(第1章)帰ってきたおこさまぷれーとの緑担当のアイドル

月島さくらさんと稲森美憂さんのAV仕事と例のDVD発売中止反対小説)

シン・サイレントヒルDC DLC似非フェミニストの亡霊。

(第1章)帰ってきたおこさまぷれーとの緑担当のアイドル

 

神崎りょうすけの起こした事件からのぴがウィッチャー3ワイルドハントの

世界へと旅立ち、女魔術師のフィリパエイルハートとウィッチャーのゲラルドとの

厳しい魔法の習得や剣術の厳しい修行をしてから3年後の12月18日。

のぴはとうとう冷たい空気と風が吹き、

わずかに粉雪が残る中の冬の始まりの凍結した一日の始まりの朝に

魔法のゲート(門)を通ってこちら側(バイオ)の世界に帰ってきたのである。

そして昆虫やカエルやヒグマが冬眠しているころ。

午前8時の寒空の中、遅くまだ低い太陽に照らされてまだ晴れていた。

しかしそんな寒空の日にチャイナータウンの人気のない裏路地で怪人ガシマンテは

3年前の夏にDOOP(ドォープ)に襲われても懲りずにまた新しいソープ嬢を求めて

チャイナータウンの煉瓦の壁に覆われた裏路地を逃げ回るソープ嬢

執拗に追い回していた。それはまるで狼のように追跡していた。

しかしそこに分厚い緑色のウィッチャーの鎧を纏った日本人女性。

『おこさまぷれーと』の『のぴ』が現れ、怪人ガシマンテを倒して

ソープ嬢を救ったのである。のちの彼女に命を助けられたソープ嬢

ネットのX(旧ツィッター)やYouTubeの動画やツイートの

投稿を拡散させた事で日本や世界中でバズった。

さらに幾つかの目撃ツイートや動画が氾濫したことで色々なパターンの

都市伝説や考察動画の拡大によって多くの人々に認知されるようになった。

その目撃ツィートの1つによると『とあるソープ嬢が怪人ガシマンテに

襲われて逃げ回っている内にとある広い空き地の場所へと

誘われていたのに気づいたのだという。

そこには大量の女性物の衣服と下着が散らばっていたらしい。

他にもハンドバックやブレスレットや輪の形をした何かや首飾りがあった。

しかもその首飾りも輪の形をした何かも見た事ないものだそうだ。

また目の前には立派な大木が地面から生えていた。

『どうやらここは原初の森の近くらしい』とのぴからあとで聞いたと言う。

しかもこの場所は『怪人ガシマンテだけではなく

レーシェン(リーシェン)の住処かもしれない』と言った。

何の事なのかさっぱり分からないようだ。

『のぴ』によるとゲラルドおじさんなる人物から

あの怪人ガシマンテの正体は『遺存種』と呼ばれているらしい。

それでつまり『怪人ガシマンテ』は『レーシェン(リーシェン)』

か『フィーンド』『ハウラー』『チョルト』のような存在だと言う。

勿論、私にはさっぱり訳が分からない。

更なるのぴの説明によると。

『レーシェン(リーシェン)』は縄張り意識が非常に強い怪物で。

『フィーンド』は普段は人間を避けたりするが

避けられそうなら始末しようとしてくる。

『ハウラー』はとある地域の縄張り争いの頂点に立とうとして手始めに狼の群れ

を虐殺して自分よりも身体が大きいフィーンドを始末してしまった凶暴な奴らしい。

『チョルト』は小型の個体で人類史上の中で最も危険な怪物の一種らしい。

4足歩行で食欲旺盛で農場を破壊して食べられるものならば何でも食べ尽くし。

キャベツがあればそれも食べるが、それだけでは飽き足らず鶏や豚や飼い犬や

挙句にはその家族すら食べ尽くしてしまうくらい危険な怪物だそうだ。(怖すぎる)

一方、怪人ガシマンテの場合は食欲の代わりにどうやら性欲が旺盛らしく。

ソープ嬢を執拗に狙ったように生殖可能な若い女

(特に白い肌の華奢な身体の女性を好むらしい。)

を見つけては追跡して性欲を貪り食おうとするようだ。

特に20代から30代の成人女性や未成年の

10代の少女に執着して執拗に追い回す行為。

つまりストーカー行為をする習性があるようだ。

また怪人ガシマンテには鋭く長い爪が生えているのも特徴的で。

これらを利用して女性の衣服を破って裸にしたり。

身を守るのに攻撃をしたりするようだ。

レーシェン(リーシェン)のように縄張り意識もかなり強いようだ。

これはそれなりに知能のあるレーシェン(リーシェン)かハウラに近い

存在だとゲラルドおじさんとのぴは考えてそう結論付けたそうだ。

これらの判明したことが彼女のアカウントX(旧ツィッター)に投稿されると。

「どいつもこいつも凶暴でやばすぎるメンツで草wwwwwwwwwwwww」

「こんな凶暴な連中がグランドセントラル駅や町中にいるのがヤバい!」

「まるでヒグマみたいなやつだなwwwガシマンテwww」

「気おつけなきゃ」

「こわぴー」

「何故?ソープ嬢に?」

「怖すぎ」

「こんな凶暴なメンツに追い回されるとかさ。

マジで怖すぎるwwww夜しか眠れないぜwwww」

「こいつにストーカーはマジで怖い。人生終わるわ!」

「こいつらが人間に化けていたら超怖いよなドップラーみたいにwww」

「道端で絶対に遭いたくない怪物1位だわ」

「なにそれ?やめろ!」「ひえええええっ!夜眠れないよ(泣)」

と不特定ユーザーからそんなコメントが大量に彼女のアカウントに投稿されていた。

また別のとある女子大生の投稿によるとその怪人ガシマンテ達は異常なまでに強い性欲が旺盛なのは『のぴ』なる日本人女性の

緑の服を鎧を着た魔法剣士の言う通り確かなようだ。

そのリーシェン(レーシェン)なる存在を生物学の大学の卒業論文として

調べていると言う情報から『怪人ガシマンテを生物学の

大学の卒業論文として題材として(物好きな彼女によって)

生態調査を身体を張って行った』とツイートされていた。

さらにニューヨークの郊外の突然現れたらしい

原初の森なる場所に住む復活したばかりの

高齢のレーシェン(リーシェン)で森の妖精と呼ばれるエンシェント・レーシェン

(リーシェン)について怪物の専門家のリヴィアのゲラルドに話を聞いた。

どうやらレーシェン(リーシェン)は一般的に残酷で自己中心的な怪物だそうだ。

怪人ガシマンテも恐らく一般のレーシェン(リーシェン)と同じなら

性欲旺盛で自己中心的な生物である可能性が高いと判断した。

またこの怪人ガシマンテは最終的にレーシェン(リーシェン)の一種と結論付けた。

ちなみにレーシェン(リーシェン)は生まれつき魔法が使えるらしい。

怪人ガシマンテも使えるかはまだ詳しくは分かっていない。

また怪人ガシマンテ達も襲った大勢の生殖可能な若い女性や少女達に性行為の後に

あえて精子を注入して妊娠させずに。

代わりに自身のエッセンス(?)なる謎の物質を注ぎ込み。

その大勢の若い女性や少女達を宿主にするのである。

対処法はふたつあり。ひとつは大勢いの若い女性達を追放する。

もうひとつは殺すか?のどちらかになるそうだが。

どちらも現在の現実社会において不可能なので。

流石のウィッチャーのゲラルドですらほとんど手が出せないそうだ。

そして大勢の性被害に遭った若い女性や少女達をリヴィアのゲラルドが

ウィッチャーセンスなるもので調べた結果、『しるし』はほぼ全員にあったと言う。

だから正直お手上げだそうだ。つまり根絶は難しい。

つまり契約して印をつけられた者は怪人ガシマンテと運命を共にするのである。

彼女達が生きている限りは怪人ガシマンテを簡単に殺せないと言う。

「多分。自ら契約した訳ではなさそうだ。」とゲラルドは意見を述べた。

こうして女子大生のビルデの卒業論文として『チェルシー大学』の講堂で

怪物退治の専門家のウィッチャーのリヴィアの

ゲラルドを招いて卒業論文を発表したのだった。

するとネットやテレビでは彼女の論文は大きく注目されて話題となった。

その一方で似非フェミニスト活動家や弁護士達は彼女を嘘つきと彼女を非難した。

他にも怪人ガシマンテの情報は次々とX(旧ツィッター)に次々と

嘘か真実か分からない曖昧なまま投稿され続けていた。

その都市伝説の内容は大体通して『おこさまぷれーと』の緑担当の『のぴ』

そっくりの分厚い鎧を着た日本人女性は実際に怪人ガシマンテに襲われた噂の

元のソープ嬢によると襲われていた彼女は行き止まりで追い詰められて

性的暴力を受ける直前で緑色の鎧の日本人女性の『のぴ』そっくりの人物が

青く輝く魔法のゲート(門)から現れていきなり右掌から衝撃波を放った。

強烈な衝撃波で怪人ガシマンテを真横から吹き飛ばした。

吹っ飛ばされた怪人ガシマンテはバゴン!と右側のレンガの

壁を砕いて倒れてしまったそうだ。

さらに『のぴ』らしき緑色の鎧の女剣士はすかさず背中の青い鞘から

銀色に輝く両刃の長剣を素早くシュッと上に引き抜いた。

続けて彼女は自らの身体を半回転させて怪人ガシマンテに斬りかかった。

彼女の瞳は『紫色にらんらんと輝いていた』とソープ嬢は自らのアカウントに

目撃情報としてX(旧ツィッター)に投稿していた。

さらに『のぴそっくりの緑の分厚い鎧をまとった女騎士は目にもとまらぬ速さで

次々と上下左右に(ウィッチャーの)銀の剣を自由自在に振るい

怪人ガシマンテをズバズバと赤い血を流して切り裂いて行った。』

ソープ嬢は彼女は自らのスマホを操作してリアルタイムで

自分のアカウントに投稿していた。

さらに『緑の騎士はなんだか本当におこさまぷれーとの緑担当の『のぴ』

そっくりだったし声も似ていた。自分はおこぷれファンだからすぐに分かった。』

と自分のアカウントにリアルタイムで動画と共に投稿を続けていた。

『どうしたの?おじげづいたの?』や『醜い化け物め!』と挑発して

怪人ガシマンテを怒らせていた。

リアルタイムで撮った動画も交えて自分のアカウントに投稿し続けていた。

さらにソープ嬢の投稿によると『のぴに挑発されて怒り狂ったガシマンテは

甲高い怒りの咆哮を上げて両手を左右に

振り回して細長い長いかぎ爪で切り裂こうとした。

しかしのぴそっくりの緑の女騎士は素早く後退して左右に前転して次々と

怪人ガシマンテの攻撃を回避して行った。さらに素早く接近して銀の両刃の長剣を

振り続けて怪人ガシマンテの身体を素早く右側と左側の胸部と腹部や背中を

テンポよく切り裂いた。続けて緑の鎧の女騎士は再び右掌から

今度バシュン!と言う大きな音と共に紫色の輝く炎が放出された。

怪人ガシマンテはたちまち火だるまになった。

のぴそっくりの緑の鎧の女騎士は大きく怯んだ隙を狙って水平に銀の剣を振るい。

とうとう最後の一撃で怪人ガシマンテの首を瞬時に空高く跳ね飛ばした。』

ソープ嬢は動画の映像を交えながらX(旧ツィッターに投稿したのだった。

信じられないことに彼女の投稿はすべて事実らしい。

とは言っても最近語られて久しい

都市伝説同様に一部の不特定多数の人々は信じなかった。

特にAVやグラビアアイドルに実に愚かな人生を無駄にしているような

似非フェミニスト活動家やポリコレの団体や仁藤夢乃氏や『ヨスガ』の連中は

ソープ嬢の話を『自作自演』とだと無理やり決めつけて嘘吐きの悪者扱いしていた。

他にも別の都市伝説でさえも売春婦の話になると堀口英利氏や神原弁護士や

精神科医を自称する似非フェミニスト活動家が猛烈に噛みついて

執拗にデマだと決めつけたり、売春による性被害のせいで

精神的に追い詰められて幻覚を見ているのだと歪んだ解釈を押し付けて

自らのコラボやばっぷすやスプリングや福祉等の

詐欺まがいの悪質な団体に引き込もうとする悪質な投稿も幾つも見られた。

 

(第2章に続く)

 

(エピローグ)ケイア・モルヘンへ

(エピローグ)ケイア・モルヘンへ

 

のぴはしばらくジョンの話を聞き、黙っていた。

しかし次の瞬間、いきなりパアアアアン!という

破裂音と共にいきなり魔獣新生多神連合の本部の大きな屋敷の

ジョン・C・シモンズの自室に真っ白な光が部屋全体を覆いつくして行った。

ジョンは思わず両手で顔を覆った。

なんだ?!天使??何者か??くそー???何者だッ!

のぴもキーンと甲高い耳鳴りが響いていてしばらく何も聞こえなくなった。

「申し訳ありません!ジョン様!私はやっぱり!この子を暗殺者にできません!」

「ごめんなさい!私にわがままに付き合わせてしまって!」と別の女性の声がした。

聞き覚えがあったフィリパ・エイルハートだ。間違いない!!

のぴは目が見えずに視界は真っ暗だったが何とか手を伸ばした。

そして誰かの手を掴んだ。「よし!行くわよ!」とフィリパは大声を張り上げた。

「うん!よろしくお願いしますッ!」とのぴも声を張り上げて答えた。

再びパアアアアアン!と言う破裂音の後に目の前が真っ暗になった。

やがて真っ白な光はフッ!と消えた。

ジョンは元に戻った自室を見渡した。

彼は青い瞳をらんらんと輝かせてグルルッ!と大きく獣のように唸った。

「いない・・・」とつぶやいた。そう彼の目の自室にはさっきまで

座って話を聞いていたのぴの姿が跡形もなく消え去っていた。

くそーちくしょう!ああ魔人フランドール!はあー仕方あるまい!!

