(第2章)底網漁

(第2章)底網漁
 
幻の暗黒環礁に付近の海域に底引き網を設置してから5時間後。
5人の大学生は徹夜覚悟でマーメイドが
底引き網にかかるのを辛抱強く待っていた。
それから1時間、2時間と時間は無情に過ぎ、
マーメイドは一向にかかる気配は無い。
アンガスとジミーは大きく欠伸をした。
一方、セバスチャンは小さな瓶からブランデーを飲んでいた。
フランクとアンガスは巨万の富とテレビに出る為、
襲い来る眠気と格闘していた。
そして底引き網のロープをしっかりと握りしめ、
マーメイドが底引き網に掛るのを今か今かと待っていた。
やがて3時間、4時間と時間が経過した頃。
突然、フランクとアンガスは底引き網のロープが
ピーンと大きく張るのを掌で感じた。
「おい!かかったぞ!」
「やった!多分、マーメイド!」
2人の声を聞き、すぐさまマルクとジミーが駆け付けた。
他のセバスチャンも慌ててブランデーの瓶を船の隅に投げ捨てた。
そして直ぐにマルク、ジミー、アンガス、フランク、セバスチャンは
お互い協力し合い、底引き網のロープを渾身の力で引っ張り上げた。
やがて底引き網は徐々に船の上へ引き上げられていった。
「おりゃあっ!」
「もう少しだ!」
「マーメイド!観念しな!」
やがて暗黒の海から底引き網が引き上げられた。
そして底引き網の中には確かにあの幻の環礁の崖で見た
マーメイドがジタバタと大きな尻尾と両手を振り回し、
脱出しようと抵抗していた。
すぐさまマルクは大型動物用の麻酔銃を取り出した。
「おいおい!馬鹿な真似はやめろ!」とアンガス。
「なにやってんだよ!」とセバスチャン。
イカレているのか?!」とフランク。
「でも、このまま暴れたままじゃ!運べない!」
マルクは躊躇なく大型動物用の麻酔銃の引き金を引いた。
放たれた麻酔銃はマーメイドの肩の白い肌に突き刺さった。
やがてマーメイドは徐々におとなしくなり、意識を失い、
ぐったりとなった。
5人の大学生は失神したマーメイドを
底引き網から傷つけないよう慎重に取り出した。
人でマーメイドの身体を持ち上げ、しっかりと抱き上げた。
そして地下にある海から引き揚げた魚介類を保管する部屋に入れた。
勿論、護送中に死んでしまわぬように分厚い毛布を用意していた。
マルクは寒くない様にマーメイドの上半身の身体に毛布をかぶせた。
5人は部屋の外に出て、厳重に鍵を閉めた。
また5人はお互い相談し合った。
そしてセバスチャンは
「今日は余りのも夜が遅く暗過ぎて船の操縦は危険だ」
と言う意見を聞き、マルクは「ここで一泊しよう」と提案した。
すると他の大学生の友人3人はあの不気味な暗黒環礁の近くで
一泊すると思い立つや否や全員、まるで渋柿を喰った様な顔をした。
しかし夜の船の操縦が危険だと分かっていたので
誰も反対をする者はいなかった。
それから全員が寝静まった頃、船内は穏やかな静寂に包まれていた。
地下にある海から引き揚げた魚介類を保管する部屋でようやく
意識を取り戻したマーメイドは瞼をかっと開いた。
緑色の瞳をグルグルと動かし、狭い部屋の周囲を伺った。
そして水掻きの付いた両手で身体を支え、
毛布を落とし、上半身を起こした。
マーメイドは直ぐに厳重に鍵が閉められた入口を見た。
マーメイドはそのままズルズルと床を這いずり、入口に近づいた。
マーメイドは小首を左右に傾げ、両手で扉のドアノブを掴んだ。
何度か押したり引いたりを繰り返したがドアはびくともしなかった。
だがマーメイドは妖艶な笑みを浮かべた。
マーメイドは頭の中でこの厳重な鍵が外れ、ドアが開くのを想像した。
するとマーメイドの想像通り、厳重な鍵がいとも簡単に外れた。
やがて勝手にドアがギイイと開いた。
マーメイドは身体を床に這いずらせて船の廊下に出た。
マーメイドはキョロキョロと周囲を見渡した。
そしてマーメイドは静かに身体を這いずらせて、移動し続けた。
やがてある船の客室のドアの前で止まった。
マーメイドは客室のドアが開くのを想像すると客室のドアが無人で開いた。
客室のベッドの上で静かに寝息を立てている一人の大学生がいた。
