(第62章)深淵に至る真実の穴

(第62章)深淵に至る真実の穴

 

『静かなる丘』教会の鐘桜の部屋。

「早いところ先へ進みましょう。攻撃の意志はないんで」とエア。

4人は天魔ヴァルティエルを無視した。

更に茶色の扉を開けてその先の廊下に出た。

すると吊り下げられた大きな長四角の箱と穴と細長いL字型の廊下に出た。

どうやら四角い細長い道になっているようだ。

4人は角や先の扉を調べたがどこも鍵が壊れて開かなかった。

しかし一番端の茶色の扉のドアノブを回すとカチャッ!と音を立てて開いた。

その時、エアは暗闇の中に何か大きなものが動いた気がしたが

直ぐに暗闇に溶け込んで見えなくなった。

エイダはドアを開けて、エアは鳴葉と

魔人フランドールと共にその先へと進んで行った。

ドアの先はどうやら書庫らしく左右中央に大きな本棚と本が並んでいた。

ついでにコンクリートの壁に埋まるように本棚があった。

どの本棚にも本がびっしりと詰まっていたが特に関係無さそうだった。

しかし一番奥の本棚から一冊の赤い本が落ちていた。

魔人フランドールはそれを手に取って聞いて読み始めた。

「これはっ!分かったわ!あの儀式でどんな神様が出てくるか?

反メディア団体ケリヴァーが目覚めさせようとさせているのが」

するとエイダとエアも鳴葉も集まって魔人フランドールが開いたとある

アテスカ神話の神様を紹介するページを指さした。

その神様の名前は『太陽神テスカトリポカ』とあった。

「夜、闇、神秘、不和、力を象徴する神様である。

最強の戦士で魔術師である。

未来が見える。力を求める者は

王族、戦士、魔術師、奴隷、犯罪者でも誰でも応援する。

本来の性格は豪快で気まぐれである。

生贄が大好きで多くの生贄を要求している。

他にも様々な別名が存在している。

それは神性の異なる側面を示している。

モユヤン(全知全能)

ティトラカクン(彼らは彼の奴隷)

イパネモアニ(我らを生かしている者)

ネクヤオトル(両方の敵)

トロケナワケ(近くにいる者、傍らにいる者の王)

リエエカトル(夜の風)

オメ・アカトル(2の葦)

イルウィカク・トラルティワパケ(天と地の所有者)」

「成程。今までメモでも太陽神、生贄、葦のキーワードは確かにあった。

やっぱり元はキリスト教系の悪魔じゃなくてアテスカ神話の神様だったのか」

「どうやらそうみたいね!ほら!このテスカトリポカの祭祀に関する

記述にあの殺された男性達と同じように心臓を生贄にされているってある!!」

エイダも興奮して本の文章を指さした。

「神の如く本人は崇められて。4人の若い女性とえーつ??

なんだか。ちょっと8の従者がいて。なんか羨ましい。」

鳴葉は顔を赤くしてそう言った。3人は笑った。

更に4人は太陽神テスカトリポカの祭祀の続きを読んだ。

「テスカトリポカの祭祀はアテスカ太陽暦の5番目の月であるトシュカル(乾燥)

の期間に行われる。祭りの準備は1年前に行われ、

神官によってテスカトリポカに良く似た男性が選ばれた。

祭りまでの一年間、男性は宝石を見に付け、8人の従者を付けられ。

4人の若い女性と結婚した神のような生活を送った。

最後の一週間に歌い、踊り、大いに食べ、4人の若い女性と結婚した。

(ちなみに何故か鳴葉は自分とエイダがそのテスカトリポカの祭祀に

なった男性との妻になった事を無意識に夢想した。)

そして祭り当日。男性は神本人の如く崇められ、自ら神殿の階段を昇り。

神官はその胸を切り裂き、心臓を取り出し、太陽へ生贄とした。

生贄の死の直後、翌年の祭りの為に新しい犠牲者が選ばれた。

9番目の月の祭りである。ミッカイルウィントントリ(死の小祝宴)。

15番目の月の祭りである。

パンケアッアストリ(旗の掲揚)においても祭られたと言う。」

そこまで読んだ時、鳴葉は徐々に顔を青くした。間も無くして静かにこう言った。

「あーあっ。前言撤回。全然羨ましくないわ」

するとエアとエイダは思わず噴き出した。魔人フランドールも力無く笑っていた。

「たはあああっ!確かに誰だって死にたくないものね」と魔人フランドール。

「ただこれはあくまでも状況証拠」とエイダ。

「はい!やっぱり!この教会のどこかに持っと決定的な証拠がある筈です。

そもそも連中がどんな儀式をしたのか?」

「突き止める必要があるわね。肉屋で拾ったあの

『とある絵本の物語の後編』もきっとこの辺にあるかも」

すると鳴葉は思った事を口にした。

「もしかしたら?今までの街中で取り忘れたとか?」

「それは嫌だなー。」とエアは頭を掻きながら答えた。

「結構探したつもりだったけどあるかも」とエイダ。

魔人フランドールも鳴葉の指摘に困った表情をした。

とりあえずこの先の教会でメモが見つかる事を祈った。

そしてふとエアはアメリカの大学生のサークルの『オズ』の

日本人とアメリカ人のハーフの女性の行方が気になった。

全員襲われたか?何とか生き残っているのだろうか?

