(終章)UMA(未確認生物)

(終章)UMA(未確認生物)
 
ジェシカは腹が立ち、しかも疲れていたのでシャワーをしようと風呂場に向かった。
彼女は脱衣所に着くと一人、慌ただしく服を脱ぎ始めた。
全く!彼はあたしよりも仕事の方が大事な訳?
ふざけないでよ!全く腹が立つわ!
彼女は脱衣所で上着や下着を脱ぎ、乱暴に籠の中に放り込んだ。
タオルを持ち、風呂場へ入った。
彼女は目の前にある風呂場の蛇口を捻った。
すると風呂場のお湯がジャーと出た。
彼女はシャワーのお湯を頭からかぶり、両目をつぶった。
そこに目玉の異生物が物音を立てず、脱衣所に侵入した。
巨大な眼球で籠の中に乱暴に放り込まれた上着や下着を凝視した。
赤い4本の触手を伸ばし、風呂場のドアノブに撒き付けた。
目玉の異生物は慎重にドアノブを動かした。
ドアは音も立てずに開いた。
そして目玉の異生物は堂々と彼女のいる風呂場に侵入した。
彼女はシャワーのお湯で身体を洗っていた。
目玉の異生物は慎重に背後から近付いた。
赤い視神経の下腹部からゼラチン状の物体を彼女の大きく
開いている両脚の股に向かって伸ばした。
ジェシカはそろそろ石鹸で身体を洗おうと考えていた。
その時、彼女は思わず小さな声であっ!と声を上げた。
なに?なんなの?気持ちいい……。
次第にジェシカは荒い息を吐き始めた。
やがて大きな美しく丸い両乳房はゆっくりと上下左右に痙攣するように揺れ始めた。
彼女は甲高く喘ぎ、両手を壁のタイルに着けたあと大きなお尻を突き出した。
大きなお尻を見た目玉の異生物はますます興奮した。
同時に彼女の大きな美しく丸い両乳房は次第に早く上下に痙攣した。
ああっ!ああっ!ああっ!気持ちいい!ダンより!上手!上手!ああっ!
ジェシカは両目をつぶり、大きく口を開け、高い喘ぎ声を上げ続けた。
彼女の両頬はピンク色から赤に染まっていた。
やがて彼女は性的興奮が次第に高まった。
ああっ!ああっ!ああっ!もう駄目!駄目!
やがて彼女の性的興奮が頂点に達した。
彼女は全身を2度、3度、激しく痙攣させた。
同時に意識を失い、そのままうつ伏せにタイルの床に倒れた。
目玉の異生物は失神したジェシカを巨大な眼球で見降ろした。
4本の触手を伸ばし、彼女の大きなお尻を何度も撫でた。
目玉の異生物は研究所の外で最初の繁殖相手となったジェシカを
2本の触手で掴むとそのまま風呂場のドアから居間を通って
さっきの開けっ放しの窓から引きずり、音も無く外へ連れ出した。
それから目玉の異生物は全裸で気絶したジェシカをまたレンガ造りの建物と
コンクリート作りの建物の僅かな隙間に引きずり込み、姿を消した。
 
それから4カ月後の10月20日。
極秘研究所のあった中規模な都市ユニオンシティの住民のダンと言う名前の男が
『新種のUMAを目撃した』と言う情報をテレビ局や新聞に提供をされた。
その後、多くのテレビ局や新聞はこぞってブランクと言う青年が提供した携帯のカメラの写真を載せていた。
写真には街のレンガ造りの建物とコンクリート作りの建物の僅かな隙間から
巨大な眼球を覗かせている未確認生物の姿が映し出されていた。
さらにブランクと言う青年以外にも多くの住民達から目撃情報が多数寄せられていた。
最近の目撃情報はクレイと言う男から寄せられたものだった。
彼の説明によれば自分の家に帰宅した際、レンガの壁に何か不気味な生物が張り付いていたのを目撃した。
それから慌てて携帯のカメラのシャッターを切ったと言う。
すると巨大な眼球を持つ未確認生物はシャッターの音に驚いたのか?
巨大な視神経の胴体から生えた4つの触手を高速で動かし、隣の家の壁の中に姿を消したと言う。
やがて世間はこの巨大な眼球を持つ未確認生物に関して様々な憶測が語られた。
もっとも良く言われているのは宇宙人、あるいは宇宙人のペット。
さらに高次元から現れたプラズマ生命体。
クリッターもしくはスカイフィッシュの亜種。
様々な憶測が流れているがどれも真実では無かった。
 
(短編小説キラーアイ完結)