(第54章)ギルマンマーシュの愚痴。

(第54章)ギルマンマーシュの愚痴。

 

自分は多分。『ミロク教典』の運命より

もさらに壮絶な運命に巻き込まれて行く気がした。

もっともっと強烈なきっとあの神崎りょうすけと私は以前の他の堕天使や魔神や

魔王や外道の無数の悪魔の種族達よりも更に深く強い狂気に満ちた混沌(カオス)の

宇宙的恐怖(ゴズミックホラー)の外宇宙の異形の神々の世界へと連れて行かれ。

私は白痴の魔王ホラー・アザトホースの妻となる。

いやこれ以上考えるのはやめよう。

アサヒナ所長が色々思いを巡らせて考えていると探偵事務所の玄関のドアが開いた。

そしてなんの予約も無く急にお客さんが来訪したのだった。

しかも厄介な事にそいつはアメリカのニューヨークのスパニッシュハーレムを

拠点としているマフィアのボスか幹部と思わしき男だった。

そして唯一アサヒナ所長は丁度首になったヘンリック・ターナを除く

他の何十人かの探偵事務所員はその男の顔を見た途端、全員顔面蒼白になった。

事務所のオフィスで働いている探偵の所員は

一斉にマフィアのボスか幹部と思われる男から視線を逸らした。

とにかくマフィアのボスか幹部か分からないヤバい奴に

目を付けられて面倒事に巻き込まれるのは御免だと言わんばかりに。

しかもその姿形は奇妙であり。男の額と顎は後退し。

頭は奇妙に平たく変形しており。人間の耳は残っていた。

しかも夏場でキツイであろう白いマスクを付けていた。

男には髪の毛はおろか体毛すら全くなかった。

彼はマスクやサングラスをかけて。マスクの端っこから口尻まで大きく裂けていた。

さらに厚手のコートから僅かに除くざらついた皮膚は病的な赤みを

帯びていて灰色が掛かっていた。

所々に緑の吹き出し物が見えていた。

その肌はまるで魚の鱗に見えた。

「貴方!どうしてここに?ここに例のその・・・話はここじゃ無理よ!」

アサヒナ所長は出来るだけ小さな声でひそひそと話しかけていた。

内心戸惑っている様子のアサヒナ所長に魚男はこう話し始めた。

「さてと今回は謝罪だよ!私の大学の親友で我々教団の裏切り者の

元信者のヘンリック・ターナ市が君達の事務所に迷惑をかけたようだね。」

「元信者?あの例のインスマスの教団の??」

アサヒナ所長は周囲の探偵事事務所の探偵所員達を誤魔化す為に

わざと初めて話をして会ったふりをした。

「あのアメリカ合衆国マサチューセッツ州インスマスと言う街から?」

「はははははっ!私は大人しくボストンから来ましたよ!

