(第70章)リバイアサン遺伝子変異症

(第70章)リバイアサン遺伝子変異症

 

「俺は今でも彼女の無事を祈っている。」

クリス隊長が言うと「そうですね」と穏やかに微笑んで答えた。

「ところであのDOOP(ドォープ)がその旧ソビエト連邦

異星人のDNAと人間のDNAを組み合わせた生体兵器を模倣した理由ですが。」

「ああ。一体?どうやって?その生体兵器の姿形を手に入れたんだ?」

「ここからはあくまでも推測になりますが。恐らくDOOP(ドォープ)は

以前取り込んだ凄腕のハッカーの知識を利用して何らかの方法でアメリカ合衆国

あるいは倒産前のネプチューン社のデータバンクにハッキングして・・・。

いや。それでは現実的ではありませんね。もしかしたらあくまでも可能性ですが。

アメリカ合衆国の軍事情報を人間側の情報を知って万が一発見された時に有利に

闘えるように武器やBOW(生物兵器)の情報。それと偶然にもあの旧ソビエト連邦

異星人のDNAと人間のDNAを組み合わせた生体兵器の存在にたどり着いたのかも?」

「だったらそれであいつらが模倣したと言うのは分かる気がする。」

ロボの推測に両腕を組んでどこか深刻な表情でクリスは答えた。

 

同時刻。秘密組織ファミリーの本部に当たるジョン・C・シモンズの大きな屋敷。

マルセロ博士はジョン・C・シモンズの自室で彼と例の新しく手に入れた

とある海洋型BOW(生物兵器)について話していた。

「例のDOOP(ドォープ)は現在、ニューヨーク湾に侵入した野性化したあの

ショゴス形態のDOOP(ドォープ)とは別に既に我々は旧ソビエト連邦の極秘施設の

厳重に警備されて隔離研究調査中の『ルーシ被検体サンプル』を既に手に入れている。

もう野性のショゴスの生体サンプルは必要ないだろう。

現在は既にロシアからアメリカまで

はるばるあの『ルーシ被検体』のDOOP(ドォープ)

バクテリア細胞の生体サンプルはこの通り!到着済みじゃ!じゃか!」

マルセロ博士は赤い宝石の形態をしたDOOP(ドォープ)の

コアユニットが保管された耐圧トランクをジョンに見せたあとに溜息をついた。

「例の『ルーシ被検体サンプルの赤い宝石形態のコアユニット』の護送中に

魔獣ホラー・グール事、芳賀真理が誤って『コアユニット』に触れてしまい。

最終的に護送用の機密飛行機内で男性スタッフと職員と

女性スタッフと研究員を次々に人体に融合させて取り込み。

彼女の人間としての自我も魔獣ホラーの本能も陰我で得た砂を操る能力と

以前のホラー形態を完全に喪失してしまい。完全にDOOP(ドォープ)と化した。

現在事故の原因は調査中じゃが。防犯カメラに・・・・」

「神崎りょうすけが映っていたんだろ?彼女をまるで旧約聖書の蛇が

アダムの妻のエヴァを唆して生命の実を喰わせたように!

神崎りょうすけは芳賀真理を誘惑してDOOP(ドォープ)のコアに触れさせた!

これも奴の妨害工作か?!それとも酷い嫌がらせか何かか?

ふざけるのも大概にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

ジョンの鋭い剣幕で怒鳴り散らした声を聞いたマルセロ博士もキッパリとこう答えた。

「『間違いない!』じゃが!罪を認めさせても奴の事だから全く反省するまい」

「つまり追及して罪を問いただしたところで時間の無駄か?全く忌々しい奴だ!」

「勿論!飛行機はそのまま全て機体ごまるごと

液体窒素ハロンで凍らせて酸素を奪い。

ついでに強固な結界を張って地下の格納庫にまるごと隔離して封鎖した。

今は安全じゃ。当然、彼女の家族にも彼女が事故に遭った事を説明しておいた。」

「くそっ!妹だけではなく彼女まで!神崎りょうすけめえええっ!」

ジョンはとうとう怒りを堪えきれずにドオン!と両拳を木の机に叩きつけた。

「落ち着け!今怒り狂ってもわしらには何も出来ん!」

マルセロ博士は怒りを堪えきれないジョンをなだめた。

するとジョンも怒りがある程度収まり、静かになった。

そしてジョンが落ち着いたところを見計らい。

マルセロ博士は口を開いて説明を続けた。

「最近、神崎りょうすけの毛髪からこのDOOP(ドォープ)の

バクテリアの一部を発見したと言う未確認情報があるようじゃな。

この事から考えて恐らくDOOP(ドォープ)の研究開発に関わった

ネプチューン社の社員である可能性が高まった。

とは言えDOOP(ドォープ)は色々な意味で危険じゃぞ!」

実際、ジル・バレンタインの報告によるとニューヨーク湾の自由の女神像

あるリバディ島の見える漁港近くの橋の上で神崎りょうすけとデートを待ち合わせを

していたと思われるサマー・メイブリと言う女性が太平洋から生息範囲を広げて

ニューヨーク湾に侵入した『DOOP(ドォープ)兵器』の生き残りで

野性化したとされる個体に襲われる事件が先程、起こったばかりじゃぞ!

現在彼女はたまたま通りすがったクレア・レッドフィールド

彼女を聖ミカエル病院まで救急車で搬送して。

DOOP(ドォープ)の駆除をしたジル・バレンタインの手で

その『DOOP(ドォープ)兵器』の一部分だけは殲滅した。

彼女はすぐさま聖ミカエル病院に搬送されて精密検査を受けた後に入院中じゃ。

ついでに厄介なことに繁殖能力を見に付け始めておる。

サマー・メイブリーは後に妊娠して救急車から聖ミカエル病院に搬送される間に

子宮内で胎児サイズの金属の卵をひとつだけ産み落とした。

現在は冷凍冬眠。つまりコールドスリープの状態でカプセルの中に入れられて

保蔵されて我々の秘密組織ファミリーの地下の研究所で詳しく分析中じゃったが。

ようやく結果が出たのう。そう言ったマルセロ博士はDOOP(ドォープ)の

生き残りと思われる不定形のまるでショゴスの姿形の野生化した個体が

サマー・メイブリーの卵子とDOOP(ドォープ)バクテリア

含んだ人間の男性の精子が受精されて胎児サイズの銀色の卵を形成させた。

後に聖ミカエル病院後か隔離室に入院中じゃ。

現在彼女は天井の監視カメラの様子だと異常無しじゃな。

そして生き残ったDOOP(ドォープ)達は恐らくニューヨーク湾の海面か

海底の岩場の金属物質を通して全体的に結界を張って巨大な巣を

形成したのだろうとブルーアンブレラ社とわしらの調査で結論付けている。

ついでに『原形質の貯蔵場所』を知っておるか?つまりルーシの質が変化しておる。

DOOP(ドォープ)は取り込んだ相手の知性を吸収しておると言う事じゃな。」

「厄介な連中が増え過ぎれば困る。少しづつ駆除して数を減らす必要がある。

だから今は現状はジル・バレンタインに駆除を頼んでいる。」

ジョンはその報告書をマルセロ博士に見せた。

「当然、そのDOOP(ドォープ)兵器が危険なのは知っている。

我々は唯一神YHVAや大天使や天使達を全て倒さねばならない。

僕が神の玉座に戻る為にね。これらの行為は絶対に必要だ。

何が何でも成功させる!」とジョンは意気込んで見せた。

「そうか。現在はのぴの全身の細胞に寄生している『宇宙の賢者の石』は正常じゃ!」

「ああ。メールで読んだ。彼女はうまく共存している。人間だな。安心だな。

だがあいつに関わっている以上どうなるかは身の保証は出来ない。

あいつはクトゥルフ神話の伝説上の全にして一。一にして全。

門にして鍵であるヨグソトホースが。外神ホラーの副王が手を付けている。

そうなっている以上は全てがハッピーエンドと言う甘い考えは通用しないな。」

「そうじゃ。連中は全て明るい話で全て済ます程、生易しい事はするまい。」

「必ず知らない方が善い幸せもあるだろう。さて話題を変えよう。」

「いや待てもう少し連中について言わせておくれ!」

彼らも我々と同じ唯一神YHVAと大天使と天使達のヨハネの黙示録からの

防衛の為に魔人システムを開発しておる。皮肉にも目的は一致しておる。

いずれは彼女も我々の戦いに巻き込まれるかも知れぬ。」

「そうじゃ。いずれ数時間後に彼女の平和をいずれ残酷に切り裂くかもしれぬ。

さて。今度こそ話題を変えよう。

例のDOOP(ドォープ)のショゴス形態の本体と分離した。

一部の生態サンプルは太平洋上の公海の深海1000mで回収に成功した。

過去の1997年の海底基地のDOOP(ドォープ)再起動による暴走事件は

酷い回路の影響により、海底基地に勤務していた男性作業員3名が惨殺されて

バラバラにされて両腕や両足を積み木の様にして遊ぶ行動が見られたそうじゃ。

しかしあの黒幕の『ミランダ』と言う女がDOOP(ドォープ)の

回路を外に放り出してしまったが為に更に制御不能となり。

今度は女性作業員が襲われて5名が性行為を強要されて帰らぬ人となってしまった。

また5名以外に唯一生存した女性作業員は無事海底基地を脱出して生還した。

『DOOP(ドォープ)に精神支配されて人間を喪失する前の達也3回セックスの末に

彼との間にDOOP(ドォープ)バクテリアと共存に成功して人間の赤ちゃんとして

生まれて大人になるまで成長して自立した子供達とその孫達の家族に

見守られてアメリカの私立病院で命が尽きて自然と亡くなってしまった』と

あの映画で話題になって注目した世間達にはカバーストーリーとして流している。

本当は違う。彼女は今で自立した子供達とその孫達の家族などは最初から存在しない。

DOOP(ドォープ)バクテリアに感染した事で金属との同化と遺伝子変異による

リバイアサン遺伝子変異症候群』を発症していた。

後天的な遺伝子変異の不治の病気だ。

主にウィルスやバクテリアや遺伝子変異因子を含んだウォッカを飲む事で発症する。

その変異遺伝子を持つ生物は他の人間の体内に寄生感染して宿主の遺伝子を

組み替えて行き、そして宿主の肉体を乗っ取り、次々と他の人間に襲い掛かる。

そして自分の遺伝子を相手に植え付けて仲間を増やして行くんじゃ。

しかも芳賀真理もこの症状特有の症状によって我々の同胞の

魔獣ホラー・グールでさえも逆に肉体を乗っ取られてしもうた。

他の魔獣ホラーや天敵の魔戒騎士や魔戒法師にも肉体感染の危険が及ぶかもしれん。」

「我々、魔獣ホラーの血は人間や動物の体には有毒だ。彼女は人間の血液だった。」

「うーむ。だから容易に乗っ取られた?外神ホラー・シユブ二グラスの改造の影響か?

ついでに発症者は大体決まってドラキュラのように餌として血液を好む傾向がある。

だから経口感染や傷口感染を防止する為に秘密組織ファミリーが管理所有する

ソビエト連邦の極秘施設に厳重に警備されて隔離されている。

責任者の名前は2000年代のアンブレラ社復活を企んだあの旧ソビエトの軍人の」

「全てのタイラントのベースとなった『セルゲイ・ウラジミール大佐』か・・・」

「彼女は人間の寿命を失った。DOOP(ドォープ)と共に永遠に生き続けている。

犠牲となったその女性作業員達は彼ら彼女の証言によると全員、

人体が融合してしまって救助不可能だったそうじゃ。

後に暴走したDOOP(ドォープ)は現在も超大型個体が深海深くに潜り、

現在1997年から2030年の現在に至るまで消息は

不明なままになっている。どうやらかなり長い間休眠していたようじゃ。」

「しかし最近になって奴はまた活動を再開しているようじゃ。

さらに『静かなる丘・サイレントヒル』の超常現象の影響が

活動再開の原因と推測される。

ジョンは今日のニューヨークタイムズ紙の新聞を見せた。

「今日。未明。太平洋上の海上をクルーズしていた豪華客船

『スペンサー・ネプチューン・シン・タイタニック号』が何者かに

襲撃される事件が発生した。調査と救出に駆け付けた捜索隊と捜査官等が

豪華客船に突入後。生存者と軽傷者と意識不明の乗組員とクルーズ客が発見された。

そしてすぐにドクターヘリで聖ミカエル病院に搬送された。

更に生存者は豪華客船の事件の発生の際に不可解な状況があった。

それは若い男性と老人と幼い子供を除いて10代から

20代の若い女性や少女達のみ全員、忽然と姿を消したようだ。

なお40代と50代の女性達の生存も確認されたようだ。

そして大勢の船員や乗客の証言によると船の底に何か

超巨大な銀色の金属の塊が張り付いていたとか?