ジョンはやれやれと首を左右に振り、ゆっくりと椅子に座った。

「マルセロ博士!魔人フランドールの手引きでのぴはフィリパ・エイルハートの

手で奪還された。やはり君の予測通りだった。あとはしばらく監視を!」

ジョンはスマートフォンでマルセロ博士に連絡したのだった。

「やはりのう。彼女を利用するのはそんなに簡単ではないのう。」

「ああ。どうやらそのようだ。何!私の話を聞いた後はー。」

「彼女の自由意思次第じゃな!報復か復讐か?それともー」

「どうなるか楽しみだな。」とジョンとマルセロ博士は笑い合ったのだった。

 

パアン!という破裂音と共にのぴはビクッ!となり恐る恐る目を開けた。

そこはかつてニューヨーク市内で自分の隠れ家にしていた高級ホテルの跡地だった。

12年前に廃業となった場所。

そこに魔人フランドールとフィリパ・エイルハートがいた。

のぴはおずおずと立ち上がりペコリと頭を下げた。

「ありがとうございます。助けてくれて!」

フィリパと魔人フランドールは「いいのよ」と口を揃えて言った。

それから魔人フランドールは「ところでリヴィアのゲラルドは?」と尋ねた。

するとフィリパは彼女の質問に何故か答えずに不敵な笑みを浮かべていた。

「ああさっきから寝てるけどね!ふふふっ!」

「えっ?なんですか?」とのぴは戸惑った表情をした。

「すーぐに分かるわよ!」とさらにクスクスと笑いながらフィリパは答えた。

「おい!フィリパ!俺の鎧と服はどこだ?!おい!フィリパ聞いているのか?」

とそこに部屋の奥からリヴィアのゲラルドが登場した。

魔人フランドールは「うわあっ!」と顔を赤らめて両手で顔を覆った。

のぴも彼女のリアクションに困惑してついうっかりまじまじと

リヴィアのゲラルドの身体を見てしまった。

まだ何が何だか分からなかった。

濡れたオールバックからして風呂に入っていた事はのぴにも分かった。

さらに改めてみると彼は白髪だった。(後で聞いたが年齢は100歳らしい!!)

そして短いポニーテール。

キリッとした細長い白い眉毛。高い鼻。

白い顎ひげをたくわえた白い肌の筋肉質な体格の身体。

さらに胸部には数多くの人間や化け物と闘ってきた時に

ついたであろう茶色の稲妻やかぎ爪の形をした傷跡があった。

のぴはまだ何も気づかず(なんで笑っているんだろう?)と思い

フィリパ・エイルハートの方を見た。

彼女は茶色の三つ編みの両肩まで伸びたツインテール

キリッとした細長い眉毛。

鋭い目つきに黄色く輝く美しい瞳。

高い鼻。ピンク色の唇。

ふっくらとした両頬。

頭に白く輝くフクロウの一枚の羽がついていた。

赤い服を着ていて灰色のスカートと美しい銀色のベルトのついた腰。

のぴはそこまで見てまたリヴィアのゲラルドを見た時。

ようやく彼が上半身のみではなく下半身が丸見え全裸だという事に気づいてしまった。

のぴはみるみると顔面と耳まで急速に赤くなって行った。

「う・・・わ・・・・あ・・・」と声を上げる頃には。

フィリパは両手で腹を抱えてその場で笑い出した。

のぴは大きく深く深呼吸した後にさらに大口を開いた。

「きゃあああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああ!」

彼女はドッキリのお化けを見た時と同じくらいの大絶叫した。

さらに続けてのぴは顔面を両手で覆ってその場に座り込んだ。

「ちょっと!どうして裸なの?いや!

いいから早く服を着てよ!服!うわああああっ!」

彼女は途中までテンポよくラップしながら早口で行った後にまた叫んだ。

「あらあら。そんなに恥ずかしがるの?日本って『なかなかやらせてくれない』

ガードの堅い女性が多いって聞いたけど。男の全裸なんてうぶなのね。」

フィリパがはははっ!と笑っている内にゲラルドはぶちっ!と怒った口調で。

「いいから!俺の服は?鎧はどこだ!ここは日本でなくてもまともに出歩けんぞ!」

するとフィリパは嫌味たらしくわざとねちっこい声でクスクス笑いながら。

「あーらごめんあそばせ!ちょうど試作の魔法の粉を試していたのよ。

それで貴方の服と鎧はちゃんと置いたところにあるわよ!wwwwww

魔法で透明化されてただ見えないだけだからwwwwwでも失敗作ねwwwwww

効果は10分しか持たないし。ほーらーほーら一度戻ってみなさいなwwww

すぐに元に戻っているからwwwwww」と笑いながら答えた。

それから確かにフィリパの言う通り戻ってみると確かに魔法の粉の効果は切れていた。

勿論、ちゃんと元通りの黒い鎧と白いシャツと下着の一式が

すーつと椅子の上に現れるのを見た。

ゲラルドはやれやれと首を左右に振った。

一方、フィリパはリヴィアのゲラルドが奥の部屋で

着替えている間に好奇心でのぴに色々『性』について質問をしていたのだった。

「どう?あの男のOOOはどんな感じだった。」

「えっ!あっ!それはそのー」

のぴはいきなりのフィリパの質問に気が引いてとても答え辛かった。

それからぽつりと小さな声で

「大きくてたくましかった」とうっかりと答えてしまった。

彼女は顔面をさらに真っ赤にしてあおむけに倒れて両手両足をバタバタと

上下左右にまるであおむけにひっくり返った亀が

起き上がろうとしたかのような動きをした。

そんな中ー。ようやくいつもの鎧と服を着てまともに外に出られる格好をした

リヴィアのゲラルドは奥の部屋から出てくるなり両腕を組んで説教をしようとした。

フィリパも( ̄∇ ̄;)ハッハッハと笑いながら「ごめんごめん」と返した。

勿論反省しているとは最初から思っていなかったゲラルドは口を開きかけた。

しかしすぐ近くにのぴがいるのが分かると「説教は後だ」と言い放った。

ゲラルドは近くの椅子にどっこうしょと座った。

「そうね」とフィリパもようやく笑うのを

止めて気持ちを切り替えて真剣な表情となった。

魔人フランドールもちょこんと小さな椅子に座った。

フィリパも古びた長椅子に腰を下ろした。

「さて!フィリパ!魔人フランドール!この子になんて説明するか?」

ゲラルドはそう話を切り出した。

しばらく色々考えていたフィリパはゆっくりと極めてまじめな口調で話し始めた。

「さてと貴方の『宇宙の賢者の石』の事は魔人フランドールや魔獣ホラー退治の

専門家の冴島鋼牙さんから聞いているわね。

あと貴方のホテルを襲撃した唯一神YHVAの天使の軍隊の兵士の

天使達が貴方を『兵器』として連れ去ろうとした事をね。」

貴方は今、人間としてまずい立場にいる。もうかなり理解できているはずよ!」

「うん!分かる。

このままだと『おこさまぷれーと』のみんなのところに戻っても・・・。

きっとまた危険な目に遭うと思うの。隠れないといけないのは分かるけど・・・・・」

のぴはとても悲しそうにうつむいた。するとフィリパは優しくこう言った。

「だから私と彼で貴方をとにかく目に見える身近な人守れるように怪物や悪霊や

悪魔や異教の神々と戦って身を守り、他人を守る術を教えようと思うんだけど。」

「私は復讐や報復のための力は欲しくありません。でも誰かを守れるなら・・・・」

のぴは真剣な茶色の瞳でフィリパとゲラルドと魔人フランドールを見た。

ゲラルドはのぴの瞳から強い意志と決意を感じ取った。

「よし!俺が剣術を教える。ウィッチャーの『狼流派』の剣術だが。

技術を教える事は出来る。

血が繋がっていなくても技術と経験が親子以上の絆を繋げる」

両腕を組んでゲラルドは優しく微笑み、そう言った。

さらにフィリパ・エイルハートはのぴの前に立ってこう話を続けた。

「私は霊薬や他にも色々な錬金術のやつをなんか色々教える事ができるわ。」

のぴ「うん・・・・でも・・・・」と自分がうまくやれるか自身なさげに答えた。

「厳しい訓練をすればできるはずだし。錬金術の材料の組み合わせも教えてあげる。」

フィリパはのぴを安心させるように優しくそう言った。

「そこでだ・・・君は一度。実は・・・」

少し言いにくそうにゲラルドは言った。

「シャニーと俺とフィリパも

俺の世界のウィッチャーの世界に帰る為の魔法のゲート(門)

のほとんどの昨日の修復が完了しつつある。帰れるメドがついたんだ。」

「まあー私からしたらとんだ災難な魔法ゲート(門)の実演ショーだったけど。

今思えば楽しい事はあったし。それなりの私の知らない技術や色々な薬や

アニメやアイドルや映画や怪獣王ゴジラにも生で出会ったし。

それなりの私の知らない技術や色々な薬はたくさん有ったし。

あのニューヨーク市警のムーディ捜査官の追いかけっこで

遊んでいられるのもあと数日なの。それでものは相談だけど。」

「それで君をトレーニングする為に君を一時的に。なのか・・・・それで・・・。

ケイア・モルヘンに来てくれないか?という話だが・・・・」

「あっ?えっ?ケイア・モルヘンってどこ?」

のぴは目を丸くして困惑した表情をした。

「そこはウィッチャーの魔法剣士の城だ。つまり君を一時的に訓練生として

俺と彼女かトリス・メリーゴールドが面倒を見てくれる筈だ。保証する。」

「私・・・その・・・」と戸惑いつつものぴは答えようとした。

「あそこなら!君の訓練に必要な剣や人形や丸太がある。

ただ冬はかなり寒く厳しいが君なら『宇宙の賢者の石』の力があれば」

「分からないけど。自分の立場がマズイのは理解しているつもり。」

のぴがこう答えるとゲラルドはできるだけ落ち着いて話を続けた。

「ああ。とにかく君は『宇宙の賢者の石』の力が余りにも

強大な為にその魔力と増幅能力と神殺しの力を求めて

大量に天使達や他の『ヨスガ』という組織の

ツィフェミニストや過激化ポリコレの集団が集中的に彼女を狙っている。

このまま『おこさまぷれーと』の傍にいても君の力を狙う連中が

君の知り合いや両親達を傷つけるかも知れないから。だから。その。つまり。」

「貴方には自身や他人を守る力を利用して戦いに参加しなければならない」

「ただ強制はしない。無理にとは言わない。」

ゲラルドとフィリパは大体説明したのちに全ての選択をのぴに任せた。

それ以上はいろいろ言いたい事や特にフィリパの自身の野望もゲラルドの

親御さんを心配させる気持ちも

怪しい人物と一緒にするのを反対するかも知れないと言う

懸念も全てそれぞれ自分の胸の中にしまいフィリパもゲラルドも

何も言わずに黙ってのぴの返答を待ち続けた。

のぴはしばらく口を閉じて天井を見上げて黙って何かを考えていた。

勿論、魔人フランドールも何か言いたそうにしているがのぴの反応を待っていた。

やがてゆっくりと唇を動かして口を開き、言葉を発した。

「分かった。身支度は必要かな?カイロとかジャンバーとか?防寒具とか?」

その彼女の返答に驚いて「いいのか?」とゲラルドは尋ねた。

「はい!このまま私のせいでまた誰かが大怪我したり。

死にかけるところを見たくない。」

のぴはあの天使達にホテルを襲撃された時に『おこさまぷれーと』のメンバー達が

大怪我をして倒れている光景が脳裏にフラッシュバックされていた。

そしてのぴは茶色の瞳を輝かせてとても真剣な表情でゲラルドとフィリパを見た。

「私も連れてって!そして『おこさまぷれーと』のみんなやたくさんの人達を

守れる為の力と技術が私はみんなを守りたい!悪魔や天使や怪物や魔獣ホラーから!」

ゲラルドはのぴの言葉に嘘偽りない事を真剣な表情と瞳の輝きから読み取った。

「分かった。出発は7日後。一週間だ。だからそのー」

「私の行くわよ!魔獣新生多神連合のジョン・C・シモンズ様の命令よ。」

魔人フランドールもついて行くと申し入れた。勿論だが2人は了承した。

多分、拒んでもどんな手でも使ってついて来るのは分かっていた。

「ただ。その仲間さんや親友の『おこさまぷれーと』のみんなに何をどう伝えるかは。

その・・・・。ああ。方法を考えなければな。」

心配そうにフィリパはのぴの真剣な顔を見た。

「それは私に任せて自分でなんとか言い訳をとか説明して

みんなをどうにかそのとにかくなんとか納得させてみる。

両親にも。とにかく心配ないように伝えるから。」

のぴは真剣に自分なりに考えて説明したりする事をフィリパと

ゲラルドと魔人フランドールに約束した。

こうしてのぴは他人や自分を守る為の『力』『技術』

を求めて旅立つ事に決めたのだった。

 

(シン・サイレントヒル完結。)

 

エンディングテーマ。


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(第73章)在りのままの世界

(第73章)在りのままの世界

 

更に天使達の挑発は続いた。

それはのぴを苛立たせて怒りを与えるには十分だった。

「あの子達の魂は天国にいる!我々に付いてくれば生き返らせよう!」

「はあ?ふざけんな!」と思わずのぴは声を荒げた。

透かし直ぐに魔人フランドールがのぴを一喝した。

「止めなさい!あいつらの挑発に乗らないで!」

のぴは顔をくしゃくしゃにして反論した。

「でも!あいつら!大事な親友も仲間も殺したかも知れないんだよ!許せ無いよ!」

「気持ちは分かるわ!でもあれは天使の挑発。

貴方の仲間は全員生きているわ。

既に通報した。確かに命の危険はあったけど。

直ぐにジョン様の知り合いの覇王圭介って言う日本人の男が

駆け付けて超常的な応急処置をして全員、一命は取り留めたわ!」

と魔人フランドールが咄嗟に言うとのぴは当然、彼女の言う事に疑いの目を向けた。

「本当よ!今はお願い信じて!彼は宇宙で悪名高いギドラ族・キングギドラだけど

人間の味方なの。本来の名前は黄金龍王ケーニッヒギドラらしいわ。」

と真心を込めて説得した。

のぴは半信半疑ながらも彼女の真剣な真っ赤な瞳を見て言う事を信じてみる事にした。

「分かった。信じてみるよ。」とのぴが答えると

魔人フランドールは安堵した表情をした。
「よし!じゃあ!この結界を通って外へ脱出しましょう!

