(第8章)都市伝説『ツィフェミの亡霊』(後編)

(第8章)都市伝説『ツィフェミの亡霊』(後編)


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のぴはヌーンレイスをおびき出す為に夕方近くの太陽が落ちる時間を

待って何の躊躇いも無くその自ら自殺用に使った首吊りロープと

結婚指輪をしっかりと赤とオレンジ色に燃えた火炎の中に投げ入れた。

そして指輪が高熱に晒され自らの首吊り用のロープが

燃えて灰化して原型を残さずに崩れ去ったころ。

おびき出されたヌーンレイスが「キイイッ!」と鳴き声を上げて姿を現した。

ヌーンレイスは茶髪の短いボブヘアの髪型。髑髏の顔。

何よりも印象的なのが下顎が完全に消失していて上顎の白い歯が並んでいた。

細長いピンク色のカメレオンのような舌を上下にくねくねと動かしていた。

また頭部に緑色の葉っぱと白い花のついた冠をかぶっていた。

前身は白骨化しており、骨の胸のあばら骨が丸見えとなっていた。

細長い緑色の骨に覆われた細長い両腕に鋭い10対のかぎ爪を伸ばしていた。

彼女はふらりふらりと真っ赤な薔薇の模様のついたドレスを翻して体を回転させた。

「キシャアア!」と甲高い悍ましい叫び声を上げるや否やのぴに激怒した様子で

一直線に向かって作戦通りに狙い違わず襲い掛かってきた。

すかさずのぴは背中の赤い鞘からシュッと銀色に輝く両刃の長剣を素早く引き抜いた。

彼女は両手でしっかりと構えた。「ごめんね」と彼女は小さくつぶやいた。

のぴは予め『ヌーンレイス』対策の為に刀身にたっぷりと縫っておいた

悪霊のオイルの効果を期待しつつも素早く両手で銀の剣を構えた。

のぴは無言で眼にも止まらぬ素早さで上下左右に次々と銀の剣を振るい次々と

ヌーンレイスの身体をスパスパと切り裂いて行った。

のぴに銀の剣で切り裂かれたヌーンレイスは悪霊のオイルにより苦しみ始めた。

彼女はのぴの全身を引き裂くような

甲高い悍ましい絶叫で周囲の広場の空気を震わせた。

しばらくヌーンレイスは甲高い悍ましい絶叫で激しく喚き散らして暴れ回った。

のぴはヌーンレイスの憎悪と憤怒の反撃の

鋭い爪の猛反撃を後退させながら回避を続けた。

しかしすぐにヌーンレイスは即座にさらなる反撃に転じた。

突然、ヌーンレイスは姿を消した後に周囲にまるで

閃光弾のような強烈な光を発生させた。

のぴはこの不意打ちによって一時的に視界が真っ白になり、怯みそうになった。

その隙にヌーンレイスは3体の分身を生み出してのぴの周囲を取り囲んだ。

彼女達は捕食の為の悍ましい儀式の為に自分自身の分身を作り出し。

獲物となるのぴを取り囲んで気味の悪い滑稽な踊りを始めた。

そしてヌーンレイスはあの似非フェミニストの一般社会福祉法人ガルボの女性代表や

ほかの似非フェミニスト女子大生や共産党社民党議員や弁護士達にしたように

彼女の生命力を奪って自分の中に取り込もうとしていた。

しかしのぴはすかさず右手を地面に向けて屈むとピンク色の

Zの形をした小さな印を円形に展開した。これは魔法の罠の『イヤーデン』と言い。

この小さな印の円形の中に入ったヌーンレイスは非物質化して

のぴによる物理的な銀の剣の攻撃を回避してすり抜けさせて無効化させようとした。