見つけたらどうにか保護しないと。

ビデオカメラでは『仲間達』と呼んでいた。もしかしたらまだ生き残りがいるかも。

エア、エイダ、鳴葉は書庫から出た。4人は廊下に出ると細長い四角い道に出た。

しかも四角く細長い道が続いているのかと思いきや途中で途切れていた。

その下は完全に崖になっていた。エア達はそれに気付いて立ち止まった。

危うく落下するところだった。エアが恐る恐る崖の下を覗き込んでみた。

それは真っ黒な穴の中だった。それはどこまで深くか分からない。

とにかく深い深い穴だった。

まるでそれは深い。真っ黒な深淵。

しかもその深淵の穴から何かの視線を感じた。深淵の何かに覗き込まれている感覚だ。

何かに覗き込まれているような不気味な感覚を感じていた。

ふとエアの脳裏にドイツの哲学者のフリードリヒ・ニーチェ

ある名言がはっきりと浮かんだ。

『怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう気お付けるべきだろう。

深淵を覗き込む者は深淵からも覗き込まれているのだ』と。

4人は黙って深淵を見ている内に深淵に魅入られる前に移動した。

それから反対側を歩き始めて元の道に引き返した。

しかもそこにまたストレイトジャケットフランが3匹。

セクシャルスラーパーが1体が現れた。

エアとエイダはマシンガンでストレイトジャケットフランを倒した。

1匹のセクシャルスラーパーは飛び掛かって来たところを

下腹部を蹴飛ばして細長い通路の外に弾き飛ばして下へ落とした。

セクシャルスラーパーはそのまま落下して暗闇に消えた。

それから再び鐘桜に続く廊下に出た。

その直後、突然入ったばかりの赤と血の錆の扉が跳ね戸のように開いた。

更にいきなり10体の人型クリーチャーが現れた。

驚いてエアとエイダと魔人フランドールが振り向いた。

その瞬間、さっき見たズタ袋を被った男達が鳴葉の両肩と両胸を

思いっきり掴むとそのままドアの内側に引きずり出した。

余りにも早過ぎた為、全員反応出来なかった。

やがて鳴葉の絶叫は長々と暗い赤と錆に覆われた廊下に響き渡った。

エイダとエアと魔人フランドールは

鳴葉の絶叫を頼りに10体のボロ袋男達を追跡した。

3人は赤い血と錆に覆われた廊下を走り出した。またすぐ元来た道に戻った。

そしてエアは直ぐに入ってからすぐの廊下の壁に空いた大穴に190体の

ボロ袋の男達が力づくで鳴葉の華奢な身体を引きずり込んで行くのが見えた。

そこはいつの間にか壁に穴が開いていた。

更に穴の先は大人一人が通れるような穴が真下に向かってあった。

しかしどこに繋がっているか分からない為、入るのは止めた。

大穴はアリの巣になっているように見えたからだ。

下手に入ってちゃんと到着したとしてもあのボロ袋の

反メディア団体ケリヴァー『教団』の狂信者に囲まれて袋叩きに遭えば

元もこうも無い。

エイダは四角い金網の箱の正体がエレベーターだった事を突き止めた。

すぐに魔人フランドールはそれを彼に知らせた。

3人は彼らの後を追って、危険な場所から

鳴葉を救い出そうとエレベーターに乗って起動させた。

やがてエレベーターは下へ下へとスーツと早く降りて行った。

その後、下へ続く扉が開いた。

 

(第63章に続く)

ガチで体験した怖い悪夢のお話『認識してはいけない黒い何か』

こんにちは畑内です。

火曜日くらいに観た悪夢についてお話します。

これは創作では無く本物の悪夢です。怖いので注意して下さい。

 

私はとりあえずベッドで眠っていた。

そして夢の中でまたいつも道理に冷静に覚めた。

夢の中では私はごく普通の小学校にあるような広い教室の中にいた。

教室の中では何か騒がしかった。

私は自分の席の机の上か教室の床の上にいた。

すると教師らしき女性が何かを騒がしく話している。

内容は良く分からず曖昧で覚えていないが。

何かただ事ではない様子だった。

間も無くして教師らしき女性が『何かで身を隠せ』

『決して見てはいけない』と警告したと思う。

それから間もなくして教室の入り口のガラガラとはいるドアを激し叩く音が聞こえた。

ガンガンガンガンゴンゴンゴンゴンととにかく凄まじく大きな音で。

私は教師に言われた通り冷静に布団か何かで自分の身体を隠した。

勿論布団を被っているので視界は真っ暗で何も見えない。

目の視覚が無い代わりに私の耳には大きな音が聞こえ続けていた。

しばらくガンガンガンガンゴンゴンゴンゴン!と凄まじく大きな音はしばらく続いた。

強烈なノック音とドアが地震のように揺れる凄い音が聞こえる。

しばらくして地震のように揺れる凄い音は止んだ。

辺りは静かになった。教室の小学生の子供達は無事だったようだが。

最悪の展開があった。

その時、友達と思われる小学生の男の子がこんな話をした。

2人の小学生の女の子が『ドアの叩く音がうるさいから』と言う理由で

何かが教室の外にいるにも関わらず教室のドアを

がらっと開けて外へ出て行ってしまったらしい。

そして私と教師と思われる女性と共にその2人の小学生の女の子を探した。

2人の女の子はピンク色の服を着ていて2人共黒髪のツインテールかポニーテールの

可愛らしい顔の女の子だった。

キリッとした細長い眉毛でぱっちりとした茶色の瞳だったか?

幼い顔の美人の子供だった気がする。

多分いつも一緒にいるんだろう。

彼女達は白いタイルの部屋中で綺麗に並んでいるのを思い出した

か何かしたのだろうか?夢の映像に出てきた。

まるで戸棚に一緒に並べてある人形のように。

やがて私は視界の外から教師と思われる女性の悲鳴が聞こえた。

私は悲鳴がした方を見ると・・・・・。

そこは前の夢の映像の白いタイルの広い空間(シャワー室)のような場所だ。

2人の小学生の女の子の死体は無かった。

かわりに白いタイルの床に真っ赤な血が点々と手前に1つ。

後ろに2つと一塊で残されていた。

血の海ではなく僅かな血痕が床に付着していた。

そこで私はゾッとしながら夢から覚めた。

果たして?小学生の女の子を襲ったのはなんだったのか?

何かの怪物だったのか?認識していけない黒い何かなのか?

小学生の女の子二人は死んだのか生きているのか?