ニューヨーク市内のどこかに一回貴方を隠さないと!連中はきっと諦めない!!」

「・・・・・・・・・うん」とのぴは寂しそうに悲しそうに頷き答えた。

のぴは魔人フランドールに先導されて何とかホテルの建物の形に形成された

真っ赤に輝く結界の出口からの脱出をする事に成功していた。

しかし脱出してもまだ安心は出来なかった。

まだ天使達は執拗にのぴと魔人フランドールを追跡していた。

「隠れて!」と魔人フランドールは呼び掛けた。

それからのぴは咄嗟にニューヨーク市内の

ホテルの壁の裏路地のレンガの壁に身体つけた。

更に不意に天空に何かの気配を感じた。

ついうっかりのぴは真っ黒な夜空を見上げた。

そして彼女が真っ黒な夜空を見上げるとブーン!ブーン!と

言う夜空を横切る音と共に眼光が金星の輝きを持ち。

翼を合わせて持ち羽衣の左には二十七個のエメラルドがはめ込まれ。

それは第七天使ではなく魔人フランドールと共に逃亡していた行方を

くらませたのぴを探して天空から地上を照らしていた。

「隠れて!直ぐ近くのゴミ箱にある!私の真似をして!」

魔人フランドールはゴミ箱の中に隠れた。

真似をしてのぴも同じ動きで隠れた。

「頭を下げて!」と指示されてのぴも頭を下げた。

「あいつは?」とのぴ。「スローンズのオファ二エルよ!」と答えた。

そのまま屈んだまま先へと進んだ。屈んだまま2人はゆっくりと慎重に移動した。

「とにかくライトに見つかっちゃ駄目よ!」と魔人フランドールは警告した。

それから魔人フランドールはカバーして。えーと壁に張り付いて身を隠すのよ。」

と言いながらゴミ箱から慎重に出て街の裏路地のレンガの壁に慎重に張り付いた。

見本を見せられたのぴも彼女の真似をして街の裏路地のレンガの壁に張り付いた。

直後に彼女達が立っていた場所をオフェニムルの

金星の光がコンクリートの床を照らした。

「あいつらが来るわ!急いで!」と魔人フランドールはのぴに呼び掛けた。

直後に救急車のサイレンとパトカーのサイレンが同時に聞こえてきた。

「救急車・・・みんな・・・・」と一瞬のぴが気を取られ掛けた瞬間。

魔人フランドールは慌ててのぴに大声で叫び制止した。

「ダメよ!動かないで!」と。

そしてぼんやりと行動してしまったのぴはのぴは目の前の入り組んだ

裏路地の過度の壁にプリンシパリティとパワーらしき天使の影がはっきりと見えた。

更にホームレス女性らしき人物が後退しているのが見えた。

次の瞬間、ドゴッ!と言う鈍い音と共にホームレスの身体はくの字に曲がった。

彼女の華奢な身体はレンガの壁に叩きつけられた。

その時の魔人フランドールは「こっち!走って!早く!」と耳元近くで叫ばれた。

反射的にのぴが背後を向いて立ち上がった。

ハアハアハアハアハアと激しく息を切らして全速力でのぴはダッシュした。

両腕を前後に振って走り、両腕を精一杯動かして細い道を走り続けた。

そして先で魔人フランドールは廃ビルの建物前に立ち。

のぴはとにかく早く激しく飛び込むようにその建物の中に入った。

同時に分厚い扉をバン!と閉じると近くにあった金属ロッカーを両手で掴んだ。

宙に飛び上がり、ガタンと強引に金属の長四角のロッカーを横向きにひっくり返した。

これで入り口は封鎖されてバリケードとなった。

たいした時間は稼げないけどないよりはマシだと魔人フランドールは考えていた。

だがすぐにバリバリバリと言う大きな音と共に電撃属性魔法ジオダインが炸裂した。

一気のその鉄の扉もロッカーも跡形も残さず粉々に消し飛んでしまった。

不運にものぴも魔人フランドールもジオダインの攻撃をモロに受けて

大きな爆発音と共にドオオオン!とまるでスタングレネード

まともに食らったかのように2人の身体は同時に空高く宙へ舞い上がって行った。

そのまま二人はほぼ同時に扇形に吹っ飛んで行った。

当然、彼女達はうつ伏せにドスン!ドスン!と床に叩きつけられて意識を失いかけた。

キイイイイイイイイイイイン!と長い間耳鳴りがのぴの鼓膜を震わせた。

更に頭がフラフラして目の前が真っ白になり何も見えなかった。

のぴは誰かに右腕を無理矢理掴まされる感覚に襲われた。

彼女は必死に両腕と両足を上下に無茶苦茶にばたつかせて抵抗した。

「HQ!捕獲した!回収作業に移る!次元移動ターミナルゲートを開けろ!」

「HQ!こちら側(バイオ)の世界から第3世界(真・女神転生Ⅳfinalロウルート)

に帰還する。この女は直ぐに元老院の実験室に送る以上!」

のぴは目に見えない力で身体を浮かされていた。

しかも彼女は全身に金縛りにあったように動けずにいた。

魔人フランドールはうつぶせに倒れていて

目を閉じて動かずどうやら失神しているらしい。

しかしすぐに瞼を開いて真っ赤に輝く瞳を更に輝かせたと同時に

目にも止まらぬ速さでプリンシパリティに接近した。

そのプリンシパリティの顔面に最大火力の火炎魔法攻撃を叩き込んだ。

掌から放たれた『アギタイン』は大爆発と共に

全身を焼き尽くして炭化させて消滅させた。

続けざまにパワーに氷結属性魔法攻撃の最大火力の『フブタイン』を

叩きつけてパワーを氷漬けにして粉々に破壊し尽くした。

更にアークエンジェルに対しては魔人フランドールは拳を目の前に突き出して

『きゅっとしてどかん』と呟いた。

次の瞬間。アークエンジェルは激しく苦しみ、

全身の激痛で苦悶の表情を浮かべてその場で

のた打ち回ったかと思うと内部から破裂した。

ビシャアアッ!と大量の血液が周囲にまき散らされ床も壁も天井も血に染まった。

こうしてさっきから追跡してきた天使達を止む負えず全員倒すと返り血で

魔人フランドールの顔を真っ赤に鮮血に染め上げた。

更に彼女は「行くわよ!」と指示をした。

しかしのぴは恐怖で染まり、金縛りのせいで動けずにいた。
それから魔人フランドールは右手を掲げて

天使プリンシパリティが掛けた金縛りの術をしっかりと解いた。

ドサッ!とうつぶせにのぴはまた床に落下した。

「悪いけど!立って歩くわよ!」と魔人フランドールは強引でも

倒れて立てそうにないのぴを無理矢理立ち上がらせた。

のぴは血塗れの魔人フランドールの顔を見て息をのんでしまった。

「・・・・・血・・・・うそ・・・・殺した?・・・あ・・・あ・・・」

頭がパニックになりかけたのぴを魔人フランドールは大声でこう言った。

「しっかりして!正気を保って!ここでパニックになったら悪化するわよ!」

のぴはパニックになりかけた自分をスースーと呼吸して落ち着こうとした。

だが心臓はバクバクと鼓動していてまだ興奮していた。

しかも自分の顔にも点々の真っ赤な鮮血の模様が付いているのに気付いた。

魔人フランドールは直ぐに無線で事件現場にいた魔獣新生多神連合の

魔王ホラー・ベルゼビュート事、ジョン・C・シモンズに報告した。

そして救援部隊の応援をよこす様に頼んだ。ジョンも救援部隊をよこす事を了承した。

ちなみに魔人フランドールは独断でのぴを救出したらしい。

止む負えずのぴを迎えに来た救援部隊のヘリに乗り、

何処かに隠れる事にしたのだった。

しかし『すぐに救援部隊の隊員によって天使達に襲われたおこさまぷれーとの

メンバーは全員、聖ミカエル病院に搬送されて意識を取り戻して無事だ』

と言う事を教えられてのぴはようやく魔人フランドールを

信じる事が出来きとても安心した表情となった。

それから帰りの救援隊のヘリの中で魔人フランドールは

ジョン・C・シモンズとの連絡を取っていた。

「こちらHQ!無事に『のぴ』さんを救出しましたわ!」と。

するとジョンは「御苦労!君が早く奴ら動向を察知してくれた

お陰で彼女は連れて行かれずに済んだ。礼を言う。

そして直ぐにでも『のぴ』と僕は話がしたい!大至急だ!」

「はい!分かりました!直ぐに謁見(えっけん)させます!」

その魔人フランドールとジョン・C・シモンズのやり取りを

聞いていたのぴはあからさまに嫌な顔をした。

しかし救援ヘリの行き先が魔獣新生多神連合の本部にある

屋敷行きなのを知り、観念して渋々会う事にした。

のぴは自室にいるジョン・C・シモンズと謁見(えっけん)した。

彼はいつものように長四角の机に両手を置いてじっと茶色の瞳でのぴを見た。

続けてジョンは机から小さな箱を取り出してコトッ!と音を立てて机に置いた。

続けて彼が箱を開けると緑色に輝く強い力に満ちた渦巻き型の宝珠が現れた。

「これは『黄泉の宝・泉生魂』だ。

本来は『ムスビ』の理(ことわり)の者が所持するものの筈だが。

芳賀真理と言う人物が恐らくムスビに覚醒したのだろう。」

のぴは『黄泉の宝・泉生魂』を受け取った。

さらにジョンは静かにまた口を開いた。

「やはり君も無くしてしまったようだな。

今君は大事な親友や仲間を天使達に傷付けられた痛みに

今の目覚めても眠っても悪夢にうなされている。

君は今はその痛みを憎悪と怒りで緩和しようとしている。」

ジョンはのぴの目と鼻の先まで近付いた。

「だが。それは僕も同じ!傷付けられて

差別されて排除された痛みは決して消えない!」

「もう。君は人間の本来の日常生活には戻れない。君はもう逃げも隠れも出来まい。」

のぴは茶色の瞳でしっかりとジョンに

警戒と怒りの強い瞳の眼光で殺気立ち、睨みつけた。

アメリカや中国で盛大に語られる差別のない自由な世界の創世。

ポリコレやツィフェミの愛の戦士達。そしてジェンダー平等。

日本の共産党と深い繋がりのある仁藤夢乃氏。更に唯一神YHVA。

彼らは異なる人種と同じ人種。自由と選民の政治思想を強める差別主義者の集まりだ。

大学生も大勢のポリコレやフェミニスト論者達は現存の

日本の文化や常識的な秩序のある人間社会には溶け込まずに

秩序のある常識外の遠く離れたSNSのコミニュティで暮らしている。

それぞれ異なるあらゆる国やあらゆる考えの母国(ルーツ)が

世界中の人々もアメリカ合衆国も日本も中国も韓国も含め多様な文化であり。

決してひとつではない。だがポリコレもツィフェミの愛の戦士達も

ツィフェミ二スト活動家も共産党

ジェンダー平等を訴えて日本文化の象徴のオタクやアニメや

様々な文化を排除して唯一神YHAVの『唯一絶対の正義の答え』

『正義は必ず勝つと言う答え』に妄信し。

神の国として世界を一つにしようとしている。それぞれの人々の意志をね。

つまり君や大勢の国民の人間達個人のひとりひとりを

唯一神YHVAやポリコレ愛の戦士達の唯一絶対正義であり。

唯一正しい唯一神YHVAやポリコレの愛の戦士達や

ツィフェミ二スト論者や共産党と同じものを求める。

彼らの目的は単独行動(コ二ラリズム)を求めているんだ。

だから君は独りになった所で仲間が殺されかけて君が狙われた。

今後も『静かなる丘・サイレントヒル』の影響でポリコレ活動家や

ツィフェミ二スト共が悪魔化して君の力を手に入れるべく

裏の世界で君を隙あらば何度も襲い続けるだろう。

唯一神YHVAはポリコレの愛の戦士達はツィフェミ二スト論者は

自らの言葉と文章と情報が唯一の彼らの武器だと思っている。

さあツィッターYouTubeは便利な人間の道具だ。

言葉と情報はどんなに根拠のない情報であっても簡単に拡散できる。

きっと大天使や天使共も草葉の陰で喜んでいるだろうね。

幾らでも情報操作ができ印象操作による情報統制が可能だ。

そしてそれをうまく利用すれば無意識さえも統制できるであろう。

しかし唯一神YHAVAも大天使も天使もポリコレの愛の戦士達やツィフェミ二スト

論者達も神の王国あるいは女だけの街を実現させる為に更なるシステムを

手に入れようとしている。それは君だ。」とジョンは鋭い眼光で彼女を見た。

「私はあの東のミカド国や東京が生まれる遥か昔から

あの第3の世界真・女神転生Ⅳfinalロウルート)にいた。

しかし唯一神YHVAと天使と大天使達が人間を利用して私の神性

バアル・ゼブルを踏みにじり、差別し,本来は神聖だった私は『至高の王から』

傲慢の大罪として『糞山の王』あるいは『蠅の王』の

レッテルを張りつけられて差別された挙句に私は堕落させられた。

ポリコレや共産党やツィフェミ達がオタクやアニメやゲームのキャラにしたようにな。

私は信仰も神性も全て奪い取られた。

奴らの言葉は私の中の神を殺した。

奴の言葉は『悪魔』あるいは『魔王』と呼び。

私の神霊に寄生した。

『人は国に住むのではなく言葉に国語に住むのだ。

国語こそが我々の『祖国』なのだ。』

私の神の真実は唯一神YHVAの『正義は必ず勝つ』

と言う思想にすべて奪われたのだよ。

君も同じだ!危うく奪われかけた。

アイドルと言う名の文化そのものをな。

君は親にゲームやテレビを隠された経験は?

