(第33章)流氷の堕天使

(第33章)流氷の堕天使
 
洋館の中庭に続く納屋の小部屋。
「『美しい流氷の堕天使ちゃん』って
タイトルを付けたのは『R型』だろう。」
「つまり洋館の地下に巨大なBOW(生物兵器)が??」
それから二人は不安に駆られつつもその動画ファイルを起動させた。
間もなくしてリサのスマートフォンの動画が再生された。
恐らくこの動画は洋館の地下にある洞窟内の部屋で撮影されたものだろう。
地下の洞窟内の狭い部屋の中央には青く輝く複雑な模様が刻まれた
螺旋状に巻いた貝殻の中に一人の女性のリサ・アルケミラが両掌と両膝を
冷たい石の床に付いた四つん這いの姿勢のまま完全に拘束されていた。
リサは両頬まで伸びた艶のある金髪に
宝石の様な緑色の瞳に凛とした顔立ちをしていた。
また白い肌の大きな丸い両乳房とピンク色の
乳輪と乳首は貝殻の中から露出していた。
リサはまだ気絶しているらしく
しばらく瞼を閉じていたが間もなくして瞼を開けた。
そして宝石の様な青色の瞳で自分の
スマートフォンを両手で構えている誰かを見た。
リサは極度に怯え引き攣った表情で『R型』に必死に助けを懇願した。     
「なんなの?これ?ねえ!御免なさい!
痛い注射なんかしないから!お願い離して!」
「ねーえっ!リサお姉ちゃん!凄く重いけれど!
がんばって!立ち上がってみてよ!」
リサはどうにかして上半身を起こし、
両足を踏ん張って立ち上がろうと試みた。
しかし背中部分を覆っている青く輝く複雑な模様が刻まれた螺旋状に巻いた
巻貝のせいでかなり身体が重く立ち上がるのにしばらく苦労した。
ようやく立ち上がったリサの姿を見た『R型』はパチッと指を鳴らした。
その瞬間、青く輝く複雑な模様が刻まれた
螺旋状全体が前後に大きく早く揺れ続けた。
次第にリサの両頬と深い胸の谷間は紅潮して行った。
彼女は「ハアハアハア」と徐々に早く息を吐き、高い声で喘ぎ続けた。
「あっ!あっ!お願いっ!ああん!はっ!
『R型』あたしを解放してぇっ!何が望みぃ?」
その間にもリサの白い肌の張りのある
大きな丸い両乳房は前後に早く大きく揺れ続けた。
「そ・れ・は・ね!
ただ子供達の大切な宝物を平然と奪い壊す大人達が支配する
このクソな世界を完膚なきまで破壊し尽くしたいからぁ!
きっと!楽しいだろうなぁ!」
更に青く輝く複雑な模様が刻まれた螺旋状全体が
早く激しく前後に揺れ続けた。
同時にリサの白い肌の張りのある
大きな丸い両乳房も早く激しく前後に揺れ続けた。
「あああああああん!はああああん!
ダメっ!やめっ!はああん!ああああああっ!
あああああっ!あああっ!ダメぇっ!
ああ!イクっ!イクっ!ああっ!はあああん!」
やがてリサは性的興奮が絶頂に達し、最後に甲高い声で大きく喘いだ。
リサは全身の力が抜け、貝殻の重みで後ろ向きに倒れ、
ぺたりと座り込んでしまった。
「リサお姉ちゃんにはね!
美しい流氷の堕天使を産んでもらうの!楽しみだなぁー!!」
『R型』がウフフフと口元を緩ませて
楽しそうに笑った所で場面が変わった。
そして場面が変わったそこは洋館の
地下にある広い洞窟を利用した施設の様だ。
間も無くして広い洞窟を利用した施設内に
サブマシンガンの騒がしい連射音が響いた。
続けて断続的にスナイパーライフルの銃音が聞えた。
「嘘でしょ!こいつは一体何なの??」
やがてスマートフォンの画面に両頬まで伸びた金髪に榛色の瞳に
スレンダーな体形に柔らかい大きな胸を持つ女性がサブマシンガン
を両手に構えて恐怖に引きつつった表情のまま引き金を引き続けていた。
またその女性の胸に付いた名札には
『リリー・ヴィクトリア』と書かれていた。
「いやあああああっ!やめて!あの人達と同じ様にしないで!!」
続けて胸元まで伸びた少しカールした金髪に榛色の瞳。
肉つきのある少しふっくらとした体形にまるでスイカサイズの
巨乳を持つ女性が両手にスナイパーライフルを構え、
引き金を引き続けていた。
この女性の胸に付いた名札には『コディ・ノア』と書かれていた。
「クソっ!なんで!効かないのよ!
