(第19章)最終鬼畜妹フランドール


【東方アレンジ】最終鬼畜妹フランドール・S(2020Ver M.S Remix) / U.N.オーエンは彼女なのか?【Touhou Arrange】

 

(第19章)最終鬼畜妹フランドール

 

「さあー君は来るんだ!メディアに支配された汚れ切った人々を楽園に導く為に!

AI(人工知能)も敵なんだ!!メディアやスマホ、ゲーム。携帯、テレビ、CD!

DVDも全て排除してしまわなければ!子供達や人々はゲーム脳になり!目が悪くなり、現実と空想の区別が付かなくなり、暴力的な言葉と人を痛めつけて武器を

平然と使うようになる!!メディアを崇拝する者は皆殺しだ!!」

「じゃ!その言葉、貴方達にそっくりそのまま返してあげる!!

他人に暴言や暴力、しつこく排除を強要し続けるんでしょ?同じでしょ?

他人の大事な物を暴力と暴言で強要して無理矢理望みもしないのに

平然と奪い取っているんでしょ?他人の大事なものを奪い取って。

自分達の価値観を強要して!無理矢理押し付けて自己満足に浸る事でしか自分の

存在価値を見出せないような愚かな大人には罰を与えなければならないわね。

ウフフっ」「何をする気だ!よせえっ!やめろやめろ!ああっ!嫌だあっ!」

「フフッ!」ブラックフランドールは短く笑った。

続けてエアはいきなり無線のスピーカーから大音量の凄まじい轟音と

爆発音がしたので驚いて右腕を伸ばして離した。

どがああああああああああああん!ずどおおおおおおおおんっ!!

更に反メディア団体ケリヴァーの『教団』の不特定多数の人々の

断末魔の絶叫と阿鼻叫喚の絶叫がエアの鼓膜を震わせた。

「うぎゃあああああっ!」「いやあああああっ!」「うぎゃあああああああああっ!」

「あああっ!あああっ!」「あああっ!」「あああああああっ!」「ああああっ!」

「ぐあああああああああああああっ!」「ぎゃああああああああああっ!」

「うぎゃあああああああっ!「ぐああああああああああっ!・・・ブチッ!」

そしてすぐにエアの端末機の無線が切れて何も聞こえなくなった。

辺りに不気味な沈黙が流れた。「ああああっ!」と声を上げ続けた。

やがてグッと口を閉じた。

すぐさま彼は頭を働かせてさっきの出来事を理解しようとした。

魔人フランドールの身に一体?何が起こったんだ??

何故?躊躇無く人を平然と殺すんだ?早く止めないと!!

彼女はこの先にいる筈だ!早くしないと!また犠牲者が!!

エアは血と錆に覆われた細長い一本道の廊下を走り始めた。

その途中にフランバブルヘッドナースとストレイジジャケットフランが

10体、出現したがエアはハンドガンとCQC(クロースクオーターコンバット)

を駆使して撃退して行った。とにかく近い。彼女の賢者の石と異常な邪気を感じた。

それは余りにも強烈でとにかく前へ行きたくないと強く感じる程酷いものだった。

とにかく先へ進みたくない。そう感じた。

でも。放置する訳にはいかない。だから先へ進まなければ。

エアは恐怖を乗り切り、細長い廊下を歩き続けた。

やがて目の前に血と錆に覆われた巨大な扉があった。

間違い無い。ブラックフランドールはこの先にいる。

エアはごくりと喉を鳴らし、金色のドアノブに手をかけた。

そして覚悟を決めて、ドアを開け、暗闇へ進んで行った。

目の前に床が錆の金網で覆われた円形の広い部屋があった。

中央にブラックフランドールがいた。

更にブラックフランドール周辺の金網の床が奇麗に消し飛んで大穴が開いていた。

大穴の外の金網には大量の真っ黒な灰の山がドーナツ状に残っていた。

ブラックフランドールは大穴の上空に浮いていた。

「まあー神様が復活するまでの暇潰しになったなあーっ(笑)」

さらにブラックフランドールはエアに気付き、笑顔になった。

「あっ!エア・マドセン!元気?暇潰してたのー」

ブラックフランドールはニコニコ笑いながらそう言った。

「何故?何故だ?君は魂が分離したとか言っていた?一体!

どうなってんだ??神の復活とはなんなんだ??何故?