勿論アメリカ政府の合衆国のエージェント共は我々を監視しているでしょうがね。」

私は平気です。これでも人間社会の付き合いは長いですし。社交性もある。

うまく共存している。仁藤夢乃氏と言う誰かさんとは違ってね。

君に小切手で資金を送ったりした。あとは予防接種とか・・・」

「しっ!声が大きいですよ!貴方はその・・・」

「フフフッ!例の計画なら問題ないですよ。

例のショゴスも地下でおとなしくしていますし。」

何故かアサヒナ所長は灰色の瞳を右側に寄せて両頬をほんのりと赤く染めた。

何人かの事務室で働いている所員は顔面蒼白のまま吐き気を見せて失礼の

ないようにパソコンや棚や書類棚の整理や探し物に集中して全員顔を隠し続けていた。

するとギルマンいつものニコニコ営業スマイルで

ふてぶてしくも事務所のソファーにドカッと座り込んだ。

さらに両腕を組んでソファーの上に腰かけていた。

ふとアサヒナ所長は数日前に『ダゴン密教団』の管理するとある

『病院』にて例の『死神計画』に関わる予防接種を受けていた事を思い出していた。

しかもそれは何故か医者達の説明によるとあの実験場の

チェルシー私立聖ラグクラフト中学高等学校』の全生徒や職員や用務員や

他の周辺の人々にもワクチンの予防接種をうまく

誤魔化して説明して投与していたらしい。

そのワクチンは自分が摂取した後にあとでこっそりと聞いたが。

このワクチンはウィルス感染症のワクチンを数種類あるようだと聞いた。

またさらにしつこく追及された場合は正直にボランティアでtウィルス系統の

ワクチンを他のアメリカ政府や福祉団体等から委託されてボランティアと公金を

使ってちゃんと許可を貰い投与しているとワクチンの効果や副反応を

心配する保護者や家族に親切丁寧に説明していたとの事。

今回はtウィルスワクチンの『ディライト』ではなく。2種類のワクチンで。

最近、出現したばかりの『tシデュウサワクチン』と『tアビスワクチン』らしい。

あとは一般人故によく知らないが。(いつかは探偵として調べるかもしれないが)

例のNGO団体のコラボやばっぷすと言った団体もこの公金を使っているとか?

都市伝説の様にネット上で広がっているようだ。

「とにかく関係者各所にヘンリックが惑わし。

あの過激派ポリコレやフェミニストと反メディア団体ケリヴァーの様に

一部の選民思想と排他的な行動により。迷惑をかけた事を。

今、裏社会のあっちこっちの連中に謝罪しに行って回っているのさ。」

すると事務所のドアが開き『おこさまぷれーと』のメンバーで

のぴの親友のちゃきと言う名前の日本人女性が入室して来た。

ちゃきはキョロキョロとある人物を探しているらしく周りを見渡していた。

ちゃきはアサヒナ探偵事務所の周囲を見渡した後にこう言った。

「あれ?リヴィアのゲラルドはおらんの?」

「リヴィアのゲラルドは別件ででいているけど直ぐに戻ってくるわ」

アサヒナ所長はどうにかちゃきに対して愛想よく笑って見せた。

「ふーん。まあーそいつが戻ってくれば仕事ができるだろうね」

ギルマンは知ったかの口調でしゃべり。

図々しくもソファーにどっしりと腰を下ろして軽口を叩いた。

アサヒナ所長は少しむっとなった。

どうやらちゃきはとうとうニューヨーク市警でも見つからず3日前に

失踪している『おこさまぷれーと』の緑担当の『のぴ』を探して欲しいと。

とりあえず『おこさまぷれーと』の他のメンバー達。

『しゅが』『ゆいにゃ』『りあら』と相談して偶然街中で知り合った

ウィッチャーのリヴィアのゲラルドの噂を親切な人から聞いた。

『ちゃき』はおこさまぷれーとのメンバーの代表として

アサヒナ探偵事務所に来ていたようだった。

ちゃきは他の探偵所員が機転を利かせてギルマンの姿形が

一切見えない別の相談用の個室へ案内されて行った。

ギルマンはそれを黙って見送ると話を再開した。

「さてと!あちらのお嬢さんは仕事の依頼だね。」とまたしても軽口。

さらにギルマンは続けてどういう訳か世間話を始めた。

「とにかく最近の反メディア団体ケリヴァーはうっとおしかったが。

まだまだアメリカ合衆国や日本にうっとおしい団体や連中がいる。

他にも魔獣新生多神連合と統合格闘技の大会に私達の資金が

横流しされているかどうか調べるのだろ?

例のtウィルス系統のワクチンの輸入や備蓄の公金がね。」

「はい!大会の主催者の金持ち人物が不正に資金を得ていないか?