早くハチの巣になりなさいっ!デカブツめ!」
スマートフォンの画面一杯に2対の角のある
青い頭部がバカッと割れる様子が映った。
2対の角のある青い頭部から先端の丸い6本の細長い触手が現われた。
「いやあああっ!止めて止めて!いやっ!ひっ!ひゃっ!ひっ!」
更に2対の角のある青い頭部から現れた6本の先端の丸い細長い触手は
コディのスイカサイズの柔らかく丸い巨乳の右胸をがっちりと掴んだ。
続けて口内の4対の細長い牙を丸い巨乳の右胸に突き刺した。
そして彼女の体内に多量の消化液を素早く注入した。
注入された消化液により体内の筋肉組織、
内臓組織、脂肪成分が素早く消化され始めた。
コディの榛色の瞳はうつろになったと同時に激しく強い性的興奮を感じた。
やがて彼女は両頬と深い胸の谷間を紅潮させ、
口を大きく開き、甲高い喘ぎ声を上げた。
「きゃあああん!きゃああああん!
きゃあああああん!きゃああああああん!」
彼女のスイカサイズの柔らかく
丸い巨乳の両胸は風船の様に素早く萎んで行った。
更に肉つきの良いふっくらとした両頬や
大きな丸いお尻も素早く萎んで行った。
コディの体内で素早く消化されて
液化した筋肉組織、内臓組織、脂肪組織が。
更に頭髪組織や骨組織、皮膚組織に至るまで
残らず全て養分として吸収された。
洞窟の岩の床には上着と下着と
サブマシンガンとハンドガンが転がっていた。
続けてもう一本の2対の角のある青い頭部から現れた
先端が赤く丸い6本の細長い触手がリリーの柔らかく
大きな張りのある丸いお尻の左側をがっちりと掴んでいた。
続けて口内の4対の細長い牙を大きな
張りのある丸いお尻の左側に突き刺した。
そしてコディと同じ様にリリーの体内に多量の消化液を素早く注入した。
注入された消化液により体内の筋肉組織、
内臓組織、脂肪成分が素早く消化され始めた。
リリーの榛色の瞳はうつろになったと同時に激しく強い性的興奮を感じた。
彼女もまた両頬と深い胸の谷間を紅潮させ、
口は大きく開け、野太い喘ぎ声を上げた。
「んおおおっ!んおおおっ!んおおおおっ!
んおおおおあっ!はああん!あああっ!」
彼女の柔らかく張りのある大きな
丸いお尻の両側は風船の様に素早く萎んで行った。
ややふっくらとした両頬や柔らかい
大きな丸い両胸も風船のように素早く萎んで行った。
リリーの体内で素早く消化されて液化した筋肉組織、
内臓組織、脂肪組織。更に頭髪組織や骨組織、皮膚組織に至るまで
残らず全て養分として吸収された。
洞窟の岩の床には上着と下着とサブマシンガンやスナイパーライフルが
洞窟の岩の上に転がって行く様子が映し出された所で動画は止まった。
「おいおい!あれは?まさか?
