(シン・サイレントヒルDC特別編)お前に大魔王を名乗る資格すら無し。

(シン・サイレントヒル特別編)お前に大魔王を名乗る資格すら無し。

 

『静かなる丘・サイレントヒル』の一連の超常現象の解決から3日後。

チェルシー地区の取り壊しが決まったとある建物の内部は1時間前に

『静かなる丘・サイレントヒル』の片方の血と錆の裏世界に変化していた。

そこには3日前から失踪している『おこさまぷれーと』の『のぴ』が

広い部屋の中央に立っていた。彼女は両瞳をらんらんと紫色に輝かせた。

さらに両頬には紫色に輝く太陽の聖環の模様が浮かんでいた。

また全身。少なくとも衣服から露出している両腕と両手と両脚と

左右の首筋には明らかにセフィロトの樹を思わせるような紫色の模様が出ていた。

やがて目元は紫色に輝くバイザーのようなものに覆われていた。

両肩からは2対の紫色の三角形の長い角が1対生えていた。

さらにそんな異常な姿をしたのぴに対峙するように黄金に輝く不定形の姿から

太く逞しい蛇の胴体を持ち。背中から黄金に輝く蝙蝠の翼が2対生えていた。

「これ以上私の金の抽出の金儲けの邪魔はさせませんよ!汚れた金属の霊よ!

お前はこのまま放置しておけばせっかく小川社長の裁判をうまく大魔王の

権利を利用して信者達にあいつのメンバーシップ内部から裁判日を露出させて

今日の日付の裁判を延長にさせられたのに!お前がいれば!

私の大魔王の地位もいずれ危うい!だからこそお前のこの異世界で永遠に葬り去る!

そう!私と信者達が楽しく金を抽出し、最高のユーチューバーとして

動画の再生数を稼ぎ!私が一番になるんだ!その邪魔は誰にもさせない!

私は蛇だ!さあ!覚悟しろ!魔王からは逃げられないぞ!」

リバーズエコ小川社長とやさぐれメタルの裁判とは縁もゆかりもなければ何も関係ない『のぴ』に適当な理由を付けてただ自分が気に入らないと言う短絡的な理由でただ

ひたすらそう喚き散らかして『大魔王(自称)やさぐれメタル』は襲い掛かってきた。

すると『のぴ』は彼の短絡的な理由であろうと関係なく彼の殺気を敏感に察知すると。

「がああああああああっ!」と獣のように甲高い声で吠えると容赦なく襲い掛かった。

すぐさま彼は『大魔王の部下の蛇』と称した大量の金色の小さな蛇を召喚した。

そして一斉に大量の蛇を『のぴ』に向かってけしかけた。

ラジコン操作された大量の『大魔王の部下の蛇達』はのぴの全身にまとわりつき。

グルグルと巻き付き、身動きの取れないようにした。続けて彼女の身体を締め上げた。

「ガキ流れろ!」「ガキ流れろ!」「ガキ流れろ!」

と大量の『大魔王の部下の蛇達』は一斉にまるで機械の音声で何度も

女性にとっては腹の立つ暴言を吐き散らかしながら。

凄まじい爆発音と共に自爆した。

そして『のぴ』は爆発に巻き込まれた。

しばらくはオレンジ色の炎と黒い煙が床から黙々と上がっていった。

『のぴ』はフルフルと首を左右に振り、両腕を左右に広げてさらに大きく吠えた。

どうやらさっきの爆発の攻撃はほとんどダメージが入らず、全く平気だった。

『大魔王(自称)やさぐれメタル』は「えっ?そんな・・・」とつぶやいた。

続けて再び『大魔王の部下の蛇』と称した大量の金色の小さな蛇を召喚した。

そして一斉に大量の蛇を再び『のぴ』に向かってけしかけようと企んだ。

『大魔王(自称)やさぐれメタル』は頭上で白い輪が複数現れると

その周囲に小さな白い球体が現れた。続けて大きな爆発音がした。

「ぐっ!ぎゃああああああああああああああああああああああっ!!」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』不意に襲い掛かった

全身の激痛に全身を震わせて太く逞しい蛇の胴体を

血と錆の広場の床に豪快に凄まじい激突音と共に叩きつけられた。

続けて『のぴ』は両手を合わせて身体をくの字に曲げてゆっくりと起き上がった。

同時に彼女の身体がオレンジ色に輝き。周囲にオレンジ色に輝く火花が散った。

やがて両腕を勢いよく広げると後方にエビ反りした。

同時に倒れていた『大魔王(自称)やさぐれメタル』

胴体の下の床に蜘蛛の巣状にヒビが入り始めた。

次の瞬間、蜘蛛の巣状のヒビの隙間からオレンジ色に輝く炎が吹き出した。

『大魔王(自称)やさぐれメタル』はそのオレンジ色の炎に巻き込まれて

ガンガンと何かが激突する音と共に周囲は真っ白になった。

「ぐぎゃああああああっ!何故?!どうしてぐあああああっ!があっ!」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』は凄まじいダメージを受けてしまい。