まんまと目的を達して喜んでいる教師の笑顔を見た事は?

君が感じた怒りや憎しみと悲しさは現在も昔も同じものの筈だ!

私は唯一神YHVA。唯一神や大天使や天使達によって過去を奪われて

異教の神々や人々の心に寄生する神の言葉や遺伝子の配列に対する報復。

彼らは言葉や情報や遺伝子を利用して

『神の王国・イスラエル』あるいは『女だけの世界』

『静寂の世界』が成す国を利用して私が神として生まれた自由を殺し。

私の歩んできた神の道を殺し。

私の進むべき道を唯一神YHVAや大天使や天使達や信者達は殺したのだ。

君もいずれは同じ運命を辿るかも知れない。

ツィフェミやフェミニストやポリコレや共産党達や『ヨスガ』の連中の手によって。

しかし残念ながらそうはさせない。

私は『ヨスガ』や『シジマ』の守護神も理(ことわり)も消し去り。

本来の我々の目的である全ての宇宙や世界に巣食っている

宇宙史上最大規模の寄生虫である唯一神YHVAや大天使や天使達を根こそぎ駆除する。

そして全ての神々は息吹を取り戻し。オタク文化も息吹を取り戻すだろう。

更にアイドル文化もアニメ文化も漫画文化も息吹を取り戻す。

君達も唯一神YHVAの影にポリコレやツィフェミ活動家のような

選民思想者や差別主義者の陰に怯えなくて済むのだ。

そして異教の神々もオタク文化もアイドル文化もアニメ文化も

ゲーム文化も現在も過去も未来も勝ち取れるのだよ。

我々魔獣新生多神連合は多種多様な異教の神々やオタク達。

そしてアニメ文化やゲーム文化。漫画文化を初め。

過去から現代まで人間達が苦労して築き上げてきた無数の文化を解放する!

全ての宇宙も世界も人間達の文化は在りのままでいい!」

一方、のぴはジョンの話を黙って聞き続けたのだった。

 

(エピローグに続く)

(第72章)天使達の本性

(第72章)天使達の本性

 

ケインナインは近くの最新式のコールドスリープ(冷凍冬眠)カプセルの

操作盤のモニター画面を起動させて他に何か罠が仕掛けられてないか慎重に

操作している内に彼はこの大きなメインコンピューターの

データファイルに『DOOP(ドォープ)』と思われる。

そう取り込んだ伝説のハッカーの『ウィッチ』のものと

全く同じハッキングデータプログラムが検出され、発見された。

「DOOP(ドォープ)はここに保管されていた旧ソビエト連邦の実験で

生み出された例の異星人と人間のDNAと融合させた生体兵器の

模倣のお手本になったのはほぼ間違いない」

とクリス隊長が呟いた通りどうやら奴らが模倣した可能性はより高まったのだった。

更に保管庫の内部をX線や赤外線や熱探知によって

ルーアンブレラ社の特殊部隊が長々と時間をかけて調査した結果。

保管庫内部には大量の男性の白衣を着た

白骨死体と真っ黒に乾いた血がこびりついていた。

それは近くの別のごみ処理場の壁や天井や床に

ギュウギュウ詰めに圧縮されていて殆どは砕けて潰れていて

形はほぼ無くなっている事が分かった。つまり身元特定は困難であると。

さらに別の区画には無数の人型の生物がネコのように身体を丸めて恐らく長い間、

休眠状態になっていると思われる例の強化改造された

異星人と人間のDNAを融合させた生体兵器の姿が確認された。

まるでクマムシのように。

更に背中には奇妙な植物の種子のようなものが生えているのが確認された。

さらに詳しく分析した結果、それはイビーの植物の球根と同一のものと判明した。

また別の幾つかの他の区画二も奴らの巣と思われる痕跡が

多数発見された為、直ぐに保管庫の突入作戦は中止された。

そして別の単独潜入に切り替える事をハウンドウルフ隊のクリス隊長に提案した。

クリス隊長は「慎重に考えた上で指示する」とだけ答えたのだった。

また保管庫付近にて回収した研究院のメモにはその強化型異星人と

人間のDNAを融合させた生体兵器『シンクレア・モンスター』達が暴走した時に

対処したと思われる悲痛なメモの内容が書かれていた。

『畜生!ラクーンシティのNEST研究所で研究されていたプラント43の

移動する果実のイビーのDNAをTウィルスを利用して組み込んで改良した

シンクレアモンスターが暴走しやがった!保管庫は地獄のような光景だ!

男性職員やスタッフや研究員は惨殺されて!

女性はシンクレア少尉よりも非道な目に遭っている!あいつは。いやあいつらは。

女性スタッフと職員と研究員の繁殖可能な若い女性を次々と交尾の末に自らの肉体と

融合したあとに急速に種子・球根のようなものを

背中に発生させて自己増殖しやがった。

マズイ!封鎖しろ!このままじゃ人類は絶滅する。奴らが種子をばら撒いたら終りだ!

もはやあいつら自体が『移動する果実』だ!種子を守る為に非常に強い生命力がある!

いいか!奴らをここから出すな!ウォルト・べイジー

「なんてこった!」とブルーアンブレラ社の特殊部隊の男性隊員は言った。

「資料によると・・・これは・・・・マズイ!」と別の男性隊員。

「クリス隊長の言う通りあれを外に出さない方がいい!」

「ええ!封鎖したままにしておきましょう!開けるのはリスクが高いわ!」

ルーアンブレラ社の特殊部隊隊長のキャリー・ペンランド(偽名)

(本名はラクーンシティ市長の娘だった

キャサリン・ウォーレンである)はそう判断した。

 

それからシン・サイレントヒルとあの神崎りょうすけが

起こした事件からかなりの日付が立った数日後。

全ての事件を終えて英雄とでも呼べるような存在となった

『おこさまぷれーと』の緑担当の『のぴ』はバサッ!と布団を自分の身体に被せた。

そして彼女はそのまま静かに瞼を閉じて、すやすやと眠った。

やがて深い眠りに堕ちて夢を見る事無く眠ったのだった。

こうして彼女は気の遠くなるような闘いは終わりを告げた。筈だった・・・・。

そして次の瞬間、また悪夢が始まった。

最初に飛び込んで来たのはガシャアアン!と大きく豪快にガラスが割れる音。

更にいつも通りだったはずの106号室の

部屋の中に何者かが侵入したような大きな物音。

鳥が羽ばたくようなバサッ!バサッ!と言う大きな音が数回。

そしてちゃきとゆいにゃとりあら達の甲高い悲鳴と泣き叫ぶ声。

もう。何が何だか分からなかった。

まさか?悪夢をループしているのでは?

しかし間もなくしてドゴン!バコン!と何かが吹っ飛ばされる大きな音。

「ちー!早く逃げて!なっ!きゃあああああっ!」

「てんし?どうして?うがあっ!」

「なにすんや!天使やろ!この!離せ!離せ!うあああっ!まて!まて!嘘ッ!」

ドゴオン!ガシャーン!と大きな激突音とガラスが割れる音が聞こえた。

彼女は怖すぎて瞼を固く閉じていた。

だから目の前は常に真っ暗なままだった。

「てんしなのに?どうして?こんなひどい事をするの??なんで・・・・・」

すると天使と思われる男の声がした。

「仕方ないのだ!神の命であり!光の正義なのだ!」

「我々正義は必ず勝つのだ!」

次の瞬間、りあらと思われる日本人女性の絶叫がのぴの鼓膜を震わせた。

同時にまたしてもバゴン!と壁が砕けるような音がした後に声が途切れてしまった。

「見つけたか?」

「ああ。例の偵察部隊からの情報だ!間違いない!」

「のぴと言う神殺し兵器を探せ!」

「破壊するのか?」

「いや生かしておけ!と言うのが大天使メルカバ―様のご命令だ!」

「他の連中は??」

「生かしてはおけない!

「やはり顔を見られた!口封じに全員始末しておこう!」

「まて!我々の命令は『のぴ』と言う名の神殺し兵器を第3の世界

真・女神転生Ⅳfinalロウルート)の東のミカド国に護送する事だ!

我々はあくまでも『のぴ』と言う名の神殺し兵器『キノッピギア』

を回収する為の偵察用小部隊の中の『神殺し兵器回収部隊』でしかない。

そもそも我々は『殺戮の天使部隊』ではない。

死んだ者は仕方が無いが。生きている者は神の慈悲として生かすことにしよう」

「しかしそれでは魔獣新生多神連合に神殺し兵器強奪計画が知られてしまうぞ!」

『キノッピギア』は最強の神殺し兵器に成り得る!

他の異教の神々に奪われぬ内にちゃんと

我々が手に入れて運用管理しなければならない!」

気が付くとのぴはベッドの上から転げ落ちてベッドの下に潜り込んで隠れていた。

目の前は瞼を閉じたままで真っ暗だったがようやくゆっくりと目を開けた。

ホテルの106号室の部屋は滅茶苦茶に荒らされていた。

「あ・・・あ・・・みんな?どこ?どこ?いない!あっ!どこなのおっ!」

のぴはパニック状態で滅茶苦茶になったベッドの下の僅かな隙間から覗き込んだ。

ホテルの106号室の床には大量の割れたガラスの破片が散乱していた。

さらにテレビのニュースで過去に見かけたウクライナとロシアの戦争の戦場の現場

そっくりのまるで戦争でも起こったかのような非現実な光景が広がっていた。

更に周囲のひっくり返った机や椅子の間から頭から出血しているちゃきが見えた。

彼女は仰向けにひっくり返っていて意識を失っていた。

机の上に下敷きとなってりあらも瞼を閉じて意識を失って倒れていた。

また突き破られた壁の穴には座った状態で失神しているゆいにゃと

折り重なるように倒れているしゅがらしき日本人女性を見つけた。

みんな・・・・まさか?・・・・いや!大丈夫!大丈夫!落ち着いて!

「ところで『のぴ』と言う名の神殺し兵器『キノッピギア』はどこにあるのだ?」

「反射的にベッドの部屋に隠れたのでは?」

「探してみよう!」

のぴは思わず声が出そうになったところで危うい所で右手で口を塞いだ。

彼女の心臓はバクバクと鳴り響き、息を殺した。

更に心臓の音は大きく変化した。

同時に彼女の心臓の鼓動は更に早く強く激しく鳴り響いた。

ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクン!と。

のぴは匍匐前進をしないように気お付けつつもなるべくベッドの奥に引っ込んで

天使達の視界に自分の身体が入らないように注意した。

そしてベッドの隙間から『おこさまぷれーと』を襲った

天使達の『神殺し兵器回収部隊』の姿が見えた。

あいつらは私の精神世界(内なる魔界)に入り込んで『宇宙の卵』とか

言う形をしたクラゲの集団で私を全力で怖がらせに来たあの天使達だった。

実際、その彼女の推測を裏付けるようにその天使達は口々にあの話をしていた。

龍王エロース』のフリをして例のクラゲの一団と我々の東のミカド国で

住民や無数の天使達を吸って全て一つになって満月に輝く青い映像を

彼女の記憶からわざわざ再現して幻視させて怖がらせたと言うのに。」

「フィリパ・エイルハートと言う

魔術師の女と魔人フランドールの手によって失敗した。」

「できれば穏便に済ませたかったが致し方が無い。」

「我々は大天使メルカバー様の命により、彼女の強奪を命令されたのだ。」

「余り大声で話すな!人間共に話すと色々面倒だ。」

そしてのぴはエンジェル達はその『神殺し兵器回収部隊』にはいなかったが。

メンバーの中にはあのアークエンジェルとプリンシパリティやパワー。

ヴァーチャ。ソロネとケルプが見えた。どいつもこいつも知った面だ!

彼ら天使達は周囲を飛び回り、のぴを探してあっちこっちの机や棚の裏など

それなりに考えて隠れていそうな場所をひたすらすらしらみつぶしに探していた。

のぴは「はっ!」吐息を飲んで更にベッドの奥へと引っ込んだ。

彼女は涙目のままとにかく口を片手で抑えて息を殺し続けた。

もはやさっきまでの眠気も跡形も残さずずふっ飛び。

脳内にはアドレナリンの物質でたっぷりと満たされていた。

どうして?私なの?もしかして?私の神結界の力?嫌だよ・・・・・。

そして彼女の心臓の鼓動は更に早く強く激しく鳴り響いた。

ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクン!と

「いない!何処かにいる筈だ!」

「探せ!」

「急げ!来るぞ!」

更にパワーがのぴが隠れているベッドの上まで近付いた。

彼の脚が見えた。

時々、バサッバサッ!と翼がはためく音が聞こえた。

「くそっ!やはり!あの『宇宙の賢者の石』の力か?」

「それならとっくに気付いている!強力な魔力のパルスで位置が割れる筈だ!」

のぴはずっと息を殺しながら必死に隠れ続けていた。

しかし背後から魔人フランドール・スカーレットと思わしき声が聞こえてきた。

「後ろに下がって!貴方の後ろに隠れ場の結界を創ったの!」

のぴは一瞬迷った。しかし魔人フランドール・スカーレットの言う事を信じた。

そして一気の背後へ下がると急に目の前が真っ赤に鳴ったので戸惑った。

のぴはしばらくして瞼を開けると目の前にあの金髪のサイドテールの女の子がいた。

あの魔人フランドール・スカーレットである。

のぴは歪な七色のクリスタルのぶら下げた

翼を持つ10代の小さな女の子が立っていた。

「また会ったわね!本当なら私達を貴方の冷戦に巻き込むべきじゃなかったの。

でも貴方は既に『第4神結界』まで目覚めた。

貴方の力はある意味。強大な力よ!だからこちら側(バイオ)の世界に

潜伏している唯一神側の大天使と天使達が貴方の力を欲しがっているのよ!

下手すれば我々の組織以外の別の世界の人間や異教の神々が貴方を狙ってくるわ!

