長編ゴジラシーズンⅡ

『ゴジラ・アフター・ザ・ファイナルウォーズ』の主要人物(シーズン2)

こんにちは畑内です。 音無凛 覇王圭介と音無美雪の間に生まれた一人娘。正義感の強い明るい女の子。 名前は美雪により「どんなに辛い事があっても常に凛として前に進んでほしい」 ということから「凛」と名付けられた。 誕生日は8月18日。 16歳になっ…

(終章)父への想い(後編)

(終章)父への想い(後編) 美雪はまた笑いながら 「一緒にいる内に、無愛想な癖に指輪を買っちゃたりして最初あたしが 存在すること自体が本人はあまり好きじゃなかったらしいけど! 最後はあたしの存在を認めてくれて……と言うかあたしがいないと駄目だっ…

(第49章)父への想い(前編)

こんばんわ畑内です。 明日変更しようかと思いましたが…… ゴジラの自作小説シーズンⅠもシーズンⅡも あともうすぐで終わるので最後まで変更して置きます。 (第49章)父への想い(前編) トオルは 「まさに変な生き物ですね!」 と笑いながら言った。凛もつ…

(第48章)見えない怪獣達

(第48章)目に見えない怪獣達 地球防衛軍の護衛の一人が自室で パソコンのメールに文章を書いていた。 「地球防衛軍最高機密文章」「音無凛に関する監視報告書」 「彼女の様子に特に変化無し!ギドラらしき高エネルギーが確認されたが詳細は不明。 凛は意…

(第47章)怪獣と人類のナウバリ争い!

(第47章)怪獣と人類のナウバリ争い! 黄緑色の桜の花弁が舞い散る公園に一人たたずんでいた山岸は、 凜が来ても夕日を見ながら身体をもじもじさせていた。 凛は山岸にもらったアニメキャラの服を着ていた。 但しあのクルクル眼鏡はさすがに掛けてこなか…

(第46章)優香以外の被害者

(第46章)優香以外の被害者 美雪は心の底で、思い出したく無い過去を振り返りながら 「どうして薄物のガウン一枚で、凍り付く海に飛び込む気になれたんだろう?」 と考え事が止められなかった。 その時CCIの職員の一人が 「着きましたよ!早くして下さ…

(第45章)被害調査

(第45章)被害調査 小美人は 「それもまた何かの因縁があるとして受け入れるしかありません……」 と答えた。凛の個室で凛と小美人の会話が静かに続いていた。 小美人は 「人類や怪獣達は生き続けます!生きている限り『心』と共にこの神話は続きます! そ…

(第44章)人間の妄想が一番怖い!

(第44章)人間の妄想が一番怖い! 凛は 「あの……」 と何かを言い掛けた。 小美人は 「分かっています……あなたは前世の記憶や今まで起った出来事のほとんどを忘れてしまいましたね! あなたの中に眠っているギドラとゴジラの能力で、芹澤大助博士の前世の …

(第43章)暗闇の中の英雄

(第43章)暗闇の中の英雄 美雪は動揺した様に 「どうしてって?芹澤大助博士の因縁を……」 凛は 「聞いたことがある名前だけど……因縁ってなんだっけ?」 と返した。美雪は 「覚えていないの?」 凛は病室の天井の蛍光灯を見ながら 「なんとなく覚えている…

(第42章)それぞれの個性

(第42章)それぞれの個性 大勢の患者の体内にいた微小デストロイアはジュニアと凛の奮闘により、 本体が倒されたことで全て死滅した。 微小デストロイアの感染者で、 凛と同じクラスの山岸と友紀は、 体内に異物として残っている微小デストロイアの死骸を…

(第41章)ゴジラは人類の敵か味方か?

(第41章)ゴジラは人類の敵か味方か? ジェレルは 「普通じゃ考えられない……何かのテクノロジーじゃないのか?」 翔太は 「昔のオキシジェンデストロイアみたいだな……」 しかしニックは 「まるで正反対だって!」 とすかさず英語で突っ込んだ。 痙攣を起…

(第40章)因縁の決着!

(第40章)因縁の決着! 隔離廊下のベッドに酸素マスク着けて眠っていた 友紀がうっすらと意識を取り戻しつつあった。 彼女の脳裏には隔離された病室で凛と面会した時の事が浮かんでいた。 友紀は品川ビルに一緒に遊びに行った友達がデストロイアに殺され…

(第39章)凛とジュニア!最後の突撃!

(第39章)凛とジュニア!最後の突撃! 日本人の医師は 「わかった!それじゃ赤十字社に連絡していくつかの非常食を配布するように手配しよう!」 と言うと地球防衛軍内の電話で赤十字社に連絡を始めた。 看護婦も 「祥郷先生!お粥とかは食べれるかしら?…

(第38章)業火の反撃!

(第38章)業火の反撃! 東京上空を飛行している轟天号で、 ジェレルが通信とは違う別のモニターを見て叫んだ。 「東京の映像!映像!回復!水蒸気が晴れました!」 ゴードン大佐は 「ゴジラは??生きているのか??」 その瞬間、「ドーン」と大きな音が…

(第37章)希望の灯

(第37章)希望の灯 ゴードン大佐は 「やっぱりな……だったらその緑色の本体を破壊すれば! 手足として動いている赤いデストロイアを死滅させられる! しかし奴は急激な進化を続けている……どうすればいいんだ!!」 するとアヤノも 「……火器攻撃も冷凍攻撃…

(第36章)デストロイアの弱点!!

