやく

109回目の時間軸に戻り、またイリスオブジェクトのある『柳星張の宇宙』へ

来たドラキュラ伯爵はクリスの記憶の目覚めに呼応して

前回の時間軸の198回目のひとつ前の記憶を思い出した。勿論、全てである。

「そうだ・・・・ヱヴァンゲリヲン4号機のコア(核)。霧島マナ。」

「その子は碇シンジと恋人だったと言っていたが。何者なんだ?」

ドラキュラ伯爵はクリスの質問をした。

そのクリスの質問をきっかけに脳裏に過去のヱヴァンゲリヲン

存在する世界のネルフのとある場所で。

ゼーレのメンバーとネルフ司令官のゲンドウの会話の記録が流れ込んだ。

どうやらここマイナス宇宙では過去と現在と未来が混沌としているようだ。

それはまるで混沌の無線のようだった。

「あの君の息子の恋人は我々にとって厄介な存在だ」と議長のキール・ロレンツ。

「左様!彼の先生のところから来た田舎娘は何とかせねばならぬ」

「君の息子の碇シンジの恋人霧島マナ。彼女の存在は偽りの希望だ。」

「彼女は堕天使ルシファーだ。計画の妨げになるだろう。」

「ならば!排除するまでですよ!偽りの光は消えてしまえばいい!」と碇ゲンドウ

「では排除は君では無く我々が何とかしよう。神の子は二人もいらぬ!」

 

(第33章に続く)

(第31章)終わらない一日

(第31章)終わらない一日

 

惣流・アスカ・ラングレは自らの強い意志で解放させた『未完成の量産型イリス』

の強大な力を利用して自らの全身の表面に同質のATフィールドを展開させた。

『未完成の量産型イリス』の霊体を増幅させて自己のATフィールドを強化させた。

徐々に増幅させたATフィールドで確実にゆっくりと花弁状に広がった銀色の塔の

先端から黒い穴にまるで蓋するように展開させた相手のATフィールドを

中和させて行った。やがて大きくATフィールド同士は干渉し合い。

中和されてパキパキと音を立てて穴が広がって行った。

オレンジ色の分厚い壁のATフィールドに開いた穴はどんどん底

向かって深くなって行った。数十分後。アスカの悪戦苦闘の末に。

とうとう銀色の塔の穴を塞いでいたATフィールドをドリルのように穴を開け。

深く抉り出し、一気に黒い穴の中の

『柳星張の宇宙』に続くゲート(門)の中に侵入した。

そして光速のスピードであっと言う間に消え去った。

「ほおー大した子じゃな!」と阿門法師は感心した。

「少女とは言えここまでの事が出来るとはなかなかやるな」と大河。

ピアーズとスティーブンそしてハガネの騎士達はただ圧倒されて茫然としていた。

彼らはただ凄いとしか思う事が出来なかった。

 

イリスオブジェクトの本体が安置されている『柳星張の宇宙』の

ドラキュラ伯爵は虚空の床にうつ伏せに伏せたままこれはまた呑気に

自ら新しく買ったばかりであろうピカピカのスマートフォンを取り出して。

あろう事かパシャッ!パシャツ!と写真を撮影し始めると

自分のアカウントのツイッターにその写真をアップして。

指でメッセージまで書き始めた。

「おい!こんな非常事態になにやってんだ??バカかあんた?」

クリスは思わず怒鳴ってしまった。

「慌てたってあれが来なきゃ仕方が無いさ。俺達の役目は終わったよ。ほぼね」

「ああ、そうかい!のぴと言う一般女性を

あんな危険人物のいるこんな場所に連れてか?」

「あくまでも私達は『のぴ』をトラブルから助けてここに導く事だ」

流石にドラキュラ伯爵の答えにクリスは呆れながらもドラキュラ伯爵の

スマートフォンツイッターの画面を覗き込んだ。

ツイッター画面にはさっき撮影した『柳星張の宇宙』の風景と儀式の中の

イリスオブジェクトの写真が8枚ほど画像に載せられていた。

さらに下のメッセージには「君達の身に起こった事について」と題されていた。

「恐らくこのメッセージを見ている頃には元の日常の世界に戻っているだろう。

君達のスマートフォンは防水だろうから壊れる事はあるまい。見たら驚くだろう。

ついでに特撮かアニメかCGだと思ってみんな信じないかバカにするだろう。

この一連の怪異事件の元凶は反メディア団体ケリヴァーの男だが。

彼はあくまでも小さなきっかけのトリガー(引き金)のひとつに過ぎない。

全ての根本的な原因は全て大勢の人間達にある。

君達はキリスト教新興宗教が言う新約聖書の最後の

ヨハネの黙示録』を一部の信者達のように自ら望んで現実(リアル)

