(第63章)『ヨスガ』と『真のヨスガ』と『シジマ』を否定する者

(第63章)『ヨスガ』と『真のヨスガ』と『シジマ』を否定する者

 

アレックス・パパリオスはそのまま地下の高級レストランで

高級ステーキと高級ワインにデザートにケーキと豪華な食事と

年代物の赤ワインを注文して食べて飲み、しばらく堪能した。

これで現在の必要なエネルギーを必要な分だけ摂取した。生命の維持の為である。

彼は過去に別世界(並行世界・パラレルワールド)の東京タワーで大勢の人間の

若い女性の大量の精気を喰らって巨大化して一時ラストマンなる存在を圧倒したが。

大地のエネルギーを大量に吸収してパワーアップしたラストマンは高速移動による

猛反撃を受け、アレックス・パパリオスもそれに対処しようとしたものの余りにも

巨大化しすぎたのが仇となり、小さなクワガタムシオーグのラストマンの

高速移動と鋭利な刃の切り裂き攻撃に対処できずにあっさりと殺されたと言う

前世の敗北の記憶を引き継ぎ、学習し、アレックス・パパリオスは

自らの意志で『女性の精気を無計画に吸収して無闇に巨大化する能力』は捨て去った。

こうして生きる為に生命維持の為の必要最低限の食事で済ますようにした。

既に支配種プラーガの力と魔神の力のみで強大なパワーと光速並みの

スピードを手に入れていたので正直、この巨大化能力は不要だった。

他にも回復魔法や補助魔法に強力な魔法攻撃スキルがあれば

別にその『女性の精気を無計画に吸収して巨大化』する

能力に執着する必要などないのである。

彼は支配種プラーガの力を手に入れて従属種プラーガを

産み出す能力があるからもはや用済みである。

それから代わりに彼は新しい回復魔法や補助スキルや魔法攻撃の

他にもまた新しく付け加えるように新たな能力を持つようになった。

彼は若い女性を誘拐する際にターゲットの若い女性に接近すると

強引に衣服を瞬時に引き剥がして性行為をした後に

射精して自らの精子と黒い水を注入。

それから一気に性被害者の女性の肉体と精神を自らの身体に

ズブズブと飲み込ませる形で完全に吸収して逃亡。

被害のあった現場には性被害者女性の衣服と所持品のみが残っている。

そして安全な場所でアレックス・パパリオスは吸収した若い女性を

人型に元通りの形に再構成して分離させてサルベージさせる。

それからランダムで再生した若い女性は自らの子宮にプラーガの影響を受けた

『金色の聖なる鷲の雛』か『聖なる昆虫の子供』をいずれかを妊娠させる。

出産前にコールドスリープ(冷凍冬眠)カプセルにて保存し。

自らの私兵団を創り出そうと企んでいた。

ちなみに過去の自身の攻撃スキルの怪力と鉤爪や嘴による攻撃。

鷲の飛行能力とパワーアップした拘束から光速に自由に

飛び回る能力は名残としてちゃんと残っていた。

要る者と要らないものを分別するのもまた強くなると言う事だと彼は

『ラストマンに敗北して死亡してしまった世界』で学習したのである。

そして私兵団やその母親となった人間の女性達による自身の

ユートピア(理想郷)を実現させるべくさらに別のプラーガの実験を始めていた。

とは言え実現させようにも神崎りょうすけなる存在と氷川司令官や

仁藤夢乃氏や三浦よし先生が丁度邪魔だ!始末しないと!

そんな事を頭の隅で考えつつもアレックス・パパリオスは

実験場の強化ガラスの向こうの広い部屋を見ていた。

その広い部屋は長四角で真っ白なタイルの上にはー。

巨大なコールドスリープ(冷凍冬眠)カプセルが規則正しく並んでいた。

長四角に並んだコールドスリープ(冷凍冬眠)