だから悪いとは思っているけど今すぐまた隠れないと!」

「・・・・・・マジで?・・・・何で・・・・」とのぴは涙目で掠れた声で言った。

「それが『強大な力を持ってしまった者の運命(さだめ)』なのよ。

欲しい。要らないは関係無くね。それに大天使や天使達は常に『正義は必ず勝つ!』

と言う役割を果たす為に。今。なりふり構わず必死になっているの」

「どういう事?」とのぴは疑問に思い聞くと魔人フランドールはこう答えた。

「連中は焦っているのよ!暇空茜氏のコラボの不正会計疑惑や

私達魔獣新生多神連合が今までやってきたプロパガンダ

そして大勢の自らの欲望の為に社会のルールを破り。

好き放題暴れているネット上の不特定多数の人々の悪事が『正義』の名に

実行されている事。更に弁護士までそれに加担しているのもそうだし。

ポリコレやフェミニストを気取って黒い肌の人達や太って人痩せた人を差別して。

多様性を受け入れている筈のオタクを叩く女性達や男性達。

とにかく原因は挙げればきりがないからこれでおしまい。奴らはそんな色々な

原因に加えて私とジル・バレンタインが大天使達を何体か暗殺してしまった事。

「えっ?大天使を暗殺?!そんな事出来るの?」とのぴは心底驚いた。

「ええ。そうよ。私達組織と唯一神YHVA側の組織は今でも冷戦状態なのよ。

やはり兵器開発をする我々。唯一神YHVA側は民を先導して更なる

危険なデモニックジーン(悪魔遺伝子)を使って

遺伝子組み換えによる人体実験を行っているわ。」

「そんな事・・・・・天使や大天使や神様がやっちゃっている訳?」

のぴにはにわかに信じられない表情で呆然と魔人フランドールを見ていた。

「今、なんとなく知っている大天使と天使達の本性はこれなのよ」

魔人フランドールは「残念だけど」と付け加えた。

「とにかく貴方はもう危険な存在なのよ。人類の味方どころか敵にされかねない」

魔人フランドールが言った瞬間、突然天使パワーの声が聞こえてきた。

「おい!ベッドの上に隠れ場を発見したぞ!」

「下がりなさい!穴を開けます!」とこプリンシパリティの声がした。

「クソッ!ヤバい!見付かった!突破されるわ!急ぎましょう!」

魔人フランドールは未だに情報量が多すぎて頭の中の整理と気持ちが落ち着かない

のぴの右手をしっかりと握って真っ赤に輝く複雑に入り組んだ迷路のような

まるで病院の廊下を模倣した廊下の形の道を走って進み始めた。

やがてバリインッ!と何かが割れる音がした。

「ヤバイ!侵入されたぁっ!急いで!走って!」

魔人フランドールは急にのぴに「早く走って!」と急かした。

のぴはしっかりと魔人フランドールの右手をしっかりと握り。

とにかく訳も分からずにただただ走り続けた。

更に逃げる2人の背後から「いたぞ!」

「追跡しろ!」

「魔人フランドール貴様!」

「回収だ!急げ!」

「早くしろ!」

「大天使メルカバ―様の命令を守れ!」

天使達が自分達を執拗に追跡してくる声が聞こえてきた。

それを聞く度にのぴは身が凍り付くような思いに駆られた。

するとのぴの真横で出来るだけ小声で魔人フランドールは彼女に語り掛けた。

「貴方!メタルギアソリッドⅤってゲームってやった事ある?

私は故郷で友人と夜中までプレイしたことがあるけど!貴方は?」

彼女の質問にのぴは無言で頷いた。

「伏せて!」と魔人フランドールに声を掛けられてのぴは真っ赤な床に伏せた。

「そのまま匍匐前進で注意深く進むわよ」

のぴは魔人フランドールの指示に従い匍匐前進で真っ赤な床を這った。

「待って!安全を確認する!」と言うと魔人フランドールは少し先へ進んだ。

そして天使の追跡者達がこの先の角の出会い頭にいない事を確認したのちに

のぴに魔人フランドールは「クリア!」と言った後に先へ進むように指示した。

「私も魔力を消す!貴方もあいつらの言う事を聞かないで!

貴方の仲間をダシにして『宇宙の賢者の石』の力を利用して膨大な魔力を

放出させて位置を探ろうとしてくる筈!」と魔人フランドールは警告した。

すると案の定。天使達は『おこさまぷれーと』のメンバーをダシにして

あの手この手でのぴを挑発して脅迫して『宇宙賢者の石』の力を使わせようとした。

天使達はのぴに『宇宙賢者の石』の力を使わせて位置を炙りだそうとした。

「あの子達はもう死んだ!天に召されたのだ!」とかである。

 

(第73に続く)

(第71章)旧ソビエト連邦の負の遺産

(第71章)旧ソビエト連邦負の遺産

 

2030年。アメリカ・ネバダ州の砂漠地域、細かい情報は極秘。

「俺のカーク・シンクレア少尉の無事を祈りが通じたのか?

正直、無事を信じていたが。未だに信じられん。

まさか・・・・ここに例の旧ソビエト連邦の実験で人為的に創り出された

異星人のDNAと人間の遺伝子を組み合わせた生体兵器がアンブレラ社の

初期の実験の失敗作のキメラを創造した研究チームが拐取していたとはな・・・・」

クリス隊長は驚きを隠せない様子でその

砂漠の立派な地下研究室の広場をぐるりと見渡した。

さらに電気を付けた事で真っ暗な広場は明るくなり部屋の全体像がはっきりと見えた。

そこはDDOP(ドォープ)が模倣した異星人と人間のDNAを組み合わせた

生体兵器の旧ソビエト連邦負の遺産が入った大量の

コールドスリープ(冷凍冬眠)のカプセルが長四角の形に綺麗に並べられていた。

内部にはその生体サンプルが冷凍冬眠状態になって保存されていた。

またロボとタンドラとナイトハウルは注意深く周囲に武器を向けて

警戒しつつも周囲の研究所の広場を捜索していた。

すると広場の中央にひときわ大きな最新式のコールドスリープ(冷凍冬眠)

カプセルがあった。その内部には全裸のうしろ姿の女性が立ったまま眠らせていた。

クリス隊長はその張りのある小振りのプリプリした白い肌のお尻に見覚えがあった。

さらに「まさか!」と思いクリス隊長が正面に回ると確かに2017年に

アフガニスタンで行方不明となったカーク・シンクレア少尉だった。

しかも老化している事は無く2017年の20代の女性のまま

美女のスレンダーな身体と若い肉体を保っていた。

彼女はウェーブのかかった両頬まで伸びた茶髪のボブヘア。

キリッとした茶色の細長い眉毛は茶色で瞼を閉じていた。

丸っこい高い鼻。ピンク色の唇。ふっくらとした両頬。

張りのある丸い掌サイズより一回り大きな両乳房とピンク色の乳輪と屹立した乳首。

スレンダーな身体も全てクリス隊長が最初に出会った頃とは

全く顔も容姿も変わっていなかった。

「隊長!これを!」とナイトハウルは近くの研究所の広場のブレーカーの

レバーを上に持ち上げた。するとパチッ!と電気がついて周りが明るくなった。

同時に赤と緑とオレンジの妖しく発光する細長い形のコールドスリープ(冷凍冬眠)

カプセルが大量に現れた。しかもかなりの数のようだった。

内部には異星人と人間のDNAを組み合わせた人型の生体兵器の

姿がまるで影絵のように浮かび上がっていた。

「これは?!どのくらいの数が保管されているんだ!」

するとタンドラは「ざっと見たところ軍隊クラスね。少なくとも」と答えた。

次にナイトハウルは「ああ。一個小隊レベルぼ数とみて間違いないな」と言った。

アメリカ政府はこれを軍隊として利用する気だったのだろうか?」とロボは言った。

「分かんが。恐らくアンブレラ社の初期のBOW(生物兵器)の失敗作のキメラが

幹部や上司達に研究の全てを中止させられて腹が立ったのかも?」

「それでキメラ研究のBOW(生物兵器)の成功例をアンブレラ社や

アメリカ政府に売り込む気だったんだろうな。ほら資料です。」

ロボがクリス・レッドフィールド隊長に埃まみれの鉄の机に

置いてあった白い何十枚の資料を手に取って読んだ。

また他の隊員とブルーアンブレラ社の殊生物部隊隊員が

手分けして捜索していると白衣を着た男性研究員と思われる

人物の椅子に座ったままの状態で白骨死体として6名発見した。

一部には下顎や右腕や両脚の骨が粉々になって

欠損している白骨死体が3体発見された。

机の上にはバラバラと折り重なり、机全体にまんべんなく

広がった状態の大量の実験の資料が放置されていた。

またボイズレコーダーらしきものが置いてあるのも回収した。

資料はDNA や化学物質や数式が書き残されていた。

他にも幾つかの入り組んだタイルの壁の廊下をクリス隊長率いる

ハウンドウルフ隊とブルーアンブレラ社の特殊部隊員は銃口を真っ暗闇に

向けて周囲を警戒して研究所の奥に進んでいた。

すると急にまた視界が真っ赤に染まった。

全員目が眩んで両眼を覆った。

やがて暗闇から真っ赤な視界に慣れて両手を避けた。

円形の除き窓から胸部から腹部まで裂けた鋭い牙の生えた口に茶色の

円形の何かがプカプカ浮いていた。全員とにかく唖然とした。

ジーザス」

「マジかよ!」

「あれがオリジナルの?」

「まだ残っていたんだ・・・」

空爆の際にあの旧ソ連の水槽は無事だったからうまく回収したんでしょう」

またよく見るとまだ虚ろな青色の瞳がこちらを見ているようで思わず身震いした。

それからクリス隊長はボイズレコーダーのボタンを押して再生させた。

『いいのか?この旧ソビエト連邦の極秘施設を間借りするなんて正気じゃない!』

『しかしアンブレラ社は倒産した!しかし我々は手に入れた!

例の昆虫型BOW(生物兵器)キメラは失敗した。

蠅の遺伝子を素体に組み込んで両種を強制的に融合させた。』

『だが知能は蠅並みで失敗してしまったが。

しかしGウィルスとワクチンを手に入れた!』

『そう!我々はあのCIAが拘束した

カーク・シンクレア少尉の卵巣と子宮を利用すれば!』

『失敗作のキメラに代わる最強のBOW(生物兵器)いや!

有機生命体兵器を製造出来るんだ。TウィルスとGウィルスを

うまく利用すればきっと素晴らしい作品が創り出せるんだ!もう!ヘマはしない!」

『その前にバレないいいがな。知られたら我々は破滅だ!』

『安心しろ!ここはアメリカ政府も知らない。極秘中の極秘!バレやしないさ!』

『そうか。それならいいか。あの女と実験体の交配実験を行う!』

『彼女は我々実験の被験者となり。そして彼らの母親となるんだ!」

そこでボイズレコーダーはカチッと切れる音がして音声は停止した。

「くそ!最悪だ!」「酷い話ね!」「クソ共だな!」「吐きそうだぜ!」

ハウンドウルフ隊の隊員メンバー面々のそれぞれの感想を聞いた

クリス隊長も流石に吐きそうになり顔をしかめた。

 

再び秘密組織ファミリーの本部に当たるジョン・C・シモンズの大きな屋敷。

「ふーむ。資料はこの通りか。よろしい研究と実験を続けて欲しい。」

ジョン・C・シモンズが言うとマルセロ博士は「分かった。伝えるよ。」と返した。

ジョンは『メトロイド量産計画』の資料に机に置いた。

それからマルセロ博士はジョンの方を見た。

「『メトロイド』はきっと

唯一神YHVAと大天使と天使達を倒すのには必ず役立つ筈だ!」

ジョンはそうマルセロ博士に言った。

するとマルセロ博士は呆れた表情で「危険過ぎる」と意見した。

そしてジョンは「勿論、危険は承知だ!とにかくDOOP(ドォープ)も色々危険だが。

この『メトロイド』も危険極まりない。

メトロイド』はあらゆる生命体にとり付き生命エネルギーを吸い尽くしてしまう。

メトロイド』は非常に凶暴だ。この『メトロイド』はアサヒナ・ルナ所長が

刷り込みをした人間もしくはAI(人工知能)かクイーン個体のみに従うものの

それ以外の生物には一切従う事は無い。我々魔獣ホラーでさえも

生命エネルギーと邪悪な魔力を吸い尽くされたらひとたまりもあるまい。

「ああ。その通りだな。下手すれば魔戒法師にも魔戒騎士ですら危険な存在だろう。

勿論、人間もDOOP(ドォープ)にとってもだ・・・しかし・・・」

ジョンは両腕を組んだまま口元を緩ませて笑った。

「だが強化型のターロンメトロイドをうまくアサヒナ・ルナ所長か?

そのクローン体をうまく利用して制御可能なら少なくとも

唯一神側の天使軍の一個小隊で敵全部隊を全滅させて一掃する事が可能だろう。

大勢でもメトロイドを利用すれば天使軍を圧倒させられる」

「それも確かにそうだがメトロイドは危険じゃぞ!増殖すれば大変じゃ!

とてもじゃないが制御出来なければ脅威でしかないのう」

「勿論、アサヒナ・ルナ所長とターロンメトロイドと母と娘の

関係をモデルに完全に制御する方法をもっかのところ研究中だ。

あとはカン・ルネ博士に全てのメトロイドの研究を一任する事にしたのだった。

「まあートラブルが無ければ良いが・・・」

マルセロ博士は不安そうにしつつも彼女を徹底的に監視する事にした。

それからジョンは今後ものぴの魂の血液の内部に潜んでいた宇宙の賢者の石も

今後の暴走中の状態を制御する方法を模索しないといけないと話していた。

それにマルセロ博士は同意していた。

「とにかくまずは神崎りょうすけは冴島鋼牙やのぴ。

いや『のぴしゅらM6』に任せる事にして。問題は奴が封印されたあとじゃな。

『ヨスガ』と『シジマ』の仁藤夢乃氏とギルマン・マーシュと氷川司令。

そしていずれ再び活動を再開するであろうDOOP(ドォープ)兵器。

通称『ドォープズ』の群れの対処。問題はこちら側(バイオ)の世界中に

潜伏している唯一神YHVA側の大天使メルカバーの命で動く『偵察用小隊』の

様々な兵器強奪計画とスパイや工作による我々組織の冷戦下の彼らの行動の対処。

問題は思った以上に山積みじゃ!

