(第13章)闇の中に蠢く怪物たち

(第13章)闇の中に蠢く怪物たち

 

のぴがガシマンテ・エヴァンジェリスタを完全に撃退した同時刻。

魔獣新生多神連合の本部に当たる秘密組織ファミリー

のジョン・C・シモンズの大きな屋敷の地下の研究内。

研究所では広大な部屋でそれぞれ産婦人科で使うような妊娠やお

産に関係する妊娠検査薬や様々な薬品が置いてあった。

勿論それは医療器具だった。レントゲンやエコー検査やCTや保育器やら手術器具。

また妊娠に関係する医療関係の専門書が並べられていた。

さらに中央の10個余りの名が四角の強化ガラスのカプセル状の装置が置かれていた。

しかも10個のうちの一つの強化ガラスのカプセル状の装置の内部には

人工羊水に満たされた日本人女性が直立のまま浮いていた。

その日本人女性は茶色のサラサラのお団子の髪型。

長い先が綺麗に並んだ前髪。右側の水平の細長い眉毛が見えた。

ぱっちりとした茶色の瞳でぼんやりと周囲を見ていた。

丸っこい可愛らしい低い鼻。ピンク色の唇。ふっくらとした両頬。

丸みを帯びた両肩。張りのある豊満なメロンサイズのスライムのような

丸い両乳房には青い水着の形をした大きなブラジャーで覆われていた。

むっちりとした胴体に彼女にはへその緒が存在しなかった。

自然ではなく人工の為である。

彼女は両耳をわずかに動かした。

外の環境音や目の前の2人の男の話し声を聞いた。

また少しだけ自分の深い胸の谷間を見られているようで恥ずかしくなった。

カプセルの外ではジョン・C・シモンズとマルセロ博士が話していた。

「どうじゃ?人工子宮の機械は?」

「うーむ。とても調子がよさそうだ!少なくとも人間の世に出せれば。」

少子化は解消されるかも知んのう」

「これがあれば有能な女性達の仕事が増えるさ!」

「少なくとも有能な女性達は我々の計画や他の仕事に集中できる」

「集中して出世する女性が増えれば女性の社会的地位が向上するとでも?」

「少なくとも有能な女性達は仕事を妊娠や出産で女性が休んだりしなくなる。

だがそれも似非フェミニスト達がこんなものを作られたら妊娠と出産という

女性だけが出来た重要な役目を奪われて女性の地位が落ちるとして

ぎゃあぎゃあぎゃあ騒ぎ立てて必死に邪魔をしてくるじゃのう」

「じゃ!世間の公表は無しだな!」

「連中は目的の金儲けの為や自分が気持ちよくなる為なら手段なんぞ選ばん!」

「本当に胸糞の悪い連中だな。吐き気がする」

そんなジョンとマルセロ博士の会話を聞いていた人工子宮のカプセルの

中にいた日本人女性が自分が人工的に短いに日数で育てられていた人造人間だと知り。

完全に動揺していた。さらに全身に寄生している賢者の石と

魔獣ホラーとの混血児だと直感してますます混乱した。

 

魔人フランドールとのぴが立ち去ってから数時間後。

ジュリアンテとエカーテはそれぞれスマートフォンを手に取った。

2人のスマートフォンにはメールの着信がそれぞれあった。

『2033年12月18日。時刻は極秘。場所も極秘。

親友のマリアンヌも聖ミカエル病院から治療の後に退院。

無事に魔獣新生多神連合に帰還した。

ガシマンテ・エヴァンジェリスタの一匹の理想のデータを回収。

更に別の極秘の研究所にてマルセロ・タワノビッチ博士の命令により潜入した

産業スパイの女HCF所属のプロのスパイ)の報告によると。

あの1997年に倒産したネプチューン社の負の遺産のDOOP(ドォープ)

