(プロローグ)昆虫の館

ゴジラ・アフター・ザ・ファイナルウォーズ外伝)アサクサメガギラス

(プロローグ)昆虫の館

 

渋谷副都心郊外の最近発見された渋谷湖の大きな岩の

切り立った崖のテーブルの形をした岩の上に誰も住んでいない

全長10mの2階建ての長四角の古い洋館があった。

その洋館にはトンボとヤゴの怪獣が出現すると言う。

更に洋館と渋谷副都心でOLや会社員、女子大生や外国人観光客の

20代の女性や会社員とサラリーマンの男性の行方不明事件が相次いでいた。

そしてネットやテレビではあの洋館のトンボ怪獣やヤゴの怪獣が原因ではないか?

と言われていたり、根も葉も無い憶測やデマ等の噂話に過ぎず。

都市伝説としてネット上で沢山の怪しげなオカルトサイトや

掲示板やユーチューバーの動画等で流れていた。

さらに渋谷副都心のとある東京の大学生グループがその奇妙な事件の噂と

都市伝説の真相を探るべく歳は20代の2人の女子大生2人と

2人の男子大学生の合計4人が大学の休みを利用して真相の調査の為に

その問題の洋館へ足を運んで行った。

そして噂の洋館の玄関前に2人の女子大学生と2人の男子大学生が立っていた。

1人目の女子大学生の名前は野田茜。

茶髪の眉毛を覆うほどの長い茶色の前髪と胸元まで伸びたツインテール

ぱっちりとした茶色の瞳。

丸っこい大きな低い鼻。

ピンク色の唇。

スレンダーな体形の身体。

笑うと美しい前歯が見え。

とても可愛らしい仕草をしていた。

両頬はふっくらとして。両髪の間から白い肌の耳が見えていた。

Tシャツを着ていて張りのある中学生にしてはスイカサイズの巨乳の両胸だった。

また動きやすいように青いジーパンを履いていた。

2人目の女子大学生は若草百合子。

茶髪の胸元まで伸びたツインテールの髪型。

広いおでこ。茶色の眉毛は水平で薄かった。

丸っこい低い鼻。ピンク色の唇。笑うと白い前歯が見えた。

ふっくらとした両頬でまた小学生から中学1年になったばかりだった。

赤と青のV線の入った白いTシャツを着ていた。

また両胸も小さく膨らみまだまだ発育途中かと思われていたが

実際の彼女の両胸は張りのあるスイカサイズの巨乳だった。

3人目の男子大学生は雷道たかし。

茶髪の丸い頭にキリッとした細長い茶色の眉毛。

ぱっちりとした茶色の瞳。

丸っこい低い鼻。

ピンク色の唇。

最後の一人は細身の身体に茶色の短い髪に濃い黒い眉毛。

丸っこい低い鼻。ピンク色の唇と気弱そうなアメリカ人と日本人のハーフだった。

彼は『ハワード』と呼ばれていてあの怪奇小説幻想小説作家の

ハワード・フィリップ・ラグクラフトの孫と言われている少年だった。

4人の男子大学生と女子大学生のグループは既に謎に満ちた怪奇の

洋館の広い2階建ての四角い階段の付いた玄関ホールに足を踏み入れていた。

「へえー広いな。思ったより綺麗だな」とたかし。

「なんだか静かで不気味。本当にトンボの怪獣出るの?」と百合子。

「ねえ!もう帰ろうよ!怖いわよ!虫は苦手なのよ」と茜。

「何?茜ビビってんの?」と百合子はくすくす笑ってからかった。

「もしもの時の為に逃げる方法を考えて置きましょう!」とハワード。

「なんだよ!いる訳ないじゃん!」と腹を抱えてたかしは笑った。

しばらくして急に床下がギシギシと鳴り始めた。

間も無くして全員が異変を感じる間も無くバリイッ!