あとはあのDOOP(ドォープ)と化した芳賀真理も。」

「ああ。だが一つ一つ片付けてゆくしかない」とジョンは言った。

「それもそうじゃな。」とマルセロ博士もジョンの意見に賛同したのだった。

 

再びアメリカ・ネバダ州の砂漠地域の旧ソビエト連邦の極秘施設内。

クリス隊長率いるハウンドウルフ隊とブルーアンブレラ社の

殊生物部隊隊員と協力してカーク・シンクレア少尉を利用した元アンブレラ社の

アークレイ研究所から恐らく移動させられたラクーンシティのNEST研究所所属の

6名の研究員が主導を行った極悪非道な人体実験についての実態調査を進めていた。

その際にハウンドウルフ隊員はカーク・シンクレア少尉が軟禁されて

生活していたと思われる独房部屋と主任研究員の部屋からも

カーク・シンクレア少尉の日記と主任研究員の日記をクリス隊長は回収した。

2つの日記の内容は以下の通り。

『あの事件から何年たったかは分からない。でも今にも最悪の頭のイカれた

マッドアサイエンティスト(悪の天才科学者)に拘束されてしまった。

仲間の2人の男は口封じに射殺された。何故か私だけが生き延びた。

気が付くと私はアメリカ合衆国ネバダ州の砂漠地帯のまた同じ

ソビエト連邦が作った極秘施設の中にいた。

そこにはアンブレラ社の研究員が6名いた。

その中のクソハゲの主任研究員は過去に初期の

BOW(生物兵器)キメラを創造したとか言っていた。

更にそいつは・・・私の肉体いや、女性の卵子と卵巣を利用して

極秘かつ非人道的な実験を行おうとしていた。私は逃げ出そうとしたが出来なかった。

既に極悪かつ非道な実験が始まって早14年。私はすっかり・・・・。

あの忌まわしい生体兵器の性の虜にされていた。

もう!身体も精神もあいつの心を読む能力と接続能力のせいで心を読まれ。

精神も体も拒絶しようとも自力で脱出不可能になっていた。

あいつらは私にGウィルスとワクチンか抗ウィルス剤か何かのDEVILを投与された。

そのせいで私は老化しない身体に作り替えられた!永遠に・・・・・・・・。

あの・・・いや・・・・きっとシェリー・バーキンって子のせいじゃないわ。

だから・・・・くそ!もう奴らの言いなりになるしかないのよ・・・・。

誰か助けて・・・・・おね・・・が・・・い。シンクレア少尉。』

もう一つの研究院主任の日記はとにかく気持ち悪くて全員吐き気がした。

『素晴らしい!まるであの初期の人間のDNAと異星人のDNAを合成させた

ソビエト連邦の生体兵器はTウィルスを使用した遺伝組み換えによる

改良実験によって既に我々の制御下に置かれている。

我々が彼に息吹を与えたのだ。人間の遺伝子に蠅の遺伝子を組み込む事

によって創造したキメラはウィルスの特性で見事融合した。

そう。我々は若い女性の子宮にTウィルスを利用して蠅の遺伝子を組み合わせて

受精卵として。妊娠させて若い女性達にお腹から出産させる方法で産み出したが。

どれも役立たずだった!しかし我々はアンブレラ社が倒産しても。

アークレイ研究所やNEST研究所内の女性研究員達

性被害の訴えに研究所を次々とクビにされても我々は諦めないのだ!

我々は必ず実験を成功させるのだ!アンブレラ社は!!

キメラ研究所主任研究員アンソ二ー・ホワイト。」

ラクーンシティのアンブレラ社の研究所NEST。あのクレアが発見した言う研究所か」

「はい!メンバーはあの死体の白衣に付けられていた名前のタグから

身元の6名の名前が判明しました。

トビー・ジャクソン。

サラ・タカハシ。

ウォルト・べイジー

アンソニ・ホワイト。

シリル・アーチャー。

デズモンド・ロックだ。

他にも恐らく1000人余りの女性と男性の

研究員とスタッフも存在しているようです。

それでさらに地下の長四角の巨大な生体兵器保管庫が存在するようです。」

さらにクリス隊長は保管庫に続く細無い廊下の隅の小さな机の上に

『キメラの製造方法の初期の方法について』と言う見出しの資料があるのを見つけた。

『キメラの製造方法は人工授精させた人間の卵子に蠅の遺伝子をTウィルスを

用いて組み込み。それを女性の胎内に戻して出産させる方法で製造した。

それから昆虫レベルで失敗作と判断されつつも。

出産直後には幼体であり、つまり赤ちゃんサイズである。

直ぐに蠅と同等の成長サイクルのスピードで急成長して羽化後に成体となる。

自然界の蠅は2週間程で成体になる為。

成長スピードは約2週間と思われる。

そして最初の個体のみであり。

それ以降はクローニング技術を利用して量産させた。

また我々はTウィルスを使用した遺伝子操作を行い、人間の成人を

直接キメラ化させる技術を確立させた。しかしそれでも失敗作!クソっ!」』

「クソ共め!それはお前らの方だっ!」と思わずクリス隊長は悪態をついた。

「もう!吐きそう!紙袋頂戴!」とタンドラはマスクを外して両手を差し出した。

近くにいたナイトハウルが袋を差し出すと

タンドラは耐えられず紙袋の中に吐き出した。

それからクリス隊長は旧ソビエト連邦の極秘施設の

地下の長四角の巨大な生体兵器保管庫にどうやら保管庫前に

ルーアンブレラ社の特殊部隊が集まっており。

ハウンドウルフ隊のクリス隊長に突入の指示をしてくれるように頼んだ。

しかしクリス隊長はこう指示を出した。

「いや!突入は止めてくれ!保管庫にももしかしたら仮死状態のままの

強化改造された例の異星人と人間のDNAと融合した生体兵器がいる危険もある。

厳重なロックを外した途端に残りの一個大隊が飛び出す恐れもある。

しっかりと閉じたまま。もしかしたら保管庫内部に食料として研究員や

スタッフや職員の死体も転がっている恐れとゾンビ化している可能性もある。

いいか!!まずはきちんと保管庫内部をX線や赤外線や

熱探知によって調査して状況を把握する事。

危険ならば決して開けずにそのまま放置する事、いいな!」

「はい!了解しました!」とブルーアンブレラ社の特殊部隊の隊長は言った。

さらにクリス隊長はシンクレア少尉が入った最新式のコールドスリープ

(冷凍冬眠カプセル)に戻ると彼女を黙って見ていた。

そしてロボ。ナイトハウル。アンバーアイズ。タンドラ。

ケインナインのハウンドウルフ隊の面々はそのカーク・シンクレア少尉が入った

最新式のコールドスリープ(冷凍冬眠)カプセルを見上げて黙って見ていた。

クリス隊長は頭をフル回転させて何とかしてカーク・シンクレア少尉が入った

最新式のコールドスリープ(冷凍冬眠)

カプセルから助けようと色々知恵を絞らせていた。

そんな中、ケインナインは近くの最新式のコールドスリープ(冷凍冬眠)

カプセルの操作盤のモニター画面を起動させて

他に何か罠が仕掛けられていないか慎重に操作していた。

 

(第72章に続く)

 

 

 

(第70章)リバイアサン遺伝子変異症

(第70章)リバイアサン遺伝子変異症

 

「俺は今でも彼女の無事を祈っている。」

クリス隊長が言うと「そうですね」と穏やかに微笑んで答えた。

「ところであのDOOP(ドォープ)がその旧ソビエト連邦

異星人のDNAと人間のDNAを組み合わせた生体兵器を模倣した理由ですが。」

「ああ。一体?どうやって?その生体兵器の姿形を手に入れたんだ?」

「ここからはあくまでも推測になりますが。恐らくDOOP(ドォープ)は

以前取り込んだ凄腕のハッカーの知識を利用して何らかの方法でアメリカ合衆国

あるいは倒産前のネプチューン社のデータバンクにハッキングして・・・。

いや。それでは現実的ではありませんね。もしかしたらあくまでも可能性ですが。

アメリカ合衆国の軍事情報を人間側の情報を知って万が一発見された時に有利に

闘えるように武器やBOW(生物兵器)の情報。それと偶然にもあの旧ソビエト連邦

異星人のDNAと人間のDNAを組み合わせた生体兵器の存在にたどり着いたのかも?」

「だったらそれであいつらが模倣したと言うのは分かる気がする。」

ロボの推測に両腕を組んでどこか深刻な表情でクリスは答えた。

 

同時刻。秘密組織ファミリーの本部に当たるジョン・C・シモンズの大きな屋敷。

マルセロ博士はジョン・C・シモンズの自室で彼と例の新しく手に入れた

とある海洋型BOW(生物兵器)について話していた。

「例のDOOP(ドォープ)は現在、ニューヨーク湾に侵入した野性化したあの

ショゴス形態のDOOP(ドォープ)とは別に既に我々は旧ソビエト連邦の極秘施設の

厳重に警備されて隔離研究調査中の『ルーシ被検体サンプル』を既に手に入れている。

もう野性のショゴスの生体サンプルは必要ないだろう。

現在は既にロシアからアメリカまで

はるばるあの『ルーシ被検体』のDOOP(ドォープ)

バクテリア細胞の生体サンプルはこの通り!到着済みじゃ!じゃか!」

マルセロ博士は赤い宝石の形態をしたDOOP(ドォープ)の

コアユニットが保管された耐圧トランクをジョンに見せたあとに溜息をついた。

「例の『ルーシ被検体サンプルの赤い宝石形態のコアユニット』の護送中に

魔獣ホラー・グール事、芳賀真理が誤って『コアユニット』に触れてしまい。

最終的に護送用の機密飛行機内で男性スタッフと職員と

女性スタッフと研究員を次々に人体に融合させて取り込み。

彼女の人間としての自我も魔獣ホラーの本能も陰我で得た砂を操る能力と

以前のホラー形態を完全に喪失してしまい。完全にDOOP(ドォープ)と化した。

現在事故の原因は調査中じゃが。防犯カメラに・・・・」

「神崎りょうすけが映っていたんだろ?彼女をまるで旧約聖書の蛇が

アダムの妻のエヴァを唆して生命の実を喰わせたように!

神崎りょうすけは芳賀真理を誘惑してDOOP(ドォープ)のコアに触れさせた!

これも奴の妨害工作か?!それとも酷い嫌がらせか何かか?

ふざけるのも大概にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

ジョンの鋭い剣幕で怒鳴り散らした声を聞いたマルセロ博士もキッパリとこう答えた。

「『間違いない!』じゃが!罪を認めさせても奴の事だから全く反省するまい」

「つまり追及して罪を問いただしたところで時間の無駄か?全く忌々しい奴だ!」

「勿論!飛行機はそのまま全て機体ごまるごと

液体窒素ハロンで凍らせて酸素を奪い。

ついでに強固な結界を張って地下の格納庫にまるごと隔離して封鎖した。

今は安全じゃ。当然、彼女の家族にも彼女が事故に遭った事を説明しておいた。」

「くそっ!妹だけではなく彼女まで!神崎りょうすけめえええっ!」

ジョンはとうとう怒りを堪えきれずにドオン!と両拳を木の机に叩きつけた。

「落ち着け!今怒り狂ってもわしらには何も出来ん!」

マルセロ博士は怒りを堪えきれないジョンをなだめた。

するとジョンも怒りがある程度収まり、静かになった。

そしてジョンが落ち着いたところを見計らい。

マルセロ博士は口を開いて説明を続けた。

「最近、神崎りょうすけの毛髪からこのDOOP(ドォープ)の

バクテリアの一部を発見したと言う未確認情報があるようじゃな。

この事から考えて恐らくDOOP(ドォープ)の研究開発に関わった

ネプチューン社の社員である可能性が高まった。

とは言えDOOP(ドォープ)は色々な意味で危険じゃぞ!」

実際、ジル・バレンタインの報告によるとニューヨーク湾の自由の女神像

あるリバディ島の見える漁港近くの橋の上で神崎りょうすけとデートを待ち合わせを

していたと思われるサマー・メイブリと言う女性が太平洋から生息範囲を広げて

ニューヨーク湾に侵入した『DOOP(ドォープ)兵器』の生き残りで

野性化したとされる個体に襲われる事件が先程、起こったばかりじゃぞ!

