(第24章)転生

(第24章)転生
 
ジルはジョン・C・シモンズに案内され、大きな屋敷の地下室へ向かった。
そして転生の儀式が行われる地下室の扉の前で別れた。
また一人になったジルは全裸のまま
地下室の扉を開け、中へ足を踏み入れた。
地下室には家具などの者は一切、置いておらず代わりに氷上を
イメージした青と白のカーペットが床に引いてあった。
そしてその中央に一人の若い青年が立っているのに気付いた。
若い青年も氷上をイメージしたカーペットの
上に立っているジルに気付くと笑って見せた。
ジルもぎこちなく笑って見せた。
「ハイ、貴方がアナンタ?」
「そうさ!僕がアナンタだよ!初めまして!
真魔界竜だよ!ジル・バレンタイン!」
ジルは全裸の身体をした人間体のアナンタをじっくりと見た。
彼は筋肉質で良く鍛えられたがっちりとした体格の日本人だった。
大体、年齢は20才かしら?まあ、彼は、
魔獣ホラーだから歳はあまり関係ないわね。
ジルはつい苦笑してしまった。
アナンタは舐める様に美しいスベスベした白い肌に覆われた
ジルのスレンダーな全裸の身体を脚の爪先から
少し恥ずかしそうな表情をした顔までじっくりと見た。
「美しい女神だ!噂通りだねぇ!」
アナンタは口元を歪め、ニヤリと笑った。
「そう、嬉しいわ」
優しく微笑み、ジルはそう答えた。
それからアナンタはシューッと大きく口を開けた。
口内から赤い二股に分かれた細長い赤い舌を伸ばした。
ジルはその赤い二又に分かれた細長く赤い舌を
自らピンク色の下に絡ませた後、彼と唇を重ねた。
「ううっ!ううん!ううっ!ぐっ!んっ!はっ!」
ジルは小さな声で喘いだ。
ディープキスの後、ジルは両手でアナンタの逞しい胸筋を優しく押した。
アナンタは表情をイメージした
青と白のカーペットの上に仰向けに寝転んだ。
ジルはアナンタの上に馬乗りとなった。
続けてゆっくりと彼女は腰を前後に振った。
ジルは前後に自らの腰を振る度に小さく息を吐いた。
そして高い声で喘ぎ始めた。ゆっくりとゆっくりと。
「ああっ!ああっ!ああっ!はああっ!あっ!」
同時に彼女の柔らかい形の整った大きな丸い両乳房は上下に揺れ続けた。
アナンタも小さく息を吐き、太い声で喘ぎ続けた。
やがて2人の息と喘ぎ声は次第に大きくなり、合一した。
アナンタは獣のように唸った。
そして自らの腰をまるで蛇のように
クネクネと上下に大きく突き上げる様に揺らし続けた。
「ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!凄い!あああっ!いいっ!ああっ!」
ジルは突き上げる様な性的快楽に激しく興奮した。
既に彼女の両頬も深い胸の谷間も紅潮していた。
彼女の柔らかい形の整った大きな丸い両乳房は
激しく上下にプルプルプルプル!と揺れ続けていた。
ジルの青い瞳もトロンとなった。
そしてだらしなく口を大きく開け、
荒々しく息を吐き、甲高い声で喘ぎ続けた。
しかも表情にはどことなく悔しさも混じっているようにも見えた。
アナンタはそれを見てニヤリと笑った。
「ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!
はははっ!ああっ!いいっ!うううん!」
アナンタは上半身をゆっくりと起こした。
続けてシューッと今度は耳まで大きく裂け、口を開いた。
2対の細長い二又に分かれた舌を伸ばした。
彼は自らの腰を徐々に早く、強く、
まるで蛇の様にクネクネと上下に揺らし続けた。
アナンタは再びシューと長々と蛇の鳴き声を上げた。
彼は両瞳をオレンジ色に爛々と輝かせた。
続けてオレンジ色に輝く瞳は筋肉質な彼の全身に現れた。
そして千個全てのオレンジ色に爛々と輝く瞳は完全にアナンタに魅了された
ジルのトロンとした青い瞳、大きくだらりと開けた口、
下顎まで垂れた一筋の細長い涎、紅潮した両胸の深い谷間、
そして上下に激しく揺れている彼女の
柔らかい形の整った大きな丸い両乳房を
まるで全身の千個の瞳に焼き付ける様にただじっと見ていた。
アナンタもまたそんなエロチックで艶めかしいジルの姿に魅了されていた。
「うんんんっ!ああっ!見てる!ああっ!
見てる!あたしを見てる!うううん!」
アナンタは自分の千個の視線に気付いたジルを見て、またニヤリと笑った。
彼は一心不乱に荒々しく息を吐き、太い喘ぎ声を上げた。
自らの腰をより素早く、激しく、強く、
蛇のように上下にクネクネと揺らし続けた。
その度にジルの柔らかい形の整った大きな丸い両乳房は
未だに激しく強くプルプルプルプル!と上下に揺れ続けていた。
アナンタも荒々しく息を吐き、太い喘ぎ声を上げ続けた。
「ああっ!ああっ!ああっ!さあーもうすぐだよ!
新しい生命の始まりだあっ!」
「あっ!はっ!あっ!あおん!いいっ!うん、うん、うん、うん!いいっ!
いいっ!ううん!ううん!ううん!ううん!ううん!いい!いい!あっ!」
ジルは性的興奮が絶頂に達した。
次の瞬間、ジルの腰は激しく前後に
ガクガクガクガクと長い間、痙攣を続けた。
同時に大量の魔獣ホラーの細胞と邪気が彼女の子宮の中に
洪水で生じた大きな濁流となって流れ込んで行くのを感じた。
ジルはアナンタの満足そうな表情を見た。
ようやく腰の前後の痙攣は治まり、ジルは再びアナンタを跨いた。
そしてジルはアナンタの隣に仰向けに寝た。
間も無くしてジルの下腹部は風船のように徐々に大きく膨らみ始めた。
「はあああっ!はあああっ!
うううっ!ぐっ!ぐっ!あおっ!ぐっ!はっ!」
ジルは一定時間に訪れる下腹部の激痛に歯を食いしばって耐え続けた。
 
