牙浪Xバイオ外伝・魔獣狂騒曲

(最終楽章)生命の誕生

(最終楽章)生命の誕生 「まあーそうは言ってもねー!やっぱりムズイよなー!」 その瞬間、アリスとンダホは一斉に最後の ピザの一切れを喰い続けるシルクの方を見た。 途端にシルクは全身をビクッと震わせた。 「最後にピザのおおおおおおおおっ!」とアリ…

(第67楽章)生きると言う事は誰かの生命を奪って生きているもの

(第67楽楽章)生きると言う事は誰かの生命を奪って生きているもの 「マルヨとあのジェイドって言う名前の女の人? どっちがホラーなの?フランちゃん?」 アリスの質問に魔人フランドールは「さあー」と肩をすくめた。 しばらくしてマルヨとジェイドは未…

(第66楽章)人間と悪魔と魔獣の不思議な映画鑑賞

(第66楽章)人間と悪魔と魔獣の不思議な映画鑑賞 アリスの興味本位な質問にキャリーは思わず顔を真っ赤にした。 「えっ?はっ!ああっ!そうなのー。えへへバレちゃった?」 キャリーは力なく笑った。それから両手で恥ずかしそうに顔を覆った。 「あっ!…

(第65楽章)機械生命体警告

(第65楽章)機械生命体警告 アルカードは淡々とキャリーに今の現状の説明を続けた。 それからどう言う理由かは知らんが例のニューヨーク市内のチャイナータウン を中心に発生した時空の歪みから現れたその謎のタコの触手の形をしたUMA (未確認生物)…

(第64楽章)ラクーンシティの市長と署長に裏切られた娘が生きている??

(第64楽章)ラクーンシティの市長と署長に裏切られた娘が生きている? アリスは熱心にFISCHRRS(フィッシャーズ)達や母親のジルに 『真・女神転生Ⅱ』のキャストやストーリーを説明し続けた。 「今回は三部作で今日公開されたのが二作目で。 最終作はえー…

(第63楽章)もう人間じゃない。魔獣ホラーだ。

(第63楽章)もう人間じゃない。魔獣ホラーだ。 ジルはシルクのいとこの女の子にしっかりと向き合い、真剣な表情で話を続けた。 「本当の闇の中の真実は違うのー。魔獣ホラーは確かに悪魔達よ。 モデルやモチーフとして人間が利用する程にね。 でも真実は…

(第62楽章)神と悪魔と人間と

(第62楽章)神と悪魔と人間と 再び秘密組織ファミリーの本部に当たる大きな屋敷。 ファミリー構成員専用の喫煙室でテレビを見ていたジョンは 「コンコン」と言うノック音と「失礼します」と言う声を聞いた。 「やはり君か?魔人フランドール君!気になる…

(第61楽章)焼き肉最後に一切れ

(第61楽章)焼き肉最後に一切れ 真帆はまたジョンに向かってニッコリと笑って見せた。真帆はこう話を続けた。 「例えどんな悪質なアイドルグループの男や悪質なファンや『時を停止させる男』。 そして大天使や天使、唯一絶対神YHVAが私の元に訪れよう…

(第60楽章)動き出す神殺しのアイドルと魔獣新生多神連合の悪魔達。

(第60楽章)動き出す神殺しのアイドルと魔獣新生多神連合の悪魔達。 「わっ!分かりましたっ!烈花法師!鋼牙!このおっ!」 シェリーの返答と何かを投げる音と弾ける音と共に「ぐおおっ!」 と言うあの太陽神ケッアルカトルの怯んだ声がした。 「クソっ…

(第59楽章)魔獣新生多神連合の宣戦布告

(第59楽章)魔獣新生多神連合の宣戦布告 「我々はかつて唯一絶対神YHVAの手によって 神から悪魔に貶められて堕落したのだ! 悪魔として!だからこそ!我々新生魔獣多神連合は彼らに対して反撃する! 我々はこの神々の戦いに打ち勝つのだ!!」 更に魔…