カプセルは1mの間隔の通路が良く見えた。

既に機能してマイナス0度以下で保存されている全裸の白い肌の日本人女性を初め。

日本に留学していた外国人女性や少女もちらほら混じっていた。

そんな彼女達の特徴は。金髪と茶髪と黒髪にお団子の髪型やツインテールの髪型。

両首筋や両頬まで伸びたショートヘアーかボブヘアーの髪型。

茶色の瞳に青色の瞳と榛色の瞳にスレンダーな体形とスラリとした体形。

ごく普通の標準の女性の体形。全員やせ型でお尻も巨尻や小振りのお尻。

大きなリンゴ型のお尻。更に胸のサイズも巨乳のスイカサイズやメロンサイズ。

そこそこ大きな丸い両乳房と掌サイズの両乳房。小さなまだ発育途中の両乳房。

美しい宝石のような緑色の瞳にピンク色の伊達眼鏡を

かけていたりして何処か大人びた印象の少女やを初め。

やたらエロくセクシーな女子高生や中学生の少女や成人女性もいて。

乳輪や乳首もピンク色や茶色と全然違っていた。

ちなみに発育途中の両乳房に関してはいずれたわわに

実るだろうとアレックス・パパリオスはそう思っていた。

そして1万2千人もの大勢の10代の少女と20代の成人女性は

全員共通して下腹部はまるで妊婦のように大きく膨らんでいた。

「君達はいずれ私の幸福の一部となり。そしてフフフッ!

私の子供達の『聖なる鷲の雛』と『聖なる虫の子供』を産むのだよ!」

そう!この世界には不要な人間も古の神々も必要ないのだ!

強い者!優れた者こそが生きるべきで弱き者は淘汰されるべきなのだ!!

強い者が生き残り!弱い者は生きる資格など存在しない!!

