長編ゴジラシーズンⅢ

(番外編)肝試しの怪

(番外編)肝試しの怪 夏の夕方、凛と友紀と洋子、山岸は、 幽霊が出る噂のある廃ビル前に立っていた。 凛は 「いよいよね!」 と言った。 山岸は 「でも!まだ暗くなっていないよ?」 洋子は 「うーん」 と考え込んだ。 凛は笑いながら 「なに?怖いの?」 …

(終章)影が行く!

(終章)影が行く! 再び凛が通う高校の休み時間に洋子が 「その豆人間はね……」 と熱心に話していた時、凛は以前見たその話を思い出しながら 「確か……それ『サヤ豆人間』じゃないかしら?」 と訂正した。 洋子は 「そうそう!なんか最近そういうのを見ていな…

(第53章)蓮、優香、終わらないデストロイアの苦しみ……

(第53章)蓮、優香終わらないデストロイアの苦しみ…… 放課後、凛と山岸が帰ったのを見計らい、友紀は蓮のいる所へ行った。 そこは器具室で、今はただの物置になっている所である。 友紀はそこに入り蓮の名前を呼んだ。 しかし返事は無かった。 友紀は少し…

(第52章)禁じられた初恋

(第52章)禁じられた初恋 美雪は 「それで蓮君はあなたが父親を殺したと思っているの?」 凛は涙を拭きながら 「ゴジラ族も俺の父を殺したのも同然だって!ねえ? あの2年前のデストロイアの因縁を断ち切る為にゴジラと戦った あたしの行動って?間違っ…

(第51章)蓮の苦悩

(第51章)蓮の苦悩 友紀は 「うーん!また貧血で倒れちゃいそうな……」 とつぶやいた。山岸は 「そうだね!……凜ちゃんは知らないけど…… FBI捜査官の人達が来て、先生たら!貧血で倒れたんだよ!」 と笑いながら言った。凛は恐らく救助艇で会ったあの人…

(第50章)凛の大きな夢

(第50章)凛の大きな夢 凛は 「嘘!知らなかったわ!」 と驚きと喜びに入り混じった声で言った。 山岸は 「ねえ?凄いでしょ?」 と自慢たっぷりに言った。 凛は 「そうかあ~良かったわ!」 山岸も久しぶりの凛の笑顔を見て嬉しそうに頷いた。 すると凛…

(第49章)ジュニアのおめでた報告

(第49章)ジュニアのおめでた報告 やがて一人が 「ここは凄い所だな!」 するともう一人が 「おい!静谷!あそこにエアガンの一式セットがあるぞ!」 静谷も 「本当か?何でこんな所に?」 さらに別の一人は 「手を伸ばせば取れるぞ!ほら!山田!」 その…

(第48章)不良退治??

(第48章)不良退治?? 長野先生は 「それじゃ他の生徒達に差を付ける事が出来ないわよ!」 と眼鏡をかけ直しながら言った。 しかし連はその言葉を無視する様に 「何て読むんですか?」 長野先生は少し厳しい顔で 「自分で調べなさい!」 と言った。 連は…

(第47章)事件解決!!

(第47章)事件解決!! 救助艇の船内で、男性のFBI捜査官は、 拘束されたX星人の高新一が、『凛の誘拐事件』について事情聴取を受けていた。 凛の護衛が、友紀と凛が遺跡の地下で偶然見つけた小さなカバンを開けて、 MウィルスとMウィルス抗体のカ…

(第46章)脱出と不安

(第46章)脱出と不安 中国の遺跡の地下の分厚いガラスはとうとう壊れ、ドッと地底湖の水が流れ込み、 先ほど凛や友紀や遺跡の調査チームが脱出した穴に向かって鉄砲水のごとく流れた。 外へ脱出した凛と友紀を始め遺跡チームは大きな揺れを感じたのであわ…

(第45章)影の中に潜む光と光の中に潜む影

(第45章)影の中に潜む光と光の中に潜む影 狼の形をした砦の様な遺跡で、尾崎とゴードン大佐は顔を静かに上げ周りを見渡した。 すると壊れかけた超合金の壁がはがれ、壁は龍の鱗の様な模様と共に黄金色に輝いていた。 ゴードン大佐は 「……信じられない………

(第44章)やらなきゃいけない事!

(第44章)やらなきゃいけない事! 中国の遺跡で尾崎は無事に凛と友紀を崩れた瓦礫の山から救出すると、 無線取り出し、地上の救助艇に連絡を取ろうとしたが、電波障害で全く応答が無かった。 そんな中、凛は近くの崩れた超合金のチタン製の壁の中に金箔に…

(第43章)負けず嫌いの講師!長野先生登場!

(第43章)負けず嫌いの講師!長野先生登場! マジックミラーを通して倉庫の様子を観察していた1人の医師が 「不思議なものだな……」 看護婦らしき女性が 「どこも人間に似ているなんて…それに、発情期なのかしら。 よく見ると不気味ですね……祥郷さん……」 …

(第42章)MB計画

(第42章)MB計画 男性のFBI捜査官は見つけた白いファイルを何気無く読み始めた。 そのファイルにはこう書いてあった。 「寄生生物のDNAを元に人工的に作り出されたMウィルス初の実験体『MB計画』」。 さらに読むと「実験体として、地球で瀕死…

(第41章)生き残った者……失った者

(第41章)生き残った者……失った者 東京で山岸は大勢の喪服を着た人達の中にいた。 「特殊生物病院」の地下の長い廊下の先はGメ―サー治療室の入り口に続いている。 幾つもの左右にある扉の様なものは、去年の冬に 医師や看護婦と微小体デストロイアとの生…

(第40章)M塩基とG塩基の正体!