更に船の左右の横から無数の金属製のタコかぜん虫(ワーム)を思わせる

太く長い胴体が上空に高々と伸びて行くのが見えたと言う。

更に触手全体は無巣の棘に覆われており。

直ぐに触手の先端を口周りの大きな三角形の花弁の口を開き。

鋭い牙と4対の金属製の鋭い鉤爪を全開にして次々と3000人余りの

10代の少女と20代の女性達を次々と頭から丸呑みにしていったと言う。

とても恐ろしい光景で何人かは飲み込まれる前に失神しまったようです。

更に結局人々は恐怖におののいた彼女達は逃げ回りつつも。

また一人また一人と何処に隠れても四方八方からあらゆる穴から襲い掛かり。

あっさりと全ての彼女達を丸呑みにしてしまった。

そして恐怖で狂気に駆られてしまい。

船内はパニック状態になった。

最終的に女性や少女は全員一人残らず丸呑みにされてしまい誰もいなくなった。

そのあとは静けさを取り戻していたものの。

現在も2000人もの10代の少女や20代の成人女性は

全員忽然と失踪して生存も絶望的となった。

しかしそれでも僅かな生存の可能性を懸けてBSAAやブルーアンブレラ社と

クリス隊長率いるハウンドウルフ隊や各国の捜査官と協力して調査と捜査を着々と

進めて一刻も早い生存者の救出をを行う方針だとマスコミに発表した。

また1997年の海難事故の時以来の『DOOP(ドォープ)は誰にも

一切管理される事無く長い間放置された事で野性化したと思われていて動物的な行動。

つまり原始的な本能で動き回っており、

早急に捕獲と必要ならば破壊処分の処置と駆除の

予定だとアメリカ国防総省の幹部達は公式に発表している。ゾイ・ベイカー』

「なーるほど。長い間放置して野性化したと言うのは驚きだな。」

「そりゃ当然じゃのう。ろくに管理される事も無ければ失敗作として

破棄されて海の底に捨てる。アンブレラ社と同じ対応じゃな。」

「どうせ結局はDOOP(ドォープ)は

彼らにとってただの道具に過ぎないんでしょうね」

そこにアサヒナ・ルナ所長がジョンとマルセロの会話に割って入った。

「ああ。アサヒナ所長。『真のヨスガ』に目覚めた

アレックス・パパリオスと接触したかね?」

ジョンの質問にアサヒナ所長は妖艶な笑みを浮かべて笑った。

「勿論よ!ターロンメトロイドを見せたら私の要求を渋々飲んだわ!」

マルセロ博士は

「そうか。例の人工的にSR388系のメトロイドの遺伝子を組み合わせて

卵から完全に復元させた後に孵化したベビーメトロイドからフェイゾンを注入して

ターロンメトロイド化させた。そして孵化直後のベビーメトロイドに刷り込みを行い。

そしてアサヒナ・ルナ所長を母親と認識させる実験には成功したわけじゃな。」

ジョンとマルセロ博士は満足げに笑って見せた。

マルセロ博士は『メトロイド量産計画』の概要の資料をジョンの机に置いた。

ジョンは直ぐに資料に目を通した。

メトロイド量産計画の概要。人工的にSR388系メトロイド

遺伝子を組み合わせ卵を復元させた。

そして卵から孵化後のベビーメトロイドはアサヒナ・ルナ所長と

その卵から出てくる間を見せて刷り込みを行い。

ベビーメトロイドからターロンメトロイドに成長した。

また人工の卵は多数を極秘の研究所にて増やして屋敷の地下深くの広大な

保存庫にメトロイドの抑制シールドで冷凍冬眠状態で保存中。

そして卵のタンク内の温度は摂氏3度に保たれている。

勿論、タンク内環境の診断結果も良好である。

更に対抗策としてDOOP(ドォープ)バクテリアの抗体薬を投与して成功中。

続いて天使達のデモニックジーン(悪魔遺伝子)を組み込み投与して成功。

結果は実験体の質量は前回注入時の18%に達している。

これよりターロンメトロイドはDOOPバクテリアと大天使に

対抗する術を身に付けたと思われる。(まだ現時点でアサヒナ所長を母親として認識

している実験体ターロンメトロイドには目立った身体変化及び質量の増量なし。)

またジル・バレンタインの血液から取り出したオリジナルの賢者の石を投与。

無事にターロンメトロイドの全ての細胞に寄生して共存にも成功している。

主にエネルギーコアに寄生中。そこが一番住み心地が良いらしい。

勿論、ターロンメトロイドの幼生のベビーメトロイドも管理中である。

(ちなみにベビーメトロイドは『フェイゾン化合物』と接触した場合は

急激にターロンメトロイドに脱皮して成長するようだ。)

以上である。生物学者カン・ルネ博士。」とあった。

 

(第71章に続く)

(第69章)第2次神々創生戦争

(第69章)第2次神々創生戦争

 

秘密結社プロメテウスの地下研究所の隣の本部の建物では

共同開発社の氷川代表が所属するサイバーティック社の

二ヒロ機構なる会社がそのネオプロメテウスの傘下に入っていた。

その銀色に輝く巨大なドーム状の建物のネオプロメテウス・サイバーティック社・

共同二ヒロ機構本部内では巨大な円形の銀色の壁や節のある長い廊下があった。

さらに『ネオプロメテウス・サイバーティック社共同二ヒロ機構本部の円形の節のある

長い廊下のエントランスから更に下にエレベーターに乗り、地下に長い事降りていて

約地下500mもの下層のさらに下に存在する

超巨大な施設には巨大な円筒状の青く輝く

大量の文字が書かれた部分に更にその下部には三角形の鋭いドリルがあり。

その周囲にはドーナッツ状の足場が付いていた。

更にドリルの全体部分の周囲には真っ赤に輝くオタマジャクシの

『マガツヒ(禍つ霊)』がグルグルと漂っていた。

その様子を一人の男が静かな静寂の中、眺めていた。

氷川指令その人である。この装置は元々

『マガツヒ(禍つ霊)』を集める為の物らしい。

しかし既に装置が起動した事で6日前に『チェルシー私立中学高等学校』

の地下研究所の死神ツィスデッドリーパーが目覚めた事で大量の

『マガツヒ(禍つ霊)』を集めさせる事に成功し成功し。

既に理(ことわり)を拓ける事が可能なまでに満ち足りた。

ちなみにこの事実はギルマン・マーシュには伝えていないが。

いずれは必ず伝える必要がある時に伝えるとしよう。

「きっと彼も驚くに違いないだろう」と氷川指令は冷たい表情で笑った。

「しかし」と氷川指令は両腕を組んで一人で考えた。

そもそも仁藤夢乃氏もアサヒナ・ルナ氏。

そしてアレックス・パパリオスは『マガツヒ(禍つ霊)』が何の為に存在しているか

知らないだろう。『マガツヒ(禍つ霊)』を知らぬようはこの世界で死んでいるのと

同様だ。『マガツヒ(禍つ霊)』とは神の供物だ!

世界の守護神を招く為の力。

この世界は強い意志を持つ者は全てを塗り替る事が出来る。

果たしてあの3人にあるのだろうか?思想の理(コトワリ)として広め。

手中に『マガツヒ(禍つ霊)』を集める。

そして神が現れ世の成り立ちさえもまた書き換わるのだが。

この混沌の魔都ニューヨークは『創世』を目的としてあの

『ミライギアインパクト』によって誕生したのだ。

そして氷川指令は回転する真っ赤に輝くギザギザとした歯車を見た。

歯車の穴から中央に魔で大量の『マガツヒ(禍つ霊)』が

下へ下へと降りて中へ入って行った。

「既に残された『マガツヒ(禍つ霊)』を使い、新たな力を喚び起こした。

この『ナイトメアシステムⅡ』で。そう。時が満ちたのだよ。

彼は瞼を閉じて両腕を左右に開いた。

それから氷川指令は思い出したように独り言をつぶやいた。

「そう。これもおこさまぷれーとのOOOのおかげだ。

流石は創世の巫女と言った所かな?」と。

氷川指令はポケットからスマートフォンを取り出して起動させた。

続けて彼がネットニュースを漁っていると気になるニュースを発見した。

NPO団体コラボが運営するコラボバスカフェで異変発生!!

次々とバスの大人の女性達と保護されていた大勢の少女達や

スタッフの成人女性や職員の女性達が突然意識を失って倒れる!』

『昨日未明。NPO団体コラボが運用するバスカフェコラボにて急にバスの外や内部で

有志として集まっていた女性50人や保護されていた少女達と

職員とスタッフが大勢倒れてしまう怪現象が発生していた。

しかも彼女ら彼らは共通して苦しみ出したり、全身の痛みを訴えていたと言う。

更に数時間前の『チェルシー私立ラグクラフト中学高等学校』での建物で目撃された

真っ赤に輝く長四角の巨大な柱が天高く真っ直ぐに放たれていたと証言があり。

更に大気中にオタマジャクシ状の物体が飛び回っていたと言う。

その現象は現在、アメリカ政府とアメリカの国防総省ペンタゴン)が調査中

とのことである。また日本政府もこの現象について調査を開始すると公式に発表した。

また一部の住民は『これはバイオテロの前触れでは?』とラクーンシティジーナ島や

あのトールオークスバイオハザード(生物災害)と同じ大災害が起こるのでは?

と住民は不安を隠せ無い様だ。」

氷川指令はそこまでネットのニュース記事を読み終えると意外な出来事だったのか?

目を丸くしていた。そしてゆっくりと口元を緩ませて不敵に笑った。

「意外な女だ。保護して助けるべき女性達や

同志の少女達や弁護士もマガツヒ(禍つ霊)

を供物として捧げて守護神を呼び出すとはな。

自分達が不正会計を利用してアマラ神殿内の大量のマガツヒ(禍つ霊)を

独り占めしてもまだ欲望は満たされなかったようだな。」

さらにネットのニュース記事には続きが書かれていた。

「そしてバスの天井を抜けて全長20mの巨大な眼球の異生物らしき物体

がスーツと現れたと言う。目撃情報がブルーアンブレラ社や

ニューヨーク市警や他のNGO団体テラセイブにも通報が相次いだ。

さらに目撃者は大勢おり、スマートフォンで撮影された動画や画像は現在有名な

人物のツィッターYouTubeに次々と何十個もアップされているようである。

私はこの現象に見覚えがある気が・・・する・・・・。ヒジリ」

そうか彼女の事だからアレックス・パパリオスとか言う鷲男の

『真のヨスガ』と同じく弱肉強食と選民思想の『ヨスガ』に目覚めたか・・・。」

しばらく氷川指令はYouTubeの動画の巨大な目玉の異生物を眺めていた。

「うーむ。成程。この巨大な目玉の異生物は『魔神キラーアイ・アバターか?

成程、なかなか良い守護神を呼び出したものだ。

しかし『死神ツイスデッドリーパー』や未知の放射性物質

フェイゾンの耐性を得られるか?