と大きな音を立てて木製の床が真上に盛り上がり、一気に割れた。

同時にその深い床下が目にも止まらぬ速さで無数の触手が飛び出してきた。

続けて無数の触手は茜のスレンダーな体形の身体をがんじがらめにした後に

「きゃあああああああああっ!」と悲鳴を上げ続けた茜は

他の3人が止める間も無く真下に開いた真っ赤な深い大穴へと瞬時に消えた。

「茜!くそおおおおっ!」

「大変!いやあああああっ!」

「まて!下手に飛び込むな!」

パニックになる百合子とたかしに対してハワードは冷静に2人を制止した。

しかしパニックは収まる気配がなく、2人ハワードを残して上下に散って走り続けた。

百合子右側のドアを開け、廊下に向かって走り抜け。

たかしは猛スピードで階段を駆け上がって行った。

結局は1人のハワードは玄関ホールに取り残されてしまった。

「ああ!クソ!」とたった独りでハワードは上の階に行くか?

右側は左側のドアの先へ行くか迷い続けた。

10分後。ハワードは大きくため息をつき、とにかく一階の調査を始める事にした。

そして右側のドアを開けて、彼は逃げ出した百合子を探して先へ進む事にした。

右側のドアが開き、その先は短い細長い廊下になっていてふと

気配を感じて素早く窓の方を見ると黒く細長いひし形の模様のある

緑色に輝く複眼と巨大なヤゴの影がスッと

横切った瞬間にハワードは全身に寒気を感じた。

さらにハワードは逃げ出した2人の学校の同級生の友人と攫われた茜を

探して右側の廊下の先を通って洋館内を捜索して回った。

ハワードは約2時間以上の長い時間をかけて自力で洋館の仕掛けを解いて先へ進み。

ようやく洋館の地下の洞窟で野村茜を発見した。

その直後にヤゴ怪獣のメガヌロンが現れ、2人は逃げ出すも

洞窟の崖下に追い詰められて絶体絶命の時にいきなり雷道たかしが

2時間以上洞窟を彷徨って迷っている内に発見した液体窒素の入った

消火器のホースをヤゴ怪獣メガヌロンに向けて放射して低温状態で

大きく怯ませている内にハワードは機転で茜と協力して近くで

使用されずに50年か100年以上も放置されたままの

石炭を詰んで運ぶトロッコのレバーを動かして作動させた。

すると石炭を詰んで運ぶトロッコはレールに沿って高速で走り出した。

危うく雷道たかしも当たりかけたが1mmすれすれで右側に転がって回避した。

そしてトロッコはヤゴ怪獣のメガヌロンに直撃してトロッコに積まれた石炭の重さと

ロッコの重さによって一直線に崖下に転落してぐちゃっ!と

言う圧し潰されるような嫌な鈍い音と共に100mの

崖下の岩肌に叩きつけられて絶命したのだった。

しかし若草百合子はたかしとハワードと茜が発見して再会した

直後に柔らかい地面からヤゴ怪獣メガヌロンの上半身が現れ、

彼女を穴の底へと瞬時に引きずり込んで攫った。

それは余りにも突然だったので対応できずに3人が慌てて

スライディングしてうつ伏せのまま手を伸ばしたが

間に合わず若草百合子は完全に穴の中に姿を消してしまったのだった。

若草百合子を失った失意の中、たかしとハワードはなんとかして

茜でも助けようと決意するもそれは虚しく

洞窟の外へ通じる出口の近くの地底湖の岸辺で

「卵を産まなきゃ・・・卵を産まなきゃ・・・」と

うわ言を繰り返した後にハワードとたかしの制止を振り切り、ドボン!と

洞窟の地底湖の底へと自ら身を投げて沈んでしまった。

結局2人残されたたかしとハワードは洞窟の出入り口になっている

細い道を通って地上の森へと脱出して幸いにも街に続く道路を

見つけて2人は生還したのだった。翌朝には自分の東京大学

大学の講師や大人達に怪獣の事をたかしとハワードは伝えた。

しかし大学側は怪獣出現を巡るモンスタークレーマーの対処に追われていて。

たかしとハワードの話は全て隠ぺいされてしまったのだった。

そして大学側に隠蔽されてしまいあっさりと洋館内の出来事を

体験したハワードとたかしの主張も救出による警察の通報も

自分の大学の生物学の教授の知り合いの警察関係者の

手によって単なる家出と失踪で片づけられてしまい。

結局は無駄な徒労に終わってしまった。

ハワードとたかしは周囲の大学の講師や教授や周りの大人達に不信感を抱いた。

結果はただただ嫌な思いをしただけだった。

どうにかしてこの事件の真相を書き残して伝えようとオカルトの怪しいサイトに

自分達の体験談をたかしとハワードと協力して何十個も投稿した。

するとすぐにそのサイトの管理者はその2人の話をサイトに公開した。

こうして不特定多数の人々に触れる事になった。

 

