(第14章)抹殺の可能性

おはようございます。
なんか最近天気が悪いですね……
ゴジラの自作小説を載せます。

(第14章)抹殺の可能性

東京練馬区にある特殊生物の地下研究所に、凛の護衛と尾崎
とゴードン大佐、CIAの関係者が尋ねて来た。
彼らは美雪に辛い報告をしなければならなかった。
美雪はその辛い報告を聞いた途端、信じられない様子で
尾崎とゴードン大佐、凛の護衛の顔を見た。
美雪は大声で
「どうして!!抹殺するんですか??」
と訴えた。しかし凛の護衛は
「『例の生物』の危険な本能に目覚めつつある恐れがあるから
です……奥さん残念ですが……これが現実です……」
と冷静に答えた。
しばらくの沈黙の後、美雪は
「でも!!元の凛の性格に戻す方法はありますよね……」
と涙ながらに訴えかけた。
凛の護衛は
「分かりません……しかしG塩基の謎か解明されればもしかし
たら娘さんを救えるかも知れません……私だって18歳の彼女
の命を奪いたくは無い……私にも21歳の娘がいますから……。
とにかく彼女の命を救う出来る限りの事は全力を尽くしましょう……。
さあ!!奥さん元気を出して!!」
と励ます様に言った。
美雪は涙を拭いて
「そうですね……泣いてばかりいいたらまた覇王君に馬鹿にされますからね……」
と言うと少し笑った。
それを見た尾崎やゴードン大佐、凛の護衛は安心した様に笑い返した。

会議室には再びゴードン大佐や波川指令、尾崎、ミュータン
ト部隊、CIAの凛の護衛、美雪、地元の刑事、インターポー
ルの関係者が集まっていた。
ミュータント部隊のジェレルは波川司令に何か耳打ちした。
波川司令は
「何??ゴジラとジュニアが中国へ ?」
ジェレルは
「はい!!まるで何かに引き寄せられるかの様に……」
と小声で答えた。
ゴジラはとジュニアは黄海を背ビレを出して泳いでいた。
やがて黄海の海が盛り上がり、水柱が2つ上がり、ゴジラとジ
ュニアが咆哮を上げて出現した。
 地球防衛軍の会議室の扉が開き、インターポールと地元の刑
事が4人の外国人を連れてきた。
4人の男の中の1人の男が英語で
「痛っ!!ちょっとは優しくしろよ!!」
と怒りながら、2人の背の高い2人の男に両手を掴まれて歩い
て来た。
波川司令は英語で
「あなた達は日本から中国に密輸船で何を運んだんでか?」
と質問した。すると船長らしき人物も英語で
「知らない!!俺達は仕事の内容を取引相手に尋ねても何も教
えてくれなかった!!」
と言った。波川司令は
「そうですか……」
とため息をついた。
密輸船の女も英語で
「嘘じゃないわ!!」
と言った。
国連の関係者は
「CIAの兵器化学技術局所属で日本に潜伏していた職員60
人と、CCIの職員や局長を含めて100人が謎の失踪をした
事が分かりました。アメリカの大統領は世間に
『テロ組織のバイオメジャーによる誘拐』と公表しています!!
しかし極秘に我々インターポールが捜査した結果、彼らはバイオメジャーを通じて、
遺伝子工学産業の会社である『レオパス社』の関係者と取引をし、
G塩基を使った生物兵器開発の為に音無凛さんの誘拐を画策していると分かりました。」
するともう一人のインターポールが
「現在数名のバイオメジャーは音無凛さんの行方を血眼になっ
て探しているようです。そして中国の上海から、例の日系企業
ともう一つ『エクゼロス社』と言う全く別の会社の名前を突き止めました。
日系企業と『エクゼロス社』共同で、生物兵器の開発の実験の為、中国のスパイが何らかの方法で
『例の生物』の性ホルモンと攻撃ホルモンを体内に取り込ませたのです。
凛さんが『例の生物』の本来の本能に目覚めたのを見計らって拉致された事や、
ゴジラを支配する計画、中国の古代遺跡から
謎の怪獣の死体が掘り起こされたと言う事まで分かりました。
 誘拐された音無凛さんと謎の怪獣の死体を横取りしようと上海の海洋研究所を襲撃したが、
中はもぬけの殻で、すでに彼女は別の場所に移されていると、上海の海洋研究所内で逮捕した
バイオメジャーから事情を聞きました。
 現在も音無凛さんと謎の怪獣の死体の行方を他のバイオメジャーが
血眼になって探している様ですが……行方は全くつかめてはいない様です。」
と説明した。
美雪が
「そんな……酷い……許せない!!あんまりよ!!」
と怒りと悲しみに声を震わせた。
そのようすを尾崎と凛の護衛は心配そうに見ていた。

(第15章に続く)

では♪♪