あるいはのぴしゅらM6との戦いで堕とせるかは見物だな。

『真のヨスガ』のアレックス・パパリオスはどうやら『ヨスガ』に目覚めた

仁藤夢乃氏を倒して『魔神キラー・アイ・アバター』を奪い取る算段を

整えているようだが恐らく不可能だろう。

仁藤夢乃氏本人が知らずとも魔神キラーアイ・アバターも私もすでに例の

別次元の世界で暴れ回った『フェイゾン生命体』は過剰にフェイゾンを注入すれば

自己崩壊する事を理解している。つまり彼は遅かれ早かれ敗北すると言う訳さ。

ちなみに最下位の『ムスビ』は気の毒だな。

もうすでに『ニア・ボルテクス界』にて

大量のマガツヒ(禍つ霊)がある所は存在しない。

つまりアマラ神殿の中枢部の大量のマガツヒ(禍つ霊)は

ほとんど残っちゃいないだろう。役者はとりあえず2人で十分だろう。

あとは『致命女(ちめいじょ)』に目覚めたのぴとOOO

創世の巫女がいればいいのだからな。

氷川指令は静かに口元を緩ませて笑った。

魔獣新生多神連合はどうやら私の『シジマ』が気に入らないようだ。

他にもアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と仁藤夢乃氏の『ヨスガ』

のこの2つも気に入らないから守護神ごと消えて貰うらしい。

残念だが魔獣新生多神連合の思い通りにはさせないつもりだ。

その代わりアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と二と夢乃氏の『ヨスガ』

を潰してくれれば連中を排除する手間が省けるがね。

私の『シジマ』こそが!真の正しき世界なのだ!誰にも邪魔はさせないっ!」

 

一方、そのころ魔神キラーアイ・アバターを大量のマガツヒ(禍つ霊)を利用して

自ら完全に『ヨスガ』の理(ことわり)を実現させるべく不正会計やその他の女性の。

いや性被害女性の性暴力や虐待を支援するピンクバス

『つぼみカフェ』の通常の営業の傍ら仁藤夢乃氏は水面下で行動を起こしていた。

そしてギルマン・マーシュの『シジマ』の理(ことわり)に目覚めさせた事と

さっきからバスカフェ周辺をコソコソ嗅ぎまわっている『ムスビ』の理(ことわり)の

神崎りょうすけをしばらくとりあえずは観察していた。

どうやらまだ大量のマガツヒ(禍つ霊)を使って自身の『ムスビ(結び)』の理の

守護神を呼び寄せられていないようだった。気の毒にね。

しかももうアマラ神殿には大量のマガツヒ(禍つ霊)は私がほとんど利用した。

あとは創世の巫女と『致命女(ちめいじょ)』とやらに目覚めた

『のぴしゅらM6』と言う道具が必要になるだろう。

そしてあの神崎りょうすけは闘う連中にとりあえず任せて置けばいい。

確実に仕留めてしまえばいいんだ!仁藤夢乃氏は事務所の天井を

仰いで光る電球を見つめた。私は不正会計や

その他多くのバスカフェのデマ拡散や攻撃に晒されている。

しかも最近は安全性に問題あるから中止しろと来ている!ムカつくわね!

そして私は確かに10日前に『ヨスガ』の理(ことわり)に目覚めた。

 

私は10日前に偶然にもアマラ神殿の近くのビルのような建物で魔神ゴズテンノウを

名乗る存在と遭遇した。そしてすでに朽ちかけた岩のような身体から。いや。

確かドラのような音と共に私に語り掛けてきた。

『女!何故(なにゆえ)この地を訪れたるや』と。

さらに『その身はいかなる故ぞ!』と尋ねられて色々と答えた。

どうやら私が感じていたのはあいつらしい。男だから気にくわなかったものの。

『我が身は虚空を浪々とするのみ』だそうだ。理由は自分と全く同じだった。

私のみに宿る女性を性的搾取するキモイおじさん達や攻撃者のオタク共や

コロアキや男共の怒りを覚えた事が無い。だからもっと!力が欲しいんだ!

連中を叩き潰す力!世界を変える力が欲しんだ!私は強くなりたいっ!

ゴズテンノウは『女よ。我が精を得よ!』と。私と同じ女だけの国を興す事だ!

『偶像たる身には出来ない』と彼は言っていたので私は・・・・と答えた。

『女よ!我が精を得よ!アレックス・パパリオスと同じ力!

悪魔を導く力!魔丞(ましょう)たれ!』と。

そして私は忌まわしい鷲男のアレックス・パパリオスと同様に

魔神ゴズテンノウの力を見に宿し!魔丞(ましょう)となった。

私が手が焼けるように暑かったが。力のある自分が始めて美しいと思った。

『我らが真に成すべき事は力の国を興す事にあった。』とゴズテンノウは言った。

更にゴズテンノウは話を続けた。

『汝は人の身である。

アレックス・パパリオスは人の身で汝と同じヨスガを持っておる。』

「つまり?貴方の力で私がより強くなれるのなら。

そのアレックス・パパリオスを倒して『真のヨスガ』を得ればキモイおじさん達や

性加害者のオタク共やアイドル達から若年被害女性達を守れる国を興せる事ね!」

「いかにも理(ことわり)を持てば可能であろう』とと言う

ゴズテンノウの答えに仁藤夢乃氏の表情はぱっと明るくなった。

「世界が作れるなら!」と嬉しそうに言った。

『汝の説く理(ことわり)の中で産まれた女だけの国も我らが国のひとつの姿である。

では我のもうひとつの力を汝に託そうではないか」

そうして大きなドラの音が鳴り響き彼女の肉体が変化した。

ピンク色の右腕は大きく変形してまるで木の枝のように複雑に捻じれた形となった。

更に右手には細長い鋭利な長い木の枝の先をした爪が生えていた。

茶髪もまるでハリネズミのように長く鋭く針状に変化していた。

そして黄色の瞳にピンク色のマスクで口を覆っていた。

見た目の白い肌は美しく輝いていた。いつもの私服は変わらなかった。

「私は自分の道を切り拓く力を得たのね!ああっ!見えるわ!

ヨスガを求める強き悪魔達がこの地へ集い来るのが!!」

彼女の眼にはそれがはっきりとしっかりと映っていた。

彼女のヨスガの理(ことわり)を求める鬼神や熾天使キラーアイ。

第3の世界(真・女神転生Ⅳfinalロウルート)の唯一神YHVAとは全く

関係のないニア・ボルテクス界に存在している大天使や天使達。

その集結しつつある強き悪魔達の名は以下の通り。

鬼神トール。鬼神ジゴクテン。鬼神タケノミカズチ。

鬼神オオク二ヌシ。鬼神ゾウチョウテン。鬼神タケノミナカタ。

鬼神アズミ。天使ソロネ。天使ヴァーチャ。天使プリンシパリティ

天使アークエンジェル。大天使ミカエル。大天使ラファエル。

大天使ウリエル。大天使アズラエル。大天使スラオシャ。

鬼神シキオウジ等が正にこの地に集い来るのが彼女の眼には良く見えていた。

「この手なら掴めるはずっ!理想の国がッ!

私の理想とするフェミニストの女の世界が!

ウフフフフフフフッ!アハハハハハハハハハハハハッ!!キャハハハハハハハッ!」

仁藤夢乃氏は少なくともそう信じて高笑いを天井に響かせた。

 

「おいおい。まさか?DOOP(ドォープ)はその例の異星人のDNAと

人間のDNAを組み合わせた生体兵器を模倣しているだって?」

クリス隊長は余りにも飛躍した考えに大いに困惑していた。

しかしロボは手に持っていた資料をクリスに見せた。

「はい!ほぼ間違いないかとアメリ国防省ペンタゴン)から得た情報です。」

クリス隊長はやれやれと呆れてロボが持っている資料を見た。

「『静かなる丘・サイレントヒル』の影響か?過去にUFOやグレイタイプの

エイリアンや奇妙な柴犬の目撃情報もあった。今回はその類じゃないのか?」

「どうやら『静かなる丘・サイレントヒル

の超常現象発生以前に存在していたようです。

資料によると『ソビエト連邦が極秘の人体実験』をしていたそうです。

『1979年12月に宇宙から正体不明の物体が大気圏に突入後に

ヒンドゥクーシュに落下した。ソ連の調査団が現地に来て発見したのは

宇宙船の残骸だったそうだ。そこには何かがいて。ソ連アフガニスタンの侵攻を

偽装してその何かと宇宙船の残骸と何かを手に入れる為に侵攻を」

「おいおい。ああアメリカ合衆国お家芸の『陰謀論』か・・・・」

クリス隊長はロボが言わんとしている

ことを理解した後にはあーと盛大な溜息をついた。

「そうですね。でも情報は確かです。後にアメリカ合衆国が全てを隠蔽する為に

ミサイル攻撃でソ連の極秘施設を爆破しました。ちなみに生き残った米軍兵2人と

戦闘機のパイロットが証拠のボイズレコーダーをもって行方不明になったそうです。」

「それはいつの話だ?」とクリス隊長が聞いた。するとロボがこう答えた。

「2017年4月に公式上の記録では『米軍は最大の非核兵器。多分、ミサイルです。

MOABアフガニスタンに投下。ゲリラ組織の本拠地を壊滅させた。』

と言う事になっています。あとはお察しの通りです・・・・・」

「ゲリラ組織もとんだとばっちりだな・・・・・」

「そして爆破前に奇妙な事件が起こったと言う事で片付けられています。」

「例の生体兵器との襲撃で生き残った者が判明しているのは3人です。唯一1人だけ。

カーク・シンクレア少尉だけ判明しています。

これがシンクレア少尉の顔写真です。

クリス隊長は顔写真を見ると

「ああ。彼女は知ってる大学と米空軍学校からの知り合いだ。

子供と祖母と家族がいた。家族ぐるみの付き合いもあった。」

そしてまじまじとロボは彼女の写真を見た。

彼女の顔写真はかなりの美人のイギリス人女性の軍人だった。

彼女はウェーブのかかった両頬まで伸びた茶髪。髪型はボブヘアー。

キリッとした細長い茶色の眉毛。青色の宝石のような瞳。

丸っこい高い鼻。ポンク色の唇。ふっくらとした両頬。

緑色のお気に入りのタンクトップに覆われた張りのある丸い掌サイズの大きな両胸。

首には大事なペンダントがぶら下がっていた。

「彼女は美人で空軍学校のマドンナだった。」

「確か?貴方も空軍パイロットでヘリの操縦免許ありましたね。」

「ああ。戦闘機の操縦は実は彼女に教えて貰ったんだ。おかげで・・・・」

「ロックフォード島のアンブレラ社の刑務所に囚われていた

妹のクレア戦闘機に乗せて脱出できたと言う訳か。命の恩人だな。」

「ああ。全くだ本当に彼女には感謝している。」

クリス隊長はどこか祈るように手を合わせて穏やかに微笑んだ。

 

(第70章に続く)

 

メタルギアソリッドの小島監督遂に『デスストランディング2』をの制作を発表!予告編動画を公開!

こんにちは畑内です。今回も久々にゲームの話題です。

あのメタルギアソリッド3のリメイクの話から遂に小島監督も前々から噂になっていた

『デスストランディング』の続編の制作が決まったようです。

そして予告編動画も公開されました。


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元ネタ↓

小島監督が「デス・ストランディング 2」発表。前作主演のノーマン・リーダスは続投 | テクノエッジ TechnoEdge (techno-edge.net)

 

そして主演俳優のノーマン・リーダスさんも続投で

主人公のサム・ノーマンも帰ってくるそうです。これは嬉しい話です!

4分ほどの予告編ムービには前作と同じBB(ブリッジベイビー)を伴った

子連れや物理(笑)除霊プレイになると仄めかされていたり。

前作の固定施設の代わりに巨大移動型の基地のメカニックも出現。

まだ具体的な話は小島監督は語れないものの。

新型コロナ渦が続編にどう影響されたのか尋ねられた際にまだ

新型コロナのパンデミック前にストーリーを書いていたが。

新型コロナのパンデミックを経験して一から書き直したとのこと。

またサムの旅と深く関わったUCA(アメリカ都市連合)に代わり。

新たな民間組織が登場しているのが予告編で映し出されており。

さらにフラジャイルらしき人物の悲しい過去が描かれていたり。

色々気になる要素があるのですが情報はここまでです。

あとは更なる続報を期待しましょう。

既にいくつかの考察動画もYouTubeで上がっています

ので気になる方はチェックしましょう。

できれば『メタルギアソリッドシリーズ』が未完に終わってしまったので

今度こそ小島プロダクションコナミが和解して

メタルギアソリッドⅤ』の完全版の制作もして欲しいな。と思います。

 

今日はここまでです!では♪♪

 

(第68章)怪人ガシマンテ対DOOP(ドォープ)

(第68章)怪人ガシマンテ対DOOP(ドォープ)


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クリス隊長率いるハウンドウルフ隊の全隊員が閉店した魚屋の天井を

見上げると何か物体が幾つもぶら下っているのが見えた。

そしてSLDライトを付けて暗闇から浮かんで来た物体は・・・。

DOOP(ドォープ)に襲われたと思われる被害者女性達が天井から

異形な形となってまるで果実のようにぶら下っていた。

彼女達は次々と天井から生えるようにして裸の上半身がぶら下っていた。

もうとっくに彼女達の人体と金属は融合しており。

天井を構成する金属が彼女達の人体に溶け込んでいた。

それは最初のあの大小の山々の形をした飴細工の奇妙な形の天井や壁や床。

その他の広場の机や冷蔵庫や冷凍庫や椅子や机などの物品が溶け合って

一つに融合している状態と一致していた。

その中の1人の20代の女性は胸元まで伸びた茶髪の三つ編みの

ツインテールをプラプラとぶら下げて白い肌の額に。

ハの字の形のままキリッとした細長い眉毛。

瞼は閉じたままで丸っこい高い鼻。

ピンク色の唇。ふっくらとした両頬。

更に張りのある特大のスイカサイズの丸い両乳房と

ピンク色の乳輪と屹立した乳首はそのまま重力に負けて真上に持ち上がり。

さかさまの胴体からまるでメロンの果実のようにぶら下っていた。

彼女の生命反応は無く。既に亡くなっているとナイトハウルは判断した。

さらに床には銀色に輝く胎児サイズの卵が無数に置かれていた。

更に恐らく進化したDOOP(ドォープ)の幼体の卵は床の上に無数に置かれていた。

進化したDOOP(ドォープ)の幼体を内包した卵は表面の下部に銀色に輝く軟体組織を

伸ばしていて周囲の金属を引き込んで大量の栄養を得ていた。

幸いにもまだ孵化していないものの。

このまま孵化した幼体を放置すれば放置すると更に性被害女性を産み出しかねない。

きっと例の豪華客船の襲撃事件も奴らの仕業に間違いなさそうだ。

またナイトハウルジェネシスの分析によると卵内部の幼体は胎盤にも似ている

軟組織から栄養を吸収してゆっくりと成長しつつある事が判明した。

またDOOP(ドォープ)の幼体は女性達のDNAと遺伝子とDOOP(ドォープ)

