(第51章)霧の中の悪魔の蜘蛛

(第51章)霧の中の悪魔の蜘蛛

 

エアとエイダと鳴葉とレッドフランドール達が

『静かなる丘』のモーテルから遊園地に到着した同時刻。

「霧が濃くなったな。ああ嫌な予感がする。

アビゲイルの双子の姉のハヴィが4日前から失踪して。不吉だな。」

バスの運転手のマイクは呟いた。

今日午後5時頃メイン州のとあるハイスクール(高校の事)のスクールバス

が下校する女子高生や男子高生を大勢乗せてメイン州の街の道路を走っていた。

街の名前は『オバーン』である。そして『オバーン』の道路を走っていたのにも

関わらずいきなり夕日に包まれた暑い空はいきなり真っ白な霧に覆い尽くされた。

スクールバスはいつの間にか『オバーン』の先の道路が消失した。

そして『オバーン』から遠く離れた『静かなる丘』の街の道路を走り続けていた。

「おかしいぞ!!ここは『静かなる丘』の街????」

バスの運転手のマイクは恐らく『静かなる丘』と言う関静な田舎町の

トルーカー湖の南岸の「サウスヴェル地区」か湖の北岸の遊園地の

ある町の中心の「ぺルヴェス地区」のどちらかだろう。

元々地理に詳しくないから多分後者だろう。

マイクは怯えて戸惑って心を乱されつつも

『静かなる丘』から出ようとただひたすらバスを走り続けた。

その時、ブリーと言う名前の女子高生は

何かに気付いたようにバスの窓の外を指さした。

ブリーにはバスの窓に見える霧に覆われた

街の交差点の歩道に不気味な人形が見えていた。

それは蜘蛛のような形状で無数のマネキンの肢体で覆われていた。

更に続けて彼女の友達2人も窓の外の蜘蛛のような形状で

無数のマネキンの肢体が見えると額にしわを寄せて顔をしかめた。

「うわっ!気持ち悪っ!」

「なんなのあれ?悪趣味ね。さっさと捨てちゃいなよ!」

それからバスの交差点を右に曲がる瞬間、その無数のマネキンの

肢体がぴくぴくと動き出した。

途端に3人の女子高生は悲鳴を上げた。

「何よ!あれっ!」

「ちょ!ちょっと!動いた!どうなってんの?」

3人の女子高生が騒いでいるのを見て前に座っていた。

何人かの男子高生は二ヤ二ヤ笑い、からかった。

「ビビってやんの!!」

「きゃーこわい!!」

「人形があっ!」

しかし次の瞬間、いきなり運転手のマイクが思いっ切りブレーキを踏んだ。

キキキキキキキキキッ!!と甲高いタイヤとアスファルト

道路が擦れる音と共にバスは道路の中央で急停止した。

急にマイクがバスを停車させたので乗っていた

沢山の男子高生や女子高生が悲鳴を上げた。

しばらくバスは白い霧が立ち込める街の路上の十字路のど真ん中で立ち往生した。

しばらくバスの中では沢山の女子高生と男子高生は激しくざわつき。

お互い恐怖と不安から話し合いを続けていた。

しばらくの間、不気味な沈黙が流れた。

やがてパリンとガラスが割れる音とマイクの悲鳴が聞こえた。

そして一人の男子高生が窓を覗くと運転席の割れた窓ガラスから茶色の

四角いズタ袋を被った男達に無理矢理怪力でマイクをバスの外へ引きずり

出されていた。更に四角いズタ袋を被った男はマイクを路上に乱暴に引きずった。

やがてフッ!と茶色のズタ袋を被った男達によってマイクは霧の中へ消えて行った。

間も無くしてドスン!と言う鈍い音とマイクの断末魔の絶叫が響いた。

「嫌!きっとバスの運転手さんも殺されたのよ!」

「なんなの?ここ!もう嫌!早く帰りたい!誰は運転してよ!」

それから他の女子高生も泣きそうな表情で色々呟き合っていた。

それを他の男子高生や女子高生は優しく彼女達をなだめていた。

しかし急に男子高生と女子高生はスクールバスの窓ガラスに外の気配を感じ取った。

そして全員は一斉にスクールバスの窓ガラスの外の真っ白な霧の視線に向けた。

しかし何もいない。目の前に映るのは真っ白な霧によって一寸先も

見えない街の様子だった。全員、無意識の内に息を殺していた。

かなり長い沈黙が続いた。物音ひとつ無い。しかし窓ガラスが大きく震えた。

同時にバンバンバンバン!バン!バン!と叩く音が聞こえた。

その瞬間、多数の女子高生が甲高い悲鳴の大合唱した。

それもそのはず。スクールバスの窓には白い霧から真っ白な

マネキンの手が張り付き、しきりに激しく叩き続けていたのか。

