(第43楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録

(第43楽章)死神と呼ばれた魔人ホラー達による魔導ホラーの黙示録
 
秘密組織ファミリーの本部に当たる大きな屋敷のジョンの自室では
シルクのいとこの女の子にこだわるのは止めようと近くの漫画が置いてある
白い棚から良くシルクのいとこの女の子と昔人間だった頃によく読んでいた
日本の漫画の鳥山明原作の『ドラゴンボール』を読んでいた。
自分が読んでいるのは丁度、アニメで言う『人造人間編』から『セル編』
に入る部分に当たる第31巻を読んでいた。
この31巻では突然、漫画の中の架空の町のジンジャータウンに現れた不気味な怪物。
名前は人造人間セルと天界の神様と融合したピッコロが出会い戦闘にとなるが。
途中で優位がピッコロからセルに変わり、ピンチになる。
そしてピッコロは策を練ってその人造人間セルの出生の秘密と正体を引き出した。
僕は彼の知恵と策に正直感心した。
でも僕が一番気になったのは人造人間セルの出生の秘密と正体だった。
そこで僕は考えた。もしも新しい龍王、いや世界竜をこちら側(バイオ)
世界のバイオテクノロジーで創造出来ないかと。
しかし唯一神YHVAや大天使メルカバー達は絶対に認めないだろう。
実際、奴らの働きかけなのか知らんが。
最近、原罪の七つの大罪がこう呼ばれている。それはー。
遺伝子改造、人体実験、環境汚染、社会的不正、貧困、
過度な裕福さ、麻薬中毒であると。
ちなみに遺伝子改造は胚性幹細胞の牽制だ。実に下らん試みだ。
発表されたのが2008年の3月だが僕にとって
ローマ教皇庁が言う事は知った事ではない。
さて僕は一週間前から自分が最も強く戦闘の達人と思える人間と
金城テロリストと魔導ホラーの殲滅ついでに手に入れた
魔人ホラーの細胞をマルセロ博士に集めさせ、冷凍保存済みだ。
集めた細胞は5つだ。以下の通りにな。
黄金騎士ガロ・冴島鋼牙の細胞。魔戒法師・烈花の細胞。
更に僕、魔王ホラー・ベルゼビュートの細胞。
後は魔人ホラー・ホワイトライダーと魔人フランドールの細胞もだ。
そして素体となるBOW(生物兵器)に現在、
HCF(ハイ・キャプチャー・フォース)
が研究開発を行っている新型のウィルス兵器とジル・バレンタイン
血中の遺伝子を組み込ませて遺伝子組み換えを用いてどの宗教の
神話にも存在しない新たな龍王を。世界竜を創造する。
更に創造された新たな龍王はあの13番目の第一候補者のアルバート・ウェスカー
(遠回しにだし、血は繋がっていない)の妹のアレックス・ウェスカーが研究していた
不老不死の研究と実験によって生み出された新たな技術「転生の儀」を利用して
真魔界竜として転生する前の世界蛇シェーシャの記憶と精神。
そして彼の人格と我々が最も欲しているあの能力を受け継ぎ転生される。
新しく転生された新龍王はあの第3の世界にして天界の東のミカド国
(真女神転生Ⅳファイナル・ロウルート)に放ち、僕達の思惑通り、
龍王は新宇宙を創造する為に東のミカド国の全国民も周辺の村も全ての人間を
一人残らず食わせて肉体と一番必要な魂を大量にお腹一杯になるまで
吸収させて集め尽くす。その間に邪魔する残りの大天使や天使共は
彼や僕達が一匹残らず殺し尽くす。最後の一匹まで全てな!
そして新龍王は宇宙の卵となり、僕達が唯一絶対神YHVAを
王の座から引きずり降ろし、殺した瞬間、宇宙の卵は孵化し、新宇宙が産まれる。
最後は僕達、魔獣新生多神連合が勝つのさ!!
その日までせいぜい唯一絶対神YHVAよ!!
自らの宇宙に引き籠ってニート生活を楽しんでおけばいい。
黙示録で使役していた死の天使や四騎士、
マザーハーロットも既に我々の手の内にある。
こちら側(バイオ)の世界でも第3の世界にして天界の東のミカド国
(真女神転生Ⅳファイナルロウルート)でも黙示録が来る事もその辺の
キリスト教新興宗教の連中が言う「神の王国」と言う世界政府も千年王国
何処の並行世界(パラレルワールド)でも起こす事は完全に不可能さ。
我々はそうさせないようにしたからな。これで連中は確実に
追い詰められているだろう。遅かれ早かれジ・エンドさ!さてと!