そしてアサクサメガギラスが起こした一連の事件から10か月後に地球防衛軍

MBI(怪獣捜査局)音無凜捜査官がそのたかしとハワードの体験談を

見つける事でようやく行方不明になった野田茜と若草百合子の捜索が始まるのだった。

勿論、その結果、保護者や行方不明と鳴った若草百合子と野村茜の両親は激怒した。

大学の講師や生物学教授や大学の上層部の

関係者に土下座の謝罪を求める事態となった。

これらはへなちょこ氏の時事ニュースや他の時事系ユーチューバー達やテレビや

新聞、ニュース、ネットニュースで話題となり『隠蔽』と言うセンセーショナルな

ニュース事件に不特定多数の意見が書き込まれてSNS状で話題となった。

そんな中、渋谷副都心郊外の渋谷湖の湖面では友人に

誘われてハスキー犬のアバター

使う時事系ユーチューバーのへなちょこお氏は

ボートに乗って穴場で釣りを楽しんでいた。

へなちょこ氏と友人はボートに乗ってルアーと餌を付けて釣り糸を湖の中に

垂らして淡水の食用の魚が引っ掛かるのをのんびりと待っていた。

「釣れませんね」とへなちょこお氏の友人はのんびりと座りながら待っていた。

「うーん!どうでしょうね!」とへなちょこ氏も眠たそうに瞼を閉じて返した。

彼はメロンパンの両手で釣竿を持ちながらウトウトしていた。

しかしすぐにピーンと湖面に垂らした釣り糸が強く張った。

ビクン!と全身を震わせてへなちょこおが目を覚ますと慌てて釣竿を持ち上げた。

釣竿は細長い釣り竿がグニャリと下の方へアーチ状になっていた。

どうやらかなりの大物らしい。その余りの重さにへなちょこお氏は釣竿に引っ張られ

て湖面に転倒しかけた所を慌てて立ち上がった友人が両手で彼の胴体を支えた。

それから友人のアドバイスをして貰いつつもへなちょこお氏は慎重に釣竿のレバーを

掴み、クルクルと回転させてあの釣竿の糸を引き上げようと汗を滲ませて奮闘した。

運よく釣り糸は切れる事無く上へ上へと意図が巻き上げられて行き。

湖面にいたと思われる魚らしきものは徐々に湖面に上昇して行ったのだった。

既に魚らしきものは湖面近くまで迫りつつあった。

しかしへなちょこお氏は魚と思われた物体が魚でなない事に気付いた。

「えっ・・・嘘・・・」と友人は信じられない顔をした。

その湖面から浮かんできたのは茶髪の濡れた長いポニーテールの髪型のうなじの頭部。

閉じた瞳。丸っこい低い鼻。ピンク色の唇。

スレンダーな身体が湖面から引き上げられて行った。

濡れた両頬がふっくらとした紅潮したままで濡れていた。

両髪の間から濡れた白い両耳が見えた。

ビショビショのTシャツは透けてしまい。

白い肌の深い胸の谷間とブラジャーすら身に着けていないらしく

張りのあるスイカサイズの巨大な丸い柔らかい両乳房とピンク色の

乳輪と屹立した乳首が丸見えだった。

その為、へなちょこ氏と友人は目のやり場に困り果ててしまった。

更にバシャンと水柱を上げて他の場所か何かが浮上した。

咄嗟にへなちょこお氏は素早く両手でプラスチックのオールを構えた。

そしていつでも恐らく幼虫メガヌロンの攻撃から反撃できるように身構えた。

友人はとにかくまずは浮上した未成年の少女をボートの上にしなやかな白い肌の

細長い片腕を両手で掴み、うんとこしょと引き上げようと素早く腰を曲げて。

バシャンと水平に持ち上げてようやく友人の手によって

立派なボートの上へと彼女を乗せることに成功した。

更にもう一つの別の場所からまた別の少女が湖面に浮かび上がっていた。

その少女はビショビショの茶髪の長いツインテールの髪型。

広いおでこは水の粒が滴っていた。茶色の薄い眉毛は水平に濡れていた。

丸っこい低い鼻先からポタポタと雫が湖面に落下していた。

ふっくらとした両頬と白と赤のシャツもビショビショで