激痛で長い蛇の胴体を激しくくねらせて悶絶し続けた。

同時にオレンジ色の炎に巻き込まれた『大魔王の部下の蛇』

称した大量の金色の小さな蛇達も一瞬にして殲滅された。

再び『大魔王(自称)やさぐれメタル』の頭上で白い輪が複数現れると

その周囲に小さな白い球体が現れた。続けて大きな爆発音がした。

「ぐっ!ぎゃああああああああああああああああああああああっ!!」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』不意に襲い掛かった

全身の激痛に全身を震わせて太く逞しい蛇の胴体を

血と錆の広場の床に豪快に凄まじい激突音と共にまた叩きつけられた。

『のぴ』は光速で『大魔王(自称)やさぐれメタル』に接近した。

続けて目にも止まらぬ速さで自らの拳を左右上下に振り回して

『大魔王(自称)やさぐれメタル』殴り掛かった。

その左右の拳はオレンジ色に輝き、次々と彼の黄金の蛇の胴体を殴打していった。

同時に『大魔王(自称)やさぐれメタル』は大きな黄金の蛇の巨体が宙に高く

浮かび上がり、そのまま吹っ飛ばされて血と錆の壁にグチャア!と叩き付けられた。

そして傷だらけの黄金の胴体を持ち上げてなんとか頭を上げて持ち上がった。

どうして?どうして?そんな!俺は大魔王なんだぞ!蛇なんだぞ!なんで・・・。」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』と『のぴ』の戦闘中に唐突に

『静かなる丘・サイレントヒル』の血と錆の裏世界に何者かが侵入した。

「愚かな奴だ。お前など他の魔王や魔神!ましてや地獄の大君主のお笑いものだね!」

そう言って現れたのは『アンヘラ・マドセン』だった。

彼女はスペイン人で茶色の艶のあるツインテールの髪を胸元まで伸ばしていた。

キリッとした細長い眉毛。

高い鼻。茶色の瞳。

形の整った美しい顔立ちにピンク色の唇。

美しい白い歯。白いタンクトップに白衣を着ていた。

さらに彼女の両耳には山羊の曲がった角のイヤリングを付けていた。

「我は『アンヘラ・マドセン』。またの名を『魔女王ホラー・ルシファー』。

我が人間の男に憑依していたなら『真の大魔王』と人間達にそう呼ばれていたかもな。

「ぐああああっ!何で?俺は大魔王なんだ!人間如きにッ!」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』は苦悶の表情を浮かべてのた打ち回った。

「おやおやおや。自分をどれほどの存在だと思っていたのかな?

やさぐれメタル君!いや。まやかしの大魔王君(笑)

