(終章)黒炎

(終章)黒炎
 
3ヶ月前の8日目の夜の満月。
秘密組織ファミリーの本部に当たる大きな屋敷
ジョンの部屋でジルとジョンは既に
お互い服を脱ぎ合い、全裸になっていた。
ジルは大胆にもジョンの逞しい胸板を両手で押し、
白いベッドの上に押し倒した。
続けてハアハアと息を吐き、両頬を紅潮させた。
ジルはジョンから渡されたピンク色のコンドームの袋を開けた。
そしてジルは袋からピンク色のコンドームを取り出した。
続けてコンドームをジョンの太く逞しいペニスに装着した。
それからジルはジョンの上に跨った。
続けてジルはゆっくり、ゆっくりと大きく慎重に腰を前後に揺らし始めた。
同時にジルの両乳房もゆっくり、ゆっくりと大きく上下に揺れ続けた。
「あっ!はっ!あっ!はっ!あっ!はっ!はっ!あっ!はっ!」
ジルはゆっくりと愛らしく高い声で喘ぎ続けた。
既にジルの両頬と深い胸の谷間は紅潮していた。
ジョンも既に両頬と逞しい胸筋の皮膚は紅潮していた。
更にジルはゆっくりと少しずつ早く自分の腰を前後に揺らし続けた。
同時にジルの両乳房も少しずつ早く上下に大きく揺れ続けた。
ジルは両頬を紅潮させ、両瞼を閉じ、恍惚とした表情を浮かべた。
するとジョンは何を思ったのか?両腕をジルの両乳房に向かって伸ばした。
そしてジョンはジルの両乳房をあまり
刺激し過ぎない様に注意しながら優しく愛撫した。
理由は妊娠中に乳房を刺激し過ぎると子宮が収縮し、
切迫流産や早産の可能性があるからである。
ジルは自分の両乳房のピンク色の乳首にジョンの両掌が触れる度に
全身をピクンピクンと全身を上下に小刻みに痙攣させた。
「んっ!あっ!はっ!はっ!ひゃあん!あっ!はっ!はあっ!」
ジルは愛らしく高い声で喘ぎ続けた。
続けてジョンはベッドの上から上半身を起こした。
ジョンは両腕でジルの白い肌に覆われた美しい身体を優しく抱いた。
ジョンは視線を下に向けるとジルの紅潮した
肌に覆われた深い胸の谷間が見えた。
するとジョンは彼女の深い胸の谷間から見える美しい風景に感動した。
「まるで山の上から美しい壮大な景色を見ているようだ!」
ジルも嬉しそうに微笑んだ。それは正に女神の頬笑みだった。
ジルは額にしわを寄せ、ハアハアと息を吐き続けた。
「はあはあはあ、もう!山の頂上までイッていい??」
「あっ!あぅ!あっ!あっ!良いよ!一緒に山の頂上まで登り切ろう!」
ジョンは太い声で喘ぎつつもジルの質問に嬉しそうにそう答えた。
「じゃ!イクわよ!あっ!ああっ!あああっ!
ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!」
ジルは性的興奮が更に高ぶるのを感じた。
それに伴いジルは自らの腰を振るスピードをゆっくりから
少しずつより早く、早く、早く確実に前後に振り続けた。
それはまるで大蛇がクネクネと蛇行するように前後に早く揺れ続けた。
ジョンはジルの紅潮した両頬と青い瞳を見つめ続けた。
ジルもジョンの紅潮した両頬と茶色の瞳を見つめ続けた。
「きゃああん!きゃああん!きゃあっ!
もうすぐよ!てっぺんまでもう少し!ああん!」
「そうだ!あと少しだ!一緒にてっぺんの景色を見よう!
ああっ!ああっ!あっ!」
間も無くしてジルは愛らしくも美しい歌声に似た甲高い声を上げた。
同時にジョンも美しい歌声に似た太い声を上げた。
それはコーラスの様に美しく合わさり、
ジョンの部屋の隅々まで響き渡った。
多分、自分の部屋の何処かに組織の命令で何処の誰かさんのスパイが
仕掛けた盗聴器にも確実に僕と彼女の声が届いたに違いない。
ジョンは性的興奮の余韻の片隅でそう思った。
だとしたら?一部の組織の男性連中は大喜びするに違いない。
まあー男性連中にはちょっとしたサプライズサービスになったかな?
一方、ジルはまたアナンタの時と
同じように自らの腰をガクガクと前後に痙攣させた。
しかしジョンが射精させた精子はゴム製のコンドームの中に
勢い良く入り込んだ為、彼の精子がジルの子宮に届く事は無かった。
つまりコンドームさえ正しく使用すれば絨毛膜炎や
その他の性病も望まぬ妊娠も予防出来るのである。
ジルはハアハアハア息を吐き続けながらこう言った。
「綺麗な頂上が見えたわ!貴方の紅潮した美しい凛々しい顔が……」
ジョンもハアハアハアと息を吐き続け、こう返した。
「僕も綺麗な頂上が見えたよ!
君の紅潮した美しい愛らしい女神の様な顔が……」
それからジルとジョンは再び唇を重ね合わせ、軽いキスを交わした。
ジョンは使用済みのコンドームをゴミ箱に捨てた。
一方、ジルは自分の上着と下着を着ていた。         