所謂、BOW(生物兵器)なのか?」と烈花。
「恐らくさっきのリサさんの
身体を利用して『R型』が製造したのでしょう。
『R型』が製造したあのBOW(生物兵器
の見た感じのベースはクリオネのようです。
クリオネは日本の北海道の冷たい海で
一年中見られてカナダ西海岸にも生息しています。
また2017年には日本の富士湾で
世界最小となる5種目の新種が発見されています。」
クエント、烈花、若村の一行は目の前の
納屋の鉄の扉を開けて洋館の外の中庭へ出た。
若村は目の前に見えた茶色の長い髪の
女性の死体を見るなり、口を両手で押さえた。
烈花とクエントが近づくと中庭の四角いコンクリートの床の上に喉笛を
噛みちぎられ、バックリと裂けた喉笛の傷から流れ落ちた真っ赤な
血溜まりはコンクリートの床に広がり、両腕を広げた状態のまま、
茶色の瞳をぱっちりと開け、口を僅かに開け、死後硬直した
反メディア団体ケリヴァーのメンバーと思われる女性のようだった。
3人が発見した反メディア団体ケリヴァーのメンバーの女性の死体の傍には
『ケイト・ブランジェット』と言う名前の名札が落ちていた。
間もなく中庭の左右の細長い
四角い植木鉢の緑色の葉が次々と一斉に左右に揺れた。
続けて複数の犬の遠吠えが何度も何度も何度も聞えた。
「ウオオオオオン!ウオオオオオン!
ウオオオオオン!ウオオオオオン!」と。
烈花とクエントは咄嗟にそれぞれ武器を構え、左右を警戒した。
間も無くして左右の四角い植木鉢の緑色の葉が左右に大きく揺れた。
やがて四角い植木鉢の緑色の葉を大きく左右に掻き分けて
4匹の野犬(何故か種類はドーベルマン)が一斉に飛び出して来た。
しかも野犬はどうやらB型T-エリクサーに二次感染しているらしく
全身は腐敗していないが代わりに体色も真っ赤に血の様に染まっていた。
4匹の野犬は(ブラッディドッグ)は瞬時に群れを成した。
続けて一斉に烈花とクエントの喉笛を狙って次々と飛びかかって来た。
止む無く二人はハンドガンとマシンガンで飛びかかって来た
ブラッディドッグを撃ち落とした。
「ギャン!」と次々に声を上げ、
仰向けにひっくりかえったが再び起き上がった。
それぞれ低く唸り声を上げ、素早い動きで左右に散らばり、
烈花のハンドガンとクエントのマシンガンの弾を巧みに回避した。
一匹のブラッディドッグは大きくジャンプした。
続けて烈花の右腕に鋭い犬歯でガブリと噛みつき、そのまま引っ張った。
更にもう一匹のブラッディドッグはクエントの両手に持っている
マシンガンの銃身に噛みつき、左右に激しく頭を振った。
クエントは渾身の力でマシンガンを大きく右に振り回し、投げ飛ばした。
ブラッディドッグはそのまま吹き飛ばされた。
そして飛びかかろうと今しがた姿勢を低くして大きく唸っていた
3匹目のブラッディドッグに激突し、「ギャン!」と声を上げて倒れた。
その隙を突き、マシンガンで2匹のブラッディドッグをハチの巣にした。
烈花は自分の右腕を噛んで引っ張っているブラッディドッグの赤い鼻に
ハンドガンの銃口を向け、そのまま引き金を引き
ハンドガンの弾丸を数発、叩きこんだ。
「ギャンギャンギャン!」と声を上げ、
ブラッディドッグは烈花の右腕から口を離した。
続けてクエントはマシンガンを連射し、
3匹目のブラッディドッグをハチの巣にした。
最後の4匹目は再びクエントに目標を変えて、4本足でコンクリート
蹴って飛びかかったが残りのマシンガンの連射を受け、
「ギャンギャンギャン」
と声を上げ、ようやく床に転がり、
3匹と同じくようやく息絶えて動かなくなった。
「うわっ!何て速さだ!」
「凄いですね!二次感染とは言え、移動速度も跳力も凶暴性も耐久性も
今までのTウィルスに感染したBOW(生物兵器)のケルベロスと同等か?
ひょっとしたら潜在的にそれ以上かも知れませんね。」
その時、近くでカタンと言う小さな物音がした。
クエントと烈花は若村が見た方を見るとオレンジの鉄の柵の扉が見えた。
 
(第34章に続く)