の現存のDNA と遺伝子の一部「取り込んだ男性のものか?)が

半分組み込まれている事も判明した。どうやら有性生殖すらコピーしているようだ、

「もう。野生動物です。海洋BOW(生物兵器)ではありません。」

「そうだな。流石の我々も認めざる負えないな。」

「システムに頼らない進化の結果がこれか?マジで冗談じゃないぜ!」

「・・・・」タンドラは精神的ショックなのか?ずっと黙り込んでいた。

「まあーとにかくだ!ここをハロン液体窒素を注入してしまって凍結させれば

DOOP(ドォープ)バクテリアの活動は停止するから・・・・」

ケインナインがなるべく明るくタンドラに話した。

「ええ。そうね・・・」と不安な表情のタンドラはそう答えた。

「よーし!そうと決まれば手早くやろう!」と明るくロボ。

「気の毒だが。あのホームレスには今年の夏の猛暑を凌げる場所を用意しよう」

クリス隊長の指示で直ぐにハウンドウルフ隊の隊員達はブルーアンブレラ社の

医療チームと協力してこの場所を凍結させて封鎖したのだった。

またのちに日本人のとある男性が使用していた違法ダウンロードの

アダルトサイトの中にまるでフィクションであるかのように

装って盗撮したと思われる膨大な映像を分析した結果。

明らかにDOOP(ドォープ)と思われる金属の不定形の生物を初め。

人型の最初に目撃したホームレスの老人が言ったように。

どこかB級映画のSFアクションの映画的な何かに登場しそうな人型の怪物。

その特徴は映像が暗くてはっきりしないが

全身茶色の体色を持つ異形の怪物にも見えた。

さらに20代のアメリカ人の白い肌の成人女性と10代の未成年の少女の日本人や

アメリカ人やフランス人やオーストラリア人。ドイツ人。オーストラリア人と

言った様々な人種の女性や少女達と性行為をしている

動画が多数流出している事が判明した。

また動画に登場したAV女優や成人男性や少女達は

そのあとに行方不明になっている事も分かった。

また動画の中にはあのDOOP(ドォープ)の詳細な

全体像が明るさ調整ではっきりと見えた。

その怪物は人型の形態で。

茶色の人型に茶色の丸い頭部に

無数の鋭い鮫のノコギリのように並んだ牙が見えていた。

更にその茶色の体色をしたDOOP(ドォープ)は最近はソープランド

とあるソープ嬢の成人女性をしつこく粘着してストーキングしている

粘着ストーカー『怪人ガシマンテ』とストーキングしているソープ嬢の何人かを

巡って対立していお互い争い合う様子が街の防犯カメラの映像から判明した。

そして茶色の人型をしたDOOP(ドォープ)は

一気に素早く怪人ガシマンテに接近すると

茶色の体色に覆われた金属の筋肉質な右腕を上下に振り上げた。

続けて鋭利な金属に輝くかぎ爪でドスッ!と怪人ガシマンテの胸部を

一文字に深々と皮膚と赤い装甲を無残に抉り切り裂いた。

怪人ガシマンテは胸部から大量の血を近くの

レンガの壁にぶちまけてそのまま激突した。

怪人ガシマンテは壁に叩きつけられたまましばらく床でジタバタもがいていた。

「元々、DOOP(ドォープ)は有機生命体兵器だ!勝てねえよ!」とロボ。

それから怪人ガシマンテは重傷を負いつつも何とか自己再生しながら

DOOP(ドォープ)に追い立てられるようにその場から逃亡して行った。

DOOP(ドォープ)は既に腰を抜かして動けなくなっている彼のストーキング被害者の

20代の成人の日本人女性『まつり』を手に入れるべくゆっくりと歩み寄った。

DOOP(ドォープ)は突然、頭部の両頬の2対の穴から太く長い真っ赤な舌にも

触手ともとれる形の触手を素早くイカのように伸ばした。

続けて伸びてきた太く長い真っ赤な舌と触手とも取れる形の触手の先端の鋭い針を

素早く『まつり』の張りのあるメロンサイズの丸い両胸の白いタンクトップと

ブラジャーを刺し貫き、屹立した乳首にドスッ!と突き刺した。

「うっ!」と『まつり』は痛みで短く唸った。

その映像を見ていたクリス隊長は驚きつつも。

「まさか?粘膜接触から生体情報を読み取っているのか?」と言った。

ロボも「はい!恐らく間違いないでしょう!」

それから『まつり』が性的興奮の後に失神して仰向けに倒れた。

それと同時にDOOP(ドォープ)か彼女の人格を主として移植統合した後に

そのまま天井の通気口に彼女を引き上げるとその場から姿を消した。

またどうやらただ運が悪い訳では無く今日は少なくとも幸運な事に事にも

あのホームレスの閉店した魚屋に市場跡のあの広場の監視カメラが生きていた為、

クリス隊長とハウンドウルフ隊はホームレスの老人が帰ってくる前の

DOOP(ドォープ)が暴れている映像を録画記録から入手した。

監視カメラの録画映像には既に実際、目で見た通りの金属が飴細工のように天井も壁も

家具も一つに融合している大小の山々のあのさっきまで存在した

巨大な巣が形成された後だった。短時間で作ったのかは不明だが。

目の前で見たあの光景をからそれが出来る事は間違いないだろう。

更に女性達はまだ天井に人体を融合させてはおらず誰もいなかった。

そして怪人ガシマンテから奪った『まつり』と呼ばれる

あの日本の成人女性がいる広場の中央にはDOOP(ドォープ)に連れてこられていた。

他にも他にも姿形の複数の別個体が次々とあのアメリカ人の成人女性とドイツ人と

オーストラリア人とフランス人。スゥエーデン人。ロシア人と言った

様々な人種の成人女性と10代の少女が攫われて各地に連れてこられていた。

一斉にDOOP(ドォープ)達は次々と『まつり』を初め、大勢の成人女性や

10代の少女達に飛び掛かり、有性生殖の為を本能的に行動を始めた。

服を下着全て片っ端から粘液で溶かして白い肌の全裸にして一番近くでは

はっきりと真ん中近くで見えている『まつり』はその場で四つん這いになりながら

両膝と両掌を金属の床に着けたまま茶色の太く茶髪の太く長いツインテールを右側から

ダラリと下へ下げて長い茶髪の前髪をゆさゆさと前後に揺らし続けた。

そして瞼を閉じ、太く長い茶色の眉毛をハの字にして

丸っこい低い鼻をひくひくと動かし。

ピンク色の唇を震わせて白い前歯を見せて

小さく口を開けて大きく甲高い声で喘ぎ続けた。

更に張りのあるサイズのメロンサイズの大きな丸い両乳房とピンク色の乳輪と

屹立した乳首は細かくプルプルと前後左右に揺れ続けていた。

その背後でDOOP(ドォープ)は銀色に輝く腰を前後にガンガン揺らし続けていた。

「ああっ!はああっ!気持ちいい!ああっ!はああっ!

ああんっ!ああっ!はあっ!あっ!」

彼女は張りのある大きなお尻の白い肌の皮膚をプルプルと波打つように揺らし続けた。

やがてDOOP(ドォープ)は性的興奮の絶頂の末に『まつり』の膣内に大量の

DOOP(ドォープ)バクテリアを含む精子をドクドクと脈打つ様に注入し続けた。

また別個体のDOOP(ドォープ)は『るい』と言う日本人女性と性行為をした時に

前の個体の行動と体位をそっくりそのまま真似て両手と両膝を金属の床に着けさせて

四つん這いにして茶髪の太く長いツインテールと青色の

球体のゴムの髪留めと共に前後にプルプルと震わせていた。

やがて彼女は顔を上げて茶髪の前髪を上下に揺らして

水平の薄い眉毛をそのままに。

瞳を閉じて丸っこい低い鼻。

ピンク色の唇を震わせていた。

身体を金属の床にギリギリまで近付いた体勢のまま。「あんっ!あっ!

ああっ!ああん!あっ!はっ!ああっ!はああっ!ああん!ああんっ!」

張りのある丸い両乳房はピンク色の上着に遮られて見えないままだが。

大きく衣服と共に前後にプルプルと揺れ続けている事が分かった。

間も無くして彼女も性的興奮が絶頂に達した。

「あああっ!あああっ!ああっ!んんんんんんっ!あああっ!あっ!はっ!あっ!

更に3体目のDOOP(ドォープ)は『七海』に襲い掛かっていた。

そしてやはり同じく四つん這いのまま自ら金属の腰を前後にプルプルと揺らし続けた。

彼女は顔を上げて直ぐに下に向けた。

そして茶髪の右側を右手でかきあげて薄い茶色の眉毛を水平のままにして垂れ下がった

茶髪の前髪をプルプルと前後に細かく揺らし続けた。

そして薄い水平の細長い茶色の眉毛はそのまま瞼を閉じていた。

彼女は全身を貫く性的快楽から丸っこい低い鼻をひくひくと動かした。

瞳を閉じてピンク色の唇を震わせて大きく口を開けて白い歯を見せた。

更に彼女は甲高い喘ぎ声を上げて広場全体を大きく震わせた。

「あああああああああああああああああっ!イク!イク!ああああああっ!ああっ!」

DOOP(ドォープ)は大量のDOOP(ドォープ)バクテリアを含んだ

精子を大量に彼女の膣内に一気に注入したのだった。

すると『七海』は力が抜けた様子でペタッ!と金属の床の上に右頬と両胸を付けて

瞳を閉じたまましばらくハアハア息を吐き続けた。

「ああ。はあはあはあ。ああっ!はあはあ!」

と言う『七海』の荒々し息遣いに交じって

少年らしき「大丈夫?」と言う声が聞こえた。

すると彼女も「ハアハア大丈夫」と答えた。

『リカ』と言う日本人女性を襲ったDOOP(ドォープ)はやはり同じく

彼女を四つん這いにして銀色の腕を伸ばして両手で金属の床に着けて

両膝を付けた状態で首を曲げた。

そして銀色に輝くDOOP(ドォープ)の姿を茶色の瞳で眺めながら。

丸っこい低い鼻をプルプルとピンク色の唇を震わせて愛らしい声で喘ぎ続けいる彼女

を目の無い顔で眺めながら伸ばした両腕の先にの銀色の両手で張りのある

白い肌の大きな両乳房をがっちりと掴み。

ピンク色の乳輪と屹立した乳首を指の間を起用に動かして

刺激を与えながら金色の腰を前後に振り続けた。

「ああっ!はあああっ!あああんんあっ!あああっ!

あああっ!あああんんんっ!あっ!」

DOOP(ドォープ)は彼女の膣内に大量のDOOP(ドォープ)バクテリア

含む精子を注入し続けた。そして張りのある丸いお尻の表面をピクピクと痙攣させた。

また次の4体目の個体も『根尾』と言う日本人女性を襲う時にやはり同じくまるで

統制されたように彼女を両手と両膝を金属の床に付けて四つん這いにしていた。

彼女は金属の床に身体をギリギリまで近付けて胸元まで伸びたサラサラの

長い髪と長い前髪を前後に揺らし続け、瞼を閉じて顔を上げたまま丸っこい

低い鼻をひくひくと動かし、て大きく口を開けて白い歯を見せて甲高い愛らしい声で

喘ぎ続けていた。更にピンク色の服かの下からははみ出た張りのある丸い両乳房は

小振りでプルプルと細かく前後に揺れ続けていた。

やがて彼女もまた性的興奮が絶頂に達した。

「ああああっ!あああっ!ひいいあああうううあああああ!