『真に優れた私の変異型プラーガと私自身と仁藤夢乃氏やコラボ団体の

人々こそがこの新しく産まれる世界に新たな調和をもたらすのだ』と思っていたが。

アレックス・パパリオスは不意に不快な表情を見せた。

「彼女の思想は私の考えと真逆で全然違う。あの女の考え方は賛同できない。

彼女はフェミニストの女性こそが優位に優れた者となり。男性は弱き者であり。

男性の攻撃性と加害性をオタクや他の女性達を見よ男性と蔑み呼び。

他のサラリーマンや男性達を性の加害者と呼び平然と差別してきた。

これは『ヨスガ』の本来の在り方ではない。

仁藤夢乃氏も他の菱山南帆子氏やそれを取り巻く似非フェミニスト

フェミ騎士の女性共も男性共も男性に対する

嫌悪と憎悪をただひたすら煽り続けるこの連中共は。

私から見たら淘汰されるべき弱者に過ぎない。

仮にあの魔神の『ヨスガ』の守護神を呼び出したとしても。

私は弱い仁藤夢乃氏から『ヨスガ』の守護神を奪い取るだけだ。

もうすでにこの『ニアボルテクス界』にて大量のマガツヒ(禍つ霊)がある

場所はもうとっくに存在しない。立ったら奪い取った方が手っ取り早い。

やがて彼の目の前の脳裏の映像には自分が先生で大勢の女子中学生や

男子中学生の少年と少女が椅子に座り、勉強をしていた。

そして自身の思想を語り始めた。

「そう。もはやポリコレやフェミニスト活動家やヴィーガンのような

反自然団体や人々の多様性を許容せず他のキャラクターを攻撃し続け。

彼らの存在を許容できずに自身が不要な存在だとも愚かにも気づけなかった。

沢山の物。コラボバスやコンドームや若年被害女性を助ける為の品物があった。

沢山の弁護士や活動家がいたが。もう創造する事も出来ず彼らはSNS

不特定多数の人々を攻撃し続けるばかりで何もしない時間ばかりが過ぎ去っていった。

つまり今の彼ら彼女らは不要なのだよ。

私は過去のラストマンの世界で命も権力も野性の力も失ってしまったが。

私は新しい組織『ネオ・プロメテウス』によって地母神の産み直し能力を

デジタルで再現した人工子宮から緑川博士の手によって胎児から元通りの

成人の肉体を与えられ、魔神として転生した事でどうにか生き延びた。

私が選ばれたのだ!目指すのだ!彼は教壇の長四角の机に座ると

全ての椅子も女子高生も男子高生も消失してしまい。背景は真っ白になった。

「不要な存在は世界は求めていない」

そしてアレックス・パパリオスは決意した表情でこう言った。

「私が本当の意味でラストマンとして新しい世界を創世するのだよ。

強い男性と強い女性と強い子供。頭脳が真に優秀な子供達が成長し。

多種多様な力を身に着け。私と優秀な強い男性と女性が完全に

平等に優秀な存在として築かれた楽園を『真なるヨスガ』の世界をな。

私はこの考えを曲げるつもりはない。そう。本来のあるべき

『ヨスガ』は強者の理(ことわり)。やれるところまではやろう。」

アレックス・パパリオスは瞳を閉じてさらに過去の事を回想した。

私は以前、仁藤夢乃氏の一般社会福祉法人コラボのピンクバスが

あそこを占領する数か月前から独りで転生後の新しい肉体のままの状態であの場所の

地下のアマラ神殿近くのビルの建物で魔神ゴズテンノウ(牛頭天王)と名乗る者から

本来の夢を破壊された本来の夢の世界が破壊された

彼ら男性やオタク達の無念の声を私が訴えた事を聞き入れて

私は仁藤夢乃氏と同様に彼の精を得て悪魔を導く力。

魔丞(ましょう)の地位を手に入れた。

ゴズテンノウ(牛頭天王)は男性の『真のヨスガ』か女性達の『ヨスガ』

この世は!どちらが相応しいか。お互い力をぶつけ合い。

魔丞(ましょう)の力同士ぶつかり合い。最も美しい者に率いられる

魔神とその『ヨスガ』の理(ことわり)に導かれし、悪魔達。

どちらかが勝てば『ヨスガ』の理(ことわり)と守護神が手に入るそうだ。

それからアレックス・パパリオスは急に全身が燃えるように暑かった。

既にあの瞬間に熾天使キラーアイを初め、大天使や天使達や

鬼神や妖鬼達がこの地に集結しつつある光景を見た。

集結しつつある悪魔は以下の通りのリストである。

大魔王・秦唯進(シンウェイジン)。大天使ガブリエル。大天使カマエル

地母神イナンナ。地母神スカディ。魔神コンス。魔神コンス・ラー。

国津神アラハバキ地母神イシュタル。鬼神キンキ。鬼神ジゴクテン。

鬼神コウモクテン。天使パワー。妖鬼フウキ。鬼神スイキ。妖鬼ダイモーン。

妖鬼オンギョウギ。幽鬼ガキ。魔神ゼウス。魔神アダバク。

魔神トート。魔神ホルス。

地母神イシス。魔神オシリス。魔神メジェド。

神獣アヌビス。大天使メタロトン。鬼女マーメイド。

夜魔インキュバス。夜魔サッキュバス。夜魔リリス。夜魔マーヤ。

魔王マーラ。邪神ミシャグジ様等がこの地に集結したのだった。

そして新たなファラオ(王)として新しい『真のヨスガ』の

世界を創世するアレックス・パパリオスについて行ったのだった。

アレックス・パパリオスはその出来事を回想すると我に返った。

彼が自室の入り口の方を見ると1人の日本人女性が立っていた。

あのニューヨーク市内アサヒナ探偵事務所のアサヒナ所長だった。

彼女は静かにアレックス・パパリオスにこう助言した。

「そうならばのぴしゅらM6を利用するといいわ。」と。

アレックス・パパリオスは彼女の言葉と行動を怪しんだ。

「君はどうして私に協力するんだ?」と質問した。

アサヒナ所長は両腕を組んだまま「私もあの仁藤夢乃氏もコラボも

似非フェミニストヴィーガンも全て不要だと思ったから」と無難な答えを返した。

「信用できんな。君は?!成程プラーガの上位種が宿っているか?」

アレックス・パパリオスは自らのプラーガの

母体の力を試すのにちょうどいいと思った。

何故なら上位種ならかつて母体のプラーガを宿したオズムンド・サドラーの様に

上位種を宿したレオン・S・ケネディアシュリー・グラハムを操れるように

彼女も操れると思った。

しかし何故かいくらアレックス・パパリオスが

彼女の精神を汚染して操ろうとしても全く出来なかった。

彼は全く理解できない事に目を丸くして困惑した。

「なっ!何故だ?!何故?支配できない??」

するとアサヒナ所長は優しい口調でアレックス・パパリオスに説明した。

「私の身体にプラーガ成体として宿っている上位種は更に品種改良されているのよ。

脳には全く損傷はない。私は私にしか従わない。従うのは誰かしら?