ニューヨーク市内の深海から野生の個体を3体回収した事実を確認。

回収された野生のDOOP(ドォープ)はまだドォープシステムに頼っており。

進化は不完全でルドルフ博士のような人間も知識さえあれば制御が可能らしい。

のちに3つのDOOP(ドォープ)の真っ赤に輝くコア(核)を取り出して

一般社会福祉法人COLABO(コラボ)の弁護士の仕事をして表の世間では

女性を守る善人の皮をかぶり、裏の社会では悪の天才科学者をしている

愚かな人間のルドルフ・ナキオ博士が

この違法な過去の海底基地と原子力潜水艦の実験と

方法のデータを悪用して危険な実験を行っているようだ。

行われていたのはDOOP(ドォープ)プロトタイプⅡとⅢのみである。

また完成個体と思われるDOOP(ドォープ)01は現在調査中である。

そしてDOOP(ドォープ)プロトタイプⅡとⅢには女性に対して

性加害をした男性の囚人をコアユニットに

接触させて起動させる実験を行っていた模様。

DOOP(ドォープ)プロトタイプⅢはコアデータを書き換える事で

3年前に強奪作戦は成功済みであり、現在は我々が魔獣新生多神連合が管理している。

残りはDOOP(ドォープ)プロトタイプⅡと完成個体で既に

起動済みのDOOP(ドォープ)01のみである。

すでに起動済みのDOOP(ドォープ)01はコアシステムのパーソルデータの

主人格はどうやら心の怪盗団のメンバーの中の女性のようだ。

詳しい名前と所在は今伏せておく事にする。

現在までに取り込まれた事により少女達の幻聴に悩まされる

状態が12日続いている模様。

今後も彼女の監視を継続する。

雨水真子とエテーナはその任務に付くように。

何日かの後に偶然を装って心の怪盗団との接触を図れ。

そして身近でそのDOOP(ドォープ)01に

取り込まれかけているメンバーの女を監視しろ。

精神の変調を決して見逃さず一日ごとにデータを送るように。以上』

「やれやれ今度は監視かぁー」とエカーテ。

それからエカーテはジュリアンテにある問いをした。

「例の報告書はできたの?」

するとジュリアンテは笑顔である報告書を見せた。

『DOOP(ドォープ)シリーズ回収作業報告書』

『魔獣新生多神連合はヨスガ派の一般社会福祉法人COLABO(コラボ)

が所有しているDOOP(ドォープ)シリーズは以下の通りである。

調査に参加したクリス・レッドフィールド隊長率いるハウンドウルフ隊と

ルーアンブレラ社とニューヨーク市警のシェリル・モリス・メイソン刑事と

ムーディ・ハウゼット捜査官の協力のもとマルセロ・タワノビッチ博士と

黄金騎士ガロの冴島鋼牙の足止めの活躍により、『集合無意識(ハイブマインド)

型生体兵器DOOP(ドォープ)改良型プロトタイプⅢ』のコアユニットを

ハッキングしてアリババと連動して2重ハッキングによる強制遠隔操作により。

一般社会福祉法人COLABO(コラボ)の似非フェミニスト達のエコーチェンバーの

パーソナルデータを全て削除してコアシステムを無効にしたのちに

ダミープラグシステムをダウンロードさせた後に再起動させた。

のちに作業中だった例の不正会計の事件の証拠隠滅による東京都役員の

口封じによる融合による攻撃を中止させて。更にダウンロードでアダムの少年の

エヴァの遺産』のひとつの渚カヲル使徒タブリス)のパーソナルデータにより。

回収用の大型トラックに誘導成功。大型トラック収容後に

魔獣新生多神連合の極秘地下へと輸送完了した。

それからのちに冴島鋼牙によって

陰我を断ち切られてクティーラの憑依は不可となった。

 

『集合無意識(ハイブマインド)型生体兵器DOOP

(ドォープ)改良型プロトタイプⅡ』

(所有者・一般社会福祉法人COLABO)

現在、とある魔王ホラー・ダークウーズの証拠隠滅の為に使用中。

早急に回収せよ!のちにクティーラに憑依される危険性あり!

 

『集合無意識(ハイブマインド)型生体兵器DOOP(ドォープ)完成型01。

すでに起動開始!現在はモデルの女性を利用して同調圧力実験の開始を確認!

同調圧力をかけて自我を失う前に阻止せよ!回収か破壊いずれにしろ警戒せよ!)