現在彼女はたまたま通りすがったクレア・レッドフィールド

彼女を聖ミカエル病院まで救急車で搬送して。

DOOP(ドォープ)の駆除をしたジル・バレンタインの手で

その『DOOP(ドォープ)兵器』の一部分だけは殲滅した。

彼女はすぐさま聖ミカエル病院に搬送されて精密検査を受けた後に入院中じゃ。

ついでに厄介なことに繁殖能力を見に付け始めておる。

サマー・メイブリーは後に妊娠して救急車から聖ミカエル病院に搬送される間に

子宮内で胎児サイズの金属の卵をひとつだけ産み落とした。

現在は冷凍冬眠。つまりコールドスリープの状態でカプセルの中に入れられて

保蔵されて我々の秘密組織ファミリーの地下の研究所で詳しく分析中じゃったが。

ようやく結果が出たのう。そう言ったマルセロ博士はDOOP(ドォープ)の

生き残りと思われる不定形のまるでショゴスの姿形の野生化した個体が

サマー・メイブリーの卵子とDOOP(ドォープ)バクテリア

含んだ人間の男性の精子が受精されて胎児サイズの銀色の卵を形成させた。

後に聖ミカエル病院後か隔離室に入院中じゃ。

現在彼女は天井の監視カメラの様子だと異常無しじゃな。

そして生き残ったDOOP(ドォープ)達は恐らくニューヨーク湾の海面か

海底の岩場の金属物質を通して全体的に結界を張って巨大な巣を

形成したのだろうとブルーアンブレラ社とわしらの調査で結論付けている。

ついでに『原形質の貯蔵場所』を知っておるか?つまりルーシの質が変化しておる。

DOOP(ドォープ)は取り込んだ相手の知性を吸収しておると言う事じゃな。」

「厄介な連中が増え過ぎれば困る。少しづつ駆除して数を減らす必要がある。

だから今は現状はジル・バレンタインに駆除を頼んでいる。」

ジョンはその報告書をマルセロ博士に見せた。

「当然、そのDOOP(ドォープ)兵器が危険なのは知っている。

我々は唯一神YHVAや大天使や天使達を全て倒さねばならない。

僕が神の玉座に戻る為にね。これらの行為は絶対に必要だ。

何が何でも成功させる!」とジョンは意気込んで見せた。

「そうか。現在はのぴの全身の細胞に寄生している『宇宙の賢者の石』は正常じゃ!」

「ああ。メールで読んだ。彼女はうまく共存している。人間だな。安心だな。

だがあいつに関わっている以上どうなるかは身の保証は出来ない。

あいつはクトゥルフ神話の伝説上の全にして一。一にして全。

門にして鍵であるヨグソトホースが。外神ホラーの副王が手を付けている。

そうなっている以上は全てがハッピーエンドと言う甘い考えは通用しないな。」

「そうじゃ。連中は全て明るい話で全て済ます程、生易しい事はするまい。」

「必ず知らない方が善い幸せもあるだろう。さて話題を変えよう。」

「いや待てもう少し連中について言わせておくれ!」

彼らも我々と同じ唯一神YHVAと大天使と天使達のヨハネの黙示録からの

防衛の為に魔人システムを開発しておる。皮肉にも目的は一致しておる。

いずれは彼女も我々の戦いに巻き込まれるかも知れぬ。」

「そうじゃ。いずれ数時間後に彼女の平和をいずれ残酷に切り裂くかもしれぬ。

さて。今度こそ話題を変えよう。

例のDOOP(ドォープ)のショゴス形態の本体と分離した。

一部の生態サンプルは太平洋上の公海の深海1000mで回収に成功した。

過去の1997年の海底基地のDOOP(ドォープ)再起動による暴走事件は

酷い回路の影響により、海底基地に勤務していた男性作業員3名が惨殺されて

バラバラにされて両腕や両足を積み木の様にして遊ぶ行動が見られたそうじゃ。

しかしあの黒幕の『ミランダ』と言う女がDOOP(ドォープ)の

回路を外に放り出してしまったが為に更に制御不能となり。

今度は女性作業員が襲われて5名が性行為を強要されて帰らぬ人となってしまった。

また5名以外に唯一生存した女性作業員は無事海底基地を脱出して生還した。

『DOOP(ドォープ)に精神支配されて人間を喪失する前の達也3回セックスの末に

彼との間にDOOP(ドォープ)バクテリアと共存に成功して人間の赤ちゃんとして

生まれて大人になるまで成長して自立した子供達とその孫達の家族に

見守られてアメリカの私立病院で命が尽きて自然と亡くなってしまった』と

あの映画で話題になって注目した世間達にはカバーストーリーとして流している。

本当は違う。彼女は今で自立した子供達とその孫達の家族などは最初から存在しない。

DOOP(ドォープ)バクテリアに感染した事で金属との同化と遺伝子変異による

リバイアサン遺伝子変異症候群』を発症していた。

後天的な遺伝子変異の不治の病気だ。

主にウィルスやバクテリアや遺伝子変異因子を含んだウォッカを飲む事で発症する。

その変異遺伝子を持つ生物は他の人間の体内に寄生感染して宿主の遺伝子を

組み替えて行き、そして宿主の肉体を乗っ取り、次々と他の人間に襲い掛かる。

そして自分の遺伝子を相手に植え付けて仲間を増やして行くんじゃ。

しかも芳賀真理もこの症状特有の症状によって我々の同胞の

魔獣ホラー・グールでさえも逆に肉体を乗っ取られてしもうた。

他の魔獣ホラーや天敵の魔戒騎士や魔戒法師にも肉体感染の危険が及ぶかもしれん。」

「我々、魔獣ホラーの血は人間や動物の体には有毒だ。彼女は人間の血液だった。」

「うーむ。だから容易に乗っ取られた?外神ホラー・シユブ二グラスの改造の影響か?

ついでに発症者は大体決まってドラキュラのように餌として血液を好む傾向がある。

だから経口感染や傷口感染を防止する為に秘密組織ファミリーが管理所有する

ソビエト連邦の極秘施設に厳重に警備されて隔離されている。

責任者の名前は2000年代のアンブレラ社復活を企んだあの旧ソビエトの軍人の」

「全てのタイラントのベースとなった『セルゲイ・ウラジミール大佐』か・・・」

「彼女は人間の寿命を失った。DOOP(ドォープ)と共に永遠に生き続けている。

犠牲となったその女性作業員達は彼ら彼女の証言によると全員、

人体が融合してしまって救助不可能だったそうじゃ。

後に暴走したDOOP(ドォープ)は現在も超大型個体が深海深くに潜り、

現在1997年から2030年の現在に至るまで消息は

不明なままになっている。どうやらかなり長い間休眠していたようじゃ。」

「しかし最近になって奴はまた活動を再開しているようじゃ。

さらに『静かなる丘・サイレントヒル』の超常現象の影響が

活動再開の原因と推測される。

ジョンは今日のニューヨークタイムズ紙の新聞を見せた。

「今日。未明。太平洋上の海上をクルーズしていた豪華客船

『スペンサー・ネプチューン・シン・タイタニック号』が何者かに

襲撃される事件が発生した。調査と救出に駆け付けた捜索隊と捜査官等が

豪華客船に突入後。生存者と軽傷者と意識不明の乗組員とクルーズ客が発見された。

そしてすぐにドクターヘリで聖ミカエル病院に搬送された。

更に生存者は豪華客船の事件の発生の際に不可解な状況があった。

それは若い男性と老人と幼い子供を除いて10代から

20代の若い女性や少女達のみ全員、忽然と姿を消したようだ。

なお40代と50代の女性達の生存も確認されたようだ。

そして大勢の船員や乗客の証言によると船の底に何か

超巨大な銀色の金属の塊が張り付いていたとか?

更に船の左右の横から無数の金属製のタコかぜん虫(ワーム)を思わせる

太く長い胴体が上空に高々と伸びて行くのが見えたと言う。

更に触手全体は無巣の棘に覆われており。

直ぐに触手の先端を口周りの大きな三角形の花弁の口を開き。

鋭い牙と4対の金属製の鋭い鉤爪を全開にして次々と3000人余りの

10代の少女と20代の女性達を次々と頭から丸呑みにしていったと言う。

とても恐ろしい光景で何人かは飲み込まれる前に失神しまったようです。

更に結局人々は恐怖におののいた彼女達は逃げ回りつつも。

また一人また一人と何処に隠れても四方八方からあらゆる穴から襲い掛かり。

あっさりと全ての彼女達を丸呑みにしてしまった。

そして恐怖で狂気に駆られてしまい。

船内はパニック状態になった。

最終的に女性や少女は全員一人残らず丸呑みにされてしまい誰もいなくなった。

そのあとは静けさを取り戻していたものの。

現在も2000人もの10代の少女や20代の成人女性は

全員忽然と失踪して生存も絶望的となった。

しかしそれでも僅かな生存の可能性を懸けてBSAAやブルーアンブレラ社と

クリス隊長率いるハウンドウルフ隊や各国の捜査官と協力して調査と捜査を着々と

進めて一刻も早い生存者の救出をを行う方針だとマスコミに発表した。

また1997年の海難事故の時以来の『DOOP(ドォープ)は誰にも

一切管理される事無く長い間放置された事で野性化したと思われていて動物的な行動。

つまり原始的な本能で動き回っており、

早急に捕獲と必要ならば破壊処分の処置と駆除の

予定だとアメリカ国防総省の幹部達は公式に発表している。ゾイ・ベイカー』

「なーるほど。長い間放置して野性化したと言うのは驚きだな。」

「そりゃ当然じゃのう。ろくに管理される事も無ければ失敗作として

破棄されて海の底に捨てる。アンブレラ社と同じ対応じゃな。」

「どうせ結局はDOOP(ドォープ)は

彼らにとってただの道具に過ぎないんでしょうね」

そこにアサヒナ・ルナ所長がジョンとマルセロの会話に割って入った。

「ああ。アサヒナ所長。『真のヨスガ』に目覚めた

アレックス・パパリオスと接触したかね?」

ジョンの質問にアサヒナ所長は妖艶な笑みを浮かべて笑った。

「勿論よ!ターロンメトロイドを見せたら私の要求を渋々飲んだわ!」

マルセロ博士は

「そうか。例の人工的にSR388系のメトロイドの遺伝子を組み合わせて

卵から完全に復元させた後に孵化したベビーメトロイドからフェイゾンを注入して

ターロンメトロイド化させた。そして孵化直後のベビーメトロイドに刷り込みを行い。

そしてアサヒナ・ルナ所長を母親と認識させる実験には成功したわけじゃな。」

ジョンとマルセロ博士は満足げに笑って見せた。

マルセロ博士は『メトロイド量産計画』の概要の資料をジョンの机に置いた。

ジョンは直ぐに資料に目を通した。

メトロイド量産計画の概要。人工的にSR388系メトロイド

遺伝子を組み合わせ卵を復元させた。

そして卵から孵化後のベビーメトロイドはアサヒナ・ルナ所長と

その卵から出てくる間を見せて刷り込みを行い。

ベビーメトロイドからターロンメトロイドに成長した。

また人工の卵は多数を極秘の研究所にて増やして屋敷の地下深くの広大な

保存庫にメトロイドの抑制シールドで冷凍冬眠状態で保存中。

そして卵のタンク内の温度は摂氏3度に保たれている。

勿論、タンク内環境の診断結果も良好である。

更に対抗策としてDOOP(ドォープ)バクテリアの抗体薬を投与して成功中。

続いて天使達のデモニックジーン(悪魔遺伝子)を組み込み投与して成功。

結果は実験体の質量は前回注入時の18%に達している。

これよりターロンメトロイドはDOOPバクテリアと大天使に

対抗する術を身に付けたと思われる。(まだ現時点でアサヒナ所長を母親として認識

している実験体ターロンメトロイドには目立った身体変化及び質量の増量なし。)

またジル・バレンタインの血液から取り出したオリジナルの賢者の石を投与。

無事にターロンメトロイドの全ての細胞に寄生して共存にも成功している。

主にエネルギーコアに寄生中。そこが一番住み心地が良いらしい。

勿論、ターロンメトロイドの幼生のベビーメトロイドも管理中である。

(ちなみにベビーメトロイドは『フェイゾン化合物』と接触した場合は

急激にターロンメトロイドに脱皮して成長するようだ。)

以上である。生物学者カン・ルネ博士。」とあった。

 

(第71章に続く)

(第69章)第2次神々創生戦争

(第69章)第2次神々創生戦争

 

秘密結社プロメテウスの地下研究所の隣の本部の建物では

共同開発社の氷川代表が所属するサイバーティック社の

二ヒロ機構なる会社がそのネオプロメテウスの傘下に入っていた。

その銀色に輝く巨大なドーム状の建物のネオプロメテウス・サイバーティック社・

共同二ヒロ機構本部内では巨大な円形の銀色の壁や節のある長い廊下があった。

さらに『ネオプロメテウス・サイバーティック社共同二ヒロ機構本部の円形の節のある

長い廊下のエントランスから更に下にエレベーターに乗り、地下に長い事降りていて

約地下500mもの下層のさらに下に存在する

超巨大な施設には巨大な円筒状の青く輝く

大量の文字が書かれた部分に更にその下部には三角形の鋭いドリルがあり。

その周囲にはドーナッツ状の足場が付いていた。

更にドリルの全体部分の周囲には真っ赤に輝くオタマジャクシの

『マガツヒ(禍つ霊)』がグルグルと漂っていた。

その様子を一人の男が静かな静寂の中、眺めていた。

氷川指令その人である。この装置は元々

『マガツヒ(禍つ霊)』を集める為の物らしい。

しかし既に装置が起動した事で6日前に『チェルシー私立中学高等学校』

の地下研究所の死神ツィスデッドリーパーが目覚めた事で大量の

『マガツヒ(禍つ霊)』を集めさせる事に成功し成功し。

既に理(ことわり)を拓ける事が可能なまでに満ち足りた。

ちなみにこの事実はギルマン・マーシュには伝えていないが。

いずれは必ず伝える必要がある時に伝えるとしよう。

「きっと彼も驚くに違いないだろう」と氷川指令は冷たい表情で笑った。

「しかし」と氷川指令は両腕を組んで一人で考えた。

そもそも仁藤夢乃氏もアサヒナ・ルナ氏。

そしてアレックス・パパリオスは『マガツヒ(禍つ霊)』が何の為に存在しているか

知らないだろう。『マガツヒ(禍つ霊)』を知らぬようはこの世界で死んでいるのと

同様だ。『マガツヒ(禍つ霊)』とは神の供物だ!

世界の守護神を招く為の力。

この世界は強い意志を持つ者は全てを塗り替る事が出来る。

果たしてあの3人にあるのだろうか?思想の理(コトワリ)として広め。

手中に『マガツヒ(禍つ霊)』を集める。

そして神が現れ世の成り立ちさえもまた書き換わるのだが。

この混沌の魔都ニューヨークは『創世』を目的としてあの

『ミライギアインパクト』によって誕生したのだ。

そして氷川指令は回転する真っ赤に輝くギザギザとした歯車を見た。

歯車の穴から中央に魔で大量の『マガツヒ(禍つ霊)』が

下へ下へと降りて中へ入って行った。

「既に残された『マガツヒ(禍つ霊)』を使い、新たな力を喚び起こした。

この『ナイトメアシステムⅡ』で。そう。時が満ちたのだよ。

彼は瞼を閉じて両腕を左右に開いた。

それから氷川指令は思い出したように独り言をつぶやいた。

「そう。これもおこさまぷれーとのOOOのおかげだ。

流石は創世の巫女と言った所かな?」と。

氷川指令はポケットからスマートフォンを取り出して起動させた。

続けて彼がネットニュースを漁っていると気になるニュースを発見した。

NPO団体コラボが運営するコラボバスカフェで異変発生!!