ジョンも自分の上着と下着を着ながらも横目でジルの下着姿を見た。
やがてジョんはジルの黒いブラジャーや
黒いパンツをしっかりと茶色の瞳に焼き付けた。
間も無くしてジョンはふとジルにこう質問した。
「そう言えば君について知りたい事と言うより
確認しなければならない事があるんだ。」
「あらー何かしら?もしかして一回だけの
セックスじゃ満足できないのかしら?」
ジルは冗談交りに笑いそう言った。
ジョンは何故か自分の心を見透かされた気がして苦笑した。
「確かにそれもあるけどね。他にも聞きたい事があるのさ!」
「何かしら?なんでもいいけど?」
ジョンはジルの手を優しく掴み、
自分の部屋のドアの前までエスコートした。
「君はあのアナンタとの転生の儀式を受ける時に
僕が話した事を覚えているかい?」
「ええ、勿論よ!『外神ホラー・ニャルラトホテプが持つ賢者の石、
つまり始祖ウィルスの力を受け継ぐ者であり、君は人間を超越し、
スペンサーやウェスカーに代わり、神になる資格を得た』と君は言った。」
「ええ、そうね!確かにあの時、あたしは
『人間を超越する気なんてないし!自分は純粋な人間でいたい!』
って答えたわ。」
「そう!きみは人間を超越し!神に成る事を嫌がっていた!
だからこそ君に問いたい!あんなに人間を超越し!
神に成る事を嫌がっていた君が何故?僕の唯一絶対神YHVAを殺し!
宇宙の卵を孵化させ!
新宇宙を手に入れる僕の復讐に協力する気になったんだい?」
ジルは微かにフフフッと笑って見せた。
「あたしはもう45歳よ!いずれもう少し歳を取れば……。
あたしは年老い、身体も衰え、衰弱し!やがて死ぬわ!
それであたしね……このまま老衰で人生を終えていいのかなって?」
「いいも何も君は『ラクーンシティの英雄』、
『BSAAのオリジナルイレブン』、
『守りし者』と言う数多くの栄光をたくさんもっているじゃないか?
それに君の相棒のクリスは『生ける伝説』とか呼ばれているのだろ?」
「ええ、そうよ!普通の人間なら満足して死ねると思うの。」
「じゃ!君はそれだけじゃ満足して死ねないと?
つまり君は『ラクーンシティの英雄』、
『BSAAのオリジナルイレブン』、
『守りし者』以上の栄光を求めているのかね?
君は自分自身の人生を開拓するべく僕の復讐に協力する……だろ?」
ジョンはジルの青い瞳を真摯に見据えた。
そして今のジルの青い瞳にはあくなき野望を秘めた獣の瞳に変わっていた。
勿論、以前の時のように牙を向く獣に怯えて
青い瞳が僅か揺れると言う事は無かった。
その瞬間、ジョンは今目の前にいるジルは
幼い少女の姿をしたジルでは無く、
己のあくなき野心を持つ大人の女性のジルだと改めて気付かされた。
ジョンはそのジルの青い瞳を見て、
僅かに口元を緩ませ、感心した様子で頷いた。
それからジョンは大きな屋敷の秘密の武器庫に案内した。
「これは?魔戒剣?」
ジルは目の前にあるガラスケース台に
漆黒に輝く両刃の長剣が置いていあった。
間違いなくこちら側(バイオ)の世界の物ではない。
これは向こう側(牙狼)の世界の物だ!!
ジョンは説明を始めた。
「これは向こう側(牙狼)の世界に存在する
我々魔獣ホラー達が暮らす真魔界から我々が回収した。
この魔戒剣はかつて闇に堕ち、暗黒騎士キバとなった
バラゴと言う男が所持していた『黒炎剣』だ!
こちらは光の力・ソウルメタルでは無く闇の力・デスメタルで出来ている。
君は過去にソウルメタルを持つ訓練を閑岱の白夜騎士の男から受けている。
加えて唯一絶対神YHVAを凌駕する程の最強の
強さを欲する君ならたやすく扱えるだろう。
但し、それと引き換えに君の心は黒き闇の中へ落ちる事になるがね!!」
「ウフフフフッ!これでYHVAさえも殺せる
最強の武器を手に入れたのね!凄いわ!」
ジルは嬉しそうにジョンの横でプレゼントを
開けて喜ぶ子供の様にはしゃいだ。
すると脳裏で魔女王ルシファーはこう尋ねた。
「それじゃ?アンノウンの必殺技はこの
『黒炎剣』が手に入った時点でお払い箱かえ?」
「いえ!賢者の石の炎を『黒炎剣』に帯びさせれば必殺技として十分よ!」
「成程!アンノウンの烈火炎装かのう?面白い発想よのう!」
魔女王・ルシファーはジルの青い瞳を通して目の前にある
ガラスケースの台に置いてある『黒炎剣』を見つめ続けた。
 
牙狼バイオハザード・真魔界竜編完結)
 
そして牙狼バイオハザード・クロスオーバ
小説三部作は堂々完結しました。
本当に長い間、ご愛読の皆様!ありがとうございます!
では!次は牙狼バイオハザード外伝2部作。
(血の薔薇編)と(魔獣狂騒曲)をお楽しみ!!