それから数時間後。
ジルは氷上をイメージした青と白のカーペットの上に胎児程の
大きさの赤みを帯びた黒い魔獣ホラーの転生の卵を産み落とした。
ようやくジルは下腹部の激痛から解放され、安堵の表情を浮かべた。
その後、彼女はゆっくりと上半身を起こし、両脚の間にある
胎児程の大きさの赤みを帯びた黒いホラーの転生の卵を
驚いた表情を浮かべ、息も絶え絶えに見ていた。
「はあっ!はあっ!これがっ!あたしが産んだ?んっ?」
ふと気が付くとアナンタはジルの手を優しくグッと
「大丈夫」と言う風に握っていた。
「貴方?ずっと握っていたの?」
「当然さ!だって君は!僕達メシア一族の
大事なカルキ(救世主)であり、女神様だからさ!」
「そう、ありがとう」
ジルは優しく微笑み、礼を述べた。
アナンタも優しくジルに微笑んだ。
「いいさ!礼はね!そうだ!これが新たに転生された我々、
メシア一族の転生の卵さ!成功だよ!ジル・バレンタイン!」
ジルは複雑な表情を浮かべた。
アナンタはそんなジルの複雑な表情を気にする事無く、早速、
新たに産み出された赤みを帯びた黒い転生の卵を真魔界に送り込む為、
耳まで裂けた大きな口を開け、2対の細長い牙を引っ込めた。
「えっ?どうするつもり?」
「心配ないさ!僕の身体は常に
真魔界の地下ナーガーローガーに繋がっているのさ!」
「貴方自身が魔界のゲート(門)なの?」
「そうさ!まあ、見てれば分るよ。」
アナンタは大きな口で転生の卵をゆっくりと丸呑みした。
「それで?」とジル。
「それでね僕の身体を通して無事、
真魔界の地下ナーガローガーに送られたよ。
後は満月の日に転生の卵がふ化すれば多様な外神殺しの力を持つ
同胞達で満たされるだろう!こうして転生の儀は完成さ!」
アナンタは優しく微笑むがジルはまた複雑な表情をした。
 
(第25章に続く)