(第69章)第2次神々創生戦争

(第69章)第2次神々創生戦争

 

秘密結社プロメテウスの地下研究所の隣の本部の建物では

共同開発社の氷川代表が所属するサイバーティック社の

二ヒロ機構なる会社がそのネオプロメテウスの傘下に入っていた。

その銀色に輝く巨大なドーム状の建物のネオプロメテウス・サイバーティック社・

共同二ヒロ機構本部内では巨大な円形の銀色の壁や節のある長い廊下があった。

さらに『ネオプロメテウス・サイバーティック社共同二ヒロ機構本部の円形の節のある

長い廊下のエントランスから更に下にエレベーターに乗り、地下に長い事降りていて

約地下500mもの下層のさらに下に存在する

超巨大な施設には巨大な円筒状の青く輝く

大量の文字が書かれた部分に更にその下部には三角形の鋭いドリルがあり。

その周囲にはドーナッツ状の足場が付いていた。

更にドリルの全体部分の周囲には真っ赤に輝くオタマジャクシの

『マガツヒ(禍つ霊)』がグルグルと漂っていた。

その様子を一人の男が静かな静寂の中、眺めていた。

氷川指令その人である。この装置は元々

『マガツヒ(禍つ霊)』を集める為の物らしい。

しかし既に装置が起動した事で6日前に『チェルシー私立中学高等学校』

の地下研究所の死神ツィスデッドリーパーが目覚めた事で大量の

『マガツヒ(禍つ霊)』を集めさせる事に成功し成功し。

既に理(ことわり)を拓ける事が可能なまでに満ち足りた。

ちなみにこの事実はギルマン・マーシュには伝えていないが。

いずれは必ず伝える必要がある時に伝えるとしよう。

「きっと彼も驚くに違いないだろう」と氷川指令は冷たい表情で笑った。

「しかし」と氷川指令は両腕を組んで一人で考えた。

そもそも仁藤夢乃氏もアサヒナ・ルナ氏。

そしてアレックス・パパリオスは『マガツヒ(禍つ霊)』が何の為に存在しているか

知らないだろう。『マガツヒ(禍つ霊)』を知らぬようはこの世界で死んでいるのと

同様だ。『マガツヒ(禍つ霊)』とは神の供物だ!

世界の守護神を招く為の力。

この世界は強い意志を持つ者は全てを塗り替る事が出来る。

果たしてあの3人にあるのだろうか?思想の理(コトワリ)として広め。

手中に『マガツヒ(禍つ霊)』を集める。

そして神が現れ世の成り立ちさえもまた書き換わるのだが。

この混沌の魔都ニューヨークは『創世』を目的としてあの

『ミライギアインパクト』によって誕生したのだ。

そして氷川指令は回転する真っ赤に輝くギザギザとした歯車を見た。

歯車の穴から中央に魔で大量の『マガツヒ(禍つ霊)』が

下へ下へと降りて中へ入って行った。

「既に残された『マガツヒ(禍つ霊)』を使い、新たな力を喚び起こした。

この『ナイトメアシステムⅡ』で。そう。時が満ちたのだよ。

彼は瞼を閉じて両腕を左右に開いた。

それから氷川指令は思い出したように独り言をつぶやいた。

「そう。これもおこさまぷれーとのOOOのおかげだ。

流石は創世の巫女と言った所かな?」と。

氷川指令はポケットからスマートフォンを取り出して起動させた。

続けて彼がネットニュースを漁っていると気になるニュースを発見した。

NPO団体コラボが運営するコラボバスカフェで異変発生!!

次々とバスの大人の女性達と保護されていた大勢の少女達や

スタッフの成人女性や職員の女性達が突然意識を失って倒れる!』

『昨日未明。NPO団体コラボが運用するバスカフェコラボにて急にバスの外や内部で

有志として集まっていた女性50人や保護されていた少女達と

職員とスタッフが大勢倒れてしまう怪現象が発生していた。

しかも彼女ら彼らは共通して苦しみ出したり、全身の痛みを訴えていたと言う。

更に数時間前の『チェルシー私立ラグクラフト中学高等学校』での建物で目撃された

真っ赤に輝く長四角の巨大な柱が天高く真っ直ぐに放たれていたと証言があり。

更に大気中にオタマジャクシ状の物体が飛び回っていたと言う。

その現象は現在、アメリカ政府とアメリカの国防総省ペンタゴン)が調査中

とのことである。また日本政府もこの現象について調査を開始すると公式に発表した。

また一部の住民は『これはバイオテロの前触れでは?』とラクーンシティジーナ島や

あのトールオークスバイオハザード(生物災害)と同じ大災害が起こるのでは?