あのニューヨークの裏路地で見つけて捕食したロシア系アメリカ人の売春婦の
肉体だけを養分として摂取し、魂のみをあえて養分とせずに
そのまま生きたまま自分の腹に取り込んだ訳だが。
ジョンは自らのお腹を両手で優しくさすった。
そう、僕は今まで若くて健康な魂を持つ女性達(大体3000人かな?)
をこちら側(バイオ)の世界のニューヨークの裏路地で見つけて肉体を喰らい、
魂を自らの腹の中にある特殊な器官の魂の牢獄の中に閉じ込めてある。
彼女達、いや、僕が今まで喰らった人間の魂は僕のお腹の中で転生の輪から外れ、
永遠にその中で僕の幻想とセックスを続ける。そしていずれゆくゆくは
僕とメシア一族の寄る辺の女神と魔獣新生多神連合が目的を達し、
新宇宙が創世され、新たな宇宙で寄る辺の女神と僕との間の子供達、
娘達として新しい人間として転生されるのさ。
それまでは僕のお腹の中で永遠の性的快楽を味わいたまえ。
ジョンは恐ろしくも美しい冷たさと優しさの混じった微笑みを浮かべた。
それは正に悪魔の微笑みだった。
 
チェルシー地区にあるジルの自宅内。
突然、自分の家の前で始まった謎の騎士のホラー達と死の天使の姿をしたホラーと
10歳未満の女の子のホラーか人間?いずれかの女なの子が敵対するであろう
魔導ホラー達と混沌とした死闘を繰り広げている様子を窓のカーテンを開けて
茫然とした表情でモトキとダーマはその様子を見ていた。
「何?これ?もしかして?ドッキリ?」
「違うでしょう?だって外出禁止命令が出てるんだぜ!」
「もっ!もう解除されたんじゃね?」
「それで今さ撮影しているのドッキリを?シルクとンダホが?」
「2人とも違うわ!目の前の光景は信じられないけれど全部本物よ!
彼らは人間じゃないしドッキリじゃないわ!」
モトキとダーマは驚いてアリスを見た。
アリスは大人びた7歳児とは思えない落ち着いた声と
真剣な表情を浮かべて茶色の瞳でモトキとダーマをしっかりと見据えた。
モトキもダーマもアリスの真剣な表情にようやく
これが非常事態だと言う事が理解出来た。
そしてお互い真っ青な血の気が引いた表情で見た。
「まさか?本物の化け物の殺し合い?」
「ちょっと!待って!ダーマ?アリスちゃん!それ?マジなの?」
2人が動揺して話し合っている最中もジルの自宅の外では赤い騎士、
白い騎士、黒い騎士や髑髏の仮面を被った灰色の翼を生やした死の天使に
追い回され、次々と攻撃を受けて爆散して行った。
魔導ホラー達はいきなり殺しにかかって来た赤い騎士や白い騎士。
青い騎士、黒い騎士に勇敢にも自らの顔面や喉の皮膚を自ら引き剥がして
紫色の両刃の長剣やナイフに変えて応戦するも彼らには一切通じず
逆にあっと言う間にどんどん狩られて行った。
もはや圧倒的な戦力の差があるのは明らかだった。
アリスは思い出した様子でこう呟いた。
ヨハネの黙示録の死の天使と四騎士ね。
でもあの金髪の女の子は分からない。何者かしら?」
アリスは茶色の瞳で自分の家の窓を通して金髪の10歳未満の
自分と同じ位の歳の女の子を見ていた。
アリスとダーマとモトキはジルの自宅の窓を通してもはや
殺し合いの血みどろの戦場と化した魔導ホラー達の戦いを
正に心臓が止まるような思いと息が詰まるような思いで見ていた。
そしてヨハネの黙示録に登場する魔人ホラー達はそれぞれ異なる武器を持っているが
唯一共通しているのが馬に乗った髑髏の顔に黒いフードを被った死神の姿だった。
アリス、ダーマ、モトキが見た魔人ホラー達はそれぞれこのような姿と能力である。
1体目の魔人ホラーは。全身が青い瞳に無数に覆われている白い馬に乗った
