(第11章)陰謀から生まれる陰謀

ゴジラの自作小説です。

(第11章)陰謀から生まれる陰謀

ニューヨークのとある巨大な薬品会社本部にある地下研究所で、
2人のアメリカ人の男達が何やら話し込んでいた。
「G塩基のサンプルは今どうなっている?ビリー=ハイブス君?」
ビリー=ハイブスと言う灰色の髭をたくわえた研究員の男は
遺伝子工学産業の大手4社の内3社は昨日倒産を公表していたが……
残りの1社である我々『レオパス社』は、遺伝子工学分野での市場独占をすべくG細胞と
G塩基を入手する事に成功した!!それに!ジュン・ハート君……
我々はG塩基を使った新しい生体兵器を開発しようとしているが、
最近中国にある日系企業がG塩基の研究を開始したらしい」
するとジュン・ハートは
「中国?その日系企業の名前は?」
ビリーは
「さあ……分からない……」
と答えた。凛は午前中は自分の部屋のベッドで昼寝をしていた。
また例の悪夢を見た。
これで4度目だ。
再び真っ暗闇のど真ん中に彼女が立っていた。
そしてまた例の黄金に輝く『何か』が襲いかかって来た。
凛は必死にその黄金の『何か』から逃げる様に走った。
荒い息を吐きながら凛はベッドの上からガバッと起き上った。

一方山岸は家で自分の部屋のこもり、昨日の事件を反数する様に思いだしていた。
そこに凛が遊びに来た。
山岸は玄関で迎え入れた。
凛は昨日の事はまるで何も無
かったかの様に忘れていた。
山岸は自分の部屋に入れると、凛に
「昨日の事……友紀ちゃんに謝ったの?」
聞いた。
凛は
「ちゃんと謝ったわ……けれど許してくれないの……」
と返した。
山岸は
「そうか……」
と言うとベッドの上に仰向けに寝転がった。
凛は山岸の隣に寝転がって、
「どうしたらいいの?」
と聞いた。
山岸は「うーん」と考え込んだ。

地球防衛軍の本部の最新のオペレーター室で
「美雪さんの娘さんがこの頃変らしいの」
とアヤノが言った。
ジェレルはコーヒーを飲みながら
「最近荒れているらしいね……」
と答えた。
そこで司令官から通信が入った。ジェレルはあわててコーヒーを飲んだ。
アヤノは
「こちら……地球防衛軍のオペレーター室です。えっ?緊急会議?」
ジェレルは
「何の会議だろう……」
とつぶやいた。
アヤノは
「『これから2時間後に会議室へ』って??」
ジェレルは
「ずいぶん急だな!!CIAやCCI,国連関係者も集まるらしい……」
と別の画面を見ながら言った。 
山岸の部屋で凛はまだ寝転がっていたが、
やがて起き上ると山岸の困った顔を見つめた。
山岸は
「凛ちゃん…人の顔みつめてないで友紀ちゃんと仲直りする方法を考えてよ!」
と言った。
しかし凛は
「仲良くする方法は見つから無いわ。いくら考えても……」
と答えると、再び顔を近づけて、唇にキスをした。
山岸は
「俺もさ……どうしたいいんだか……」
と凛の唇にキスを返した。

(第12章に続く)

では♪♪