いつもの君なら無意味な殺しなんかしない筈だ!教えてくれ!一体?何があった?」

ブラックフランドールは宙に浮いたまま答えた。

「知りたかったらさ!。私の片割れの私。ホワイトフランドールを探してごらん。

見つけられるならね!その前にここを出て御覧!じゃ!また後でいずれ会いましょう!」ブラックフランドールはスーツと天井の暗闇へ消えて行った。

「まてっ!」とエアは天井を見た。天井はまさに暗黒で全く見えなかった。

多分、天井まで追いかけてもあの暗闇では彼女の真っ黒な服に

溶け込んでしまって探すのは困難だろう。エアは追うのを止めた。

そして円形の大穴の金網の人間の燃え尽きた灰の山に覆われた床をぐるりと

半円するように歩いて進んだ。反対側に血と錆に覆われた

四角い扉をキーツと音を立てて開き、先へ進んだ。

そこは長四角形の広い廊下だった。エアは左右の各病室のドアを開けて中を調べた。

すると病室内の壁や床に胎児程の大きさの卵が多数、粘液に包まれて放置されていた。

更に一部の卵から人型クリーチャーの幼体が誕生していた。

幼体はまだ柔らかく白い巨大なセミのように丸屈みのままヨタヨタと移動していた。

更に両肩から伸びた短い両腕から伸びた針でクリーパーの肉を消化して捕食していた。

ベビーバックはエアを見つけるとひし形の口らしきものを開けて丸い頭部を

伸縮させて頭突きをしたり、体当たりで攻撃していたが銃弾を温存したかったので

全てスルーした。最後のクリーチャーのいない病室内を見ているとベッドの上で

3人の男の死体があった。しかも全員、ベッドのシーツは真っ赤で心臓に杭を打たれて

死亡していた。どうやら一般市民らしく財布の身分証明書から身元が判明した。

『アルコール・スライヴァー(会社員)』『ケリー・ブラウン(大学生)』。

『マルコ・マートン(IT会社の社長)』だった。

恐らく神復活の為の生贄の儀式にされたのだろう。

またベッドの傍には反メディア団体ケリヴァーの

メンバーの一人が残したメモがあったので拾い上げた。

「新しく復活する神の生贄とする事でAI(人工知能)や

メディアに支配された汚れた世界から人々の魂を救済出来る。

アメリカ刑務所の囚人18998人を生贄にした」とあった。

「確かに酷い連中だな。子供も虐待していたようだしな。」

エアは驚きの余り、両眼をぱっちりと開けて、口を開いたまま死後硬直した

3人の男の死体を調べた後に部屋を出た。続けてドアを開けて進むと

やはりまた同じ構造の病室だった。それぞれの病室には何らかの神経毒で

麻痺して動けないまま大量に山積みになったクリーパーの大群がいた。

エアはドアを閉めた。最後の幾つかの部屋はトイレだった。

どうやら昆虫のワンバックの幼体と成体はきちんと区分して巣を作って

生活しているようだ。エアはどんどん奥の扉を開けて進み続けた。

広大な広場の床には真っ赤なガラスに覆われた地下の空洞があった。

更に巨大生物がその地下の空洞の深い水の中を優雅に泳いでいた。

恐らくこの地下の空洞は巨大で複雑な迷路の形をした水路なのだろう。

エアが地下の空洞の水の中を見るとあまりにも巨大過ぎて全体像はまだ不明だが。

左右にバックリと開いた3つの超巨大な花弁の形をした三角形の節が無数に

付いた大顎のピンク色の内側に無数の小さな牙。三角形の左右の顎の先端には

鋭利な牙が生えていた。オレンジ色に輝く円形の巨大な目玉。

口内の下顎にもカバに似た2対の牙が見えた。

2対の棘だらけの長い両脚に2対の指と爪を持つ両手を伸ばしていた。

エアは広大な広場の水路の見える真っ赤なガラスを歩きながら先へ進んだ。

途中でバリンと赤いガラスが割れるのか冷や冷やした。

万が一割れたら。考えただけでぞっとする。

エアはドキドキ心臓を鼓動させたまま目の前にある四角い扉に向かって歩き続けた。

 

『静かなる丘』の『KOONTZ・ST』から『SAGAN・ST』の橋を渡り、

繁華街から住宅地のどこかにある廃ホテルの地下にはあのアキュラスが繁華街で

産んで隠した宇宙の卵ともうひとつの宇宙の卵が隠されていた。

しかし内部の宇宙の卵の最深部が何者かによって破壊されていた。

宇宙の卵の最深部は血の気が失せて緑色の血管が床に散らばっていた。

オペラ座の怪人』はフッ!と笑った。続けてこうも言った。

「問題無い。予定通りだよ。神の牙ジンガは今頃は囮用の『宇宙の卵』の片割れを

探しているはず!!あいつは危険な捕食者!!今の僕に勝ち目はないだろう!!

そして最初の人類の進化体となるイヴであるストークスの遺伝子の半分と

僕の遺伝子の半分をシャッフルして新しい遺伝子を組み合わせた受精卵を宿せる

聖母マリア』としての若い女性の器を見つけた。

「あの僕が新しく発見した『21の新約の秘跡』はかつて聖母派と聖女派の対立を治める為にヴァルティエル派を確立させた

司祭のジミー・ストーンとウォルター・サリバンの

『21の秘跡』とはやる順番が逆だ!!まずは聖母マリアから始まるんだ!!」

黄金の三角頭によってアッシュフィールドから異世界へ連れ去られた日本人女性がいた。しかも何故か天井の緑色の血管の上で白いフクロウが休憩していた。

その日本人女性は黄金の三角頭(ゴールドピラミッドシング)によって

衣服を真っ赤に輝く背中の鳥の翼の羽ばたきによって吹っ飛ばされた。

更に彼女のその美しい裸体の深い胸の谷間に真っ赤に輝く太陽の聖環が

刻まれていた事で異世界へ彼女のみ連れ去られていたのである。

 

(第20章に続く)