やあばあいっ!あいっ!あっ!はっ!あんっ!」

また隣で最初に見つけたアメリカ人のすぐ隣で『ひなた』と言う名前の日本人女性は

やはりDOOP(ドォープ)によって両手と両膝を付いた

四つん這いで激しく強く腰を前後に揺らし続けていた。

一方、それを床を見たまま彼女は長い前髪を金属の床に

垂らして茶色のポニーテールはグルリと頭の上に収まって前後に

ユラユラと揺れ続けていた。彼女は白い肌の両耳を紅潮させた。

瞳を閉じ、細長い茶色の眉毛はそのまま丸っこい低い鼻をひくひく動かした。

さらにピンク色の両頬を紅潮させた。

そして果実のようにぶら下った白い肌の小振りの両乳房と

小さなピンク色の乳輪や屹立した乳首がプルプルと前後左右に揺れ続けていた。

また両手で掴まれた張りのある白い肌の丸いお尻も表面がプルプルと

前後に波打つように揺れ続けていた。

やがて彼女もまた性的興奮が絶頂に達した。

「ああああっ!ああああっ!あああっ!ああああああん!

あっ!あっ!あっ!ああっ!はっ!」

それからアメリカ人女性のあの最初の性被害者を含む『るい』『七海』『リカ』

『根尾』『ひなた』他の大勢の女性達は今度はまるで風船のように

下腹部が大きく膨らみ始めた。どうやら妊娠しているらしい。

更にあの銀色に輝く胎児サイズの卵を大量に出産し始めた。

やがてそれは銀色の床の上にその大量の胎児サイズの卵は規則正しく並べられていた。

間も無くして銀色の卵の下部から徐々にゆっくりとゆっくりと軟体組織を伸ばして

周囲の金属の床の金属物質を引き込んで栄養を引き込み始めた。

それからDOOP(ドォープ)は一斉に彼女達の白い女性達の肉体を

急激に金属を人体に浸食させて同化させて行った。

彼女達の甲高い声で愛らしい喘ぎ声や悲鳴と「助けて!」と言う声と共に

急激に金属と人体が同化してしまい間も無くして

徐々にゆっくりと彼女達の声が小さくなって行った。

そして僅か数分後には天井の上半身を残して下半身の人体が金属と融合してしまい。

そこで録画映像は終わった。

その余りにも悍ましい映像を見ていたタンドラは耐えられずに目を逸らした。

ケインナインは「例の怪人ガシマンテが再び数十回に渡って今まで粘着していた

ソープ嬢の『まつり』や成人女性達をDOOP(ドォープ)から奪い返そうとする情報。

つまり防犯カメラの映像と住民の目撃証言が多数ニューヨーク市警に

通報されているようです。今じゃ例の公開されている『DOOP(ドォープ)』

の映画の大ヒットとすぐに続編の製作が決まったとか言う情報が

ネット上で流れてかなり話題になっているそうです。」

「確か?ニール・マーシャルの孫娘の女優が次の主役になるっけ?」

「確か?えーとロシアとは別の旧ソビエト連邦の極秘施設が存在していて。」

しかしすぐにナイトハウルは話を中断してクリス隊長と他の隊員達のように

目の前の防犯カメラの映像に視線を戻して

黙って事態の把握の為にまじめに視聴していた。

それから彼女達『まつり』『るい』『七海』『リカ』『根尾』『ひなた』

『ニーナ』『ライリー』『ナンシー』『スージ』『マイリ』『アンナ』を含む大勢の

女性達と共にあっと言う間にDOOP(ドォープ)に達によって天井の金属と

彼女達の人体にDOOP(ドォープ)バクテリアを侵食させて

白い肌の上半身部分を残して下半身のみを次々と天井を

構成する金属の床に溶け込ませて融合させて行った。

こうしてクリス隊長とハウンドウルフ隊の隊員達が目撃したあの天井にぶら下っていた彼女達の遺体を発見するに至る一部始終だったことが映像で良く分かった。

こうして全ての女性達を天井の金属に融合させた所で録画は停止した。

余りの光景にハウンドウルフ隊もクリス隊長は

無言のまま停止した録画映像を見ていた。

 

(第69章に続く)

(第67章)野性化した海洋型BOW(生物兵器)のDOOP(ドォープ)

(第67章)野性化した海洋型BOW(生物兵器)のDOOP(ドォープ)

 

緑川博士と研究チームはニア・ボルテクス界のアマラ深界に当たる深い場所。

そこはやはりアマラ深界に当たる最深部の『静かなる丘・サイレントヒル

の儀式とは別に元々、こちら側(バイオ)の世界に存在していたあの

ネプチューン社の負の遺産であるDOOP(ドォープ)が

現実(リアル)の世界のこちら側(バイオ)の世界が変化した

ニア・ボルテクス界のアマラ深界の巨大な空洞内にその

DOOP(ドォープ)の不定形の金属の奇妙な生物は金属性の青色と銀色の液体が

固まって形成された巨大な円形の空洞内の形に沿って巨大な球体状のコア(核)とも

惑星とも似た金属製の超巨大な巣を形成している事が分析結果で判明した。

さらにDOOP(ドォープ)の超巨大な巣の最深部には魔獣新生多神連合の報告通り。

未知の放射性物質『フェイゾン』コア(核)が存在することが分かっている。

そして未知の放射性物質の『フェイゾン』コア(核)については宇宙人で

元宇宙海賊スペースパイレーツの科学者の協力によってニア・ボルテクス界の

更にアマラ深界に当たる深い場所の

DOOP(ドォープ)の巨大な巣の最奥部には別世界から

『静かなる丘・サイレントヒル』の儀式によって時空を歪められた影響により

出現したと思われる円形の巨大なクレーター状の空間内に青く妖しく輝く

巨大な球体状のコア(核)とも惑星にも似た全く別の超巨大な何かはかつて

スペースパイレーツの組織がターロンⅣで最初に採掘された『フェイゾン』と

呼ばれる強力な放射性物質を放ち、インディックスⅤに該当する

突然変異誘発遺伝子を持っているそうだ。

しかもこのエネルギーは自然の生命体をフェイゾンの毒性に耐えうる

強度へと急速に進化させる作用があるようだ。

これらの微量の影響を受けた生物は比較的緩やかに『静かなる丘・サイレントヒル

の太陽の聖環の刻まれた進化体となった人間とは別に特に昆虫類に

強い影響を与えているようだった。

この即時の進化能力は当時のスペースパイレーツ達は

1世代以内の繁殖の道を切り開く将来性があったらしい。

しかしフェイゾンは多量に浴びると精神障害を発症するようだ。

またフェイゾンの注入過程で脳組織が退化してしまうようだ。

だが代わりに筋肉質量の増加には成功したようだ。

今の所、彼が分かっているのはこの位だと言う。

だがこのスペースパイレーツの研究員の『ザリガン』は何か知っているようだ。

更に彼に尋ねたところ。既にそのアマラ深界に当たる最深部のフェイゾンコア(核)

から巨大な汚染を拡大させる『シード』と呼ばれる

小さな複数の隕石が飛び出して打ち上げられた結果。

あらゆる多次元の並行世界(パラレルワールド)に向かい落下したようだ。

そして星の数だけ降り注いだ新たな生命体として命を失った生物。

他に突然変異で進化して強力な繁殖能力の高い種族へと変化して行き。

現存の並行世界(パラレルワールド)の人間や他生物にも

良くも悪くも強い異常な成長を与えている。

特に昆虫はその影響が強く残り『アサクサメガギラス』『ユダの血統』が

代表して進化のデータサンプルとして初めて緑川博士と研究チームに示した。

既に周囲の多次元の並行世界(パラレルワールド)の生態崩壊は

幾つかは急速に進みつつあるようでいずれはフェイゾンの惑星になると推測された。

また『メトロイドプライム』と言う巨大生物のDNAと遺伝子が

組み込まれている生物が確認できた事からその生物達が巨大化してまた

時空の歪みを取り抜けて別の並行世界(パラレルワールド)に『シード』として

汚染が拡大する危険性があり、早急に対策が必要だと『ザリガン』は警告した。

しかし緑川博士も研究員も誰も彼の警告を無視していた。

緑川博士も研究チームの彼女や彼らはそんな彼の警告よりもあのフェイゾンが

他の生物にどこまで影響を及ぼすのかどうかを気にしているらしく。

彼の必死の主張も警告もついに最後まで聞き入られる事は無かった。

それから話はかなり脱線したがその肝心のDOOP(ドォープ)の

巨大な金属性の青色と銀色に輝く巣の内部で既に1997年

の原子潜水艦研究所内の暴走と耐圧トランクを持ち帰った際にトランク内の

赤い石の形のDOOP(ドォープ)コアユニットに何も知らずに

触れてしまった達也と言う日本人人男性の

会社の海底調査船の隊員を手に潜り込ませる事によってDOOP(ドォープ)システムを起動させて精神的に追い詰めて取り込んだ後に彼の婚約者の『亜紀』。

他の女性隊員の『沙耶』『スーザン』『海音』と言う女性隊員。

キャプテンの『ミランダ』とを性行為後に全ての肉体と

精神を融合させて取り込み成長し続けた。

現在は事件後に生存者の『ルーシ』と言う当時の女性生物学者

ネプチューン社を倒産させて仲間の仇を討っている間。

あの深海調査船から逃げ出したDOOP(ドォープ)の成体は野性化し、生存。

1997年から2030年の長い年月をかけて

ゆっくりと緩慢に進化したと推測された。

しかもわざわざ若い女性を取り込まなくても他のあらゆる生物や無機物の

ショゴスのDNAと遺伝子や遺伝子情報をコピーして擬態と思わしき行動を取る事が

魔獣新生多神連合の情報から明らかになっているようだ。

また交尾する事で有性生殖を使い、

宿主の女性の子宮を利用して繁殖していたようである。

そしてDOOP(ドォープ)個体はこのニア・ボルテクス界のアマラ深界

当たる場所を巨大な巣を拠点にして地上に出て来ているようである。

恐らくもう既にシステムに頼らない独立した生命体に進化した

可能性が高いだろうと緑川博士はそう結論付けた。

「こいつは元に戻ったあとの世界でも大変な事になりそうね」

彼女は少し青い表情でその報告書を読んでいた。

そして現在も巣の内部ではDOOP(ドォープ)は赤い宝石のコア(核)ユニット

の主人格の達也と言う男を中心に他の取り込んだ女性隊員達『スーザン』

『海音』『沙耶』『亜紀』『ミランダ』の女性隊員達の人格の巨大な本体は

未だに活動し続けているようで音声調査の結果。

やはり複数の女性隊員と思わしき女性や少女達の囁き声がスピーカーから流れた。

これには緑川博士も研究チームも彼女達の音声を聞き。

思わず背筋を凍らせて激しく身震いさせて両手で胴体を抱きしめた。

それから緑川博士は慌ててスイッチを切り、後ろを向いてしまった。

彼女は瞼を閉じて恐怖で身体をプルプルと震わせた。

さらに緑川博士は震えつつも更にその既にBSAAから公式に発表されている

DOOP(ドォープ)に関係する被害者リストを読んだ。

『DOOP(ドォープ)に関係する被害者リスト。

『達也』(DOOP(ドォープ)のコアユニットに

触れてしまい主人格として取り込まれる。)

『亜紀』(最初のDOOP(ドォープ)の性被害者。

DOOP(ドォープ)との性行為後に人体と金属が融合から消滅。移植統合される。)

『沙耶』(DOOP(ドォープ)との性行為後に人体と融合消滅。移植統合される。)

『スーザン』(DOOP(ドォープ)との性行為後に人体と融合消滅。

移植統合される。)

ミランダ』(今回の黒幕で細胞不活性弾DOOP(ドォープ)には

通用せずに性行為後に人体と融合消滅。移植統合された。)

『海音』(DOOP(ドォープ)と性行為をして人体が融合消滅して

移植統合される直前に彼女が人間の時に残した亜紀の『ウィッチ』の

最強ハッキングデータを『ルーシ』に渡して海上へ逃がす事に成功する。)

『ルーシ』(生存・ネプチューン社を倒産させる)

