(第39章)東京バトル!!

おはようございます。
畑内です。
ゴジラの自作小説を載せます。

(第39章)東京バトル!!

東京は次々と爆発と共に破壊されていく。
2体が再び姿を現し、バリバリ、ビリビリと音を立てながらせめぎ合った。
その時、ケーニッヒギドラがモンスター語でモスラに話しかけて来た。
「やるな……その動きはもしかしてアイレナの子孫か?」
モスラはモンスター語で
「そうよ!何故知っているの?」
と言い返した。ケーニッヒは
「1万2千年前にサイボーグ怪獣に片翼を切断されてあっさりとやぶれた平和の
使者の話はギドラ族の間では笑い話として誰でも知ってるぜ!」
モスラは自分を侮辱され怒りを爆発させた。

CCI本部では野中が
「クソ!ロリシカ共和国の研究チームが開発した!あの生物兵器も効果が無いとは!」
と頭を抱えていた。
東京の廃墟の街ではモスラとケーニッヒが激しく空中でぶつ
かり合い、とうとうモスラが吹き飛ばされ、地上に墜落した。
ケーニッヒギドラは地面に降り立つと、
ゴジラに向かって殺意の目で睨みつけた。
この時、CCIの救助艇内で尾崎は再び激しい殺気を感じた。
ビルの壁に磔になったゴジラも殺意の目で睨みつけながら、
身体とビルに突き刺さっている東京タワーを勢いよく引き抜いた。
普通なら出血多量でショック死する所だが、出てきた血はごくわずかだった。
東京タワーの残骸を握りつぶし投げ捨てた。
それでもゴジラはフラッと倒れかけた。
ケーニッヒギドラは「二ヤッ」と微笑を浮かべ、
2つの分かれた尾を伸ばして右のビルに上下に突き刺すと土台ごと持ち上げ、
見えないバリアの様なものでビルを吹き飛ばした。
ビルはゴジラに向かって飛んで来たが、ゴジラの方から前進してビルを粉砕する
と、ゴジラは両足をアスファルトの地面に突き刺し、背びれが青白く発光し、
口から青白い放射熱線を放った。
ケーニッヒギドラはバリアを張らず、
まともに放射熱線を受けて大爆発を起こし、東京の一部にクレータが出来た。
ケーニッヒギドラは体中から白い煙を出していたが、
決して吹き飛ばされること無く、しかもたじろぎもしなかった。
ケーニッヒは
「その程度か?」
とつぶやくと両眼が青く発光し、400mの翼も青白く発光し、
口から青白い放射熱線を放った。
ゴジラはかわす暇が無く、大爆発を起こし吹き飛ばされ、
地面に叩き付けられた。
CCIの本部では職員が
「ケーニッヒギドラ!ゴジラの放射熱線に類似した攻撃を仕掛けました!」
と報告した。
野中が
「まさか?ゴジラの技をコピーしたのか?」
とつぶやいた。
地面に降り立ったとき、ケーニッヒギドラの全身は
ゴジラによく似た黒い鱗で覆われていた。
また両翼は不気味に青白く発光していた。
その時ケーニッヒは「ウッ!」と一瞬苦しそうな顔をしたが、
ゴジラに向かって睨みつけた。ゴジラもそのまま殺気で睨み返した。
地球防衛軍本部では波川指令が
「まさか?放射熱線?」
するともう一人の関係者が
「ケーニッヒギドラの青白い光線を分析した結果、
ゴジラの放射熱線に間違いありません!」
と答えた。
モスラも再び離陸を始め、ケーニッヒとモスラは再び激しい空中戦を始めた。
真鶴の病院で尾崎とゴードン大佐はCCIの救助艇に救助された後、
美雪の手術が終わるのを待っていた。
東京から避難していた姉の杏奈は、美雪が大怪我したと聞いて、
真鶴の病院に真っ先に駆けつけていた。
美雪の意識は、ケーニッヒギドラが突然、
ゴジラの放射熱線でゴジラを吹き飛ばした様子を見て驚愕し
ゴジラの放射熱線をケーニッヒギドラがどうして吐けるの?」
小美人は
「ケーニッヒギドラはバガン族とキングギドラの間の子供です……」
美雪は小美人の言葉を聞いて
「まさか?彼がゴジラとギドラの子供なの?だったらどうして?
互いに憎しみをぶつけ合いながら戦うの?」
しかし小美人は彼女の質問には答えず無言で東京の上空で激しい空中戦を始めた
モスラとケーニッヒギドラの様子を心配そうに見つめていた。
真鶴の病院の廊下では、銃撃戦で怪我をした
ミュータント兵の人々が治療を受けていた。
また姉の杏奈も、銃弾で大怪我した妹の美雪の手術が終わるのを待っていた。
美雪が手術室に運ばれてから数時間後、
手術室の自動扉が開き中から医師が出てきた。
医師は
「手術は成功しました!しかし未だに意識不明の重体です!意識が戻る見込みは
……残念ですが……ほとんどありません……」
と言うと心痛な表情で立ち去った。
その医師の言葉を聞いた姉の杏奈はその場に泣き崩れた。

(第40章に続く)