と住民は不安を隠せ無い様だ。」

氷川指令はそこまでネットのニュース記事を読み終えると意外な出来事だったのか?

目を丸くしていた。そしてゆっくりと口元を緩ませて不敵に笑った。

「意外な女だ。保護して助けるべき女性達や

同志の少女達や弁護士もマガツヒ(禍つ霊)

を供物として捧げて守護神を呼び出すとはな。

自分達が不正会計を利用してアマラ神殿内の大量のマガツヒ(禍つ霊)を

独り占めしてもまだ欲望は満たされなかったようだな。」

さらにネットのニュース記事には続きが書かれていた。

「そしてバスの天井を抜けて全長20mの巨大な眼球の異生物らしき物体

がスーツと現れたと言う。目撃情報がブルーアンブレラ社や

ニューヨーク市警や他のNGO団体テラセイブにも通報が相次いだ。

さらに目撃者は大勢おり、スマートフォンで撮影された動画や画像は現在有名な

人物のツィッターYouTubeに次々と何十個もアップされているようである。

私はこの現象に見覚えがある気が・・・する・・・・。ヒジリ」

そうか彼女の事だからアレックス・パパリオスとか言う鷲男の

『真のヨスガ』と同じく弱肉強食と選民思想の『ヨスガ』に目覚めたか・・・。」

しばらく氷川指令はYouTubeの動画の巨大な目玉の異生物を眺めていた。

「うーむ。成程。この巨大な目玉の異生物は『魔神キラーアイ・アバターか?

成程、なかなか良い守護神を呼び出したものだ。

しかし『死神ツイスデッドリーパー』や未知の放射性物質

フェイゾンの耐性を得られるか?

あるいはのぴしゅらM6との戦いで堕とせるかは見物だな。

『真のヨスガ』のアレックス・パパリオスはどうやら『ヨスガ』に目覚めた

仁藤夢乃氏を倒して『魔神キラー・アイ・アバター』を奪い取る算段を

整えているようだが恐らく不可能だろう。

仁藤夢乃氏本人が知らずとも魔神キラーアイ・アバターも私もすでに例の

別次元の世界で暴れ回った『フェイゾン生命体』は過剰にフェイゾンを注入すれば

自己崩壊する事を理解している。つまり彼は遅かれ早かれ敗北すると言う訳さ。

ちなみに最下位の『ムスビ』は気の毒だな。

もうすでに『ニア・ボルテクス界』にて

大量のマガツヒ(禍つ霊)がある所は存在しない。

つまりアマラ神殿の中枢部の大量のマガツヒ(禍つ霊)は

ほとんど残っちゃいないだろう。役者はとりあえず2人で十分だろう。

あとは『致命女(ちめいじょ)』に目覚めたのぴとOOO

創世の巫女がいればいいのだからな。

氷川指令は静かに口元を緩ませて笑った。

魔獣新生多神連合はどうやら私の『シジマ』が気に入らないようだ。

他にもアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と仁藤夢乃氏の『ヨスガ』

のこの2つも気に入らないから守護神ごと消えて貰うらしい。

残念だが魔獣新生多神連合の思い通りにはさせないつもりだ。

その代わりアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と二と夢乃氏の『ヨスガ』

を潰してくれれば連中を排除する手間が省けるがね。

私の『シジマ』こそが!真の正しき世界なのだ!誰にも邪魔はさせないっ!」

 