姿形も分からず正体不明の存在だった。

全てが謎のまま。僕は朝に目を覚ました。

クソったれの悪夢が覚めた。私は朝の仕事の為に起きた。

 

っていう凄い夢をガチで見ました。

しかもなによりも自分は夢の中で怪物にも襲われる事無く無傷で

何故か生還してしまうと言ったパターンが最近多いのである。

前の夢でも何か怪物がいるけど自分が武器を持って怪物を警戒しているところで目が覚めたり。怪物にむしろ遭遇しない。そればかりかうまく避けている。

だから大体怪物に襲われる事無く無傷で生還して夢から

覚めるパターンが最近多いんですね。

まるでバイオハザードの死神ハンク見たいに。

夢の中に怪物が現れてもなぜか無傷で生還して夢から覚めてしまう。

幼いころはゾンビに襲われる直前でめがさめるとかありましたが。

この年になるとゾンビはおろか恐ろしい怪物にすら遭遇しないと言う。

必ず無傷で生還して夢から覚める。死神ハンクみたいに(笑)

今回は生存者はいるみたいですが。

今日はこの辺で。

これ以降はかなり普通の良くある夢を見ています。

猿夢じゃないので大丈夫でしょう。

 

では♪♪

 

 

(第61章)帰って来た狂気の造形家・偶像のガーゴイル(後編)

(第61章)帰って来た狂気の造形家・偶像のガーゴイル(後編)

 

魔獣ホラー・ガーゴイルが説明した後にそのチリ人の若い女性刑事の

両脚の間に徐々に這いずりながらテズルモズルの姿をした

ゴーレムと呼んでいるUMA(未確認生物)が近付いた。

しかしすぐに魔獣ホラー・ガーゴイルは強化された聴力で

遠くから徐々にパトカーのサイレンの音が聞こえた。

直ぐに彼はUMA(未確認生物)を特殊な空間に隠した。

ちなみに魔獣ホラー・ガーゴイルは魔王ホラー・ベルゼビュートと裏で繋がっている

ガルヴァスター・D・スカーレット伯爵夫人の命令を秘密裏に受けており。

『静かなる丘』の街各地で太陽の聖環を創り出す聖なる石の欠片を回収していた。

魔獣ホラー・ガーゴイルはガルヴァスター・D・スカーレット伯爵夫人から譲り受けた

聖なる欠片を若村秀和暗殺の仕事をする傍らでお守りとして常に持ち歩いていた。

そしてとうとう彼は聖なる欠片を魔獣ホラー・ガーゴイル

オレンジ色のコア(核)の内部に取り込んだ。

聖なる石の詳しい正体は不明だが。

ガルヴァスター・D・スカーレット伯爵夫人の説明によると

『完全な神』が身に着けていた装飾品らしい。

そして聖なる石の『完全な神』の身に着けていた装飾品を自らのコア(核)に

取り込んだ結果、オレンジ色のコア(核)は

真っ赤に変色した事で自らの肉体強化に成功した。

また太陽光に晒されても全く平気になった。

日中でも自由に魔獣ホラーに変身出来るようになった。

更に左手の甲に真っ赤な太陽の聖環が刻まれていた。

彼は『進化体の上位種』となった。それにより人間の女との間に

SHB(サイレントヒルベイビー)を宿す能力も同時に得ていた。さらに

自らの偶像を操り、ゴーレムを多機能を与えて創造し、

操り人形にする能力を身に着けた。

やがて急に魔獣ホラー・ガーゴイルの全身の細胞が変形を始めた。

同時にドサッ!とうつ伏せに倒れていた。そして人間体に戻った。

間も無くしてパトカーのサイレンが聞こえた。

魔獣ホラー・ガーゴイルは人間体のまま慌てて立ち上がった。

続けて魔獣ホラー・ガーゴイルはその場から素早く逃げ出した。

魔獣ホラー・ガーゴイルが逃亡した後。カプランとワンが乗ったパトカーが到着した。

更に救急車や応援のパトカーが駆け付けた。

ワンとカプランは被害に遭ったチリ人の若い女性刑事を無事保護した。

現場に残されたチリ人の若い女性刑事の彫刻を証拠物件として押収した。

 

一方、そのころ現場から逃げ出した魔獣ホラー・ガーゴイル

人間体のまま現場近くの倉庫内で「グエエエエエエエエッ!!」と悲鳴を上げ続けた。

更に全身の激痛と共に体内の始祖ウィルスの源の賢者の石と

魔獣ホラーの魔力が活性化して行った。

そして約10時間かけて徐々に肉体を強化させて行った。

黒い服と眼鏡は変わらなかったし、顔も容姿も変わらなかった。

だが代わりに彼の茶髪は金髪になった。

魔獣ホラー・ガーゴイルは『太陽の聖環』と

『完全な太陽神』の一端を手に入れ進化していた。

さらに人間体の魔獣ホラー・ガーゴイルはガルヴァスター・D・スカーレット

伯爵夫人から1991年当時のアンブレラ社の『Tウィルス計画』『タイラント計画』

遺伝子工学』と『ウィルス学』、ウィリアム立案の『Gウィルス計画』。

『始祖ウィルス、Tウィルス、ネメシスの研究資料とサンプル』。

『マーカス博士独自の研究書』そしてー。『ウェーカーズリポートⅡ』を入手。

元々は彼女が吸血鬼種族の集約された弱点の弱い部分を克服させて

肉体の強化の実験の為に利用していたらしい。

更に彼女は研究用のTウィルスを密かに魔獣ホラー・ガーゴイル

右腕に投与し、経過を観察していたらしい。

だからTウィルスと私の体内の賢者の石の始祖ウィルスも

活性化したのは成功と言えるのだ。

そして私は新たに『進化体の上位種』として。究極の存在『暴君』として。

魔獣ホラー・ガーゴイルは全てを思い出して我に返った。

そして狂気的な高笑いをした。やがて無線と思わしき音が鳴った。

直ぐに魔獣ホラー・ガーゴイルは元の人間の姿の戻ると無線に出た。

「こちら!ガーゴイル!どうしたんだ?園田さん!」

「こちら!園田真理!!若村秀和の暗殺を中止せよ!!状況が変わった!!

魔王ホラー・ベルゼビュート様の命令よ!先程BSAA所属の魔戒法師の烈花氏の

若村秀和氏の反メディア団体ケリヴァーの幹部を強制捜査した際に『コトリバコ』

を十個余り発見したそうです。そして無効化後に全て処理されました。

製造した数人の男達は『若村に教えて貰った』と供述したので。

真相の有無と若村がどうやって『コトリバコ』の製造方法を知ったのか?