たかだか金儲けと言う人間の浅はかな欲に目が眩み。

自分の気に入らない小川社長や焼き肉店水元やその他の取引先の企業に

嫌がらせをするように自分の信者に命令したりしてなおかつ自分は一切手を汚さない。

そのしょうもない姑息で人道を外れた卑怯な人間如きが大魔王と名乗り。

全く関係ない人間に。しかも勝算も無ければ。法的措置で逆襲される事も分からず。

自分で白黒つけましょうと言っておきながら。信者を利用して

裁判の日付を漏洩させて自らの信念と正しさを主張できる裁判から

逃げ続けているような人間風情がまともな常識の人間社会のみならず

未知の混沌の力を持つ彼女に自分が気に入らないと言う理由で

馬鹿みたいに喧嘩を売ろうとするからこうなる。

そしてお前は自分の『正しさ』『正義』を証明する気などさらさらない。

お前が作った動画で金儲けの為の浅はかな動画を作り続け。

更に大勢の視聴者や気に入らない人物に嫌がらせをさせてただ楽しんでいる。

『自分の正しさ?』『白黒はっきりさせる?』笑わせるな。

そんな崇高さは無くお前はただただ我が身が可愛いだけの見下げた下級悪魔だ。」

「無駄だぞ!いくらお前が偽の魔王のお前が小川社長や

焼き肉水元や他の人達の肩入れなんかしても裁判は何も覆らないぞ!」

「悪いが神の狂気から産まれ。そして混沌(カオス)の理念に従い。

小川社長とその妻の間に生まれた子供を初め、全ての人間は私の持ち分だと言う事だ。

私は可愛がりはしない。だからと言って捨てもしない。

それが真の自由と言う奴だからな。

だが。やさぐれメタル。君には自由が無い。

ましてや師匠のメタルハンターゼロ氏の金の抽出を学び、覚えておきながら。

周囲に安易に真似をしない様にちゃんと考える事もせず。

自分の意志で社会の常識とルールを守り。

周囲に迷惑をかけない様にする道徳の範囲内で何かを始めた事が無い。

君は金儲けに目が眩んだ余り、塩化銅による公害の危険性を放置した。

だから運にも。ルールや秩序を守らない君は裁判の判決で人間社会からも捨てられる。

君は完全に自称大魔王の力を消失するだろうね。

この『静かなる丘・サイレントヒル』の超常的な力は

大魔王と言う君の妄信と妄言が君の今の姿を実体化させた。

しかしその力は彼女の混沌修羅の力によって脆くも崩れ消え去ろうとしている。

いずれは現実(リアル)世界で何も出来ないただの出来損ないの

人間社会の器から零れ落ちた無力なただの人間に成り下がるだろう。

君はこの事実を味わいながら消えて行き給え。」

魔女王ホラー・ルシファーは妖艶な笑みを浮かべた。

次の瞬間、『大魔王(自称)やさぐれメタル』の黄金の蛇の胴体を

中心に頭部や背中の黄金に輝く蝙蝠の翼にまで

オレンジ色に輝くヒビに瞬く間に覆われた。

ピイイイイイイイイイイイイイン!バシユウウウウウウウン!
「うぎゃあああああああああああっ!

ああああああああああああああああああああっ!」

『大魔王(自称)やさぐれメタル』は断末魔の絶叫を上げた。

やがて彼の完全にヒビ割れが全身に広がった黄金の蛇の胴体や頭部や

背中の黄金に輝く蝙蝠の翼は粉々にまるでガラスのように砕けて消滅した。

それから『のぴ』は目の前にいる魔女王ホラー・ルシファーを見た。

続けてらんらんと紫色に輝かせた両瞳で彼女を見た。

次の瞬間、再び彼女は甲高い声でまるで獣のような声で叫んだ。

「があああああああああああああああああああああああああああああっ!」

それから『のぴ』は光速で魔女王ホラー・ルシファーに接近した。

続けて目にも止まらぬ速さで自らの拳を左右上下に振り回して彼女に殴り掛かった。

しかし魔女王ホラー・ルシファーは余裕の笑みを浮かべた。

彼女は目にも止まらぬ速さでその彼女の左右上下に振り回した拳を

最小限に身体を動かして全て軽々と回避した。

「うぬ。汝は『宇宙の賢者の力』が暴走しておるか。

汝の声は聞えないご様子じゃ。しょうがない。少々手荒だが制御させて貰おう。」

魔女王ホラー・ルシファーは自らの左耳に付いている

山羊の曲がった角のイヤリングを軽く指で弾いた。

その瞬間。キィーン!と言う甲高い音波のような音が広場の空気を震わせた。

同時に『のぴ』の身体に異変が起こった。

急に彼女の両頬と深い胸の谷間が紅潮し始めた。

やがて彼女は口をダラリと開けた。ハアハアと息を吐き続けた。

彼女は急に湧き上がった強烈な性的興奮で全身の力を失った。

同時に彼女は足腰の力を失いそのまま座り込んだ。

彼女のらんらんと輝く紫色の瞳は元の茶色の瞳に戻っていた。

魔女王ホラー・ルシファーは暴走する彼女をいとも簡単に制圧して見せた。

「補助魔法『山羊の誘惑』はどうかしら?のぴさん!気持ちいいであろう。

それともムラムラして我に魅了されたか?いずれにしろもう暴れられぬまい。」

魔女王ホラー・ルシファーは妖艶な笑みを浮かべてのぴの目の前にしゃがんだ。

彼女はゆっくりと瞳を閉じると

自らのピンク色の唇を『のぴ』のピンク色の唇に近づけた。

魔女王ホラー・ルシファーは彼女のピンク色の唇に自らのピンク色の唇を重ねた。

さらに魔女王ホラー・ルシファーはゆっくりと『のぴ』の両肩に手を乗せた。

「ここは『静かなる丘・サイレントヒル』の異世界。誰も来るものおらぬ。

当然。誰も来ないから。ここでは我と汝の秘密の交流の場所じゃ!」

魔女王ホラー・ルシファーはパチッと指を鳴らした。

次の瞬間、血と錆の裏世界は瞬時にまるで場面が切り替わるかのように。

白い濃い霧に覆われた取り壊しが決まったとある建物の広場に早変わりした。

「白い濃い霧は真実を覆い隠すであろう。お楽しみの始まりじゃ!」

魔女王ホラー・ルシファーは静かに『のぴ』の身体の上に覆いかぶさった。

同時にフッ!と2人の裸体らしき黒いシェルエットと白い濃い霧が姿を覆い隠した。

最後に魔女王ホラー・ルシファーは冗談交じりに『のぴ』にある事を囁いていた。

「知っておるか?我はかつては大天使の長だった事を。我ら天使は肉体が無い

霊的な存在。男性でも女性でもない。我と汝の間に天使の子供を何人か作らないか?

「そんな事・・・できるの・・・出来るのならどうしようかな・・・・欲・・・か」

こうして全ての真実は静かなる丘の表世界の濃い霧の中へと

飲み込まれて行ったのだった。


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(お前に大魔王を名乗る資格すら無し。完結)