舵取り役のセバスチャンである。
マーメイドは客室に侵入した。
すると僅かに這いずるもの音を聞いたらしくすぐさま目を開けた。
セバスチャンはしばしばと何度も瞬きをし、目をこすった。
「おい……一体?どうやって……」
セバスチャンは目の前にさっきのマーメイドが立っているのが
信じられないと言う風な表情で見ていた。
続けて慌ててベッドから飛び起き、立ち上がった。
すると人魚は再び妖艶な笑みを浮かべた。
同時に上半身裸の姿で辛さを左右にクネクネと動かした。
両腕を万歳した後、水掻きのついた両手で剥き出しの
自分の大きな形の整った丸い両乳房を隠したり、上下に揉んだりした。
さらに口を大きく開き、美しい歌声で歌い始めた。
マーメイドは何度も腰を左右前後に振り続けた。
また両手で胸元まで伸びた赤毛の髪を掻き揚げ、首を左右に振った。
さらに茶色の瞳はまるで獲物を狙う獣のようにぎらぎらと光っていた。
やがてセバスチャンはマーメイドの美しい歌声とダンスを
見ている内に次第に心を操られ、惑わされ、魅了されていった。
とうとうマーメイドは歌声とダンスで
あっという間にセバスチャンの心を支配した。
マーメイドに心を支配されたセバスチャンは
操られるがまま衣服を脱ぎ捨て全裸となった。
マーメイドはフフフッと笑い、
セバスチャンと唇を重ね合わせ、キスをした。
更にマーメイドは強引にセバスチャンの口の中に
舌を捻じ込み、更にディープキスをした。
「ううううん」
「ううっ!むぐっ!ぐっ!」
セバスチャンは逞しい両腕でマーメイドの
美しくも白い肌の身体を抱きしめた。
続けてマーメイドをベッドの上に仰向けに寝かせた。
更にセバスチャンはマーメイドの美しい緑色の
分厚い鱗に覆われた下半身の上に跨った。
やがてセバスチャンは大きく唸り声を上げ、
自らの腰を前後にゆっくりと振り始めた。
同時にマーメイドの美しい白い肌に覆われた
柔らかく大きな形の整った張りのある
大きな丸い両乳房は前後にゆっくりとプルンプルンと揺れ始めた。
マーメイドは額に皺を寄せ、口を大きく開けた。
「はあっ!あああん!あああん!あああん!
ううっ!うううっ!はああん!」
次第にセバスチャンは大きく荒々しく息を吐き、太い喘ぎ声を上げ続けた。
「あああっ!あああっ!あああああっ!ああああああっ!」
そして徐々に自らの腰を早く、早く、早く前後に振り続けた。
同時にマーメイドの美しい白い肌に覆われた柔らかく大きな形の整った
張りのある大きな丸い両乳房は前後に早く、早く、早くと揺れ続けた。
マーメイドは両頬と深い胸の谷間を紅潮させた。
更に荒々しく息を吐き、甲高い喘ぎ声を上げ続けた。
「あああっ!あああっ!ああああっ!
ああああっ!ああああっ!ああああっ!あああっ!」
マーメイドは細長いしなやかな両腕を伸ばした。
そして緑色の水掻きの付いた両手で
セバスチャンの逞しい胸板を優しく撫でた。
やがてセバスチャン更に狂った様に自らの腰を
前後に目にも止まらぬ速さで振り続けた。
同時にマーメイドの大きな丸い両乳房も
目にも止まらぬ速さで前後に揺れ続けた。
マーメイドは更に両頬と深い胸の谷間を紅潮させ、口を大きく開けた。
そしてさっきよりも更に荒々しく、甲高い喘ぎ声を上げ続けた。
「あああっ!ああああっ!あああああっ!
ああああああっ!あああああああっ!」
セバスチャンも荒々しく息を吐き、太い喘ぎ声を上げ続けた。
「ああああっ!ああああっ!あああああっ!
あああああっ!あああっ!ああっ!はっ!」
「あああっ!あああああっ!はああああああああん!
ああああっ!はああん!はあんっ!」
やがてマーメイドとセバスチャンは同時に性的興奮が絶頂に達した。
間も無くして性欲を満たしたマーメイドは
セバスチャンを仰向けにベッドの上に寝かせた。
続けてマーメイドはセバスチャンが寝ているベッドの上から降りた。
マーメイドはフフフフッと笑いながらセバスチャンの部屋から出て行った。
やがてマーメイドは船内の廊下の壁にペタリと
水掻きの付いた右掌を付けた。
再びマーメイドはフフフッと笑ったと同時に右掌から紫色の光が放たれた。
 
(第3章に続く)