世界からの解放と滅びを潜在的に望んでいる。

そして・・・『自ら望む滅亡』の想いと深く望む精神力が

『静かなる丘・サイレントヒル』の異世界を度々呼び込んでいた。

そして今日・・・それがピークに達した。」と文章は途切れた。

クリスは呑気にツイッターに文章を書いているのにとうとう我慢が出来なくなった。

クリスは注意してやろうとドラキュラ伯爵を見た。しかしー。

ドラキュラ伯爵からはあの今までのおちゃらけ

呑気なムードが跡形もなく消えていた。

彼の表情はさっきまでとは別人のように真剣かつ

真摯な目でスマホ画面を見つめて文章を書き続けた。

クリスはドラキュラ伯爵が悪ふざけで描いて

投稿している訳では無いと言うのを直ぐに悟った。

彼はそれ以上の何も言わず注意もしなかった。

彼は真剣に何かを不特定多数の人間に伝えようとしている。一体?何を??

クリスはとうとう好奇心抑えられなくなり、

ドラキュラ伯爵のスマートフォンを覗いた。

ドラキュラ伯爵のツイッター画面にはさっき撮影した『柳星張の宇宙』と

『イリスオブジェクト』の写真と長い文章が添えられていた。

彼の文章はつぶやきでは収まりきらないのであろう。

(つづき)のあとに幾つかの文章が分割されて投稿されていた。

ここで要約すると以下の通りである。「これは余りにも壮大な神話物語である。

故にツイッターSNSだけでは全ては語り尽くせまい。

だから今、私が目視して聞いている物語の一部をここに書き記そう。

イリスオブジェクトは『柳星張の宇宙』に封印されていた。

しかしある欲深い人物が。

人為的に創造した『量産型イリス』8体と

『虚無』『暗黒』『憂鬱』『絶望』『誘惑』。

『起源』『監視』『混沌』の槍を赤いコア(核)に突き刺し、儀式を起こした。

イリスオブジェクトの頭上の天使の輪が真っ赤に輝いた。

続けて高温の円形の衝撃波は現世のこちら側(バイオ)の現実(リアル)世界に

住む人々に直撃した。現世のこちら側(バイオ)の世界の現実(リアル)の

人々はオレンジ色の液体の生命のスープとなり『死』を迎えた。

魂はイリスオブジェクトへ。選ばれなかった魂は黒き月へと落ちて行ったのだ。

こうして目覚めた生命と創造を司る虚空の女王イリスは太古の昔に無数の並行世界

パラレルワールド)の宇宙の地球に住む生命に『死』を与えた父親の銀色の

卵の死神ニュクスの美しき一人娘は父親の代わりに生命を終わらせる。

そして新たな生命を創造して、世界を創造し、ガフの扉を開くのものである。

『神殺し』はある人間の男の手に渡ったがその男は神になれない。」

「まて!若村が神になれないとは?さっきの太陽神は?若村が有利なのでは?」

「そうさ。今までの流れで行くとね。

しかし太陽神テスカトリポカにはまだ切り札がある。

君はそう考えてみた事は?最初は若村が有利かと考えたが。違う事に気付いた。

「死神ホラー・タナトスと『ネガブドネザルの鍵』の人間の女性と

天魔ヴァルティエルに洗礼を受けたハンターα(アルファ)達が

機能停止して儀式は出来ない。しかし太陽神テスカトリポカには混血児。

つまりダンピーラの血を持っている。人間の血が切り札だ!」

ドラキュラ伯爵の言葉にクリスはピーンと来た。

「そうか!ジル・バレンタインの前世のジャンヌダルクとドラキュラ伯爵の

遺児の魔人フランドール!聖母の娘だから人間の聖人の血が宿っている。

『神殺し』か・・・・・・・・・・・・・・」

「若村秀和が悪魔なら太陽神テスカトリポカは自分の身体に流れる聖人の血で殺せる。

それが可能なら太陽神テスカトリポカがイリスオブジェクトと儀式を奪い取れる。

だから太陽神テスカトリポカがこの

『柳星張の宇宙』に現れたらますます大変な事になる。」

「だからこそ!秘密処理で俺達が何とかしないといけない訳か」

クリスは素直に納得するとドラキュラ伯爵は心配そうな表情になった。

「そう言う事。だから早くアスカ君が駆け付けてくれるといいが。」

「仮に太陽神テスカトリポカが聖人の血で若村を毒殺出来たとしたら?もしもだが。」

クリスの質問にため息をつき「そうだな」とつぶやくとツイッター

そうなった場合の続きを描きながらドラキュラ伯爵は説明した。
「仮に『解放』の若村を排除した場合は太陽神テスカトリポカは自ら望む楽園に

相応しくない反メディア団体ケリヴァーの若村も仲間達の多数の魂も

全て自らの聖人の血で毒殺して汚れた邪悪な魂を一つ残らず浄化させた後。

太陽神テスカトリポカと虹色の女神イーリスと『虚無』『暗黒』。

『憂鬱』『絶望』『誘惑』『起源』『監視』『混沌』の生贄の

魂を取り込んで融合させてコア(核)を乗っ取る事になる。

十の心臓も若い女性も彼女と融合して全て自分のものになる。

太陽神テスカトリポカと君達なら聞いた事も知っているであろう。

十六夜咲夜(いざよいさくや)』の肉体を生命のスープに還元して

欠けたイリスの心である母体の生贄と融合。他の選ばれた女性達の

魂と融合してコア(核)化するだろう。

最後の儀式の依り代となるのぴの『ネガブドネザルの鍵』を起動させてー。

他の『おこぷれ』メンバーと共に彼女の魂太陽神テスカトリポカに取り込まれる。

『知識』ののぴと『母体』の十六夜咲夜を取り込み、儀式は完全となる。

やがて生と死の境界から三途の川にある門(ゲート)を通って

現世のこちら側(バイオ)の世界にイリスオブジェクトは来訪する。約束の地からな。

イリスオブジェクトと太陽神テスカトリポカは合一を果たし。

『黒き月』を空へと飛ばし、若村によって肉体を生命のスープに

還元された世界中の人々は元の人間の姿形に戻るであろう。

ただし虐待や性的暴行や暴言などで他の女性に危害を

加える男達の魂は浄化されて完全に消滅させられる。

全ての旧人類と人間社会を滅ぼして世界は書き換えられるであろう。

強い母親になった彼女の選ばれたごく一部の若い女性達と

SHB(サイレントヒルベイビー)と多数の神々と天使と天魔を従えて

次の世代に進んだ混沌の楽園が創造されるだろう。

そしてガフの部屋も一部の汚れた魂は浄化されて排除される。

しかし彼女に選ばれた若い女性達の魂に新たな肉体が与えられ。

天魔と交わり、次の世代の子供を宿すであろう。」

「まあ―大筋はこんなところか?

あくまでも可能性の並行世界(パラレルワールド)の話だがね。

でも実現してしまっては我々も困る訳だから何とかしないといけない。

運命を変えないと!」

「のぴやおこプレメンバー達はまさか?魂のまま彼女に??」

「もしかしたら?全員新たな肉体を与えられて復活するか?