一方、そのころ魔神キラーアイ・アバターを大量のマガツヒ(禍つ霊)を利用して

自ら完全に『ヨスガ』の理(ことわり)を実現させるべく不正会計やその他の女性の。

いや性被害女性の性暴力や虐待を支援するピンクバス

『つぼみカフェ』の通常の営業の傍ら仁藤夢乃氏は水面下で行動を起こしていた。

そしてギルマン・マーシュの『シジマ』の理(ことわり)に目覚めさせた事と

さっきからバスカフェ周辺をコソコソ嗅ぎまわっている『ムスビ』の理(ことわり)の

神崎りょうすけをしばらくとりあえずは観察していた。

どうやらまだ大量のマガツヒ(禍つ霊)を使って自身の『ムスビ(結び)』の理の

守護神を呼び寄せられていないようだった。気の毒にね。

しかももうアマラ神殿には大量のマガツヒ(禍つ霊)は私がほとんど利用した。

あとは創世の巫女と『致命女(ちめいじょ)』とやらに目覚めた

『のぴしゅらM6』と言う道具が必要になるだろう。

そしてあの神崎りょうすけは闘う連中にとりあえず任せて置けばいい。

確実に仕留めてしまえばいいんだ!仁藤夢乃氏は事務所の天井を

仰いで光る電球を見つめた。私は不正会計や

その他多くのバスカフェのデマ拡散や攻撃に晒されている。

しかも最近は安全性に問題あるから中止しろと来ている!ムカつくわね!

そして私は確かに10日前に『ヨスガ』の理(ことわり)に目覚めた。

 

私は10日前に偶然にもアマラ神殿の近くのビルのような建物で魔神ゴズテンノウを

名乗る存在と遭遇した。そしてすでに朽ちかけた岩のような身体から。いや。

確かドラのような音と共に私に語り掛けてきた。

『女!何故(なにゆえ)この地を訪れたるや』と。

さらに『その身はいかなる故ぞ!』と尋ねられて色々と答えた。

どうやら私が感じていたのはあいつらしい。男だから気にくわなかったものの。

『我が身は虚空を浪々とするのみ』だそうだ。理由は自分と全く同じだった。

私のみに宿る女性を性的搾取するキモイおじさん達や攻撃者のオタク共や

コロアキや男共の怒りを覚えた事が無い。だからもっと!力が欲しいんだ!

連中を叩き潰す力!世界を変える力が欲しんだ!私は強くなりたいっ!

ゴズテンノウは『女よ。我が精を得よ!』と。私と同じ女だけの国を興す事だ!

『偶像たる身には出来ない』と彼は言っていたので私は・・・・と答えた。

『女よ!我が精を得よ!アレックス・パパリオスと同じ力!

悪魔を導く力!魔丞(ましょう)たれ!』と。

そして私は忌まわしい鷲男のアレックス・パパリオスと同様に

魔神ゴズテンノウの力を見に宿し!魔丞(ましょう)となった。

私が手が焼けるように暑かったが。力のある自分が始めて美しいと思った。

『我らが真に成すべき事は力の国を興す事にあった。』とゴズテンノウは言った。

更にゴズテンノウは話を続けた。

『汝は人の身である。

アレックス・パパリオスは人の身で汝と同じヨスガを持っておる。』

「つまり?貴方の力で私がより強くなれるのなら。

そのアレックス・パパリオスを倒して『真のヨスガ』を得ればキモイおじさん達や

性加害者のオタク共やアイドル達から若年被害女性達を守れる国を興せる事ね!」

「いかにも理(ことわり)を持てば可能であろう』とと言う

ゴズテンノウの答えに仁藤夢乃氏の表情はぱっと明るくなった。

「世界が作れるなら!」と嬉しそうに言った。

『汝の説く理(ことわり)の中で産まれた女だけの国も我らが国のひとつの姿である。

では我のもうひとつの力を汝に託そうではないか」

そうして大きなドラの音が鳴り響き彼女の肉体が変化した。

ピンク色の右腕は大きく変形してまるで木の枝のように複雑に捻じれた形となった。

更に右手には細長い鋭利な長い木の枝の先をした爪が生えていた。

茶髪もまるでハリネズミのように長く鋭く針状に変化していた。

そして黄色の瞳にピンク色のマスクで口を覆っていた。

見た目の白い肌は美しく輝いていた。いつもの私服は変わらなかった。

「私は自分の道を切り拓く力を得たのね!ああっ!見えるわ!

ヨスガを求める強き悪魔達がこの地へ集い来るのが!!」

彼女の眼にはそれがはっきりとしっかりと映っていた。

彼女のヨスガの理(ことわり)を求める鬼神や熾天使キラーアイ。

第3の世界(真・女神転生Ⅳfinalロウルート)の唯一神YHVAとは全く

関係のないニア・ボルテクス界に存在している大天使や天使達。

その集結しつつある強き悪魔達の名は以下の通り。

鬼神トール。鬼神ジゴクテン。鬼神タケノミカズチ。

鬼神オオク二ヌシ。鬼神ゾウチョウテン。鬼神タケノミナカタ。

鬼神アズミ。天使ソロネ。天使ヴァーチャ。天使プリンシパリティ

天使アークエンジェル。大天使ミカエル。大天使ラファエル。

大天使ウリエル。大天使アズラエル。大天使スラオシャ。

鬼神シキオウジ等が正にこの地に集い来るのが彼女の眼には良く見えていた。

「この手なら掴めるはずっ!理想の国がッ!