(第40章)M塩基とG塩基の正体! 天井を突き破って現れた暁色の舌の様なものが米軍やミュータント兵の攻撃を受け、 天井の穴に引っ込んだ直後、「バーン!!」と言う大きな音がした。 驚いて全員が振り返ると先ほど凛と友紀が入って来た ドアが丸ごと吹…

(第39章)二重の危機!!

(第39章)二重の危機!! 遺跡の地下にある巨大なホールの天井や壁を縦横無尽に 駆け回るバガンを撃ち落とそうとゴジラは放射熱線で攻撃した。 しかしバガンは物凄いスピードでかわしながら壁から天井に登り、 真上から再び舌を伸ばし、攻撃して来た。 ゴ…

(第38章)暁色の恐怖!

(第38章)暁色の恐怖! 米軍の一人が 「ここは無理だ!別の道を探そう!カプライ!」 と一人の男を手招きしながら言った。 しかしそのカプライと言った男は別のコントロールパネルを見つけ、 そのコントロールパネルの一部を自分のPCに接続するとパスワ…

(第37章)友達の再会そして…仲直りと悲鳴!

(第37章)友達の再会そして…仲直りと悲鳴! 凛は遺跡の中にある円形の部屋で目を覚ますと、 狭く明るい廊下を彷徨い歩きながら 「あれ?ここはどこ?」 と言いいつつもまだ夢から覚める直前に脳裏に流れた黒い龍と 助けを求める男性らしき声について考え…

(第36章)遺跡の中の謎の研究所

あともうひと押し(笑) (第36章)遺跡の中の謎の研究所 尾崎とゴードン大佐、アメリカの地球防衛軍のミュータント兵や米軍が集まり、 遺跡の中に瞬間移動したとされる凛の行方を探す為に作戦を立てていた。 しかし一部の米軍やアメリカのミュータント兵…

(第35章)闇世界へようこそ!

(第35章)闇世界へようこそ! 凜の体に異変が起こっていた。 尾崎や美雪、ゴードン大佐や医師達が集まった。 凛の病室の中は光に包まれていたので、 全員眩しくて中の様子が全く見えなかった。 光が収まり、凛のベッドを見たとき美雪は驚きの声を上げた。…

(第34章)バニシング・ツイン

(第34章)バニシング・ツイン しばらくして美雪は信じられないという様子だったがやがて 安心と喜びのあまり目頭が熱くなり大声で泣き始めた。 そして女性医師も 「これで!一安心です!まだ意識が戻るのにまだ少し時間はかかりますが…… 後遺症の心配も恐…

(第33章)黄金の突破口

(第33章)黄金の突破口 ゴードン大佐は 「つまり2体のゴジラとバガンはこの建造物の真下に向かっているのか?」 ジェレルは 「ひょっとしたら凛さんの命が助かる方法があるかも知れない!」 と言った。しかし全員沈黙した。 しかし希望を捨てなかった尾…

(第32章)所詮『カイザー』は井の中の蛙か?

(第32章)所詮『カイザー』は井の中の蛙か? 東京の凛が通う高校では、もうほとんどの生徒が下校していた。 山岸は、先生から貰った宿題を大きなカバンに詰めて 下校しようとしていた洋子の手伝いをした。 それで他に何か大きい袋を探しに行くのと、気絶…

(第31章)寄生生物の正体!

(第31章)寄生生物の正体! 医師の一人は 「何をする気ですか?」 尾崎は 「ミュータントの『カイザー』の力で寄生生物をなんとかしてみる!」 医師は 「そんなの無理です!」 と反論したが、尾崎は 「人の命がかかってるんだ!」 と医師達を追い払い、凛…

(第30章)凛!絶体絶命!

(第30章)凛!絶体絶命! 中国の山奥を飛行していた救助艇の医務室に寝ていた 凛はこれまでで一番激しい激痛に襲われた。 医務室の外にいた美雪はあわてて 「凛!待っててすぐに医者を呼んでくるわ!」 と言うとすぐに医師を探しに廊下を走った。 医師達…

(第29章)謎の建造物

(第29章)謎の建造物 山岸は校長先生と担任の先生と一緒に校長室に入った。 校長先生は 「原田先生は自分のクラスの授業を続けてください」 その原田先生は 「そんな……一体何があったんですか?まさか万引きとか犯罪とか?」 校長は少し厳しい声で 「いい…

(第28章)過去の記憶との戦い

(第28章)過去の記憶との戦い 初代ゴジラの背びれは白く光り、白くて薄い煙の様なものを吐いた。近くの建物 はみるみる内に発火して全てが焼き尽くされた。 ゴジラは動揺していたが、初代ゴジラを捕まえた。 しかし初代ゴジラは頭突きを食らわせ、さらに…

(第27章)幻想

(第27章)幻想 医務室のベッドで凛は高熱と激しい痛みに苦しみながら母親の美雪に何かを訴えようとしていた。 美雪はクリーンウェアーとマスクを着用して病室に入って行った。 凛は 「ゴジラと……ジュニア……バガンと戦っているの?」 美雪は 「ええ……戦っ…

(第26章)蘇生!!

次のゴジラの自作小説です。 (第26章)蘇生!! 山岸は友達の洋子と一緒に下校していた。 山岸は心配そうに 「凛ちゃんと友紀ちゃん……無事でいるかな?」 とつぶやいた。洋子は 「大丈夫よ!とりあえずあの2人なら……」 と無理矢理作り笑いをしながら言っ…