白い骸骨の顔に黒いフードを被った死神で頭に黄金の冠を被っていた。
しかも月光に照らされてキラキラと輝いていた。
黒い鎧の手甲に覆われた右手で黒いたずなを持ち、
左手には巨大な茶色の弓を持っていた。
その魔人ホラーの名前はホワイトライダーと言い、
茶色の弓から放たれる黄金に輝く弓矢『ゴッドアロー』
は次々と直撃した魔導ホラー達を粒子に変えて、消滅させて行った。
2体目の魔人ホラーは。血のようにとにかく真っ赤な馬に乗った
白い骸骨の顔に黒いフードを被った死神だった。
赤い馬に乗った死神は黒い手甲に覆われた右手で黒いたずなを持ち、
右手には両刃の真っ赤に輝く鋭利な大剣を持っていた。
その魔人ホラーの名はレッドライダーと言い、両刃の真っ赤に輝く鋭利な大剣
を正確に魔導ホラー達に振るい、『テラソード』で次々と上半身と下半身を
切断し、右斜めに切り裂き、左斜めに切り裂き、一刀両断し、次々と爆四散させて
消滅させて行った。さらにこの魔人ホラーの能力により魔導ホラー達は
平和を奪われ、操られるがままお互い殺し合い次々と自滅して行った。
3体目の魔人ホラーは真っ黒な馬に乗った骸骨の顔に黒いフードを被った死神だった。
真っ黒な馬に乗った死神は黒い手甲に覆われた右手で
黒いたずなを持ち、右手には銀色に輝く天秤を持っていた。
その魔人ホラーの名はブラックライダーと言い銀色に輝く天秤で魔導ホラー達の魔力と
体力を全て奪い取り、多数の魔導ホラー達は弱体化し、その場から動け無くなり、
次々と飢えによって自然に封印などではなく完全に死んでしまい。
次々と肉体は黒い霧となって消滅して行った。
中には極限の飢餓のせいで我を失い、本来の目的のアリスと
シェーシャの誘拐を完全に忘れ、お互い捕食しようと魔導ホラー同士が
激しく争った挙句にほとんどの魔導ホラー達は共食いによって自滅して行った。
それはまるでTウィルスに感染したゾンビと化した人間のようだった。
魔人ブラックライダーはそうして魔導ホラー達を苦しみの内に次々と殺して行った。
4体目の魔人ホラーは青い瞳の青い馬に乗った
白い骸骨の顔に黒いフードを被った死神だった。
青い瞳の青い馬に乗った死神は黒い手甲に覆われた右手で黒いたずなを持ち、
左手には命を刈り取る為の黒く鋭利な巨大な鎌を持っていた。
そして鋭く鋭利な巨大な鎌をブンブンと空を切り、片手で器用に回転させ、
次々と魔導ホラーに向かって鋭利な鎌の刃で肉体を切り裂き、
その命を刈り取って行った。
その魔人の名はペイルライダーと言い、次々と『死』を操って
魔導ホラー達の肉体を急激に完治不能の難病を発病させて、
次々と魔導ホラー達の命を奪って行った。
さらに5体目の魔人ホラーは黒い帽子をかぶり、カールした金髪を持ち、
髑髏の顔で背中から灰色の鳥に似た翼を生やし、真っ白な服を着ていて
黒い三角形の細長い模様が付いていた。
更に白い手の甲には天使の形をした赤く細長いラッパを持っていた。
その魔人ホラーの名はトランペッターと言い、この死の天使が奏でる
魔緑のラッパは次々と魔導ホラー達の肉体を焼き尽くして破壊して行った。
更に特大威力の火炎魔法『トリスアギオン』で残りの魔導ホラーを燃やし尽くした。
続けて強力な風魔法の『マハザンマ』で魔導ホラーを宙へ吹っ飛ばした。
更に追い打ちをかけるように魔導ホラー達を
絶対零度の氷河に閉じ込め、次々に破壊した。
更に電撃属性特大威力の魔法『真理の雷』によった多くの魔導ホラー達が感電し、
肉体を燃やされ、火だるまになった後、灰化して殺されて行った。
 
(第44楽章に続く)