(第17章)リヴィアのゲラルドVSDOOP(ドォープ)

(第17章)リヴィアのゲラルドVSDOOP(ドォープ)

 

細長いのっぽの黒い丸い眼鏡をかけた

いかにも賢そうな外宇宙のピエロ(キラークラウン)

はそんなキャリーの様子を観ながらミルトンに言った。

「現在はあのクティーラが封印されていると推測される古代都市のロサス王国から

大量に漏れ出た人間の10代の少女から20代の成人女性の繁殖可能な個体が

アスモデウスの夜霧なる影響で性欲が増幅して嫌がるような素振りや

その後の行動にも何の怒りも憎しみもなく

自然のなすがまま受け入れてしまう状態にあり。

大量に吸い込み過ぎて肉体が維持できずに魔獣ホラーなる人間の魂と

肉体を主食とする未知の怪物化しない限りは我々にとって今がとても都合が良いです。

今なら食料として綿あめ中のピンク色の繭に閉じ込めて連れ去るよりも。

もっと死なないような特殊な綿あめ銃によって正常に生きたまま

20代の成人女性を中心に連れ去った方が子孫繁栄にはもってこいです。

今の狩りのシーズンは食料よりも繁殖の方が適しています。」

「フームなるほど。これか?」とミルトンは妖しく笑って見せた。

ミルトンの手には少し大きな綿あめ銃を右手に持っていた。

その綿あめ銃を試しに近くにいた20代の成人女性の裸体に向かって引き金を引いた。

すぐに銃口から放たれた緑色の光線がその20代の成人女性の体に当たると

「きゃああああっ!」と悲鳴を上げて細長い緑のロープが全身に

まとわりつくように伸びたかと思うとあっという間に茄子の形をした

人間サイズの緑色の綿あめの繭の中に閉じ込められて行った。綿あめの繭は倒れた。

「これは食料の時とは異なる役目があり。

女性を閉じ込めた後に麻酔の作用で眠らせて繭の中でしばらく保存できます。

繭から出してやると10分くらいで目覚めますよ。勿論長く生きていられます。」

「この繭の中にいる20代の成人女性は?現在どのくらいいる?」

「約100000万人です。人間達は似非フェミニスト活動家や過激派ポリコレや

一般社会福祉法人COLABO(コラボ)達の大騒ぎに目が映ってしまって

ほとんどの大衆は我々の女性誘拐による

性被害の事件に誰一人気付いていないようです。

連中はかつて人間が創造したフィクションやキャラクターやAV作品や

日本の漫画やアニメを女性の性的搾取を理由に作品や仕事の全否定や

金欲しさに完全に目が眩んでいて肝心の女性達を守る人達ですらこの裏で

起きている我々の重大な真実に

団体のメンバーも弁護士も誰一人知らんふりをしています。

毎日10万人以上せっせと

我々が誘拐して性被害を与えている犯罪者がいるというのに」

「人聞きの悪いこと言うな。

まあー確かに多くの連中はあの団体に邪魔されたせいで

アングラな場所で少女や女性達が地下に潜っちまって。

俺達以外の性犯罪に巻き込まれて被害者が増えていると言う話があるしな」

「例えばここ最近、幅を利かせているギルマンマフィアもそうでしたね。」

「あの深き者ども(ディープワン)とかいうダゴン密教団の連中か?」

「はい!違法な事をして大儲けをしているようです。」

「禁酒のジャズエッジから人間って生き物は変わんねぇもんだな!」

ミルトンは呆れ果てた様子で口にまた大きなエクレア型の葉巻を咥えた。

 


