(第23章)突入!

(第23章)突入!

上海の田舎町では、アメリカのCIAと地球防衛軍の本部の命令で出撃した
ランブリングや米軍の戦闘機が上空を埋めつくさんばかりに飛んでいた。
さらに中国の地球防衛軍本部からは空中戦艦火竜の編隊が次々と飛んで行った。
フランスの地球防衛軍の本部からもエクレール
編隊が上海の田舎町に向けて出撃していった。
地下研究所に向かうX星人の小型宇宙船内では、特殊な窓を通して、
静かに眠っている凛を眺めながら、何事か話がされていた。
高新一が
「どうだ!実験体の様子は?」
陳天来は
「駄目です!『例の寄生生物』の性ホルモンや攻撃ホルモンを投与しても
バガンの細胞は一向に減少しません」
と深刻な表情をしながら言うとしばらく黙っていたがやがて口を開き
「しかし……あの地下研究所を無理矢理爆破した所で……漏えいしてから
長い期間、地球の外気に適応して、
多種多様に変異した『例の寄生生物』は全滅するはずが無いのに……」
すると高新一が
「何だと!」
と言って陳伝来の胸倉を両手でつかんだ。
陳伝来は
「そうだろう!『例の寄生生物』が地球の外気で変異したと思われるものがどれ
程いるのか知っているのか!?」
すると高新一は
「ああ!知っているさ!探そうと思えばゴロゴロいる!例えば地球人達が通称
『人食いバクテリア』と呼んでいる!A群β溶血性レンサ球菌、ビブリオ・バル二
フィカス!あとはエイズウィルス,鳥インフルエンザウィルス,エボラウィルス
、マーブルグウィルス、天然痘ウィルス、黄熱ウィルス!ラッサウィルス、クリ
ミア・コンゴウィルスとか他にもいくらでもいるさ!」
と一気に言い終えると近くにある赤いフカフカのソファーにドカッと座り込んだ。
上海のマンション群でバガンゴジラに向かって口から暁の火球を放った。
暁の火球はゴジラの顔面に直撃して、マンションのビルに叩きつけられた。
マンションのビルは黒い煙を巻き上げながら、ゴジラの上に倒れ、瓦礫の山と化した。
ジュニアがバガンに向かって尾を叩きつけようとすると、火球を吐いてジュニア
の尾を弾き返した。
その為、ジュニアはバランスを崩し、道路に倒れた。
そこから数キロ離れた霧深い山脈の救助艇でアヤノが
「この火球は4年前のあの怪獣の火球と類似しています!まさか?」
するとジェレルはあわてて
「しかし!あの怪獣は!」
すると美雪は
「それじゃ?あの怪獣とは全く別の?」
再びCIAの対テロセンターから通信が入った。
「彼女の居場所が特定された!居場所はX星人の宇宙船内。監禁されている模様
……またバイオメジャーと思われる小型船が多数確認されている!これより30
分後に音無凛さん救出の為にX星人の宇宙船内に突入する!……以上!」
ゴードン大佐が
「まて!そんな勝手な事は全く聞いていないぞ!」
と大声を張り上げたが無線が切れた。
X星人の小型船を取り囲んだ米軍や地球防衛軍の軍隊や、アメリカ米軍の戦闘機
は猛スピードでX星人の小型船に接近し、超小型ミサイルを放った。
しかしバリアがあるらしく傷一つ付いていなかった。
ランブリングが小型船に並ぶように近づくと、
そこからアメリカの地球防衛軍のミュータント兵達と米軍兵がドアを開けて現れ、
特殊なレーザーでバリアの一部を焼き切り、その穴から次々と小型船内に突入していった。

(第24章に続く)

今日の変更はここまでです。
また明日にでも変更します!
では♪♪