(第36章)デストロイアの弱点!! デストロイア対策の研究ラボには、個室に隔離されていた優香と優香から生まれたデストロイアの子供の入った保育器が再び運ばれた。その場にいた女性FBI捜査官は保育器で眠っている山根優香から生まれたデストロイアの…

(第35章)姉・杏奈の最後のリポート

(第35章)姉・杏奈の最後のリポート アフリカ人の医師は 「症状が進むと……激しい咳と共に白い粒の混じった血淡を吐いた後、やがて呼 吸困難で意識不明になります。肺や気管支に『肺結核』によく見られるような」 小さな出血が起こり、心不全、脳梗塞で亡…

(第34章)耐性

(第34章)耐性 地球防衛軍本部の特殊生物病院で友紀と山岸はようやくGメ―サー治療を受ける事が出来た。 一緒に2人のベッドに付き添っていたアフリカ人の医師も一緒にGメ―サー治療室の中に入って行った。 しばらくすれば2人の患者の体内にいる 微小の…

(第33章)緊急救命士VSデストロイア!(後編)

(第33章)緊急救命士VSデストロイア! さらに瓦礫の山が左右に裂けたと同時にゴジラの頭が現れた。 その横にはジュニアとミ二ラの顔も見えた。 瓦礫の裂け目が大きくなるにつれて、瓦礫と土に覆われた3体の全体像がはっきりとした。 デストロイアはそ…

(第32章)さらば暗闇よ!凛の決意!

(第32章)さらば暗闇よ!凛の決意! 新轟天号内では尾崎とゴードン大佐が言い争いをしていた。 ゴードン大佐は 「俺は軍人だ!死ぬ覚悟は出来ている!」 と顔を真っ赤にして怒鳴っていた。 すると尾崎が 「でも!冷凍兵器も通用しない相手とどう戦えと言…

(第31章)緊急救命士VS微小デストロイア(前篇)

(第31章)緊急救命士VS微小デストロイア(前編) 東京練馬区特殊生物研究所では優香の体内から生まれたデストロイアの子供を調べていた。 また伊集院博士の研究所にいた美雪も山根健吉と共にその生物の調査をしていた。 そんな中、立川市の避難所でデス…

(第30章)1954年の生々しい過去

(第30章)1954年の生々しい過去 凛が、壊れかけたビルの屋上から下を覗くと、 瓦礫の山の中に3体のゴジラが倒れていた。 凛はそれを見て思わず両手で口を塞いだ。 3体のゴジラは完全に沈黙していて、まるで死んでいるように見えた。 凛が空を見上げ…

(第29章)コーリング

(第29章)コーリング 東京では3体のゴジラが一斉に放射熱線を吐こうと背びれを青く発光させた。 しかし突然「ジュー」と音を立てて、背びれの発光が消えた。 それと同時にゴジラジュニアは何の前触れもなく激しく苦しそうに倒れ込んだ。 新轟天号内でア…

(第28章)『目に見えない敵』の襲撃!!

(第28章)『目に見えない敵』の襲撃!! 教祖は 「ラグエルは『神の友』あるいは『光の世界に復讐する者』 と旧約聖書外典のエノクの書に記述があるが、 エノクは天に上げられた程の人物だから 私の様な者にはエノクの真意は分からぬ!」 すると山岸が 「…

(第27章)オキシジェン・デストロイヤー中和剤!

(第27章)オキシジェン・デストロイヤー中和剤! 国立物理科学研究所内にある伊集院研作博士の研究所では、 凛が伊集院博士の顔を見て涙目で 「あたしの前世の芹澤大助博士が悪魔の兵器を作りだした時、 どんなに苦悩したか?考えた事がありますか?」 伊…

(第26章)オキシジェン・デストロイヤー・オリジナル

(第26章)オキシジェン・デストロイヤー・オリジナル 伊集院博士は驚いた。 「そんなバカな?君のお母さんのゆかりさんを襲ったデストロイアの幼体が?」 さらに続けて 「やはり……火器攻撃は避けるべきでした!」 と悔しそうに言った。 凛は 「ミクロオキ…

(第25章)2人の科学者

(第25章)2人の科学者 国連の車に乗った3人は江東区木場の国連物理学研究所へ行く前に、地球防衛軍本部に隣接していて友紀が入院している『特殊生物病院』へ向かった。その途中凛が窓を開けて東京湾の海岸を見ると、戦車やメ―サ殺銃光線車が並び、上空…

(第24章)ラブレター

(第24章)ラブレター 港街で凛はしばらく無言だったがやがて 「でも……確かに山岸君の言う通りよ!……分からない…… でも憎いのにあのゴジラが!分からない……自分が……」 と言うと突然泣きだした。 山岸は凛を不気用にやさしく抱きよせた。 凛は 「あたしって…

(第23章)怪獣とは?

(第23章)怪獣とは? 地球防衛軍本部の病院の、優香の病室に現れたゾエア幼生の様な怪獣は、優香の傍で満足して眠っていた。その隙に捕獲され、地下の特殊生物研究所に生きたまま保存された。それから間も無くして、特殊生物地下研究所の保管庫から警報が…

(第22章)赤ん坊

(第22章)赤ん坊 凛はうわ言のように 「行かなきゃ……行かなきゃ……」 と何度もつぶやいた。 山岸は 「落ち着いて!」 と言って凛を押さえた。 凛は「消えた……」 山岸は 「ゴジラがいなくなったの?」 凛は 「いや!この近くの海にいるわ!」 山岸は 「どう…