(第9章)デストロイア復活!

こんばんわ畑内です。
時間が余ったのでブログの変更を……
掃除機は土日にでもやります。

(第9章)デストロイア復活!

ゴジラを始めとした怪獣達の戦いにより
壊滅状態の東京には大雨が降っており、復興作業は難航していた。
そんなある日、地球防衛軍の本部にある「特殊生物情報部」に通報があった。
オペレーターのカンナが電話を取り
「こちら特殊生物情報局です」
と言った。
電話の向こうでは慌てふためいた声で
「怪獣!!怪獣や!!」と叫んでいた。
カンナは落ち着き払って
「落ち着いてください。どんな怪獣ですか?」
その電話の男は
「人間位の大きさで……エビと言うか、カニの様な奴です!!2m位あるかも知
れません!!かなり凶暴みたいです!!あんな怪獣はあの日以来久しぶりに見た
とです!!」
カンナは
「場所はどこですか?」
と尋ねた。電話の男は
「場所は臨海副都心の品川ビルです!!中に女性が一人います!!しかも何だか
他の人達には興味がないらしく……なんと言うか…まるで1人の女性だけを最初
から狙っている様な感じでした!!とにかく早く来てください!!おかしな、何
と言うか、爆発と言うか溶けたような!おかしな光線も吐いていました!!」
カンナは
「分かりました。すぐに出動させます!」
と言うと電話を切りながら、
「どうしてあの人は冷静に怪獣の事を伝えられるのかしら?」
と不思議に思いながらつぶやいた。
2時間後、現場に到着したM機関のミュータント部隊は、すぐにメーサー小銃や
ロケットランチャーを持ち、高層ビルに突入した。
突入したM機関のミュータント部隊は、壊れたコンクリートや店の品物が
散乱していたところを避けて、ビルの柱の陰から飛び出した。
そこには長い触手とハサミを持ち、カニの様な頭部と長く伸びる口、カニの様な足を持つ怪獣がいた。
やがてその赤い身体が緑色に変わった。
尾崎が
「怪獣発見!!攻撃開始!!」
と命令すると部隊は一斉にメ―サー小銃の引き金を引いた。それは怪獣に直撃した。
その怪獣は苦しみながらも長い尾を振りまわし、数人のミュータントを弾き飛ばした。
カンナは
「この!!」
と怒鳴るとジャンプしてその怪獣の背中に馬乗りになった。
しかし怪獣は暴れ馬のように暴れ回り、カンナを弾き飛ばして、柱に叩きつけ、
突然翼のようなものを広げた。そして口から光線を吐き、
壁を破壊すると空へ逃げようとした。
杏子が
「逃げんな!!」
とロケットランチャーを放った。
しかし怪獣は杏子の攻撃を軽々とかわして初雪がちらつく夕闇の空へ飛び去った。
怪獣に襲われた女性は左肩に大けがを負っていたが一命を取り留めた。
M機関は新たに出現した怪獣の正体を探るべく、
多数の目撃者や通報した男、襲われた女性の話を聞いた。
その証言を元に怪獣の正体が明らかになった。
その怪獣は1995年に出現した「デストロイア」だった。
またそのデストロイアが出現した現場に残されていた破片から心臓と脳の役割を
果たすと思われる器官の一部が発見された。

その翌朝のニュースで「怪獣が出現!!」と報道されているのを、
自宅でトーストを食べながら眺めている少女がいた。
母親が
「早くしなさい!遅刻するわよ!」
とせかした。さらに母親は
「昨日またゲームやっていたでしょ」
と言った。その少女は「うん!!」とあわただしく靴下をはきながら答えた。
「深夜に気味の悪いゲームばかりやっていないで理数系の勉強をちゃんとしなさい!」
その少女は
「分かっているわよ!!」
と大声で言うとカバンを持ち、靴を履いて
「行ってきます!!」
と大声で言いながらドアを開けて外へ出て行った。
学校へ行く途中凛は偶然、宗教団体と思われる人達に遭遇した。
教祖らしき人が凛に向かって
「天使の子!見つけたぞ!」
と訳の分からない事を言っていた。
凛は
「人違いでしょ!!あたし急いでるから!!」
と言うと歩き去った。この人達はちょくちょくストーカーのごとくつきまとい騒
ぎに来るのだった。おかげで学校中でも噂になり、とうとう警察に逮捕された。
しかし教祖は警察に向かって
「どうして?天使の子を崇拝して祈りを捧げているのに!!聖なるオーラを放っ
ている救い主かもしれない人を信頼しているのに?!何故逮捕されなくてはいけないんだ!!」
と逆に怒り出し、警察は苦笑しながら彼らの長い説教を聞き続けた。警官にはあ
まりよく分からなかったが、特に悪質ではないようなので
厳重に注意して教祖達は返された。
しかしこの人達は懲りずに彼女の行く先々に現れていた。
しかも彼らは彼女の事を「ゴジラを神とする天使の子だ」と言った。
おかげでもうウンザリだった。
凛は「何なの??」と思いつつも無視して通り過ぎていた。
その内だんだん気にならなくなり、会えば挨拶をしたり笑いかけたりした。
彼らは幸せでたまらないらしく、まるでアイドルの取り巻きの様にいつも同じ場所に
必ず集まっているのだった。

(第10章に続く)

今日の変更はここまでです。
また明日変更します。
では♪♪