いつ?どこで?知ったか?色々洗いざらい白状して貰って入手ルートを

詳しく探す必要が出たみたい。だから。

貴方には若村秀和を生きたまま。先に動き出したSCP財団よりも早く

秘密組織ファミリーに連行する事よ。

あとはジョン様と私がその人間の男を

拷問して色々吐いて貰うわ!殺しちゃ駄目よ!!」

「全く!どうしてだ?あいつには他人の価値観を全否定して。

大事なものをどこかに叩きつけて壊したり。重りで潰したり。

踏みにじったりするような物を大事に出来ない

人間のあいつには相応の天罰を与えるべきでしょ?違いますか?」

魔獣ホラー・ガーゴイルは大きく彼女に不満を訴えた。

「そうね。でも今はそれが重要じゃないのよ!!」

園田の返答に魔獣ホラー・ガーゴイルはこう要求した。

「では!それ相応の埋め合わせをして下さいッ!!」

「もう!子供なの?あんた?」と園田は呆れた表情をした。

「その若村秀和をそちらに連れてきます!!言う通りにね!!

貴方の身体も子宮も私のものになります。」

「はあー分かったわよ!仕事が終わったら!

私の部屋に来なさい!!貴方の暑い身体を待っているわ!

赤ワインとステーキと共に楽しみましょう!悪魔の夜宴をね!!」
園田真理は案外楽しそうに答えた。

勿論、彼をやる気にさせるお得意の悪魔の交渉と取引だが。

実際に本当にやるかは悪魔(あくま)でも本人の気まぐれである。

勿論、彼女の返答に大いに気を良くした魔獣ホラー・ガーゴイルは大喜びをした。

ニヤニヤと笑いながら。「では!若村秀和の暗殺から生きたまま捕らえて

秘密組織ファミリーに連行します!!楽しみにしていますよ!!」

「はーい!はい!楽しみにしとくわよ!」

園田はやる気の無さそうな声で答えた。そしてさっさと無線を切った。

 

『静かなる丘』教会の鐘桜の部屋。

その錆び付いた鐘桜の部屋の周囲は円形で

中央の床に大きな太陽の聖環が描かれていた。

ま周囲に錆び付いた4対の細長い柱があった。

また錆び付いた鎖も4本吊るされていた。

そして角は灯の付いていないランタン置き場。

その周りにはまた3枚の絵が飾られていた。

エイダ、鳴葉、エア、魔人フランドールの4人は一人一人その絵を見た。

更に絵の下には文章があった。

1枚目は(明かりのせいで金髪に見えた)茶髪のオールバックに茶色と緑の色が

半分づつある長いドレスを着た女性。

彼女は祈りをささげる直前に手を合わせたポーズをしていた。

文章はこうあった。「聖者ジェニファー。死の刃に合っても信仰や揺るがず」と。

更にグルリと時計回りに歩いて2枚目は黒髪にオールバックの青緑色の腕と

灰色のドレスを着た女性は両腕に産まれたばかりの白い布にくるまった上に

茶色の暖かそうなフードをかぶせられた赤ちゃんを抱いていた。

文章はこうあった。「聖アレッサ。神の母にして神の娘」とあった。

それを見ていた魔人フランドールはその絵の聖アレッサと自分の今の状況を

重ね合わせてしまい。喜びと悲しみが混じった複雑な表情を浮かべた。

彼女は何故か静かに両手を合わせて何かを祈った。

最後の絵には坊主頭の黄色の服を着て、白い布に覆われた木の机に

向き合っている中年の男。

しかも机には人間の骸骨が置かれていた。文章はこうあった。

「聖ニコラス。奇跡の手。神に仕える医師」とあった。

「あれ?ニコラスって?聖ニコラウスの事よね?」

鳴葉の質問にエアとエイダは言葉が詰まった。すると魔人フランドールがこう答えた。

「同一人物か分から無いけど。聖ニコラウスなら。

クリスマスのサンタクロースのモデルになった人かしら?」

「それ知ってますよ。

恵まれない家族の為に毎日朝靴下の中に金貨をこっそり入れた人で。

それがクリスマスに靴下の中にプレゼント入れる習慣が生まれたとか。

幼い頃に母親が良く話してくれたなー。懐かしいな。」

エアは昔の思い出を語った。魔人フランドールは「そう」と答えた。

鳴葉は聖ニコラウスの絵の近くの窪みから金色の鍵を入手した。

エイダは中央の床の太陽の聖環のを中心に一枚のメモが落ちていた。

エイダはそれを屈んで拾った。メモには『アグラオフォティス』とタイトルがあった。

アグラオフォティスのメモの内容はこんな感じに短くまとめられて書いてあった。

「血の色にも似た赤い液体。または結晶。この名前はカバラ文献でアラビアの砂漠に

育つと言われる悪霊を追い出す力を持つ薬草から取られている。

服用の他、加熱し、気化させて散布する事により、悪魔に対する防護の力を持つ。

強力であるが希少な為、入手は極めて難しい」

「アグラオフォティス?あたしをあの巨大蛾から救ってくれた?あれ?」

「そうよ!入手はこっちの秘密組織ファミリーがしたわ!