これがまだ一部でまた他の潜水艦の事故を加えれば

さらに大勢の行方不明者や死者がいるらしい。

『ジェフ』『カール』『アルバート』と言う男性作業員は全員惨殺されているらしい。

もうそれ以上緑川博士は知りたくなかったのでシャットダウンした。

またその1997年に悪夢から生き延びた彼女。

つまりルーシは亜紀の遺した『ウィッチ』の

最強のハッキングデータでネプチューン社の

BOW(生物兵器)開発の実態を表側に流出させて倒産させた後に。

元の生物学者としての仕事に戻り。

DOOP(ドォープ)に関する金属を喰らう新種のバクテリアについての論文を

発表して最終的にノーベル賞を受賞したそうだ。

またネプチューン社のようにその金属を喰らう新種のバクテリア

悪意のある人間に利用されない様に。

太平洋公海の金属を喰らう新種のバクテリアの保護活動に人生の大半を捧げた。

しかしまだDOOP(ドォープ)が生き残り、進化していることを知り。

命懸けで更なる生態調査を行い。また主人格となった『達也』と取り込まれた

同僚の仲間の女性達『亜紀』『スーザン』『沙耶』『ミランダ』『海音』達が

人体融合したまま海底で放置されているのを知り。

彼ら彼女らの分離と救助の為にあらゆる分離方法を試したものの実現せず。

DOOP(ドォープ)に精神支配されて人間を喪失する前の達也3回セックスの末に

彼との間にDOOP(ドォープ)バクテリアと共存に成功して人間の赤ちゃんとして

生まれて大人になるまで成長して自立した子供達とその孫達の家族に

見守られてアメリカの私立病院で命が尽きて自然と亡くなってしまったようだ。

この恐ろしいDOOPの事件はアンブレラ社が事件を起こした最大最悪のバイオハザード(生物災害)のラクーンシティ壊滅事件に隠れてあまり目立たずひっそりと

新聞やネットに都市伝説として語られていた。

それから彼女の死後の2030年になって急にSNSのネット上で話題となった。

その話題となった大きな理由は今年の夏に『Rー18』指定で公開予定の映画として

『DOOP(ドォープ)事件』が映画化されるからである。

これらの映画はラクーンシティ壊滅事件の映画化と並んで誰も知られていなかった

1997年に実際に起こってしまった実話を基にした映画である。

またこれは以前の『テレジア伝記』や『アイリーン冒険記』を基にした最近話題の

冒険映画と同様にこの予告編動画がYouTubeニコニコ動画に公開されるなり

大勢の人々がポリコレ映画よりもこれらの映画が大きな話題となった。

また多少は映画なので脚色されているが殆どは実話である。

それ故に『ラクーンシティ壊滅事件』と同じように当時の事件に関わった人物が

詳しく取材と証言を回収してルーシの生前の音声記録や当時の映像や

ノーベル賞受賞の様子などを現在の若手の

新人監督やスタッフ達が議論を熱く交わした。

要は表現方法をを巡ってである。時には対立したりしたが。

それでも様々な表現方法を試したり。

膨大な絵コンテの制作。

プロットのイメージの制作等を手掛け、クリーチャーの造形を長い間。

1年前の2029年に始まったこの映画化プロジェクトは

ポリコレ配慮を要求する映画評論家や活動家の意見を曲げて

押しのけてようやくポリコレに一切配慮されない本来の

あるべきハリウッド映画として形となり。全ては順調だった。

主人公のルーシ役は『アイリーン冒険記』と『テレジア伝記』の冒険映画に出演した

アイリーン・T・チェックリー役を演じた金髪の白い肌のセクシー女優に決まり。

他にも『達也』と『亜紀』『沙耶』『海音』の役に

有名な実力は日本人女性が起用された。

ミランダ』役は様々な映画でとても印象のある悪役を

多数演じてきたベテラン女優に決まった。『Rー18』指定故に

過激なシーンが多くある為に18歳以下の子供が観る事を厳しく禁止した。

そこは当然のことながらきちんと管理をしていた。

勿論、早速フェミニスト活動家達は大騒ぎした。

しかし幾ら彼女ら彼らが騒いだところで炎上して自爆するだけで何の意味もなかった。

何とかして映画を中止させようとクラウドファンディングでお金を集めようとしたり。

映画中止の署名を求めようとするが。

集まったクラウドファンディングは文字通り雀の涙であり。

映画中止の署名もたった100人しか集まらず目的は果たされなかった。

またアカデミー賞の映画を絶賛する映画評論家達も『人種差別』だと批判した。

しかしまだ公開されていないのに批判するのはおかしいと突っ込みが入った。

多くの人々はついにポリコレ配慮映画に見向きもしなくなり下らない政治思想

のポリコレ映画やクラウドファンディングの為に金を出すよりも。

本物の娯楽映画の為にお金を出す方を望んだ。

これにより初公開からポリコレ映画の幾つかの作品をあっと

言う間に超えて観客は映画館前で長蛇の列となっていた。

そしてポリコレ作品がアカデミー賞を受賞を取ったのにも関わらず

大ゴケしてしまい。復興収入は最低で留まり、映画会社は急速な赤字に悩まされた。

対してアカデミー賞を取らなかった今作やその他のアニメ映画や日本映画や

B級のアメリカ映画やティーン向け映画や冒険映画等の作品が次々と復興収入は

最高と黒字の大儲けで映画会社は大成功を収めている奇妙な構図となった。

 

ニューヨーク市内のとある港がすぐ近くにある閉店済みの魚屋の市場跡に住んでいた

80歳のホームレスが自分の家に戻った際に奇妙なものを見たと

ニューヨーク市警に通報が入った。そしてすぐにニューヨーク市警を通してすぐさま

ハウンドウルフ隊に伝えられて『バイオテロ』の可能性があるかも知れないと言う

警察官の指摘にそれらの調査の為にハウンドウルフ隊はクリス・レッドフィールド隊長

と共にそのかつてホームレスの老人の家だった閉店済みの

魚屋の市場跡の壊れかけたドアを破壊して突入した。

クリス・レッドフィールド隊長は両手でハンドガンを構えた。

(これはUSーMAIと言うらしい)他の隊員のアンバーアイズも

アメリ海兵隊のハンドガンを構えていた。ロボはPT機関銃を両手で構えた。

ナイトハウルルーマニアのAKのクローンのドラグーンを両手で構えていた。

タンドラもしっかりと両手でドラグーンを構えていた。

ハウンドウルフ隊はしばらく周囲を警戒しつつも銃器を構えてうす暗い市場跡の

広い場所を歩いて進み続けた。そしてクリス隊長はその市場跡の広場の

長四角形の空間があまりにも異様に見えていた。

既に広場の机や冷蔵庫や冷凍庫を初めとしたかつて使用されていたと思われる

金属製の机や椅子や棚や多くのかつて市場で営業していた時に使われたであろう

物品や鉄筋コンクリートの一部や金属の床と

言ったものが原形を留める事無く崩壊していた。

いや正確にはまるで飴細工をかき混ぜたように全てがひとつに融合していて

溶け合った大小の山々の形をした模様が部屋中を覆い尽くしていた。

もう全ての物品は間違いなく使用不能であろう。

「なんだ?これは?」とロボは信じられない様子で見ていた。

「これはウィルス兵器じゃないな。バクテリアか?」とアンバーアイズ。

「隊長!どうやら我々はアンブレラ社とは別の多国籍企業負の遺産を発見してしまったようです!」と言ってクリス隊長にナイトハウルジェネシスの分析結果を見せた。

「これは・・・・」とクリス隊長は渋い顔をした。

するとそれに同調するようにナイトハウルも渋い顔をした。

「間違いありません。1997年に発見された金属を喰らって成長する

新種のバクテリア『DOOP(ドォープ)』です。

現在は赤い宝石の形のコア(核)ユニットは確認されていません。

どうやらホームレスの留守中にひと暴れしたようです。」

「女性の性被害者は?」とクリス隊長。

「分かりません。先に行かないと!」とロボ。

「うわっ!やっぱり!やられてた!ルーシの時みたいに赤ちゃんとしてではなく!!」

急にナイトハウルはうす暗い広場をよく見ようと付けたSLDライトの光に

浮かび上がった物体を見て驚きの表情を浮かべた。

「ひっ!いやだあっ!最悪ッ!いやあああああっ!」

タンドラは全身を震わせて天井の物体を見た。

「マジ・・・かよ・・・」と信じられずロボは茫然と見ていた。

「どうやら彼らは地上での繁殖も試みているようですね。」

唯一冷静に落ち着いた口調でナイトハウルは言った。

 

(第68章に続く)

(第66章)ニア・ボルテクス界

(第66章)ニア・ボルテクス界

 

クレア・レッドフィールドが考えを巡らせている中ー。

突然、真横から強烈な突風が吹き荒れた。

「うわっ!何?!」と思わず吹き飛ばされそうになり何とか身体を支えた。

そして目の前を見ると底には人型の何かがいた。

頭部は緑色の触覚が2対生えていた。

燃える昆虫に似た複眼。

ひし形に開いた大きな口の上顎に4対の牙を持つマスクをかぶっていた。

更に真っ赤に輝く美しいポニーテールの髪は風になびいていた。

上半身は深い胸の谷間とくっきりとした両乳房の輪郭に沿って

緑色の分厚い鎧に覆われていた。両肩から2対の緑色の翼を生やしていた。

「うにゃああああああああああっ!」と女性の甲高い獣の吠え声の後に

しなやかな緑色鎧に覆われた両脚の膝を曲げた。

ドオオン!と大きな音を立てて謎の生物は空高く舞い上がった。

続けて左手の甲から伸びた黄色の鉤爪が変化したあと七色に輝く魚のヒレ

形をした無数の鋭利なカッターに似た細長い突起で相手の巨大な銀色の金属の不定形の

得体の知れない怪物の(咄嗟の防衛本能で形成させたものと

思われる一種の外骨格の鎧)で全身を身体を包み込んでいた

金属の液体が硬化した棘だらけの卵の殻の形をしたコア(核)

の部分を粉々にした後に内側の金属の糸を全て切断した。

それから謎の生物は再び「うにゃああああああっ!」と長々と吠えると

七色に輝く魚のヒレの形をした無数の鋭利なカッターに似た細長い突起で瞬時に

巨大な銀色の金属の不定形の得体の知れない怪物を天空から

スパッ!スパッ!と袈裟懸に切断してしまった。

すると得体の知れない金属の液体状の怪物はそのままX字型に切断された状態から

「ピイイイッ!」と短く鳴いた後にバチャン!と水柱を

高々と上げてニューヨーク湾の海の深くに沈んで行った。

それから謎の人型の生物は本来の姿に戻った。

クレア・レッドフィールドは顔見知りの人物だった事にホッとした。

彼女の名前はジル・バレンタインである。

「ジル?どうしてここに?あの怪物は魔獣ホラーなの?それともBOW(生物兵器)?」

クレアは気になる事をジルに聞いた。

しかしジルはそのことに関して名何も答えないかのような素振りを見せたが。

彼女は短く簡潔に分かりやすくあの不定形の怪物について説明した。

「野性化したDOOP(ドォープ)兵器は細菌の様に分裂して自身の複製を作れるのよ。

奴は人間の人体と金属を融合させて寄生するの。

ここ最近は他のあらゆる生物や無機物のショゴスのDNAと遺伝子情報や。

その他の生物の遺伝子をコピーして擬態(ミミック)と

思わしき行動を取る事が分かっているわ。

とにかくその子はもう妊娠しているから聖ミカエル病院に連れて行かないと。

さてと!救急車を呼ぶわよ!」とジルはポケットからスマホを取り出して

聖ミカエル病院のER(緊急救命室)に連絡した。

間も無くして救急車が現れてクレアのみが一緒に付き添い救急隊員と共に

聖ミカエル病院に搬送されたのだった。それからサマー・メイブリーは

しばらくは銀色の卵を出産するまで入院する事となったのだった。

 