取り込まれたままかは?分からん。だからこそ運命を変えなければならない。

進んだ針は元に戻せない。だが自らの手で進める事は出来る!」

クリスにドラキュラ伯爵はとても真面目に返した。正にその時!ー。

天空の『柳星張の宇宙』の虚空の空がパキパキと音を立て大きくヒビが入った。

それからパリイイン!と言うガラスが割れる音と共に暗黒の虚空の空が割れた。

やがてギザギザの鋭い割れた虚空の空の大きな白い光の指す穴から。

例のガイウスの槍を持った惣流・アスカ・ラングレが現れた。

スーツとアスカはクリスとドラキュラ伯爵の隣の虚空の床に着地した。

「ようやくここまで辿り付いたか・・・・。」

と不意にドラキュラ伯爵はそうつぶやいた。

「ああ。えっ?うっ!痛っ!頭がッ!」とクリスは呟いた。

直後に強烈なめまいと頭痛に襲われた。彼は片手で頭を押さえた。

クリスの脳裏に次々とドラキュラ伯爵が自分のアカウントの

ツイッターに書いていた文章の内容通りのー。

あのイリスオブジェクトと核(コア)を乗っ取る為に

太陽神テスカトリポカが様々な沢山のシチュエーションで若村達を毒殺した。

その度に乗っ取り。そして太陽神テスカトリポカは若村の儀式を行い。

旧人類と人間社会を滅亡させて世界を書き換える結末をー。

それはまるで回り続けるバルブか車輪のように何度も何度も同じ場所。

何度も何度も同じ光景。何度も何度も同じ結末が繰り返された。

そのたびに自分は何度も何度も同じ『静かなる丘・サイレントヒル』の

一連の怪異事件が発生する直前の休日を使ってハワイの

ホテルでのんびりとしていた場所に戻され続けるのだ。

独りで楽しくバガンスと決めていたのにも関わらずである。

俺はその度に苛立ってベッドから起き上がり、部屋のドアを開ける。

そして見知らぬ砂漠か何処かの地下の洞窟にいた。

最初はそうだ!と独りで訳も分からず洞窟を進み続けて。

のぴと言う女の子に会った。2人でイリスオブジェクトを見つけた。

初めてあのバッドエンドになった。

続けてまたハワイのホテルのベッドで目覚めた時。

今度はドラキュラ伯爵が俺の部屋をノックして来た。

悪夢のようだった。

ドラキュラ伯爵から大体の事情は知る事が出来た。

それでも謎が多く分からなかった。

しかも数歩も行かない内に若村秀和の24の秘跡

インパクトの儀式が始まってしまい。

結局はまた若村達は太陽神テスカトリポカによって毒殺されてしまった。

再び若村の儀式を利用して旧人類と人間社会を消し去った。

世界は書き換えられてしまい。のぴもおこさまぷれーとも消滅してしまった。

クリスは目の前が真っ白になった後にまたしてもハワイのホテルのベッドで目覚めた。

またドラキュラ伯爵がホテルのドアをノックして扉を開けた。

そして再び若村秀和の儀式を利用した太陽神テスカトリポカの

インパクトを阻止すべく行動を開始した。

のぴと出会い。さらに洞窟を進んで行く内に。

若村の第1研究所を発見し、そして『イリス』または『柳星張』の実験体を発見した。

調べていて2人が目を離した隙に『13番目の無人機イリス』に

のぴは連れ去られてしまった。ドラキュラ伯爵とクリスは追跡するものの

間に合わず太陽神テスカトリポカは若村秀和の儀式を乗っ取った。

結果。儀式は行われてしまい旧人類と人間社会は消し去られた。