かなり大変だったらしいわ。アラビアの砂漠に行って。

とても苦労してオアシスを探してようやく見つけて。

アメリカに持ち帰ろうとしたら空港の麻薬探知に引っかかって。

説明を散々しまくった挙句に薬草であるが麻薬では無い事が分かって

ようやく持ち帰ったの。だから貴重なのよ」

「そこまでして苦労する連中は珍しいわね。」とエイダはくすくす笑った。

「名前も聞き慣れないから新型の違法薬物と思われたみたい」

エイダと魔人フランドール、鳴葉は鐘桜の部屋から出た。

そして鍵を手に入れたのでさっきの茶色の扉のところに戻った。

エイダは茶色の扉の鍵穴に鍵を入れて回した。

カチャ!と音がして鍵によって扉が開いた。

カチャッ!と扉を開けて先へ進んだ。

その先には長い赤い血と錆の細長い壁に金網の床と端に

汚れたシーツを被ったベッドが幾つも置いてあった。

ついでに点滴の棒があった。「うわー」と鳴葉は声を上げた。

しばらくして急に真横からガチャガチャと音が聞こえた。

「あっ!ああっ!」とエアは悲鳴を上げて後退した。

エアは音の方をした金網を見ると僅かな隙間から何かが蠢いているのが見えた。

しかも四つん這いでまるで追いかけるように前へ移動していた。

魔人フランドールは冷静な表情で静かにこう言った。

「天魔ヴァルティエルよ。聖母の私を監視しているのね。」

「監視?ここまで付いてきたの?嫌な奴ね。」と鳴葉。

「まるでストーカーじゃない。困った奴ね。」とエイダ。

 

(第62章に続く)

 

 

(第60章)帰って来た狂気の造形家・偶像のガーゴイル(前編)

(第60章)帰って来た狂気の造形家・偶像のガーゴイル(前編)

 

ニューヨークタイムズ紙を読み終えたエアと魔人フランドールは真っ直ぐ廊下を進み、

エイダと共に曲がり角から飛び出してきたセクシャルスラーパー4体を

マシンガンでハチの巣にした。そして安全を確認しつつも先へ進んだ。

そこは鐘桜南廊下のようだ。しかも廊下は相変わらず

赤い血と錆に覆われた壁に覆われていた。

4人が歩く度に床の金網がガチャガチャと音を立てていた。

「きゃっ!」と鳴葉が悲鳴を上げた。ビクッ!となってエイダとエアは立ち止まった。

鳴葉は震える指で白いタイルの床を指さした。

すると白いタイルの上に赤黒い小さな足跡がポツッ!ポツッ!ポツッ!

とまるで歩くように消えては現れてを繰り返していた。

エアも「あっ!」と声を上げてその場に立ち止まった。

エアは「あわわっ!」と少々情けない声を上げた。

「一体?何処に続くのかしら?少女のようだけど?」とエイダ。

「あっちよ!あっちに続いてる!」と魔人フランドールは小さな足跡の先を指さした。

やがて何者かの血の足跡はどんどん先へ進み、そして血の足跡は茶色の髪に黄色と赤の

ベールと白いスカートを纏った白い鳥の翼の生えた空飛ぶ天使の絵の前で

立ち止まるとあっと言う間に消えた。

4人は空飛び天使の絵の前で同じく立ち止まった。

エイダは空飛ぶ天使の絵の額縁や周囲の赤い血や錆に覆われた壁を調べ始めた。

「ハアーハアー」と繰り返し誰かが呼吸する声が聞こえた。

エイダは絵が動く事に気付いた。エアとエイダは協力して押した。

同時に鳴葉と魔人フランドールは絵の端を引っ張った。

すると絵が動き茶色の扉が現れた。そして開けようとしたがカチャッ!

と音がして開かなかった。どうやら鍵がしっかりと掛かっているようだった。

しょうがないので4人は絵を動かした扉の先の廊下の角を曲がり、

その先の茶色の扉を開けた。そして中は鐘桜の部屋のようだ。

 

『静かなる丘』の教会の外の遊園地の占いの館の

とある場所の四角い土に覆われた小さな広場。

そこにあの道化師(ピエロ)の姿をした男は赤と白の大きなシャベルを

取り出してラン♪♪ランラン♪♪と歌い続けながら何かを掘り出していた。

やがてシャベルがカッ!と金属を叩く音がした。

道化師(ピエロ)はアーツハッハ!笑いながら両手で土をかき出して掘り出した。

そして土の中から大きな円盤の秘石が出て来た。そこにバサッ!バサッ!と

大きな羽ばたく音と共に鳥の悪魔が地面に着地した。

道化師(ピエロ)は改めて目の前に現れた鳥の悪魔を見た。

鳥の悪魔は巨大な緑色の蝙蝠の翼を生やしていた。

巨大な黄色の嘴には鋭い鋸のような歯が生えていた。

胸部には真っ赤に輝く核(コア)が付いていた。

両肩にも鋭い鋸状の歯が無数に並んだ黄色の嘴が生えていた。

両脚にも幾つかの突起物が生えていた。両足には短く黒い3本の爪が生えていた。

両腕にも幾つかの突起物が生えて巨大な

鳥の脚をした両手に黒く長い鉤爪を持っていた。

「魔獣ホラー・アスモディ」と鳥の悪魔に呼ばれた道化師(ピエロ)は両手の

赤と緑の人形を取り出すと腹話術で話し始めた。しかも円盤状の秘石を読んでいた。

「『父親』『虐待』『母親』『操り人形』『種族』人間の深き闇に閉ざされし者。

神の玉座から追放された者がー。正しき儀式によって目覚めるであろう。

そして完全に復活した神。太陽神に続いて。

第2の者が続くー。うーんさっぱりだね。」

「第2の者。『地球』だよ。そして『地球』はロブセルビスとスチェルバラを除く

太陽神の下にいる大勢の神々と天使がその『地球』の意志そのものさ。

正にあれだよ!環境破壊や今回の自分の欲と自己中心的な理由で太陽神を

復活させようとした。愚かな人間達にとうとう地球が怒ろうとしているとしたら?』

「バカだね!人間って!アーハハッ!ハッハッハ!!」

「他にも様々な学問の知識や博学と芸術の知識を得た。」

「あーあー知っている人間の若い女性の色々な学問や芸術家や考古学や様々な

文章の解読の為にあらゆる膨大な古代と現代の言語の知識を性的快楽を与えて

対象の若い女性を魅了して全て吸収して行ったんでしょ?」

「そうさ。若い女性と性行為をする事によって人間のあらゆる知識を吸収して。

あらゆる知識を手に入れた。俺に人工的に太陽の聖環を刻む事で男でありながら

『進化体』となったのさ!これがその証だ!!」

魔獣ホラー・ガーゴイルは自分の左手の甲に刻まれている

太陽の聖環を魔獣ホラー・アスモディに見せた。

「そう、太陽の聖環。進化体。でも君は派手に動き過ぎだよ。

ニューヨーク市警やFBI、ブルーアンブレラ社、BSAA!