私は上位種には母体プラーガの因子を移植した新プラーガを宿しているのよ。

だから貴方の母体の力は私には通用しないのよ。」

アレックス・パパリオスはそんな得体の知れない彼女の力に恐怖を抱いた。

「なんだ・・・・何処のスパイなんだ?くそっ!」と彼は強い警戒心を見せた。

しかしアサヒナ所長はゆっくりとアレックス・パパリオスに歩み寄るとー。

彼の両頬を優しく撫でた。その後、彼女は再び口を開いた。

「貴方の男性だけが優位に立つような極端な思想は不要だし。いらないわ。

女性の多様性を否定する貴方の思想も必要ないのよ」

とまるでロボットのように言った。

「なっ!何を!私は!そんな風な思想など!」と

アレックス・パパリオスは強く否定した。

 

再びニューヨーク市内の秘密組織ファミリーの本部に当たるジョン・C・シモンズの

大きな屋敷の執務室では椅子に座り、両手を長四角の机に置いて老人の

マルセロ・タワノビッチ博士に視線を向けてシモンズ家現当主にして

魔獣新生多神連合のリーダーのジョン・C・シモンズは口を開いた。

「例のあの母体プラーガの因子を移植した新しいプラーガを投与した

アサヒナ・ルナ所長はうまくスパイとして機能しているかね?」

「問題無く機能しておるよ。ジョンらしくないぞ。

魔獣ホラー・モラックスを利用して品種改良した新種のプラーガを

対象のアサヒナ・ルナ氏に植え付けて操り人形にするとはな。

幾ら彼女の同意の元極秘施設で投与実験と観察の為とは言え。

やり過ぎじゃぞ。女性の人権は何処へ行った??」

「彼女には絶対に裏切らないスパイになって貰う。

それに『シジマ』も『ヨスガ』も『真のヨスガ』も我々の計画には邪魔な存在だ。

全ての理(ことわり)は守護神ごと消えて貰う。」

「『ムスビ』の神崎りょうすけもじゃろ?やれやれじゃな。」

マルセロ博士は肩をすくめて呆れたように溜息をついた。

「当然だ!特に機械天使ホラー・サムエルを許すつもりはない。

我が妹を傷付けた報いは必ず受けさせてやるつもりだ!」

「それは良いが本来の目的をくれぐれも忘れぬよう。中庸(ニュートラル)をのう」

マルセロ博士はそれをたしなめるように言った。

「勿論、忘れていない。中庸(ニュートラル)をな。

男性側の混沌(カオス)と女性側のフェミニストの法と秩序(ロウ)

たとえどちらに傾こうとも結果は同じだ。

つまり差別していなくても女性の特徴を強調しただけで排除しようとするやり方も

シーソの上に右側に筋肉質の大きな男性がいて。左側に怯えている女性がいて。

別のもう一人の女性が落ちてきて筋肉質の男を吹き飛ばしたところで必要以上に

シーソが傾いてしまえば平等とは言えないだろう。

大事なのは女性と男性が左右の端にいるシーソの中央に男女と子供と

家族が置かれて初めてシーソは水平になり平等となる事だ。

どちらに傾いても何も変わらない水平なら何か変わるかも知れない。」

「中庸(ニュートラル)は『天秤(シーソ)』に

2つ乗せて零れ落とさぬ様に歩く事』。

道教の教えはあれじゃが。

彼の根幹は『無為自然』であり。

『賢者を持ち上げなければ民は争う事は無い。』

『欲しいものは見なければ心は乱れない』

じゃな。何か不足すれば余っている所から補われ。

やがて全体のバランスが保たれる。自然の天の振舞いじゃな。

「そうこの世に絶対的な価値は存在しない。

この世界にちゃんとバランスを

取らなければ意味もないのにツィフェミやポリコレの連中は何もわかっていない。」

「そうじゃな。次の報告は次回に必ず。勿論、脱走した例のDOOPについてものう。」

「ああ、そうしてくれ。冴島鋼牙達や唯一神YHVAや大天使や天使側の連中の動き。

あとは神崎りょうすけ事、機械天使サムエルの

動向を監視するように彼女に伝えてくれ」

「了解した。」と言うとマルセロ博士はジョンに

一礼をして執務室のドアから退出した。

 

(第64章に続く)