あるいは例の仁藤夢乃氏のコラボの団体の公金を彼らに流していないかどうか?」

「それと当然。連中が追っているであろう今、失踪中の『のぴ』についても?」

「何故?それを?何処から情報を得たの?」とアサヒナ所長は困惑した。

「我々教団にはそれなりのネットワークがありましてね。フフフッ!」

ギルマン・マーシュは自信満々に笑って見せた。

「勿論どこぞのヴィーガンの間抜け共がスズキ・マルヨを攻撃しようとする計画もね。

まあヴィーガンが彼に楯突いた所でどの道、返り討ちでしょうがね。

しかし今、我々にとっては彼女らの選民思想等はどうでもいい事です。

彼女達が魔王ホラー・マーラの食い物にされようとね。

やっぱりあの滑稽なジェンダーの人形劇の

大会は私から見てもどう見てもきな臭いですが。

我々としても少しでも魔獣新生多神連合に関して情報を集めたい。

そこで君達には大会の資金の横流しについての調査をして欲しいギョ!」

「じゃ!今回の探偵依頼はそれですね。」とアサヒナ所長は冷静な口調で言った。

「そう我々『ダゴン密教団』からだギョ!勿論、金はしっかりと支払うギョよ。」

ギルマン・マーシュはアタッシュケースを木の机に置いて鍵を外して開いた。

アタッシュケースの中にギュウギュウ詰めに100万ドルの札束が

きっちりと詰まった大金を見せた。

「仕事が出来たら全て君達のものだギョ!悪くないギョね!」

ギルマンはニヤニヤ笑った。他にも付け足す様に話を勝手に続けてきた。

「それと更に気になる事がありましてギョね。」

「気になる事とは?」とアサヒナ所長は首を傾げた。

ギルマンは今度は陽気な表情から一瞬で真顔になった。

「それでね。実は例の『静かなる丘・サイレントヒル』では無くこの

ニューヨーク市内のチェルシー地区の辺りで妙な動きがあったギョ。」

アサヒナ所長は「えっ?」と驚いた表情をしていた。

まさか?SCP財団は『あの町なら問題無い』と言っていた筈。

アサヒナ所長の戸惑う表情を見ながらギルマンは真顔でこう言った。

SCP財団って連中ギョね。とにかく厄介な奴らだギョ。敵に回すとギョね。

現在、一夜明けた『静かなる丘・サイレントヒル』の街は今の所は。

心の闇を反映して異世界と異形の怪物を創造する力は無くなった。

しかしまた再発の可能性が高いと言う話があるそうだ。

つまりまだ喪失していなかったと言う訳さ。その原因はおそらくこいつさ」

ギルマンはローブの内側のポケットの中から粉々になった

赤色とオレンジ色の混じった何かのガラスの破片を机の上に出した。

それは机の茶色の布の上に大小に集まって山積みになっていた。

「これって?まさか?」とアサヒナ所長はまじまじとみつめた。

「こいつは以前、あの静かなる丘・サイレントヒルの教会の周辺で

回収したフラウロウスの破片だギョ。これが砕けた結果はお察しの通りギョ。

内部に封印されていたやつが出てきやがったギョ!」

ギルマンは途轍もなく忌々しく吐き捨てるように言った。

「その中にいたのもサイレントヒルの土着神ですか?」

アサヒナ所長の質問に幾分、気分が良くなったのか明るく答えた。

「そうさ!インキュバスから転生後の太陽神テスカとリポカとは別の存在だギョ。

しかも厄介な事に『神』と呼ばれたこいつはメシア一族のようだ。」

「まさか?魔獣ホラー?外神ホラーなの?」とアサヒナ所長は汗をかいた。

ギルマンもまた再び忌々しそうに顔を険しく変化させた。

「ああ!そういう事さ!クソったれ!魔界の住人共だ!太古の昔から人間達の

血肉魂を喰らい続ける知能の高い連中だギョ!ついでに外神ホラーは厄介だギョ!

奴は噂によると人間の過激派ポリコレやツィフェミ二ストの

ババア共のような男女の血肉魂を自らの血で肉を腐らせて血のドルチェ。

あとは甘いデザートとして10代や20代の若い女性達の精気が大好物らしいギョ!

しかもかつては白痴の魔王ホラー・アザトホースの落とし子らしく。

アザトホース本体から分裂して力を抑え込んで作られたクローン体らしいギョ!

いつ生まれたかは知らんギョが。太古の昔とも現在とも言われているとかいないとか?

はっきりと誰も分からないギョね。ただ少なくとも人類が誕生したあとの

16世紀とか平成とか令和とかの辺りにいたんだろうさ。と言われているギョ。」

ギルマンは両手を挙げて肩をすくめてそう言った。

どうやらあいつは10代と20代の女性や少女達の大量の精気を

死なない程度に喰らってパワーアップするらしいギョ。」

「成長タイプ」とアサヒナ所長は真剣な表情で言った。

「そういう事だギョ。あいつが厄介な奴だギョ。我々教団に取ってもだギョ。」

ギルマンはあからさまに困った表情をわざと作った。

アサヒナ所長もあからさまに嫌な顔でお返ししてやった。

しかしそれをギルマンはまたしても無視して自分の話を続けた。

「我々にとって人間の成人女性も未成年の少女も重要な存在なのだギョ!