「あと2体の改良型DOOP(ドォープ)も早急に回収しないとね」

「プロトⅡと01の完成体だっけ?面倒ね!」

「あんなのが所有が世間に公表されたら・・・・・・。

一般社会福祉法人COLABO(コラボ)は国際問題ね。」

「各国の捜査局が動き出すわ。そしてアメリカ合衆国では

確実にFBI(連邦捜査局)や国際警察(インターポール)が動き出すわ。」

「やれやれとんでもない事件になりそうね」

「特にあのモデルの子は運悪く事件に巻き込まれたみたいね」

「本当にあいつら女の子を守る気があるのかしら?」

エカーテとジュリアンテは最後に首を左右に振った。

 

ニューヨーク市内の地上の別の場所では。

10代の少女が慌てふためいた様子で狭い路上の細長い道を

走り続けていた。そして一直線に走り続けて必死に息を切らせて逃げ回っていたが。

その先は分厚い壁の前に立ち塞がれて逃げ道がなくなっていた。

更にコツコツと足音を立てて分厚い壁の前で怯えている10代の少女に現れた

黒い怪物の正体は恐らく誰かがアスモデウスの夜霧と思われる暗黒物質

大量に鼻や口から吸いこんだ事で人間の血肉魂を

喰らう真魔界の住人の魔獣ホラーの最上級の魔王ホラーと化していた。

すでに夜になりつつあり、空から夜空となって

本来の魔王ホラーとなった本性を露わにしていた。

しかも魔王ホラー形態になっていた。その姿形はナミテントウムシと

ウーズを掛け合わせたようなキマイラ(合成獣)をしていた。

魔王ホラー・ダークウーズはゆっくりとセックス直前で

衣服を脱いで全裸のまま絶叫して逃げ回っていた10代の少女を

追い回してとうとう壁際まで追い詰めて行った。

魔王ホラー・ダークウーズは10代の少女が壁際に向かってペタペタと

両手をつけて脱出口を探っている間にも口をガバっと開いた。

しかし10代の少女に接近すると両腕の骨が変形した。

細長い鋭い棘に覆われたこん棒みたいな形をした長い両腕を

ぷりぷりした張りのあるお尻の白い肌をむんずと掴んだ。

更に下半身から捕食用の筒状の第2の口を膣内に挿入して行った。

続けてゆっくりと超常的な力でどんどん血液と魂を吸い出していった。

10代の少女のリタは強烈な性的快楽を感じた。

胸元まで伸びた茶色のサラサラのロングヘアの髪をファサファサと上下に振り。

彼女は体をくの字にして張りの

ある丸いお尻を魔王ホラー・ダークウーズに突き出した。

彼女の長い髪に隠れて見えない細長いキリッとした薄い眉毛をハの字にした。

さらにハの字に皺を寄せたまま驚きで茶色の瞳をぱっちりと開けた。

丸っこい高い鼻をひくひくひくひくと

動かしながらもふっくらとした両頬を紅潮させた。

さらに深い深い胸の谷間も紅潮させてピンク色の唇をプルプルと振るわせた。

そして白い前歯を見せいた。張りのある形の整ったメロンサイズの白い肌の

両乳房とピンク色の乳輪と屹立した乳首は大胆に前後左右に大きく

コマのように回転しながら目にも止まらぬ速さでプルプルと揺れ続けていた。

彼女は深い胸の谷間とくびれた腰の白い肌は汗で白く輝いていた。

更に強い性的快楽で甲高い声で喘ぎ続けていた。

「ああっ!ああっ!はあはあ!ああんんっ!ああああうううっ!あああっ!」

リタは瞳を閉じて口を大きく開けて甲高い声で喘ぎ続けていた。

間も無くしてリタは徐々に喘ぐ声も荒々しく吐く声も小さくなって行った。

そして彼女の全身から血液を全て吸い尽くされて干からびたミイラとなった。

リタは強烈な性的快楽の末に息絶えてばたりとうつ伏せに倒れてしまった。

これで性被害による殺人事件の10代の未成年の少女の犠牲者は

120人から今日の一晩で約500人に増えたのだった。

魔獣ホラー・モラックス同様にかなりの大喰らいのようだ。

さらに魔獣ホラー・ダークウーズの底なしの食欲は異常であり。

性被害に遭った少女達は人種問わず

500人から急激に800人を超えようとしていた。

魔王ホラー・ダークウーズは空中からとても寒そうに分厚いコートやマフラー

をつけてきちんと防寒用の完全武装をした町の歩道をさっきまで

白く降り積もった雪に覆われたコンクリートの歩道を

たくさんの少女達が行き交っていた。

魔王ホラー・ダークウーズは舌なめずりをしながら嬉しそうに口を開いた。

 

(第14章に続く)