(第58楽章)まつろばざる者達の反乱の狼煙

(第58楽章)まつろばざる者達の反乱の狼煙 マツダBSAA代表は烈花の言う魔戒法師の不祥事 『布道シグマが起こしたイデア事件』を詳しく説明した。 これでレオンもヘレナも彼女が謝罪する理由は理解出来た。 マツダBSAA代表はこう話を続けた。 「起…

(第57楽章)貫かれし己の正しさと信念そして交差する闇と光

(第57楽章)貫かれし己の正しさと信念そして交差する闇と光 キリスト教やユダヤ教の関係者や神父達はそれを全否定する文章を公開した。 しかしニュースやバチカンのローマ教皇のニュースの主張も ジルはそれは鼻で笑って見せた。そして馬鹿にした態度を取…

(第56楽章)中庸の道を行く者に訪れる試す者の試練。

(第56楽章)中庸の道を行く者に訪れる試す者の試練。 ニューヨーク市内にあるチェルシー地区にある道路。 アヴドゥルは10秒前に今にも爆発しそうなプラスチック爆弾の入った紙袋を 両手で抱えて必死に人々や街を守る為にあのおしゃれなレストランを飛び…

(第55楽章)残されし魔王の息子バエルの遺産と生死を賭けし運命の決断

(第55楽章)残されし魔王の息子バエルの遺産と生死を賭けし運命の決断 またシルクのいとこの女の子はBSAA職員の事情聴取にも全て黙秘を貫いたそうで ジョン達が彼女に何をしたのかどうかは分からず終じまいだったらしい。 また彼女は彼に脅された訳で…

(第54楽章)誕生・死の聖母にして死の聖女と地母神の帰還

(第54楽章)誕生・死の聖母にして死の聖女と地母神の帰還 「その名前を消し忘れた人って誰?」とジルは好奇心で魔導輪ザルバに尋ねた。 「名前はジャンヌの処刑執行人、ただ一人でー。『ジョロワ・セラージュ』だったな。 彼は魔神レミリアと魔人フランド…

(第53楽章)聖女の死刑執行・甘い姉妹の死と呪縛のギアス

(第53楽章)聖女の死刑執行・甘い姉妹の死と呪縛のギアス ジルは真っ青な顔にして鋼牙の話を聞いていた。 しかしその直後、また目の前は真っ白になった。 そしてまたジルの視界の真っ白な光が消えた。 どうやらまたもや前世の記憶が復活したようだ。 しか…

(第52楽章)血の薔薇(ブラッディローズ)の闇の刻印

(第52楽章)血の薔薇(ブラッディローズ)の闇の刻印 ジルはその酷い前世のジャンヌダルクの記憶を思い出してしまい、 顔を真っ青にして恐怖の余り、両腕で自らの身体を抱きしめてブルブルと震えた。 同時にパタンと日記は床に落ちてしまった。鋼牙は日記…

(第51楽章)闇の魔獣ホラー達の誕生と中世の時代に埋もれし闇の歴史

(第51楽章)闇の魔獣ホラー達の誕生と中世の時代に埋もれし闇の歴史 こちら側(バイオ)の世界から飛び出した赤黒いタコに似た触手によって捕らえられて 異世界に引きずり込まれたOLの日本人女性はしばらく意識を失っていた。 やがて静かにゆっくりと瞼…

(第50楽章)時空の狭間の魔王と幽霊との変革の序曲

(第50楽章)時空の狭間の魔王と幽霊との変革の序曲 しばらくして教会の別の場所(つまり教会の床の上)に時空の歪みが現れ、 中から韓国人の男が現れた。その男は眠っていた。 僕はその男の意識を曖昧にして起きているかいないか分らない状態にした。 そ…

(第49楽章)彷徨う霊魂達の鎮魂歌(レクイエム)

(第49楽章)彷徨う霊魂達の鎮魂歌(レクイエム) ジルの自宅。 アリスとダーマとモトキの3人は仲良く川の字でベッドに眠っていたが 朝6時には必ず起きて朝食を食べた。今日のメニューはジルの野菜炒めと チャーハンとミソスープ(みそ汁の事)である。 …

