(序章)新たな陰謀!!

こんばんわ畑内です。
いよいよ!ゴジラ自作小説の序章が始まります。

ゴジラアフター・ザ・ファイナルウォーズ(シーズン)

(序章)新たな陰謀!!

北海道伊達市船岡町の地下にある研究所。
その謎の研究所には巨大な数個のオリがあった。檻の中には、
ゴジラに類似した背びれがあり、大きな爬虫類の様な鱗におおわれたヒグマが眠っていた。
別の巨大な水槽には60m以上の、
緑色の鱗におおわれた大蛇が眠っていた。
その大きな口に隠れているサーベルの形をした牙には大きな穴があった。
穴からは毒液がしみ出し、水槽の水を沸騰させていた。
ヒグマと同じくゴジラに類似した背びれが生えていた。 
その隣にはさらに一回り大きい、古事記の神話に登場したヤマタノオロチを連
想させる8つ首の大蛇が眠っていた。
背中にはやはり背びれが生え、同じくサーベルの様な牙の穴から毒液が染み出していた。
一人の男性研究員が
「サンドラ!サンドラ!」
と英語で名前を呼んだ。
すると白衣を着た一人の女性研究員が数枚の資料を持って歩いて来た。
サンドラは
「はいはい!只今説明します!ピーター・ハイブスさん」
と少し苛立った口調で言うと話を続けた。
「入っているのはG細胞を移植したヒグマです!かなり成長し
ています!登別で捕獲した野生のヒグマをベースにしたのが良
かったのかも知れません!試作生体兵器『Gα』です!右の毒
蛇はG細胞のみを移植したタイプの『G堯戮如左の毒蛇はG
細胞とギドラ細胞を移植して、
突然変異で首が8つになったタイプの『Gβ』です!」
と説明した。
ピーターは
「この生体兵器のベースは?」
サンドラは
南アフリカに生息するリンカルスと言うコブラの一種です!」
と説明した。ピーターは
「毒液を吐いて攻撃するのか?」
サンドラは
「ええ……天敵の両目に向かって牙に付いている穴から毒液を噴射します!」
ピーターは
「危ない奴だな……特に8本の首がある奴はかなり危険じゃな
いか?安全対策は出来ているのか?」
サンドラは
「はい!対策は万全です!」
と答えた。
他にもマダンコをベースとしたカエルの様な怪獣やピンク色の
鳥の様な怪獣が水槽で眠っていた。
ピーターは
「これだけの生体兵器をここで……本当に安全対策は万全なのか?」
と不安な顔で尋ねた。
しかしサンドラは
「万全です!」
と繰り返した。
しばらく歩いていると、今度は手の平サイズの水槽の中に
黄金と暁と漆黒が交ざった物体が浮かんでいた。
ピーターは驚いた様子で
「これは?」
と聞いた。
サンドラは微笑しながら
「さあ?なんでしょう?
『デスバガンバクテリア』と言って置きましょうか?」
そして『G-MO』と書かれた小さな箱をチラッと見ると
「それで先程見せた『デスバガンバクテリア』にクローン技
術を応用して、サラジア共和国から昨日送られて来た音無美雪
さんの血液サンプルを移植し、怪獣から人間に変身させる実験
を来月中に行う予定です!全てはMWM社
(モンスターウォーメーカー)の成長の為にね!」
と付け加えた。

 中国の霧深い森にある遺跡地では、分子生物学者の音無美雪
と神宮寺博士が、『特殊生物病院』に所属している大勢の医者
や学者とともに宇宙服を着て、その遺跡の砂を注意深く採取していた。
 美雪の助手の内田瑞穂は、砂漠の砂の中に黄金と漆黒と暁が混じった破片を発見した。
 瑞穂はその破片を注意深くピンセットで採取し、袋に入れた。
続いて暁色、深紅、茶色、黒、赤など色とりどりの破片を見つけた。

 ピーターは
「つまりこの『デスバガンバクテリア』は中国の田舎町で捕獲した例の変異体?」
と黄金と暁と漆黒が混ざった物体の入った水槽を改めて眺めながら言った。
サンドラは
「はい!X星人達が『例の寄生生物』と呼称していたあのアメ
ーバです!3年前に東京を襲った『デストロイアウィルス』
が、基本的に南米の熱帯地域に生息するのに対して、
『デスバガンバクテリア』は東アジアの温暖な地域に生息する様です。
しかし最近の調査では、日本の北海道を始め北米地域のカナダ、ニュージランド、
アイスランドにも生息域を広げていた事が分かってきました。
元々このバクテリアは極寒に強いのに対して、高熱には極めて弱かったらしく、熱によって死滅したと
思われる化石の破片が中国の遺跡の近くで幾つも採取されました。
ただ、私の推測では、長い期間を経て環境に適応し、高熱
でも耐えられる様になっていくものと思われます。実際『デス
トロイアウィルス』も極寒の環境にすぐ適応出来たと言う記録
があります!南極でも幾つかの適応が確認されましたが全て
死滅しました」と答えた。

(第2章に続く)

次も期待して下さいでは♪♪