とっくにメディアは大騒ぎ。一般女性を含めて10000万人が

被害に遭っているってさっき魔王ホラー・ベルゼビュート様から報告を受けたよ。

魔獣ホラー・ガーゴイル!反メディア団体ケリヴァーのリーダーの

若村秀和をちゃーんと暗殺しないと!」と赤い人形。

「魔王ホラー・ベルゼビュートが怒り出しちゃうよ?」と緑の人形。

すると魔獣ホラー・ガーゴイルはこう答えた。

「大丈夫さ!あいつは必ずここに来る!待ち伏せしてやるのさ!」

それから魔獣ホラー・ガーゴイルは魔獣体から人間体に戻った。

魔獣ホラー・ガーゴイルの返答に魔獣ホラー・アスモディはこう答えた。

「もう僕達は反メディア団体ケリヴァーの幹部は暗殺しておいたし!」と赤い人形。

「あと最後の仕事も残っているからね。そろそろ行くよ!」と緑色の人形。

魔獣ホラー・アスモディは片手の人形をしまった。

そして円盤の秘跡を白い服をしまうとその場から立ち去った。

一人残された魔獣ホラー・ガーゴイルは今までニューヨーク市内で多数の若い女性達を

自らの偶像の能力で身動き出来なくした後に自分が連れ回していたメディアが

UMA(未確認生物)と呼ぶ、真っ赤な触手と黄色い触手の持つ謎の生命体を襲わせた

時に一番自分が印象に残った1人のチリ人の若い女性のニューヨーク市警の刑事の

容姿を思い出していた。そのチリ人の若い女性のニューヨーク市警の刑事はー。

サラサラの黒髪のお団子にオールバックをしていた。

大きなおでこにキリッとした細長い眉毛。

ぱっちりとした茶色の瞳。

丸っこいはっきりとしたした鼻筋の通った高い鼻。

角ばった感じの整った美しい顔立ち。口紅を塗った絶世の美女だった。

しかし彼自身が襲っているのではなく全ての性行為はUMA(未確認生物)に

任せていた。そして若い女性の色々な学問や芸術や考古学や

様々な文章の解読の為にあらゆる膨大な知識をUMA(未確認生物)に

全て吸収させ、必要な時に知識を取り出していた。

魔獣ホラー・ガーゴイルはそのチリ人の若い女性刑事を仰向けに寝かせた。

そして近くのテーブルに魔獣ホラー・ガーゴイルはチリ人の若い女性刑事の形に

彫刻用の粘土を作ろうと両手で彼女の顔や容姿を作り始めた。

彼が粘土に触れる度に全身を触られた感覚に襲われ、「あっ!」と声を上げた。

彼は両手で丁寧に優しくチリ人の若い女性刑事を

模した彫刻の両膝を曲げ立てて左右に開かせた。

すると生身のチリ人の若い女性刑事の

両膝が自分の意志とは無関係に勝手に動き出した。

チリ人の若い女性の両膝は曲がり、立ち、左右に開いて行った。

彼はチリ人の若い人女性刑事を模した

彫刻の上半身を起こして両掌を台座に付けさせた。

すると生身のチリ人の若い女性刑事は自然にまた自分の意志とは

無関係に勝手に上半身が起き上がり、両掌を床に付けた。

それから魔獣ホラー・ガーゴイルは右腕を上下に振った。

するとあのUMA(未確認生物)が現れた。

チリ人の若い女性刑事はそのUMA(未確認生物)を茶色の瞳を丸くして見た。

UMA(未確認生物)は外見が深海の生物のテズルモズルの姿をした偶像だった。

中央にひし形の模様を持ち五形の身体を持っていた。そして5本の腕を伸ばしていた。

5本の腕は多数に枝分かれした黄色の触手と真っ赤な触手を広げていた。

チリ人の若い女性刑事はその異様な姿に恐怖しつつも震える声でこう言った。

「いっ!こいつ!なんなの?この生物は何ッ??」

魔獣ホラー・ガーゴイルは自慢げにそのUMA(未確認生物)について話し始めた。

「これは私が聖なる石の力を手に入れ!

新たな神の手を手に入れたんだ!それはその副産物さ!

こいつはテズルモズルをモデルに私の細胞の一部を粘土化させて

その神の粘土を利用して造形し、私の賢者の石の一部を与えた。

私は神の粘土で造形したテズルモズルに命を吹き込んだのさ!

いわゆるゴーレムのようにと言ったら分かるかな?

テズルモズルの泥人形。私の命令に忠実に従うロボットさ。

こいつには私の頭脳の役割を与えた。だからこいつは若い女性と性行為をする

事によって対象の若い女性が持つ学問や知識や考古学。

様々な文章の解読の為にあらゆる膨大な知識(古代と現代)の知識を

性的快楽を引き換えに吸収する事で知識を得る能力を与えたのさ!!

必要とあればこのテズルモズルのゴーレムから必要な知識を得られる。

テズルモズルのゴーレムに保存されている情報を引き出してね。」

 

(第61章に続く)

(第59章)神の胎動(2021年・新年初投稿)

(第59章)神の胎動

 