しかし残念なながら『イヤーデン』の効果により、非物質化した

ヌーンレイスの分身体や本体は4体全てに強制的に実体化させられてしまい。

意味はなくなくなった。更にヌーンレイスはせめてもの抵抗として地面の埃を

バアン!バアン!と蹴り上げて舞い上がる土埃で彼女の両目を一時的に

使えなくして方向感覚を失わせようとした。

のぴは舞い上がった埃のせいで眼に入った埃で痛みを

感じてうっかり目をつぶってしまった。

その隙をついてヌーンレイスは右腕を振り上げてのぴの身体を引き裂いた。

鋭い爪で右肩を切り裂かれて血を出して細長い傷を負った。

彼女は右肩の激痛で大きくうめき声を上げた。

しかしそれが自らの位置を知らせてしまうと言う失態を

犯してしまった事をヌーンレイスは気づいてしまった。

のぴはすかさず素早く若干涙目のまま

その右肩に痛みが走った方角に向かって切り裂いた。

すると「ぎいいええっ!」と痛みで叫ぶ声が彼女の耳に聞こえてきた。

それによりのぴは正確にヌーンレイスがそこにいる事に気づいていた。

さらにのぴは銀の剣を上下左右に振ってヌーンレイスの実体化した

全身を切り続けて悪霊のオイルの効果で更にダメージを与えて行った。

ようやく目の痛みは治まり瞼を開けられたのでのぴはすぐにイヤーデンの効果が

切れてしまっているのに気付いた。その結果、またしても非物質となって

ヌーンレイスはふらふらと周囲を彷徨いつつものぴの銀の剣と

悪霊のオイルの攻撃から逃れていたのですぐに彼女はイヤーデンを設置し直した。

そして再びヌーンレイスは魔法の罠の『イヤーデン』の効果で実体化させられたのを

見計らい、さらにのぴは悪霊のオイルをたっぷりを塗った銀の剣でどんどん切り付けて

悪霊のオイルの効果で追加ダメージを与え続けた。

だがまたしてもヌーンレイスは非物質化してのぴの

銀の剣と悪霊のオイルの攻撃から逃れていた。

しかもヌーンレイスはそのままイヤーデンの魔法の罠の範囲外から出て

遠くから分身を作り出して彼女は疲労を感じたのを見計らって

また取り囲んでのぴの生命(いのち)を吸い尽くす機会を虎視眈々と狙っていた。

彼女はそんな危険な状態になるまでおとなしく待っている訳は無かった。

そしてのぴはすかさず次の一手を放っていた。

のぴは鎧の腰についている革袋から何かを取り出して遠くに投げた。

それは彼女の手を離れて遠くへと飛んで行った。

そして飛んで行った何かは大きな放物線を描きながら分身した

ヌーンレイスの輪の中心に着弾する前にパアン!と大きく破裂した。

のぴが投げたのは『月の粉』である。

そして炸裂した『月の粉』は破裂後に空中に大量の白い煙と白い粉が周囲に散った。

すると『月の粉』の効果により、一時的に非物質化させて変身能力を無効化させた。

しばらくヌーンレイスは非物質化できずに分身も本体も

弱点も剥き出しながら彷徨っていた。同時にのぴはその隙を狙って一気に踏み込んだ。

素早く再び両手で銀の剣を自由自在に振るい。

左側と右側や腹部や背中を次々と分身のヌーンレイスの分身を切り裂いた。

やがて次々とヌーンレイスの本体は

大量の土埃を舞い上げてのぴの視界を塞ごうとした。

のぴは両手で顔を覆って土埃の攻撃から逃れた。

しかし両手で覆っていた為、視界がなくなり。

その隙を付いてヌーンレイスは鋭利な爪でバサッ!バキッ!