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ニューヨーク市内のチェルシー地区のアサヒナ探偵事務所の

近くにある大きなカフェの通りではとある事件が連鎖的に発生していた。

つまりたくさんの住民によるDOOP(ドォープ)と

思われる怪物の目撃情報が相次いでいた。

そして目撃証言はチャイナータウンとこのチェルシー地区の街の中心に

アメリカ人の10代の少女と20代の成人女性による大勢の目撃証言が次々と

ニューヨーク市警や各地の警察署の警察官達に電話やメールを送信し続けた。

また床や壁や歩道や下水道周辺に銀色に輝く奇妙な粘液が残されていたようだ。

また奇妙な銀色に輝く粘液をブルーアンブレラ社の関係者がが分析を進めている中。

地元のニューヨーク市警と怪物退治の専門家のウィッチャーでもあり。

のぴにウィッチャーの剣術と爆薬と錬金術を教えた

彼女の師匠のリヴィアのゲラルドもいた。

現場には目撃証言が警察に入る前に存在していたはずの

円形の鉄のマンホールがまるで溶けたように消滅していた。

そしてぽっかりと円形の穴が開いていた。

リヴィアのゲラルドはさっそくウィッチャーセンスで周囲の穴を調べて始めた。

そして元々マンホールがあった円形の穴の周囲が赤いオーラで染まった。

リヴィアのゲラルドは円形の周囲の穴に

こびりついた銀色に輝く粘液をじっと見ていた。

「なるほど、この怪物はこのマンホールからこの鉄。つまり金属を溶かして

飛び出したりを繰り返しているようだが。しかし人間は襲っていない・・・妙だな。」

更にリヴィアのゲラルドは観察している内に何かに気付いた。

「これはなんだ?消化酵素?いや違うようだ!」

ゲラルドはマンホールと穴の内側の下水道に続く金属の円形の壁は溶けていて

腐食しているな。多分、金属を分解する性質があるのだろう。と考えた。

「金属は溶けていて腐食している金属は食うのか?」

更に身を屈めてニューヨーク市警のシェリル・モリス・メイソン刑事は

片手で懐中電灯の白い光で下水道を照らした。

下水道の円形の穴の内側はまるで飴細工のような模様を作っていた。

「これはまたブルーアンブレラ社のクリス・レッドフィールドさんと

ハウンドウルフ隊の皆さんに依頼してまた前みたいに下水道を調べて貰わないと」

「ふむ。怪物はマンホールの配管からが水道の中の壁や天井や

床の内側に潜り込んで町中を移動し続けているようだが。」

リヴィアのゲラルドはそのまま周囲の壁が解けた飴細工のような模様から出現したと

思われる怪物の痕跡をウィッチャーセンスをしながら指さしてシェリル刑事に教えた。

「中・・・調べてみる?」とシェリル刑事の質問にリヴィアのゲラルドはこう答えた。

「そうしよう怪物の痕跡を追えば巣にたどり着けるかも知れん」と。

リヴィアのゲラルドはそのまま周囲の壁に接触しないように

慎重に両腕を真上に挙げたままストン!と

下水道のコンクリートの床の上に猫のように華麗に着地した。

彼はゆっくりと立ち上がると用心深くウィッチャーセンスを使って周囲を見渡した。

リヴィアのゲラルドは怪物の僅かな痕跡を求めて歩き始めた。

ゆっくりと立ち上がり、リヴィアのゲラルドはニューヨーク市内の

チェルシー地区のアサヒナ探偵事務所の真下の下水道をゆっくりと進み続けた。

それから2歩進んだところで下水道の水の中から女性の不気味な声がした。

リヴィアのゲラルドはとても冷静にその水の中の不気味な女性の声に耳を傾けた。

すると不気味な女性の声は誰か複数の人物を呼び出そうとしているようだ。

どうやら心の怪盗団のザ・レミリアスカーレットのメンバーの名前のようだった。

聞き間違いでは決してなかった。

『真』『双葉』『竜司』『祐介』『春』『すみれ』『ジョーカー』と。

これは全てメンバーの名前だ。そして声の主はどう考えても(旧姓・高巻)

喜多川杏そっくりの声に聞こえないのだが?

まさか?どうしてこんなところで彼女の声がするのだろう?

まさか?これが心の怪盗団ザ・レミリアスカーレットの命を狙っていると

言う未知の怪物のDOOP(ドォープ)という怪物の仕業だろうか?

