『吸血鬼ノスフェラトゥ!』その名を聞くと背筋も凍る!ブラム・ストーカー原作の『吸血鬼ドラキュラ』の一番最初の映画化!

こんにちは畑内です。

吸血鬼ノスフェラトゥ!』その名を聞くと背筋も凍る!
ブラム・ストーカー原作の『吸血鬼ドラキュラ』の一番最初の映画化!
しかし原作の著作権を獲得せず制作された為、ブラム・ストーカー夫人ともめたが
ようやく『吸血鬼ドラキュラ』を『吸血鬼ノスフェラトゥ』にタイトルを変更し、
『ドラキュラ伯爵』を『オルロック伯爵』に変更し、やや話の筋を変え、
ようやくストーカーから許可が下りたサイレント映画の力作です!
ちなみに作品の全体は1992年頃にドイツで制作されたので
最初から最後までもちろんモノクロです!
またセリフは一言も無く、会話は表示されるテロップのみで話が続きます。
実は通販のアマゾンにて僅か1200円程の格安で
売られていたのを見つけ、試しに買ってみて観てみました。

舞台とストーリーは以下の通りです。
1838年、平穏なブレーメン市に未知の病原菌が蔓延した。
そして長年の調査の結果、最初の感染者がジョナサン・ハーカと
新妻二―ナと言う人物だと突き止めた。
そしてその病原菌の感染の経緯はこうである。
ジョナサン・ハーカはレイン・フィールドに依頼され、
ブレーメン市に土地屋敷を購入したいという
『オルロック伯爵』に会う為にトランシルヴァニアのオルロック伯爵の古城を訪れる。
しかし『オルロック伯爵』の正体は何百年も生き続けた吸血鬼だった。
ジョナサンは彼の古城で酷い悪夢を見た、それから起き上がると
彼の首筋には吸血鬼に噛まれた時に出来る2つの噛み跡を見つける。
そして『オルロック伯爵』はジョナサンの新妻の二ーナの存在を知り、
古城を後にし、密航をして、わざわざ彼女のいるブレーメン市に向かった。
『オルロック伯爵』が密航の為に乗っていた
船では謎の病原菌が蔓延し、すでに死者が出ていた。
そしてとうとう病原菌は冒頭でオルロック伯爵に噛まれた
ジョナサンを通じてブレーメン市内に蔓延して行った。

観た感想は最初の『ジャアアーン』と言うオルガンの音楽が
ビックリするくらい迫力があって一番好きです!
しかしかなり古いフィルムなので最初の途中、
変な音が聞こえます。
でも仕方ないので聞き流しています。
そのあとの音楽も穏やかに流れていい感じです。
吸血鬼ノスフェラトゥ』を演じるのはマックス・シュレックと言う人物で
彼の不気味さは人間離れをしており!
一部の吸血鬼ファンからは『彼こそ本物の吸血鬼ではないか?』
と言うジョークが流れるほどの怪演だったと噂されていましたが、
やはり噂の通り、なかなかの怪演でした。
特に棺桶から起き上がるシーンやブレーメンの街徘徊するシーンも不気味で意外と怖いです。
そのバックミュージックのクラシック音楽も片手で指揮をとりつつかなり楽しめました。

ちなみにその作中でブレーメン市内に蔓延した未知の病原菌は恐らく
14世紀のヨーロッパで蔓延したペスト(黒死病)だと思われます。
その証拠にオルロック伯爵が密航していた船の中から大量のネズミが現れ、
一匹のネズミが船員の一人に噛みつくシーンがあったり、
オルロック伯爵自体がどこかゲゲゲの鬼太郎に登場する
ねずみ男みたいな姿をしています。(大変失礼)
もちろん吸血鬼に噛まれた人間は吸血鬼になる設定はありません
吸血鬼が感染させるのはペスト菌だけです。
それでだけでも当時は治療法も無く高い致死率を
持っているので吸血鬼に変身しなくても十分恐ろしいです!
最後は二ーナが犠牲となり吸血鬼が太陽の光を浴び、
まるで幽霊のように夢のように消える姿が印象的でした。
そして現在の黒いマントにオールバックの紳士的な
イメージのドラキュラのイメージが現れるのは
吸血鬼ノスフェラトゥ』の後に制作された『吸血鬼ドラキュラ』等の作品からです。

では♪♪