(第48楽章)魔人達の宴・宴の客達に仕組まれた魔獣ホラーの甘い罠。

(第48楽章)魔人達の宴・宴の客達に仕組まれた魔獣ホラーの甘い罠。 秘密組織ファミリーの本部に当たるシモンズ家の大きな屋敷の 広い地下深くのエントランスには無事に魔導ホラーの殲滅とボスの金城慆星の首を ジョンに届けて任務を完了させたMSS(魔…

(第47楽章)血の薔薇の刻印と魔戒騎士と法師を糾弾する魔王

(第47楽章)血の薔薇の刻印と魔戒騎士と法師を糾弾する魔王 魔人フランドールはそんなアリスの純粋な 想いに心を動かされ、感動して涙を流していた。 しかし残念ながら魔人フランドールは自分とアリスの世界が違い過ぎる為に アリスの純粋な想いに応える…

(第46楽章)最強の魔導ホラー散る。仲魔を願う優しき少女アリス。

(第46楽章)最強の魔導ホラー散る。仲魔を願う優しき少女アリス。 「グオオオオオオン!グルルルッ!ガアアアアアアッ!」 尊師は今までの人間らしい威厳と余裕の感情をかなぐり捨てて 狂ったような獣の咆哮を上げた。 それをジルの家の中の窓から見てい…

(第45楽章)誇り高き幻想郷の魔人にして魔法少女の行進曲

(第45楽章)誇り高き幻想郷の魔人にして魔法少女の行進曲 「キャハハハハハハッ!キャハハハハハハハッ!」 フランドールは狂ったように笑い、尊師に向かって猛ダッシュを始めた。 尊師も冷静に魔戒剣を両手で構えた。 次の瞬間、フランドールは尊師の目…

(第44楽章)魔導ホラーの黙示録・爆発する狂気を内包する幼き魔人の少女。

(第44楽章)魔導ホラーの黙示録・爆発する狂気を内包する幼き魔人の少女。 6体目の魔導ホラーは。いや正しくは幻想郷の魔人はー。 最初はモトキもダーマも10歳未満の女の子だとは思っていた。 しかしよくよく見るとジルの娘のアリス・トリニティ・ バ…

(第43楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録

(第43楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録 秘密組織ファミリーの本部に当たる大きな屋敷のジョンの自室では シルクのいとこの女の子にこだわるのは止めようと近くの漫画が置いてある 白い棚から良くシルクのいとこの女の子と昔人間…

(第42楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録・序曲

(第42楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録・序曲 「さて、貴方がシャノン・カエデ・マルコヴィアさんですね?」 マツダBSAA代表が軽く自己紹介を済ますとシャノンにゆっくりと手を差し伸べた。 泣き腫らして顔が真っ赤なシャノ…

(第41楽章)愛情と悲しみと憤怒と憎しみと悲しみよ。

(第41楽章)愛情と悲しみと憤怒と憎しみと悲しみよ。 ニューヨーク市内、セントラルパークの広場。 黄金騎士ガロ、いや魔獣ホラーを狩る 魔戒騎士の仕事に私情を持ち込むのは許されない。 もちろん!それでは駄目なのは重々承知だ!!俺は黄金騎士ガロ!…

(第40楽章)苦悩の狩人達の晩餐会

(第40楽章)苦悩の狩人達の晩餐会 ニューヨーク市内のセントラルパークの広場。 魔獣ホラー・バエルはジルとの契約に応じ、遠慮なく一本の鋭い牙を 通してジルの体内から血液と賢者の石の力をミルクのように吸い出して行った。 ジルは血液と賢者の石の力…

(第39楽章)魔神覚醒・黙示録からの刺客

(第39楽章)魔神覚醒・黙示録からの刺客 ニューヨーク市内、セントラルパークの広場。 ジルと鋼牙は魔獣ホラー・バエルをあと一歩封印するところまで追いつめていた。 魔獣ホラー・バエルの口内に鋼牙が牙浪剣を突き刺し、身動きを完全に封じた後、 ジル…