我々『教団』の布教の為に混血児やショゴスの繁殖や計画に必要だギョ。

だからこそ未成年の少女も成人女性達もどちらも絶対に必要なんだギョ。

だが今回の反メディア団体ケリヴァーの若村秀和のせいで我々まで。大迷惑をかけて。

そして我々教団はかなりの損害を受けたんだギョ。

お陰で大変な目に遭ったんだギョ。」

「あいつは我々教団に所属しておきながらすぐに裏切り。

挙句に甘言で異教徒になるように仕向けた

反メディア団体ケリヴァーは最悪の敵だった。

我々が信仰する神とは全く別の存在の『静かなる丘・サイレントヒル

の土着神の復活と我々一族。マーシュ家と人間達や動物達や

人間社会や文化を全て滅して始末して世界を.。

自分達が理想の楽園を創造しようとした。

そう言えばその中にも過激派ポリコレやフェミニスト

活動家やヴィーガンの活動家も混じっていたらしい。

こいつらもメディアはおろか日本のアニメや映画や漫画の

キャラクターを勝手に少女や女性に対する性搾取や性差別している。

そして日本のアニメや漫画や映画のキャラクターを守ろうとしている。

人間の男達や人間達を女性や子供を支配しようとする手段を阻止したかった。

とか意味不明な事を主張している。

そして若村の人類補完計画を発動されて全ての現実(リアル)の世界を

破壊して自分達の居心地の良い世界に閉じ籠ろうとするのを企んでいたんだギョ。

もっとも他の元の日常の多様性の世界を復活を望む反対派の人々の

おかげで我々もどうにか多様性を守り、生き残る事が出来た。

その辺は我々、深き者ども(ディープワン)と『ダゴン密教団』と。

ついでに温泉娘むすめ達もきっと感謝しているだろう。

勿論、他のアニメや映画や漫画のキャラ達もな。

しかし3つ目のフラウロウスが粉々になり、太陽神テスカトリポカとは

別の外神ホラー・アザトホースの落とし子が復活した。

あいつはあいつで。困りものでな。

若い女性の精気を食い散らかして樹木に変身させる。

別に過激派ポリコレやフェミニストのババア共が何人喰われようとも。

はっきり言ってどうでもいいが。繁殖力と性欲と聖乳(ソーマ)が

存在するピチピチの女の子や若い女性達をアホみたいに喰われると我々が困るんだ。

他にもアレックスパパリオスとか仁藤夢乃とか氷川指令とか。

奴が復活して面倒で困る奴らはいくらでもいるだろうがギョ。

「あの。そう言うのなら探偵事務所では無く魔獣ホラー狩りの

専門業者の魔戒騎士か魔戒法師に害獣の駆除のご依頼をお願いします。」

アサヒナ・ルナ所長はとても丁寧に答えた。

ギルマンは一瞬黙るかと思いきやまた早口に話を続けていた。

「そうさ!とにかく!さっきの依頼と厄介な白痴の魔王の落とし子の

サイレントヒルのオリジンゴッドを魔戒騎士か魔戒法師に

害獣駆除の依頼を君にして欲しい。してくれたらさらに後払いだ!」

ギルマンはローブの内側からもう一つのアタッシュケースの蓋を開いた。

アタッシュケースの内部には100万ドルの入っていた。

それをアサヒナ所長に見せた。さらにギルマンは話を続けた。

「君も分かっている筈だ!この世界はうっぷんや憂さ晴らしでは無く。

思いついたら行動する力と権力や大金が世界を動かすギョ!

あいつらは自分の殻にこもるだけの無能集団だがね。

あのやさぐれメタルもラジコンの信者もツィフェミも過激派ポリコレもね。」

さらにギルマンはゆっくりと口を開いた。

「そして結局はこの世で生きるのに必要なのは不特定多数の人物が

パソコンやSNSの画面を血走った目で見つめて無理矢理自分価値観を押し付けたり。

自分が気に入らないと言う理由で何十年も水子供養

なりすまし発注注文を繰り返して嫌がらせをし続けたり!」

「特にあの過激派ポリコレやフェミニスト共は大声で喚き散らしたりして!!」

 

(第55章に続く)