「うむ。怪物の正体は間違いないDOOP(ドォープ)だろう。確か奴の弱点は?」

そして数日前に自分が持っている怪物図鑑に登録している

既存種のカテゴリー内のDOOP(ドォープ)について調べた。

これにより弱点も性質もすぐに把握した。

そう思っていた矢先、突然、バシャアン!と大きく水が跳ねる音がした。

同時に巨大な水しぶきが天井まで昇った。

続けて下水道の水の中からDOOP(ドォープ)が出現した。

DOOP(ドォープ)は銀色に輝く不定形のアメーバだった。

素早くリヴィアのゲラルドは懐から爆弾を投げた。

それは『北風』と呼ばれるものでDOOP(ドォープ)の不定形なアメーバの身体に

直撃するとパアーン!と言う大きな破裂音と共に大量の強烈な衝撃波と冷気が

周囲に一気に広がり、DOOP(ドォープ)の

不定形なアメーバの身体は瞬時に凍り付いた。

ぴぃぃぃぃっ!と短く悲鳴を上げるとまたしても

一気にリヴィアのゲラルドに覆いかぶさってきた。

彼は右手からウィッチャー印の魔法の1つのアードの強化版の氷槍を放った。

パアン!と大きな音と共に放たれた氷槍はたまたま露出していたDOOP(ドォープ)の

真っ赤なコア(核)に直撃して白い霜をかぶり、凍り付いた。

するとDOOP(ドォープ)は大きく体を屈めて怯んだ。

すぐにリヴィアのゲラルドは長年の怪物退治の経験と勘からすぐにこの

DOOP(ドォープ)の胸部のコア(核)が弱点だと見抜いた。

彼は残りの『北風』と『氷槍』で弱点の

真っ赤に輝くコア(核)の弱点を狙って攻撃した。

やがてDOOP(ドォープ)はリヴィアのゲラルドの攻撃に耐えられずに

素早く水の中に潜って行くとそのまま流れるように姿を消した。

すぐにリヴィアのゲラルドは逃げ出したDOOP(ドォープ)を追跡した。

そして近くの壁や床近くにポタポタと水溜まりの上に水の粒が

くっついたり落ちたりする怪物の痕跡らしきものを発見した。

しかしそれ以上の追跡は不可能だった。

結局それ以上の手掛かりは得られずに追跡を断念した。

それから地上のマンホールの穴近くで待機していたシェリル刑事に頼んで

地下からロープを垂らして貰い、リヴィアのゲラルドはチェルシー地区の地上の道路へ

一旦戻る事にした。戻ったリヴィアのゲラルドは銀色の不定形なアメーバの

怪物についての説明をした。それからDOOP(ドォープ)と言う怪物図鑑で

言うところの遺存種の怪物が心の怪盗団ザ・レミリアスカーレットの

メンバーの名前らしき言葉を発していてしかも喜多川杏そっくりだった事も

シェリル刑事に報告したが困惑した表情をしていた。

 

どこかの所在不明の研究所の地下10000mにある謎の施設。

その広大な研究所内の研究DOOP(ドォープ)開発責任者の

ルドルフ・ナキオ博士は所長室の黒い長椅子に座り、電話を取って誰かと話していた。

「ふーむ。なるほど連中はDOOP(ドォープ)01と

融合させて同化させた上で強化させて確実に我々の計画を

知ってしまった『心の怪盗団ザ・レミリアスカーレット』

を全て倒すだけさ。我々『ヨスガ派』の正義の為にね。

すでに理想の戦闘データと生態データと主人格の実験体の囚人を含む、

パーソナルデータもバックアップデータもデータバンクに回収済み。

何も問題ないさ!堀口英利君!我々の理想のヨスガ派の世界はあともうすぐだ。

君はこれ以上裁判にもアンチフェミニストにも悩まされる事はない。

ルドルフと堀口英利はしばらく世間話や理想の世界についてしばらく語り合った。

更にルドルフは堀口英利にこう言った。

「これが実現すれば暇空茜氏や裁判や今の法律や国や社会そのものに復讐できる。

DOOP(ドォープ)バクテリアの実験に成功して。

現在は実践訓練を兼ねて我々の裏切り者のCOLBO(コラボ)弁護士の

太田勇の始末に向かわせた。まあーたとえ失敗しても問題ない。

あれだけニュースで世間が大騒ぎになっている。

いずれは魔獣新生多神連合の殺し屋か?

あるいは元老院付けの魔戒騎士か魔戒法師によって陰我を断ち切られて封印されるさ。

たとえボロンしたとしても我々のセキュリティは認知科学の最先端の科学を

駆使して構築されているし、警備も全て厳重だ問題ないよ。

すぐにでも魔獣ホラーの太田勇はこちら側(バイオ)の世界から消え去って

真魔界に強制送還されるさ。あいつは魔獣ホラーだが純粋な人間の私でさえ

『もう使い物にならない』と思っているから即座に切り捨てるのが吉だよ!!」

「でも・・・・COLABO(コラボ)弁護士の正義(まさよし)さんが失踪して・・・」

「大丈夫だよ!1人欠けたところでセブンナイツがいれば問題ないよ(笑)」

それにDOOP(ドォープ)01がいれば魔獣ホラーがいなくても基本問題はない。

例の『ダゴン密教団』のクティーラ復活前に私と選ばれた堀口英利君と

優秀なエリートの女性達の少女や大人の美女と

共に彼らの手の届かない異世界へ脱出するつもりだ。

その為の準備と設備と装置の完成は着々と整いつつある。現地調査もばっちりだ。

あの『ダゴン密教団』に所属しているヴィレンのクルックバック湿原の

魔女をあの異世界で痕跡を我々の偵察隊が追いかけていたおかげで発見できた。          

それにDOOP(ドォープ)01が

存在すればもはや人間社会そのものも必要なくなる。」

しばらく堀口英利とルドルフはまたさらにしばらく会話した後に電話を切った。

「さてと!私がこのデータを別の場所のコンピューターシステムに

大切にバックアップしておこう!万が一ホラー化しても覚えてこのデータを

しっかりと保存して人間であっても。ホラーであっても。

またHCF(ハイキャプチャーフォース)や犯罪組織コネクションに売りさばいて

金にすれば逃走資金は容易に稼げるだろう。

DOOP(ドォープ)シリーズ以外にもネプチューン社の極秘計画の情報や

2000年代に倒産したアンブレラ社のラクーンシティ最高機密の

研究所で行われていたNEーαやパラサイトの研究データ。

アンブレラ社のヨーロッパ支部の第6研究所で行われた『ネメシス計画』の

情報データもあるからね。これで良しさ!あとはバレないように祈るだけ!

あとはアスモデウスの夜霧を吸い過ぎて気分が悪くならないようにしなければな。

いざという時は連中の前でホラー化して大暴れしてやる!フフフッ!」

ルドルフ・ナキオ博士は不敵な笑いを浮かべたのだった。

 

(第18章に続く)