と音を立ててのぴの白い肌の右頬を2か所切り裂いた。

そして切れたのぴの白い皮膚からじわっと赤い血が滲んできた。

更にもう一撃の鋭利な爪はのぴの緑色の鎧を何か所か切り裂いた。

鎧が爪で切られる度にパチン!パチン!とオレンジ色の火花が散った。

しかしすぐにのぴは反撃の為に右手で銀の剣をクルクルと

回転させるように振った後に両手で構えた。

続けて銀の剣を上下にバン!と振り下ろした。

同時にヌーンレイスの分身の1体を一刀両断した。

更にもう1匹のヌーンレイスの分身を右斜めに

銀の剣を振るい、右側に袈裟懸けに切り裂いた。

残り3匹目の分身体と4匹の分身体を左側に袈裟懸けに切り裂いた。

最後に残りの切り裂かれた4匹の分身は一斉に断末魔の甲高い悍ましい

絶叫の後にほぼ同時のタイミングで一気に膨大な量の真っ白な炎を

全身から吹き出しながら一気に完全に消滅して行った。

続けて最後に残った本体のヌーンレイスに

のぴは銀の剣を両手にしっかりと構え直した。

そして大地を蹴って全速力で走りながら

身体を左側にコマのように華麗に回転させた。

のぴは両手に構えた銀の剣で本体のヌーンレイスの実体化した

霊体を水平に華麗に一文字に切り裂いた。

とうとうヌーンレイスは「きゃああああああ!うあああああっ!」

と最後の断末魔の叫び声を上げて真っ赤に輝く大きな炎を本体の全身から吹き出した。

その内、みるみる赤い粒子となり最後にか完全に消滅した。

「はあはあは・・・・これで消えたわね。完全に・・・・」

のぴは息を切らして呟くとヌーンレイスが完全に消滅した場所に落ちていた

錬金術に必要な材料の『アメジストの粉』『満たされた粉』『幽鬼のエッセンス』

『太陽の聖環の証』『赤きエッセンス』そして・・・・。

『ヌーンレイス討伐の証』を手に入れるとヌーンレイスを倒して彼女の苦しみ

と怒りと憎悪と悲しみ悪霊の縛りから解放した事を告げて報酬を貰いに再びあの

AVビデオを販売する会社と芸能事務所に戻った。

そして再び木村と恵に会った。そして2人と応接間の椅子に座って

のぴは静かにゆっくりと落ち着いた口調で報告した。

「もうヌーンレイスの彼女は倒したわ。きっと天国で彼と共に一緒に

きっと幸せに暮らしている筈よ!少なくとも私はそう願っている!」

のぴは真心を深く込めて木村と恵に伝えると2人は静かに涙を流した。

それから仕事を終えてのぴはその

AVビデオを販売する芸能事務所と会社の建物から出た。

彼女は自分のスマートフォンを取り出して例の似非フェミニスト

団体ガルボについてもう少しネットの検索で調べてみた。

どうやらこの似非フェミニスト団体ガルボはとあるAV女優の

二人が出演するAVドラマの『似非フェミニストの団体を題材にした

アダルトドラマのDVDの発売をなくして販売日をなくしてせっかく撮影して製作した

商品の販売を停止させるような活動を繰り返していたようである。

そしてその成果は『ファンザ』や『Uーネクスト』が販売を停止させたようである。

現在もアマゾンでは現在は1位のベストセラー商品となっているものの。

似非フェミニストの一般社会福祉法人ガルボの活動家やそれを援護して支援する

不特定多数の人々による不適切なコンテンツとして報告が続々とあり。

ただ『不適切な商品情報』の報告を押したせいで販売停止の危機に見舞われていた。

それからすぐに『現在在庫切れです』との表示が現れ、商品は購入不可となっていた。

まさか?売り切れか?それとも圧力によって本当に販売停止となったか?

商品を買った人達のX(旧ツイッター)の投稿者の情報によると。

商品を購入後の現時点ではキャンセルされておらず。

すでに他のX(旧ツイッター)の複数の投稿者の情報によると

商品自体が検索に引っかからなくなってしまったようだ。

あと星5つ高評価が星2つと低評価に改悪されていた。

のぴはとうとう連中の汚いやり方にすっかり呆れた表情をした。

やれやれ。今はその問題の似非フェミニストの一般社会福祉法人ガルボ

ヌーンレイスにやられて全滅こそしたけど。

他の団体のCOLABO(コラボ)の信者達はこんな悍ましくも悲しい真実も知らず。

あるいはわざと完全無視して沈黙してまた他のAVのDVD販売停止の為の

狂ったデモを繰り返し続けるでしょう。

そしてまたあのヌーンレイスになって悪霊種になるか。

あるいは悪霊とは全くの別種の危険極まりない

怪異になったAV女優やグラビア女優なんかの関係者による

似非フェミニスト団体の襲撃事件が今後も起こり続けるでしょうね。

ちなみに怪異の方はファウスト法師と名乗る老人と怪異医と協力して

どうにか怪異に臨む結末を与えて浄化して

成仏させてこれ以上の犠牲者はもう出ないわ。

ただ・・・・他人に自分の居場所を奪い取られて自殺してしまい。

人生に絶望して凶暴な幽鬼達かあるいは怪異達が出現し続けるかも知れないわ。

少なくとも他の幽鬼達『似非フェミニストの亡霊』。

あいつらがAV女優やグラビアアイドルや他の女性達の居場所を奪い続ける限り。

第2。第3。第4のヌーンレイスが登場してもおかしくないわね。

きっとまた同じ過ちは繰り返されて同じ悲劇が怒り続けるかも知れない。

それはそうと。冴島鋼牙や『おこさまぷれーと』のみんなは元気にしているかな?

みんなに会えるかな?会いたいなあー久しぶりに・・・・。

彼女は太陽が沈み行く大空を見上げて優しく楽しそうに笑って見せた。

それからまたスマートフォンを見直すと今度は例のAVドラマのDVDは

アマゾンの販売ページから完全に消失してしまい。

『検索ワード』にすら引っかからなくなってしまったようだ。

するとのぴは苦々しい表情をした。

「ああ。本当に腹立つわね!

また販売再開されるかも注文済みの商品が届くか分からない。

ああ。まるでAV女優やグラビアアイドルを非人間種族として

平然と差別しているあの『永遠の炎のカルト教団

みたいなやり方で腹立つわ!もう最高裁判で訴えた方が

いいよ!ああもう!腹立つわ!とのぴはその場で地団太を踏んだのだった。

 

(第9章に続く)