次々とバスの大人の女性達と保護されていた大勢の少女達や

スタッフの成人女性や職員の女性達が突然意識を失って倒れる!』

『昨日未明。NPO団体コラボが運用するバスカフェコラボにて急にバスの外や内部で

有志として集まっていた女性50人や保護されていた少女達と

職員とスタッフが大勢倒れてしまう怪現象が発生していた。

しかも彼女ら彼らは共通して苦しみ出したり、全身の痛みを訴えていたと言う。

更に数時間前の『チェルシー私立ラグクラフト中学高等学校』での建物で目撃された

真っ赤に輝く長四角の巨大な柱が天高く真っ直ぐに放たれていたと証言があり。

更に大気中にオタマジャクシ状の物体が飛び回っていたと言う。

その現象は現在、アメリカ政府とアメリカの国防総省ペンタゴン)が調査中

とのことである。また日本政府もこの現象について調査を開始すると公式に発表した。

また一部の住民は『これはバイオテロの前触れでは?』とラクーンシティジーナ島や

あのトールオークスバイオハザード(生物災害)と同じ大災害が起こるのでは?

と住民は不安を隠せ無い様だ。」

氷川指令はそこまでネットのニュース記事を読み終えると意外な出来事だったのか?

目を丸くしていた。そしてゆっくりと口元を緩ませて不敵に笑った。

「意外な女だ。保護して助けるべき女性達や

同志の少女達や弁護士もマガツヒ(禍つ霊)

を供物として捧げて守護神を呼び出すとはな。

自分達が不正会計を利用してアマラ神殿内の大量のマガツヒ(禍つ霊)を

独り占めしてもまだ欲望は満たされなかったようだな。」

さらにネットのニュース記事には続きが書かれていた。

「そしてバスの天井を抜けて全長20mの巨大な眼球の異生物らしき物体

がスーツと現れたと言う。目撃情報がブルーアンブレラ社や

ニューヨーク市警や他のNGO団体テラセイブにも通報が相次いだ。

さらに目撃者は大勢おり、スマートフォンで撮影された動画や画像は現在有名な

人物のツィッターYouTubeに次々と何十個もアップされているようである。

私はこの現象に見覚えがある気が・・・する・・・・。ヒジリ」

そうか彼女の事だからアレックス・パパリオスとか言う鷲男の

『真のヨスガ』と同じく弱肉強食と選民思想の『ヨスガ』に目覚めたか・・・。」

しばらく氷川指令はYouTubeの動画の巨大な目玉の異生物を眺めていた。

「うーむ。成程。この巨大な目玉の異生物は『魔神キラーアイ・アバターか?

成程、なかなか良い守護神を呼び出したものだ。

しかし『死神ツイスデッドリーパー』や未知の放射性物質

フェイゾンの耐性を得られるか?

あるいはのぴしゅらM6との戦いで堕とせるかは見物だな。

『真のヨスガ』のアレックス・パパリオスはどうやら『ヨスガ』に目覚めた

仁藤夢乃氏を倒して『魔神キラー・アイ・アバター』を奪い取る算段を

整えているようだが恐らく不可能だろう。

仁藤夢乃氏本人が知らずとも魔神キラーアイ・アバターも私もすでに例の

別次元の世界で暴れ回った『フェイゾン生命体』は過剰にフェイゾンを注入すれば

自己崩壊する事を理解している。つまり彼は遅かれ早かれ敗北すると言う訳さ。

ちなみに最下位の『ムスビ』は気の毒だな。

もうすでに『ニア・ボルテクス界』にて

大量のマガツヒ(禍つ霊)がある所は存在しない。

つまりアマラ神殿の中枢部の大量のマガツヒ(禍つ霊)は

ほとんど残っちゃいないだろう。役者はとりあえず2人で十分だろう。

あとは『致命女(ちめいじょ)』に目覚めたのぴとOOO

創世の巫女がいればいいのだからな。

氷川指令は静かに口元を緩ませて笑った。

魔獣新生多神連合はどうやら私の『シジマ』が気に入らないようだ。

他にもアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と仁藤夢乃氏の『ヨスガ』

のこの2つも気に入らないから守護神ごと消えて貰うらしい。

残念だが魔獣新生多神連合の思い通りにはさせないつもりだ。

その代わりアレックス・パパリオスの『真のヨスガ』と二と夢乃氏の『ヨスガ』

を潰してくれれば連中を排除する手間が省けるがね。

私の『シジマ』こそが!真の正しき世界なのだ!誰にも邪魔はさせないっ!」

 

一方、そのころ魔神キラーアイ・アバターを大量のマガツヒ(禍つ霊)を利用して

自ら完全に『ヨスガ』の理(ことわり)を実現させるべく不正会計やその他の女性の。

いや性被害女性の性暴力や虐待を支援するピンクバス

『つぼみカフェ』の通常の営業の傍ら仁藤夢乃氏は水面下で行動を起こしていた。

そしてギルマン・マーシュの『シジマ』の理(ことわり)に目覚めさせた事と

さっきからバスカフェ周辺をコソコソ嗅ぎまわっている『ムスビ』の理(ことわり)の

神崎りょうすけをしばらくとりあえずは観察していた。

どうやらまだ大量のマガツヒ(禍つ霊)を使って自身の『ムスビ(結び)』の理の

守護神を呼び寄せられていないようだった。気の毒にね。

しかももうアマラ神殿には大量のマガツヒ(禍つ霊)は私がほとんど利用した。

あとは創世の巫女と『致命女(ちめいじょ)』とやらに目覚めた

『のぴしゅらM6』と言う道具が必要になるだろう。

そしてあの神崎りょうすけは闘う連中にとりあえず任せて置けばいい。

確実に仕留めてしまえばいいんだ!仁藤夢乃氏は事務所の天井を

仰いで光る電球を見つめた。私は不正会計や

その他多くのバスカフェのデマ拡散や攻撃に晒されている。

しかも最近は安全性に問題あるから中止しろと来ている!ムカつくわね!

そして私は確かに10日前に『ヨスガ』の理(ことわり)に目覚めた。

 

私は10日前に偶然にもアマラ神殿の近くのビルのような建物で魔神ゴズテンノウを

名乗る存在と遭遇した。そしてすでに朽ちかけた岩のような身体から。いや。

確かドラのような音と共に私に語り掛けてきた。

『女!何故(なにゆえ)この地を訪れたるや』と。

さらに『その身はいかなる故ぞ!』と尋ねられて色々と答えた。

どうやら私が感じていたのはあいつらしい。男だから気にくわなかったものの。

『我が身は虚空を浪々とするのみ』だそうだ。理由は自分と全く同じだった。

私のみに宿る女性を性的搾取するキモイおじさん達や攻撃者のオタク共や

コロアキや男共の怒りを覚えた事が無い。だからもっと!力が欲しいんだ!

連中を叩き潰す力!世界を変える力が欲しんだ!私は強くなりたいっ!

ゴズテンノウは『女よ。我が精を得よ!』と。私と同じ女だけの国を興す事だ!

『偶像たる身には出来ない』と彼は言っていたので私は・・・・と答えた。

『女よ!我が精を得よ!アレックス・パパリオスと同じ力!

悪魔を導く力!魔丞(ましょう)たれ!』と。

そして私は忌まわしい鷲男のアレックス・パパリオスと同様に

魔神ゴズテンノウの力を見に宿し!魔丞(ましょう)となった。

私が手が焼けるように暑かったが。力のある自分が始めて美しいと思った。

『我らが真に成すべき事は力の国を興す事にあった。』とゴズテンノウは言った。

更にゴズテンノウは話を続けた。

『汝は人の身である。

アレックス・パパリオスは人の身で汝と同じヨスガを持っておる。』

「つまり?貴方の力で私がより強くなれるのなら。

そのアレックス・パパリオスを倒して『真のヨスガ』を得ればキモイおじさん達や

性加害者のオタク共やアイドル達から若年被害女性達を守れる国を興せる事ね!」

「いかにも理(ことわり)を持てば可能であろう』とと言う

ゴズテンノウの答えに仁藤夢乃氏の表情はぱっと明るくなった。

「世界が作れるなら!」と嬉しそうに言った。

『汝の説く理(ことわり)の中で産まれた女だけの国も我らが国のひとつの姿である。

では我のもうひとつの力を汝に託そうではないか」

そうして大きなドラの音が鳴り響き彼女の肉体が変化した。

ピンク色の右腕は大きく変形してまるで木の枝のように複雑に捻じれた形となった。

更に右手には細長い鋭利な長い木の枝の先をした爪が生えていた。

茶髪もまるでハリネズミのように長く鋭く針状に変化していた。

そして黄色の瞳にピンク色のマスクで口を覆っていた。

見た目の白い肌は美しく輝いていた。いつもの私服は変わらなかった。

「私は自分の道を切り拓く力を得たのね!ああっ!見えるわ!

ヨスガを求める強き悪魔達がこの地へ集い来るのが!!」

彼女の眼にはそれがはっきりとしっかりと映っていた。

彼女のヨスガの理(ことわり)を求める鬼神や熾天使キラーアイ。

第3の世界(真・女神転生Ⅳfinalロウルート)の唯一神YHVAとは全く

関係のないニア・ボルテクス界に存在している大天使や天使達。

その集結しつつある強き悪魔達の名は以下の通り。

鬼神トール。鬼神ジゴクテン。鬼神タケノミカズチ。

鬼神オオク二ヌシ。鬼神ゾウチョウテン。鬼神タケノミナカタ。

鬼神アズミ。天使ソロネ。天使ヴァーチャ。天使プリンシパリティ

天使アークエンジェル。大天使ミカエル。大天使ラファエル。

大天使ウリエル。大天使アズラエル。大天使スラオシャ。

鬼神シキオウジ等が正にこの地に集い来るのが彼女の眼には良く見えていた。

「この手なら掴めるはずっ!理想の国がッ!

私の理想とするフェミニストの女の世界が!

ウフフフフフフフッ!アハハハハハハハハハハハハッ!!キャハハハハハハハッ!」

仁藤夢乃氏は少なくともそう信じて高笑いを天井に響かせた。

 

「おいおい。まさか?DOOP(ドォープ)はその例の異星人のDNAと

人間のDNAを組み合わせた生体兵器を模倣しているだって?」

クリス隊長は余りにも飛躍した考えに大いに困惑していた。

しかしロボは手に持っていた資料をクリスに見せた。

「はい!ほぼ間違いないかとアメリ国防省ペンタゴン)から得た情報です。」

クリス隊長はやれやれと呆れてロボが持っている資料を見た。

「『静かなる丘・サイレントヒル』の影響か?過去にUFOやグレイタイプの

エイリアンや奇妙な柴犬の目撃情報もあった。今回はその類じゃないのか?」

「どうやら『静かなる丘・サイレントヒル

の超常現象発生以前に存在していたようです。

資料によると『ソビエト連邦が極秘の人体実験』をしていたそうです。

『1979年12月に宇宙から正体不明の物体が大気圏に突入後に

ヒンドゥクーシュに落下した。ソ連の調査団が現地に来て発見したのは

宇宙船の残骸だったそうだ。そこには何かがいて。ソ連アフガニスタンの侵攻を

偽装してその何かと宇宙船の残骸と何かを手に入れる為に侵攻を」

「おいおい。ああアメリカ合衆国お家芸の『陰謀論』か・・・・」

クリス隊長はロボが言わんとしている

ことを理解した後にはあーと盛大な溜息をついた。

「そうですね。でも情報は確かです。後にアメリカ合衆国が全てを隠蔽する為に

ミサイル攻撃でソ連の極秘施設を爆破しました。ちなみに生き残った米軍兵2人と

戦闘機のパイロットが証拠のボイズレコーダーをもって行方不明になったそうです。」

「それはいつの話だ?」とクリス隊長が聞いた。するとロボがこう答えた。

「2017年4月に公式上の記録では『米軍は最大の非核兵器。多分、ミサイルです。

MOABアフガニスタンに投下。ゲリラ組織の本拠地を壊滅させた。』

と言う事になっています。あとはお察しの通りです・・・・・」

「ゲリラ組織もとんだとばっちりだな・・・・・」

「そして爆破前に奇妙な事件が起こったと言う事で片付けられています。」

「例の生体兵器との襲撃で生き残った者が判明しているのは3人です。唯一1人だけ。

カーク・シンクレア少尉だけ判明しています。

これがシンクレア少尉の顔写真です。

クリス隊長は顔写真を見ると

「ああ。彼女は知ってる大学と米空軍学校からの知り合いだ。

子供と祖母と家族がいた。家族ぐるみの付き合いもあった。」

そしてまじまじとロボは彼女の写真を見た。

彼女の顔写真はかなりの美人のイギリス人女性の軍人だった。

彼女はウェーブのかかった両頬まで伸びた茶髪。髪型はボブヘアー。

キリッとした細長い茶色の眉毛。青色の宝石のような瞳。

丸っこい高い鼻。ポンク色の唇。ふっくらとした両頬。

緑色のお気に入りのタンクトップに覆われた張りのある丸い掌サイズの大きな両胸。

首には大事なペンダントがぶら下がっていた。

「彼女は美人で空軍学校のマドンナだった。」

「確か?貴方も空軍パイロットでヘリの操縦免許ありましたね。」

「ああ。戦闘機の操縦は実は彼女に教えて貰ったんだ。おかげで・・・・」

「ロックフォード島のアンブレラ社の刑務所に囚われていた

妹のクレア戦闘機に乗せて脱出できたと言う訳か。命の恩人だな。」

「ああ。全くだ本当に彼女には感謝している。」

クリス隊長はどこか祈るように手を合わせて穏やかに微笑んだ。

 

(第70章に続く)