白い肌の両乳房が露わとなっていた。

メロンサイズの丸い柔らかい両乳房でピンク色の

乳輪も屹立した乳首も全て露出していた。

それからへなちょこお氏はプラスチックのオールを使って

その少女の両手を掴ませてボートの上に引き上げさせた。

何とか無事に2人の少女をビートの上に乗せる事が出来た。

ハアハアと息を切らせて疲れてしまいへなちょこお氏と

友人はボートの上で仰向けにボートのイスの上に大の字になってしまった。

しかしすぐに2人がいなくなった事に気付いた幼虫メガヌロン

と中間形態のメガニューラ。あるいは『メガギラス・レクター』

にまた遭遇するかもしれないので直ぐにへなちょこお氏は

一刻も早く渋谷湖面から離れようと慌てふためいてボートのオールを漕いで

岸辺に着くと直ぐに白いキャンピングカーの中にボートをしまうと。

釣り道具を片付けてキャンピングカーに乗り込み。

直ぐに渋谷副都心に戻ると地元の警察に通報した。

間も無くして駆け付けたMBI(怪獣捜査局)の捜査官により。

その2人の少女は無事に保護されたのだった。

この少女は行方不明になった若村百合子と野田茜だと身元が判明した。

さらにこの行方不明となっていた野田茜と若草百合子の女子学生2人の

細胞内にはやはり未知の能力を持つ真っ赤なミトコンドリア

未知のRNAウィルスが存在していることが判明した。

そして野田茜も若草百合子もウィルスによる水平伝播により人間のDNAと

遺伝子情報にメガヌロンのDNAと遺伝子情報が半分組み込まれており。

文字通り混血となっていた。幸いにもG抗体によって怪獣化は免れていた。

唯一2人だけは眼球が人間の本来の茶色の瞳ではなく。

緑色に輝く眼球となっており、黒い瞳孔も球体からひし形に変わっていた。

それはまるでメガヌロンによく似ていた。

更に2人のDNAと遺伝子を地球産のDNAと遺伝子分析機では無く。

高度な技術を持つMハンター星雲人の水氣家が持ち込んできた

特殊なDNAと遺伝子分析機で詳しく分析した結果ー。

今まで地球産のDNAと遺伝子分析機では

全く分からなかった新事実が発覚したのだった。

それは人体に影響の無い筈のごく微量の放射性物質の正体は

別の次元の宇宙の惑星で大事件を起こした

『フェイゾン』と言う物質である事が判明した。

他にもかつて銀が社会を危機に陥れたスペースパイレーツ(宇宙海賊)

達が実験に利用したフェイゾン生命体の『メトロイドプライム

と呼ばれる存在のDNAと遺伝子情報が検出されたのだった。

水氣薫は余りにも衝撃な事実に顔面蒼白となった。

そしてこれらの事実からこのアサクサメガギラスの突然変異体に。

進化を誘発させたのもこれらの放射線物質の

フェイゾンに含まれる突然変異誘発遺伝子と

メトロイドプライム』のDNAや遺伝子情報が原因である可能性が

極めて高い事が判明するのだった。美雪博士は研究チームも新たな

事実に頭を悩ませつつも現場に向かっていたMBI捜査官の音無凜捜査官と

山根連捜査官に腕の時計に全てのデータを送信して報告したのだった。

 

地球防衛軍内MBI(怪獣捜査局)の事情聴取室。

保護された野田茜と若草百合子とMBI捜査官の

女性が彼女らの事情聴取に当たっていた。

2人は例の謎の無数の触手とメガヌロンに捕まった後の話をした。

それによると2人の話はそれぞれの通りである。

一方事情聴取を聞いている間に野田茜と若草百合子の両親は

特殊生物病院の2人を診察と精密検査を担当した医師と話していた。

そしてそれぞれの2人の両親は自身の娘2人が古代昆虫メガヌロンのDNAと

遺伝子が含まれており、混血となっている事。更に2人の眼球の変異はもう

二度と戻らないと告げられて2人の両親の娘は茫然とした表情になった。

 

(第1章に続く)