エイダはさっき手に入れたビデオカメラを耐久性のある特殊合金のケースにしまった。

4人は気を取り直して懺悔室の先の廊下にある先の廊下を歩き始めた。

しかもいつの間にか壁や床は赤い血と錆に覆われた裏世界に変わっていた。

4人は目の前に柵があって通れなかったのでその横の茶色の扉のドアノブを

ゆっくり慎重に回して入って行った。そこは8mmテープのビデオに映っていた

広い部屋だった。汚れたタイルの床、部屋の隅に赤い椅子が沢山乱雑に置かれていた。

しかも中央には大量の血が飛び散っていた。

エイダは秘密道具で血液を分析した。

結果はどうやらアキュラスの血液のようだ。

エイダはサンプルとして特殊器具で回収した。

鳴葉は「なんかここ凄く焦げた匂いがする」と2人に言った。

恐らく妊娠した影響でやや匂いに敏感になっているようだ。

エアと魔人フランドールは辺りに大量の薬莢が転がっているのを見つけた。

4人は警戒してなるべく一塊になって何も書かれていない白いホワイトクリップを

通り抜けて反対側の出口になっている茶色の扉を開けて外へ出た。

やがりそこは赤い血と錆に覆われた裏世界だった。

エアが腕の端末機でマップを見るとT字型の廊下の上部に2つの茶色の扉があった。

またもうひとつの茶色の扉があった。しかし目の前の扉が鍵が壊れて開かなかった。

更に曲がった奥の赤い血と錆に覆われた扉の前にはストレイトジャケットフランが

立ち塞がっていた。エアはマシンガンで止む負えずハチの巣にして倒した。

また下の方にもうひとつの茶色の扉があった。

その扉の前にはセクシャルスラーパーがいた。エイダは怒りを込めて

鬼神のような表情をした。そして片手でマシンガンを構え、引き金を引いた。

セクシャルスラーパーはたちまちハチの巣になり、あっと言う間に倒れた。

エイダは扉を開けて中へ入った。エア、鳴葉、魔人フランドールも後に続いた。

部屋の中は茶色の汚れたシーツのベッド。本棚。ランタン。木の机があった。

机の上にはメモがあった。エイダは手に取った。

タイトルは『失われた記憶』とあった。

「例えば特徴的なものでは現在に忘れ去られ、希少な文献の中に

記されているのみであるが。生贄の儀式と言うものがある。

『祈りを捧げ男の胸に銅の杭を突き立てる。

心臓に穴を穿ち(うがち)、吹き出す血にて祭壇を濡らす。』

神を慰め、神への忠誠心を示す為である。

同文献内に生贄の儀式にもうひとつののものとして

生きながら炎に焼かれるのが書かれている。

これより高位な者で捕虜や罪人ではなく聖職者のみが生贄となる事が許されている。

火刑にも似たこの儀式は近郊の宗教では類似性が見られない。

これはこの神が太陽神である事が関係しているのでは無いだろうか?

この宗教が人々の救済を唱えながらもどこか後ろ暗い

カルト性を感じるのはこう言った歴史を内包いるのかも知れない」と。

それから魔人フランドールとエア、エイダ、鳴葉は

あのこの宗教にハマって異形の怪物化したであろう反メディア団体ケリヴァー達は

街中で『静かなる丘』のあの療養所の広場の公園やアルミケラ病院の裏世界や

メイン州の刑務所の囚人の大量死を引き起こしたのも

全ては神を慰め、従者を示す為だったんだ。

エアとエイダは鳴葉に気付き、同時に無差別に囚人や一般人の命を

軽弾みで奪った彼らに対して今までにない位の激しい怒りと憎しみを抱いた。

それを魔人フランドールが察して全員の湧き上がる感情を戒めた。

しかしながら魔人フランドールも自分が神を降ろす聖母にされて

自分の魔力が暴走して放出されて生きながらに身体を

焼き尽くされたあの暑さと痛みを思い出し、不快になった。

くそっ!あいつら!必ず全てのツケは払わせてやるッ!!

魔人フランドールは怒りと憎しみを抑えつつもそう決心した。

4人は部屋を出た。エアがコンパスで見るとどうやら南部屋らしい。

廊下にはさっき倒したストレイトジャケットフランと

セクシャルスラーパーが血溜まりの中で息絶えてピクリとも動かなかった。

それから部屋から出た直後、魔人フランドールは「うっ!あっ!」

と声を上げて両手で腹部を押さえて激痛で動けずそのまま座り込んでしまった。

異変に気付いたエアが魔人フランドールの傍にしゃがんだ。

「フラン!フラン!大丈夫か?お腹が痛いのか?うっ!くそっ!

どうやら君の怒りと憎しみに反応して胎内の神が成長しているんだ!

すまなかった!僕達が連中に対して怒りの憎しみを。」

魔人フランドールは痛みを堪え、涙目になりつつもこう答えた。

「いいえ!貴方達のせいじゃないッ!痛っ!痛っ!これは・・・・。

うっ!くっ!あっ!私の責任よ!私の不注意がッ!こんな事にッ!!」

エイダは「聞くかどうか分からないけど」と腹痛に効果のある薬を取り出した。

更にエイダはこう付け加えた。「効果がある。痛みが治まると思い込んで飲んでみて」

魔人フランドールはエイダから薬を受け取った。

魔人フランドールは痛みが治まると強く思い込みながら薬を飲んで見た。

すると魔人フランドールの下腹部の痛みは徐々に収まっていった。

魔人フランドールは「どうして?これは目に見えない力で起こっているものだから。

物理的な薬じゃ!ましてや普通の薬じゃ!どうして????」

するよエイダは自信満々な表情になった。これはプラシボ(偽薬)の効果である。

エイダはプラシボー効果を知っていたがそれが魔人フランドールに

知られてしまうと効果が無くなるので黙っていた。

その時、ふとエイダは懺悔室に見つけた

8mmのビデオテープがもう一本あったのに気付き、試しにもう

一本のビデオテープを手持ちの古いビデオカメラでまた再生させてみた。

ビデオカメラのモニター画面には

またあの最初の大部屋と同じ場所が映し出されていた。

ビデオカメラの画面にはアキュラスがいた。しかも酷く怒っていた。

「裏切り者め!!悪魔め!その女は僕のものだ!邪魔するな!!」

「戦え!山岡・フィリップス・詩音!!人間らしく!この理不尽に抗え!!」

「何で私の名前を知っているのか分からないけど!闘うわ!!