クリスはまたしても目の前が真っ白になったあとに

ハワイのホテルのベッドで目覚めた。

自ら部屋の外に出てドラキュラ伯爵と合流し、のぴの護衛と安全を優先させた。

そして若村の第2研究所を発見するもクリスとドラキュラ伯爵は固まって行動した。

予想通り、13体目のイリスの無人機が襲撃してきた。

しかしドラキュラ伯爵とクリスは協力し合い。捕獲用の繭を破壊して機能停止させる。

のぴは『柳星張の宇宙』まで来れた。しかしアスカとガイウスの槍の

存在を知らなかった為にドラキュラ伯爵とクリスはまた同じループの結末を辿った。

そしてまた若村の儀式を乗っ取り、太陽神テスカトリポカによって旧人類と

人間社会が自分の目の前で滅亡して書き換えられる出来事が繰り返され続けるのに

クリスは怒り、悔しさを爆発させて何度も何度もドラキュラに当たり散らし続けた。

何度も何度も繰り返しても解決しない事にクリスは頭を悩ませて

イライラしつつも考え続けた。

さらにあの『ヴィレッジ事件』でマザーミランダが使用していた

『特異菌』の資料を見つけて量産型イリス8体がBOW(生物兵器))して

バイオテロに利用される可能性を危惧した。

更にまたしても儀式は阻止できず。

またリスタートしてしまった。

クリスもドラキュラ伯爵も何度も何度もループを繰り返して行く内に

記憶と知識を手に入れて情報を集め続けた。

その結果、色々分かった。今、それをクリスは思い出した。

「そうだ・・・・・俺は・・・・思い出したぞ!ようやくここまで来たんだ!!

ここで!失敗は出来ない!必ず成功させるんだ!妹のクレアと仲間達の為に!」

ドラキュラ伯爵もクリスの記憶復活に呼応して自身もループの記憶を思い出していた。

ドラキュラ伯爵は太陽神テスカトリポカを追いかけてイリスオブジェクトの

コア(核)に侵入した。そこで彼は酷い光景を見た。

反メディア団体ケリヴァーの生き残りメンバーと若村秀和の魂は

太陽神テスカトリポカが自らの聖域

(イリスオブジェクトのコア)に現れた事で激怒した。

その事により悪霊化して大量の魂が融合し、巨大な芋虫と

赤ちゃんを組み合わせた怪物になった。

しかし太陽神テスカトリポカは自らの血液で製造したサバイバルナイフを

無数に発射させてその悪霊化した若村秀和と

反メディア団体ケリヴァーの悪霊の融合体を串刺しにした。

やがて彼女の血液の中に含まれる聖人ジャンヌ・ダルクの血液によって

体内で破魔(はま)の効果を力を発揮した。

同時に悪霊となった若村秀和と反メディア団体ケリヴァーの融合体は

その場で絶叫してのたうち苦しみ回り。罵り。

複数の男性の絶叫がコア(核)の内部に響き渡った。

それを聞いていた十六夜咲夜(いざよいさくや)。

おこぷれメンバー4人、ちゃき、ゆいにや、りあら、のぴ。

他の多数の若い女性達も怯え切った表情でそれをお互い抱き合い、見ていた。

太陽神テスカトリポカはニヤリと笑った。

「我を復活させる為に多くの子供の自由や

大切な物を奪った大人の罪はお前たちが背負う。

他人の命と感情を殺して自己欲の為に悪戯に命と感情を奪い続けた。」

「二度と思い上がらぬように罰を受けるがいい。

フッ!やはりお前達は予想通り悪霊となったか。

もはや太陽神と悪霊の集合体とでは理(ことわり)が違う。」

 

(第32章に続く)