男子高生も堪らず太い声で絶叫して、

女子高生と共にバスのガラスの窓から一斉に離れた。

そして女子高生も男子高生も中央の通路に羊の群れの様に一塊になった。

やがて無数のマネキンの手の動きは止まった。

そしてバスかの外から声がした。

「僕の名はアキュラス!新しい楽園の創造主になる。

君達!スマホゲームやテレビや携帯や全てのメディアに

支配された為に迷える羊となっているね!救済してあげるよ!僕の手でね!」

それからアキュラスと名乗るマネキンのモンスターは無数の

マネキンの手をスクールバスの窓に付けていた。

しかし「救済してあげる」と言った直後、

再び無数のマネキンの手で窓ガラスを激しく叩き続けた。

そしてとうとう無数のマネキンの手は恐ろしい怪力で

スクールバスの窓ガラスをあっさりと叩き割った。

更に無数のマネキンの肢体を一斉に伸ばして女子高生の制服やスカートや

両腕や髪を引っ張って窓ガラスから『静かなる丘』の街へ引きずり出した。

何人かの男子高生や女子高生は協力して引きずり出されそうな

多数の女子高生を助け出そうとした。しかし無駄な抵抗だった。

そして多数の女子高生はバスの外へ引きずり出された。

勿論、ブリーと言う一人の女子高生もスカートと胴を掴まれて

バスの外の霧深い『静かなる丘』の町の路上の十字路の道路に

引きずり出されて仰向けに倒れていた。

しかしすぐに起き上がり、周囲を見渡した。

彼女はあっと言う間に恐怖で顔を真っ青にした。

霧の中に何かがいた。

それはぼんやりとクモの形状をしている風に見えた。

「あいつ?何なの?悪夢?悪悪悪悪夢なの?」

間も無くして霧の中に見える蜘蛛の

形状をした怪物はのそのそと女子高生達の前に現れた。

そしてアキュラスと言う蜘蛛の怪物はスクールバスの

男子高生には目もくれず自らのパワーアップの為の食事を始めた。

アキュラスは無数のマネキンの肢体の隙間から伸びた細長いビニール管を

捕らえた多数の女子生徒の膣の中に次々と挿入して行った。

更に酷い事に挿入前には予め無数のマネキンの手で女子高生の

上着も下着もビリビリに破り、引き裂いて全裸にしていた。

ブリーはその様子を涙を浮かべ、恐怖で顔を強張らせて片手で

口を塞いで悲鳴を上げない様にしていた。

彼女にはどうしようもできなかった。

スクールバスの男子高生達も何人か叫んだりしているものの何の効果も無かった。

アキュラスは捕らえた多数の女子高生達から精気を吸い取り始めた。

同時に生気を吸い取られ始めた女子高生達は全員、両頬が真っ赤に紅潮していた。

更に女子高生達は額にしわを寄せて両瞼を閉じたり、

驚きで目をパッチリと開けたり様々な反応をした。

しかもどれも共通して恍惚の笑みを浮かべていた。

そしてブリーは多数の女子高生達の中、同じクラスで一番仲の良い親友の

クラスメイトの女子高生の一人をただ助けられずに呆然と見ていた。

それどころか今のブリーは自分の身を守るのに必死にで助けられなかった。

きっと親友も失望したに違いない。

親友の名前はアヴィゲイルと言う。

彼女は両頬まで伸びた赤い髪にキリッとした細長い眉毛。

瞳を閉じて、気持ちよさそうな表情をしていた。

形の整った美しい顔立ちにピンク色の唇と口を開けて白い前歯を見せていた。

「あっ!あっ!あっ!すごいっ!あんっ!あっ!」と彼女は喘ぎ続けていた。

また大きな丸い両乳房もプルプルと上下左右に揺らし続けていた。

ブリーは恐怖で悲鳴を上げられなかった。

アキュラスは捕らえていたブリーも捕食しようとした。

そして彼女の衣服の全てを破り、全裸にした。

ブリーを強引に路上の十字路に四つん這いにさせた。

更にブリーは自分の膣の中にもビニールの管が挿入されるのを感じた。

間も無くしてブリーも額にしわを寄せて、キリッとした茶色の眉毛を僅かに動かした。

彼女の胸元まで伸びたサラサラの金髪は右肩に垂れたまま前後にユラユラしていた。

丸っこい高い鼻。ピンク色の唇。そして大きく開け、甲高い声で喘ぎ声を上げ続けた。

更に丸顔の両頬と深い胸の谷間を紅潮させた。

同時にスライムのような丸い豊かな両乳房を

前後左右に激しくプルプルと揺らし続けた。

「あんっ!あっ!ダメッ!激し過ぎっ!ああっ!ああっ!はあっ!はっ!はっ!」

 

(第52章に続く)