表向きを古代生物研究所を装った秘密組織ネオプロメテウスの本部。

不敵な笑いを浮かべて緑川博士は仕事に戻って行った。

そして再び研究所内では『並行世界(パラレルワールド)』や

『柳星張の宇宙』や『その他の宇宙の未知の人型オブジェクトを観察する

様々なデータを取っている天体観測所内では緑川博士や他の大勢の物理学者や

科学者やNASAの関係者の研究チームが今回の一番の最大の計画と

観測プロジェクトを水面下で進めていた。

それはこちら側(バイオ)の世界の構造そのものを解き明かす

と言うものだった。しかもそれにはあの氷川と言う男が代表を務める

サイバーテック社も深く関わっていた。

例のマークしていたギルマン・マーシュと氷川の会話から彼が

『こちら側(バイオ)の世界で計画の実行が難しいから

こちら側(バイオ)以外の別次元の

人間だけの世界の移動による計画実行方法を探して。

時空の歪みを利用して移動する方法を何とか探していると言う情報を掴んでいた。

しかし氷川は「その必要はない」と伝えているようだ。

何故ならこちら側(バイオ)の世界こそアマラ宇宙に存在する

ボルテクス界に類似した世界なのだから。

そして我々、『ネオプロメテウス』の関係者は。

このこちら側(バイオ)の世界を『ニア・ボルテクス界』と呼んでいる。

氷川司令官はこれを『嬉しい誤算』と言っていた。

そして『ミロク教典』の当初のシナリオとは異なるもののやはり

サイレントヒル・静かなる丘』の儀式によって今や『ニューヨーク受胎』の

状態にある事もかなり前の調査と考察から最終的に結論付けていた。

OOO氏はこちら側(バイオ)の世界から変化したニア・ボルテクス界のどこかにある

『アマラ神殿』と『オベリスク』を呼び出す巫女となるようだ。

既に氷川とギルマンの『シジマ(静寂)』。

仁藤夢乃氏の『ヨスガ』守護神は目覚めており。

あとは幹部メンバーの一人のアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と

仁藤夢乃氏の『ヨスガ』とギルマン・マーシュの『シジマ(静寂)』の

人間は既に理(ことわり)に目覚めていると既に報告が入っている。

しかしまだ『ムスビ』の守護神や人間は目覚めていないようだ。

さらにまだ『カグツチ』も現れていない。

そして理(ことわり)を持たない半人半魔の『のぴしゅらM6』

はいずれは混沌(カオス)のニューヨークや世界に変革を

もたらす存在なりえるから我々は注目している。

そしてスーパーコンピューターを用いてそのこちら側(バイオ)の世界の

本来の姿をとても細かく短い時間で計算して巨大なモニター画面に分析結果が

3Dモデルでゆっくりと表示された。

「おおっ」

「嘘だろ・・・」

「これがニューヨーク?いや…世界なのか?」

「なんてこった」

「もう。どうして気が付かなかった?」

大勢の物理学者や科学者達は驚き、大きくどよめいていた。

その目の前の巨大モニターにはこちら側(バイオ)の世界の

ニア・ボルテクス界の本来の姿が堂々と3D映像で表示されていた。

ニア・ボルテクス。いやこちら側(バイオ)の世界はこんな姿だった。

その姿形はまるで球体の内側に地面が張り付いているような世界に見えた。

しかし現実(リアル)はいつもと変わらない普通の日常生活の世界にほとんどの

一般の大勢の人々や世界十の人々が住んでいるように認知が歪められ。

このニア・ボルテクスの丸い形を認識する事は全く無い様だ。

つまり真実を覆い隠した世界に無理矢理隔離されてと言う事である。

更にニア・ボルテクス界の中央に浮かぶカグツチさえも

普通の人間には全く認知できないようだ。

認知できるのは理(ことわり)を持つ3人の人間とのぴしゅらM6と

巫女であるOOOのみである可能性が高いと推測された。

いずれは理(ことわり)同士は対立し合い。

基本的に理(ことわり)の主を脱落させ無ければならない。

複数の理(ことわり)で創世するという選択肢は存在しないようだ。

更にすでにアマラ宇宙に繋がり、

情報を読み解く為の道具『アマラ転輪鼓(てんてりこ)』

の開発も進み、間も無くエリア間転送装置機能も完成しつつあるようだ。

さらにこのニアボルテクス界の『箱庭』の地下には『アマラ経絡』が

存在することも判明した。(しかし現実の視点からは目付ける事は

おろか発見する事をも不可能であり、視認できない)

またこれらの並行世界(パラレルワールド)には『アマラ宇宙』が存在し。

それは大いなる意思の元に定められたアマラの摂理が存在すると言ったものである。

そもそもカグツチとは創世の光を成す為の光で在り。

つまり創世とは今までの世界の滅びと引き換えに新しい世界を創造させる事。

また更なる調査と分析から他にもー。

広大なるアマラ宇宙で創世が成されているのはかつて存在した『東京ボルテクス界』

やこの『ニューヨークボルテクス界』だけではなく、アマラ宇宙において

無数の宇宙が存在し、滅びを迎えるとカグツチ的な存在を含んだボルテクス界となり。

新しい世界が生まれている事も徐々にだが明らかになりつつあった。

そしてこちら側(バイオ)の世界はニア・ボルテクスとなり。

やはり新たな世界の創世と誕生を今か今かと待ち続けているのである。

ちなみにヨグソトホースも全て知っていて『おこさまぷれーと』の緑担当の

『のぴ』に既に声をかけてさらに目覚めを促していた。

そしていずれは遅かれ早かれ『のぴ』は目覚めるだろう。

とは言え『おこさまぷれーと』の『のぴ』やしゅが、ちゃき、りあら、

ゆいにゃもいずれは確か何日かしたらアメリカ合衆国から日本に帰国する筈だ!!

しかし3にんの理(ことわり)が目覚めて『アマラ神殿』と『オベリスク

ニューヨーク市内に現れてカグツチの号令が掛かればいずれは『のぴしゅらM6』

として再び混沌修羅の力に目覚め。今度こそ恐らく『致命女(ちめいじょ)』として

目覚める日は近い将来起きるだろうと緑川博士は推測した。

「まだ彼女の旅は終わっていないのよ」とつぶやいた。

そして現在、こちら側(バイオ)の世界の現実(リアル)にいる冴島鋼牙と

リヴィアのゲラルド、フィリパ・エイルハート。鬼島神具。ヒジリ。烈花法師。

太陽神テスカトリポカ。魔獣新生多神連合の異教の多神教の神々と

魔王ホラー・ベルゼビュートの配下の下級と上級の魔獣ホラー達。

ルーアンブレラ社にBSAA。

さらにクリス・レッドフィールド隊長とハウンドウルフ隊。シェリー・バーキン

レオンSケネディ。あのウェスカーの息子だ。

そうそう。ローズマリー・ウィンターズや『R型』のローズもいたか?

彼ら彼女らの協力して人助けが好きな連中と協力するか?

あるいは拒み、対立してお互いの神の権利を巡って争うか?

それは実際に本格的のカグツチの号令が掛かり、それそれの3人の理(ことわり)

の人物達があるいは『のぴ』自身が決める事だ。

未だに『静かなる丘・サイレントヒル』の影響は残っているようだが。

それも間もなく時間の流れと共にそれも薄れて自然と消滅するだろう。

『ニューヨーク受胎』と言う誰も知られなかった大きな役割を終えて。

魔獣新生多神連合も強引に封印する必要もないし。

ましてやまた新しい『静かなる丘・サイレントヒル』の儀式を

例え行ったとしてもこれ以上。

何度も儀式の効果は二度と発動しない。

「生贄の人間が無駄になるだけ。やらない方が賢い選択よ。

太陽神テスカトリポカは既に世界創世の試験に脱落している。

そして法と秩序(ロウ)と混沌(カオス)の通常の役目を果たせず。

未だに中庸(ニュートラル)のままだ。

きっとカグツチは決して許さないだろう。きっとね。」

緑川博士は別のモニター画面に現実(リアル)の視点で見たこちら側(バイオ)の

世界のニューヨークのにぎやかな街並みをじっくりと眺めて見物し続けた。

今ようやく平和になった街。しかしそれはあくまでも仮初(かりそめ)に過ぎない。

そう考えた緑川博士は「偽りの平和は長く続かない」とつぶやいた。

緑川博士は永遠に続いた愚かな人間同士の争い。戦争。バイオテロ

アンブレラ社の負の遺産回収もゾンビパニックも。ウィルス開発。

BOW(生物兵器)。いや正しくは『有機生体兵器』の略だったかしら?

とにかくそのBOWの開発。それを偉い国々やテロリストや犯罪組織に

売り買いするビジネスも間もなく終わりを告げるか?

あるいは中庸(ニュートラル)のままそれらの負の出来事が今後も続くかは。

全ての未来は不確定。とても面白い事になってきた。私はそう思った。

不確定な未来をあれこれ想像するのは楽しいから。

緑川博士は心底まるで子供のようにわくわくした。

そう。未来なんてタイムマシンが無ければ誰にも分からない。

こちら側(バイオ)の世界はあらゆる可能性があっちこっちに

たくさん転がっているのだから。

どれも正しくてどれが間違っているのかなど。

私にとってはどうでもいい事である。

ただただこの世界がどうなるか?それが気になって仕方が無い。

さてとまだ仕事があるから片付けないと。

緑川博士はうーんと背伸びして両腕を伸ばした。

彼女は再び仕事の作業を開始した。

そう、さらなる『ニア・ボルテクス界』の謎を解明する為に。

この物語はまだ終わらない。いずれまた新しい世界。

あるいは元通りにこちら側(バイオ)の世界に戻ってしまうのか?

それか『ムスビ』『シジマ』『ヨスガ』『真のヨスガ』のいずれかの

理想の世界へと一気にすげ変わるのか?

緑川博士はワクワクが止まらなかった。

それにクリス隊長や冴島鋼牙やリヴィアのゲラルドとフィリパ・エイルハートや

大勢の『のぴ』との絆を結んだ人々や『おこさまぷれーと』の仲間達がどうなるか?

私は既に『のぴ』の『致命女(ちめいじょ)』の正体は

ある程度見当のついた推測は出来ている。

『致命女(ちめいじょ)』とは『人修羅』の完全な創造の力だと。

しかしこれも推測の域は出ていないから実際に

現実(リアル)に起きてくれないと確定できない。

もしかしたら全然違うかも知れない。

『人修羅』の力と『致命女(ちめいじょ)』の力はそれぞれ別々の力かも知れない。

そして致命女(ちめいじょ)の謎を解く手がかりはきっと彼女の中にいる

『巣食うもの』『ヴィシュヌ・アバター』『メルキセデク』の中にあるはずよ。

彼女のペルソナ。そして彼女の持つ最後のアルカナ『宇宙(ユニバース)』の力。

これを調べれば我々人間の知識はより高みの世界に昇り詰める事が出来るのだ。

 

(第67章に続く)

(第65章)ネオプロメテウス

(第65章)ネオプロメテウス

 