私の理想とするフェミニストの女の世界が!

ウフフフフフフフッ!アハハハハハハハハハハハハッ!!キャハハハハハハハッ!」

仁藤夢乃氏は少なくともそう信じて高笑いを天井に響かせた。

 

「おいおい。まさか?DOOP(ドォープ)はその例の異星人のDNAと

人間のDNAを組み合わせた生体兵器を模倣しているだって?」

クリス隊長は余りにも飛躍した考えに大いに困惑していた。

しかしロボは手に持っていた資料をクリスに見せた。

「はい!ほぼ間違いないかとアメリ国防省ペンタゴン)から得た情報です。」

クリス隊長はやれやれと呆れてロボが持っている資料を見た。

「『静かなる丘・サイレントヒル』の影響か?過去にUFOやグレイタイプの

エイリアンや奇妙な柴犬の目撃情報もあった。今回はその類じゃないのか?」

「どうやら『静かなる丘・サイレントヒル

の超常現象発生以前に存在していたようです。

資料によると『ソビエト連邦が極秘の人体実験』をしていたそうです。

『1979年12月に宇宙から正体不明の物体が大気圏に突入後に

ヒンドゥクーシュに落下した。ソ連の調査団が現地に来て発見したのは

宇宙船の残骸だったそうだ。そこには何かがいて。ソ連アフガニスタンの侵攻を

偽装してその何かと宇宙船の残骸と何かを手に入れる為に侵攻を」

「おいおい。ああアメリカ合衆国お家芸の『陰謀論』か・・・・」

クリス隊長はロボが言わんとしている

ことを理解した後にはあーと盛大な溜息をついた。

「そうですね。でも情報は確かです。後にアメリカ合衆国が全てを隠蔽する為に

ミサイル攻撃でソ連の極秘施設を爆破しました。ちなみに生き残った米軍兵2人と

戦闘機のパイロットが証拠のボイズレコーダーをもって行方不明になったそうです。」

「それはいつの話だ?」とクリス隊長が聞いた。するとロボがこう答えた。

「2017年4月に公式上の記録では『米軍は最大の非核兵器。多分、ミサイルです。

MOABアフガニスタンに投下。ゲリラ組織の本拠地を壊滅させた。』

と言う事になっています。あとはお察しの通りです・・・・・」

「ゲリラ組織もとんだとばっちりだな・・・・・」

「そして爆破前に奇妙な事件が起こったと言う事で片付けられています。」

「例の生体兵器との襲撃で生き残った者が判明しているのは3人です。唯一1人だけ。

カーク・シンクレア少尉だけ判明しています。

これがシンクレア少尉の顔写真です。

クリス隊長は顔写真を見ると

「ああ。彼女は知ってる大学と米空軍学校からの知り合いだ。

子供と祖母と家族がいた。家族ぐるみの付き合いもあった。」

そしてまじまじとロボは彼女の写真を見た。

彼女の顔写真はかなりの美人のイギリス人女性の軍人だった。

彼女はウェーブのかかった両頬まで伸びた茶髪。髪型はボブヘアー。

キリッとした細長い茶色の眉毛。青色の宝石のような瞳。

丸っこい高い鼻。ポンク色の唇。ふっくらとした両頬。

緑色のお気に入りのタンクトップに覆われた張りのある丸い掌サイズの大きな両胸。

首には大事なペンダントがぶら下がっていた。

「彼女は美人で空軍学校のマドンナだった。」

「確か?貴方も空軍パイロットでヘリの操縦免許ありましたね。」

「ああ。戦闘機の操縦は実は彼女に教えて貰ったんだ。おかげで・・・・」

「ロックフォード島のアンブレラ社の刑務所に囚われていた

妹のクレア戦闘機に乗せて脱出できたと言う訳か。命の恩人だな。」

「ああ。全くだ本当に彼女には感謝している。」

クリス隊長はどこか祈るように手を合わせて穏やかに微笑んだ。

 

(第70章に続く)