あんたは私の仲間を洗脳して化け物に変えた許さない!!」

詩音はどこからか手に入れたショットガンを両手で構えた。

アキュラスは怒り、獣のよう太い吠え声上げ続けた。

ダアン!と言う大きな音と共にショットガンの弾丸はアキュラスの

中心部の頭部と顔面が開いた内部のエイリアンのような

真っ赤なフードに覆われた小型サイズのもう一つの頭部に直撃した。

グシャッ!と音を立ててエイリアンの頭部の赤い皮膚を抉った。

ビシャアアッ!と大量の血が周囲に飛び散った。

詩音は更にもう一発のショットガンの弾丸を食らわせた。

グシャッ!と音を立ててエイリアンの頭部の赤い皮膚を抉った。

ビシャッ!と大量の血が周囲に飛び散った。

続けて詩音はまたどこからか手に入れた火炎放射(ガスバーナ)を両手で構えた。

そして引き金を引いた。同時に大量のガスに引火した

巨大な炎がアキュラスの巨体の表面を焼き尽くした。

アキュラスは甲高い悲鳴を上げた。

アキュラスは慌てふためいて詩音から離れた。

アキュラスは炎を消そうと床を転げ回った。

そこで8mmテープが無くなりモニター画面が真っ暗になった。

「間違いないわ!彼はマイキー!天魔アルミサエルよ!」

「彼は人間側の天使なんだ!」

「彼は心を捨てていない。守護天使ね!」

「彼女はアキュラスを退けて逃げられたかしら?」

「きっと!大丈夫ですよ!彼が付いているなら!!他の5人もきっと!」

エアは鳴葉の方を見て明るくそう言った。

それ以降、魔人フランドールはお腹が痛くなる度にプラシボー(偽薬)

を飲んでプラシボ効果で抑えていたがしかし思い込みだけではやはり

限界があるらしく徐々に効果は無くなって行った。

それでもどうにか彼女は歯を食いしばって耐え続けた。

エアと鳴葉、エイダは心配だった。

4人はこの悪夢を終わらせる為に先へ進み続けた。

4人は上の方の廊下を歩き、茶色の扉を開けて先へ進んだ。

廊下は3つの道に分かれていて茶色の扉が2つあった。

その3つの一本道の壁にニューヨークタイムズ紙の切り抜きの記事が張ってあった。

「20代から30代の若い女性が全裸裸のまま意識不明となって次々と発見される

怪事件が頻発しているの受けてニューヨーク市警も捜査を開始した。

新しい発見として10代の少女達も被害に遭っている事が地元警察の取材で判明した。

被害にあった10代。20代。30代の女性と少女の被害達は共通して

不審な黒服の男に『胸を触られる』『揉まれる』等の証言から

強制わいせつの可能性が出た。

更に身動きが取れない状態の彼女達は不審な黒服の男が白い霧から

無数の真っ赤な触手と黄色い触手を持つUMA(未確認生物)を呼び出した。

更にそのUMA(未確認生物)との性行為を強要されたと証言している

との事も後の取材で判明した。更に意識不明になった女性や少女の傍に

被害者女性の顔や容姿を模した彫刻を残している事が分かり。

それを手掛かりに現在、犯人とUMA(未確認生物)を

捜査中であるが一向に手掛かりは得られていない。

更に被害女性や少女は既に10000万人も出ている。」

魔人フランドールは犯人の見当はついていた。『魔獣ホラー・ガーゴイル』。

あいつUMA(未確認生物)を連れ回して何してるのよ(汗)

 

(第60章に続く)

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます畑内です。

今年も特撮映画ジャーナルをよろしくお願いします。

さてと今年はどんな年になるのだろうか?

未だに自作小説の『サイレントヒルズ・ミカエル』は完結していませんね。

でもすでにクライマックスまで来ています。あともうすぐで完結します。

しかも全80章か85章になるかもしれません。

おい―畑内この小説さ!長すぎるだろーと思う方はすいません(汗)

本当に想定外の長さになりました(汗)

新作の『アザトース』と『ミミック・フェロモン』も

今年中に完結させたいと思います。

あと美しくて話題や話やパソコンに詳しい女性と結婚したいです(笑)

でもいまだに出会いは無しです。

それと家庭とか持ちたいですけど・・・。多分無理だと思います。

あと自分のウィルスバスターの契約期間が2021年3月31日の水曜日までなので

どうにかしなければ・・・・・。今後、インターネットが使えない。

母さんは自分が全部払えばいいって言っていますが。

キャンペーンは母がバカみたいに駄々をこねているせいで

12月31日のキャンペーンも終わってしまったし。どうすればいいんでしょうね??

私はパソコンに関しては母共々無知なので何かアドバイスをくれると幸いです。

 

少し長くなりましたが。新型コロナが収まり、また元の日常に戻るといいですね。

では♪♪

今回第2弾は年末直前と言う事で。 引き続きYouTube動画の中で一番ベストで腹筋崩壊しかけた最恐怖動画『棺桶編』。

こんにちは畑内です。

今回第2弾は年末直前と言う事で。

引き続きYouTube動画の中で一番ベストで腹筋崩壊しかけた最恐怖動画

最近見つけたアイドルの毎日投稿動画『おこさまぷれーと』の

『バス編』に続いて『棺桶編』をお送りしたいと思います。

前回の記事の『バス編』も今回の記事の『棺桶編』も実は

今年発生して未だに猛威を振るっている新型コロナウィルス対策の一環として

『三密』を避けたお化け屋敷。

と言う事でいわゆるお1人様あるいは2名様まで楽しめる。

また濃厚接触しない様にガラス等を用いてうまくお化け役の人と

お化け屋敷に来た人を隔離(?)分けて感染予防をした結果・・・・。

シンプルに逃げ出す事が不可能な逃げ場のない箱の中に

お化け屋敷に来た方々が完全に閉じ込められて。

箱の外で役者のお化けの方が迫真の演技で頑張る者だからシンプルに

滅茶苦茶怖いという構図が出来上がっているのが面白いです。

当然ですがどっきりにはあった彼女は迫真の絶叫をします。

面白いですが。新型コロナウィルスがお化け屋敷を

飛び抜けてさらに怖くしてしまったという皮肉な結果が見られます。

最後の脅かしも怖すぎるからメンバー数名が腰を抜かしています。

それで以下の動画がこちらですwwwwwwwwwwwwwwwwww


目隠しとったら棺桶に閉じ込められてるドッキリが史上最恐の怖さww

 

今年もよいお年をです。では♪♪