秘密組織ファミリーと魔獣新生多神連合とは違う全く新しい

第3の勢力の組織ネオプロメテウスは表向きは古代生物研究所であるが。

裏では世間一般で知られていない闇の組織である

そのネオプロメテウスの地下研究所と本部はニューヨーク市内郊外の森の中に

それぞれ設置されていた。地下の広大なハイブに類似した超巨大なハチの巣構造の

研究所では日本の東京湾で発見された生カンブリア紀に生息していたと

思われる新種の微生物生命体や東シナ海で発見された生カンブリア紀

古代のぜん虫(ワーム)の生きた個体が厳重に保存されていた。

他にも『変異型賢者の石』の生体サンプルと言ったものが

沢山厳しいセキュリティの管理の元で保存されていた。

他にも生カンブリア紀の古代微小生命体が外気に触れて異常進化した

20cmのカブトガニに類似した古代生物。

また過去にアンブレラ社が開発したBOW(生物兵器)も飼育管理されていた。

ハンターα(アルファ)やリッカーやキメラ等である。

それらの怪物達もまた所属の研究員達や飼育達に世話されていた。

さらに別の地下フロアーでは緑川博士が電話で誰かと話していた。

その別の地下フロアーは巨大な天体観測場のような施設があり。

特殊な技術を用いて巨大な円形の分厚いレンズの窓付きの超巨大な望遠鏡から

『柳星張の宇宙』と『イリスオブジェクト』の観測して様々なデータを

不特定多数の研究員達は膨大なデータを拾得して分析して

スーパコンピューターに保存してと忙しなく動いていた。

またこの秘密地下研究所の『ハイブ』は数年前の御月製薬が保有していた

『ハイブ』の設計図を手に入れて物理的に穴を何年か何十年もかけて作らずに

済むように特殊なこちら側(バイオ)の世界とは違う異空間の地下に建設した。

故に楽をして僅か1年で完成している。

ついでに誰も発見できない理由は目に見えないからである。

このネオプロメテウス所属の『ハイブ』はニューヨーク市内の

御月製薬が保有していたものと全く同じである。

ネオプロメテウスは幾つものウィルス兵器や

プラーガやBOW(生物兵器)を保有していた。

『Tウィルス』

『Gウィルス』

『Tベロニカウィルス』。

『Tアビス』

ウロボロスウィルス』

『プラーガタイプ1』

『プラーガタイプ2』。

『プラーガタイプ3』

『Cウィルス』

『Tポドス』

『プラーガ原種』と『始祖ウィルス』。

『E型特異菌』

『特異菌原種の菌根』。

御月製薬が開発した未知の賢者の石と

ウィルス遺伝子を組み込んだ強化人間。

あるいは新人類創造の為の『Tエリクサー』とさらにその『Tエリクサー』を

ベースに始祖ウィルスとTウィルスに加えて遺伝子改良の『Gウィルス』

と『E型特異菌』の遺伝子を組み込んだ新種のウィルス兵器。

『R型暴走事件』によるローズ『R型』が操る植物型ヒル

『プラントリーチ』を媒介に反メディア団体ケリヴァー及び2次感染による

バイオハザード(生物災害)を引き起こした比較的新しいウィルス兵器。

その力はウロボロスとE型特異菌エヴリンとウィルス並みの脅威となりえた。

元々は『B型ーTエリクサー』と呼ばれていた。

『Tーseducer(シディウサ)』と呼ばれてBSAA欧州本部だった

頃のバイオテロ評議会により。

子供型BOW(生物兵器)『R型』と『プラントリーチ』

と呼ばれ、新たなバイオテロの危険使用ラベルに登録されている。

ついでにバイオハザード(生物災害)の発生はウィルス感染の生存者の男性と

女性の妊娠による妊婦の場合は優先してワクチンを投与事が決定しているので

自分達も取り扱いマニュアルにしっかりと書いてあるのを緑川博士も確認済みである。

またこれらは『Tーseducer(シディウサ)』と呼ばれているが他の資料には

『Tーsedusa(シディウサ)』とのローマ字の誤表記が確認されてすぐに

BSAA北米支部はお詫びと修正分をネットの公式で公開した。

またガルヴァスター・D・スカーレット博士によると誘惑と言う

正しい英語の意味は『Tーseduction(セダクション)だと指摘した。

それだと『性的に誘惑する事(そそのかし)。婦人誘拐。

人間を誘惑するもの。あるいは魅力の事』だそうだが。

一応は『seduction(セダクション)』も誘惑者や女たらしの意味もあるそうだ。

結果的には。もとい最終的には全ての関係資料にはちゃんと正しい英語表記で

『Tーseducer(シディウサ)』と表記は完全に統一された。

つまり『暴君の誘惑者』『女たらし』と言う意味である訳である。

他にも『色魔』と言う意味もあるそうだ。あとついでにだが。

シェリー・バーキンの血液サンプルから体内に微量に残っているGウィルスと

A型Tーエリクサーの遺伝子を融合させた新種の正体不明のウィルスの

サンプルも存在していて一応厳重に冷凍保存されている。

B型Tーエリクサーは投与した生物のあるいは同胞の魔獣ホラーの

新陳代謝を増やす事で高い再生能力を得ていた。

そのネオプロメテウスの『ハイブ・極秘研究所』は御月製薬が

所有する『ハイブ』と同じくおよそ500名のスタッフ、技術者。

科学者が純粋な人間。人間体の魔獣ホラーと元ラブ&ピースの愛と平和の

秘密組織所属の人間。異教の神々と賢い悪魔達がお互い協力していた。

そして極秘研究所内『ハイブ』の構造は以下の通りである。

研究所はアシナガバチの巣の構造になっていて。内部は複雑だった。

研究所のハイブの入り口は分厚い扉になっていてその先には階段があった。

そして地下に続く道路の先には大小の様々な実験室があり。

極秘研究所の中枢には最高機密保管庫があった。

勿論、そこに全てのウィルスサンプルや賢者の石や宇宙の賢者の石が

大量の機密が門外不出のコンテナや棚がたくさん並んだ広大な部屋があり。

その隣には『新種の微生物』や『ぜん虫(ワーム)』の

生態サンプルが標本として保存されていた。

さらに地下へ続く螺旋階段には広い迷路のような複雑な廊下があり。

大勢の人々が忙しなく行き来していた。

また大小の実験室には。

人体実験用の十字架の形をしたベッドが部屋の中央にあり。

被験者の両手両足を縛る分厚い革のベルトと両手足を縛るベルトがあった。

実験室の奥には『実験体入り口』と書かれた自動で開く扉があった。

他のもう一つの実験室には大きな普通のベッドが置かれていた。

大きな銀の台車があり、いくつかの注射器と薬液の入ったカプセルが置かれていた。

また他の主任研究員や幹部個人の研究室も完備されていた。

標本室を通り抜けて中央の最高機密保管庫を殺菌室を通ってから

何人かの研究員と大幹部のアレックス・パパリオスと電話していた

緑川博士も1人づつ無菌室に入り十分殺菌して行ったのだった。

そこは正方四角形部屋で大量の様々なサンプルの資料が保管されていた。

さらにこちらもやはり極秘研究所ハイブの各部署はそれぞれ働いている職員達が

それぞれの生活区域を勝手に離れない

対策として小さな多角形の区画に分断されており。

相互の連絡が複雑で迷路状の構造になっている。

そしてたまにここに来たばかりの純粋な人間や魔獣ホラーの人間体が

この対策に嵌ってしまい。普段の生活区域の簡単だった部屋の

構造を出た瞬間に道に迷ってしまい。

迷路から抜け出せずに実験室にたどり着か無くて遅刻する事が度々あった。

生物保管庫の上層部のコントロールと全体の極秘管理ステーションに

連絡して案内して貰うか。マップを右腕の端末機のメールに送られて。

何とかたどり着く者もいるが辿り付かずに上級ホラーや

上司に叱られる事が良くあったのだった。

またハイブの最下層には巨大なコロシアムがあった。

更にコロシアムの最下層にの先端近くには例の天体観測所の

ような長四角の巨大な研究施設の別館があった。

並行世界(パラレルワールド)や『柳星張の宇宙』や

『その他の宇宙の未知の人型オブジェクト』を観察する様々な

データを採取する為に研究員達は忙しなくそこで働いていた。

それから緑川博士は極秘研究所ハイブの

中枢には最高機密保管庫の中へと入って行った。

彼女は予定していた大きな実験室での人体実験の準備を始めた。

他の研究員の男性達との準備を終えて一息ついた。

彼女は大きくため息を付いた。

それから近くの鏡で疲れた自分の顔を見た。

首筋まで伸びた茶髪のショートボブの髪型。

額まで覆う刺客の茶髪の前髪。

キリッとした茶色の細長い眉毛。

ぱっちりとした茶色の瞳。

丸っこい低い鼻。

ピンク色の唇。

ふっくらとした両頬。

紫色のTシャツと赤い服を着ていた。

黒い長いブーツを履いていたのだが鏡の関係で見えなかった。

彼女は鏡を見て踵を返すと休んでいた自分の研究室から出た。

それから緑川博士は情報室に入り、外の情報を知る為に目の前の

大きな薄いテレビのリモコンを付けて

電源を入れて近くの赤い革のソファーに腰かけた。

テレビ画面には地上の情報が独自のニュースとして報道されていた。

今回の情報ニュースには例の仁藤夢乃氏のCOLABOを支援している共産党員が

盗撮の容疑で逮捕されたニュースだった。

しかもその共産党員は過去に参議院に出馬し。

なおかつ共産党の日本の千葉県委幹部だったらしい。間抜けな男ね。

彼女は心の底から鼻で笑った。さらに続きのニュースには

日本の赤い羽根の共同募金が3年間も最近、不正会計疑惑と

監査請求をネットの探偵にされてしまい。

しかも監査結果が請求した本人が納得しなかった為。

不信監査として住民訴訟を行うようだ。

勿論、東京都もピンチだそうだ。

勿論、20件の訴訟が行われて『静かなる丘・サイレントヒル

一連の超常現象と同じ位の話題がネット上を覆っていた。

またネットではBONDOだかのプロジェクトへの助成金内容を

しれっと修正して逆に批判されて言い訳していると言うのも話題になっていた

緑川博士は昨日パソコンのインターネットの動画で見たことを思い出した。

いずれは多額の追徴課税が出るのも時間の問題だったね。

他にも予想外の人物を引きずり出したとの事出も話題になっていたのも思い出した。

確か165万円で訴えるとかなんとか。

でも逆に反撃したとか。

あと日本メディアは取り上げなかったがこのアメリカ合衆国

初め海外のメディアの記事がネットに取り上げられていた。

これらの全ての海外の海外メディアも一応、緑川博士は休みの合間に読んでいた。

他にもキリスト系の牧師が女性とキメセクをした事で麻薬違反で

逮捕されていた件のCOLABOが沖縄基地のデモに保護活動女性を参加させた件に

関して海外メディアは単純なジェンダーの問題ではなく。

慈善事業及び民主的デモの信用を失墜させていると強く批判しているようだ。

そして海外ではCLABOの活動はとうとう慈善・貧困ビジネス

呼ばれるようになったようだ。

所詮自分の欲望は表で善いように誤魔化して裏では卑怯で

金欲や選民思想の支配欲で貧困の少女達の思想を支配しようとしていた。

やっている事はオズウェル・E・スペンサーとアルバート・ウェスカーのような

非論理的な優れた人間の女性を選び、残りの男性や反対している同性の女性や

キャラクターを差別して排他するやり方はもはや潰されるべくして

いずれは城滅して行くだろうと最終的に結論付けた。

もう性別で差別している時点でもう終わっているのだろう。

男だと言う理由で取材を断ったからね。緑川博士は壁のデジタル時計を見た。

「もはやあの団体は誰にも救えないでしょう。言葉だけではね。

彼女はゆっくりとソファーから立ち上がりリモコンのスイッチで電源を切った。

「さーてと。彼女らはくれぐれも人間には気おつけないとね。

唯一神YHVA。反メディア団体ケリヴァー。そして機械天使サムエル。

彼らのような末路を人間に観測されないようにしないとね。

あっ!もう手遅れかしら?うふふふふふふふっ!」

 

ニューヨーク市内のニューヨーク湾の自由の女神のあるリバディ島の見える漁港近くの

釣り用の木製の橋の上にたまたま神崎りょうすうけと待ち合わせのデートの為に

そこでニューヨークの海と遠くの水平線を眺めながら待ちぼうけていた。

既に周りは暗くなっていた。その時ゴボゴボと木の橋の近くの海面が大きく泡立った。

サマー・メイブリーは何だろう?と好奇心に駆られてその木製の橋の下から

ニューヨークの海の透明な海面から更に

暗黒の海面の底を四つん這いにして覗き込んだ。

彼女は茶色の瞳を輝かせて目を凝らしてみつめ続けていた。

しかし最初に泡立った以外は特に変化は無かった。

サマーは海面の底に金属の塊らしきものが見えたので。

とうとうサマーは右腕を捲り上げて手を入れた。

そして金属の塊らしきものに触れた瞬間にサマーの右腕を何かが素早くよじ登り。

たちまち彼女の全身を包み込み全ての衣服を焼いて消化して喰い尽くして全裸にした。

そしてサマーを完全に飲み込んだ得体の知れない金属の不定形な液体は

彼女の華奢な身体を木製の端から高々と持ち上げた。

同時に銀色の金属の身体を半流体の柱に変形して夜空まで高く昇った。

同時に銀色の不定形な金属の液体の中で不幸にも囚われた

サマー・メイブリーは全裸のまま性を貪り喰らう忌まわしい化け物から

逃れようと不毛な努力を続けていた。

サマー・メイブリーは激しい性的興奮に駆られた。

彼女のベリーショートヘアの金髪はフワッフワッと上下に揺らし続けた。

キリッとした細長い茶色の眉毛をハの字にして額にしわを寄せて行った。

丸っこい高い鼻をヒクヒクと動かして

ふっくらとした両頬と深い胸の谷間を紅潮させた。

彼女は灰色の瞳を虚ろにしてとうとう性的快楽の抵抗を止めた。

サマーはピンク色の唇を震わせて精一杯大きく口を開けた。

更に張りのあるスイカサイズの白い肌の大きな丸い両乳房はピンク色の乳輪と

屹立した乳首もなぜか刺激されたまま目にも止まらぬ速さで上下左右に

まるでコマのようにプルプルと回転して揺れ続けていた。

彼女は液体状の金属の化け物の身体に背中から半分沈められながらも。

両脚を硬くなった左右の金属の塊によって左右に押し上げられ。

同時にサマーメイブリーは甲高い声で長々と喘ぎ続けた。

間も無くしてて性的興奮の絶頂に達して失神した。

 

それから得体の知れない金属の液体状の怪物に襲われてサマーが失神して

木製の長四角板で出来た橋の上に倒れているのをたまたま1人の女性が通りかかった。

丁度、NPO団体テラセイブの仕事を終えて帰宅途中の道に居合わせた

クレア・レッドフィールドだった。

彼女は目の前で起こっている奇妙かつ悍ましい光景を目にしても

クレアは直ぐに戦闘態勢になり、冷静にホルスターからハンドガンを取り出した。

そして両手で慣れた手つきでハンドガンの銃口を液体状の不定形の怪物に向けた。

うっ!こいつ!何?あのネットのツィッターとかで噂になった『ダゴン密教団』

ショゴス???新型のBOW(生物兵器)?大変!まさか!

ニューヨーク市内にバイオテロリストが潜んでいるの?クソっ!

 

(第66章に続く)