(第25章)生物学的に貴重な映像

(第25章)生物学的に貴重な映像
 
烈花は2階の個室の反対側にある寝室の2つのベッドの内、
右側のシーツの上に置かれていた
『ケイト・ブランジェット』の手記を読み始めた。
ケイト・ブランジェットの手記配下の通り。
「あたしは反メディア団体ケリヴァーの優秀なメンバーの一人である。
あたしも若村様の教えに熱心に傾け、
周囲の人々の若村様の考えはイカれている。
現実的では無いと批判され、しかも団体内で『子供を虐待した』とか
『ただのインチキ宗教の類』と馬鹿にされたりもした。
両親も早くその怪しい団体から脱退するように勧められた。
しかしどれも一切断った。
 
両親は「若村と言う男に洗脳されている」と警察に被害届けを出し、
大きなトラブルを起こして以来、家出し、家族と絶交している。
彼の主張がどれも正論であり、そして全てが彼の正しい行いによって
この世界の未来の子供達が自然と共に良い人生を過ごせると確信している!
そして今回のバイオテロもこの世界の未来の子供達を守る為に
メディアを創る腐敗した悪党共を滅するのよ!
 
とまで書いたものの実は情けない事に生理痛。
しかもかなり酷いものだった。
きっと反メディア団体ケリヴァーの壊滅を
目論む悪党共の策略かも知れない。
でも私は負けない!そして0時頃。
やけに部屋の外が静かなのが気になった。
更に一分後、大きな物音がした。
きっとブラッディの悪ふざけだと考えた。
そしてやっとこさ!生理痛も治まったので
部屋の外をこれから確認しようと思うの。
続きはブラッディの悪ふざけでビビってからね。
また続きを書くわ!」
そこで手記は終わっていた。
烈花はケイト・ブランジェットなる人物の行方が気になった。
そして反射的に寝室の壁や床を中心に周囲を見渡した。
幸いにも彼女と思われる血痕や暴れた形跡は見つからなかった。
もしかしたら?さっきのプラントデッド達から無傷で逃げおおせて
この洋館の何処かに隠れているかも知れないと考えた。
「成程な。上手く逃げおおせてシャーロットと同じ様に
うまく隠れているかも知れないな。
だが、なんとか見つけ出して保護するなり安全を確保してやらないと……」
一方、クエントは2階の個室の反対側にある寝室の棚の上から
見つけたスマートフォンを調べていた。
どうやらシャーロットの物らしい事は分ったものの
何故ここにあったのかは不明だった。
ただ推測出来るとしたら恐らくシイナがシャーロットの
スマートフォンを持ち出した後に無数の植物の蛭で扉を封鎖したのだろう。
クエントはシャーロットの『生物学的に貴重な映像』とタイトルが
付けられた動画を指でタップして再生させてみた。
動画ではシャーロットが閉じ込められていた実験室が映し出されていた。
中央には細長い機械があり、壁の柵の奥には幾つものカプセルがあった。
奥には茶色の薬の入った棚がありや注射器等の医療器具があった。
奥には古いパソコンもあった。
どうやらスマートフォンは木の机の上に立てかけてあるらしい。
手前側には白いシーツのベッドがあった。
ベッドの上に両頬を紅潮させて、茶色の美しい瞳でシイナを
愛しそうに見つめている両首筋まで伸び、先端が少しカールした茶髪。
キリッとした細長い茶色の眉毛。そして純粋な笑みを浮かべた表情。
しかもシイナと同じくシャーロットも全裸だった。
間もなくしてシイナは優しくシャーロットの紅潮した頬を撫でた。
続けてシャーロットに向かって前進した。
シャーロットは静かに両足の太腿を左右に広げた。
「あっ!おおっ!えっ?うそっ!あん!あん!あん!あん!あん!」
シャーロットは喘ぎつつも信じられないと言う
表情を浮かべ、驚き、茶色の瞳が見開かれた。
やがて少し額に皺を寄せ、少しずつ早く息を吐き、
愛らしい高い声で喘ぎ続けた。
同時にシャーロットの中位の形の整った柔らかい
両乳房が何度も何度もプルプルと上下に揺れ続けた。
シイナは獣の様な高い声で唸り、喘ぎ続けた。
「ううっ!ううっ!ううっ!うううっ!うううっ!
ぐううっ!ああっ!あああっ!」
シャーロットはそのままベッドの上に仰向けに寝転んだ。
やがてシイナは両腕を伸ばし、
両手でシャーロットの上下に大きく揺れている
中位の形の整った柔らかく丸い両乳房を優しくギュッと掴んだ。
そして上下左右にゆっくりと揉み続けた。
「ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!
あっ!ふん!あっ!ああっ!ああっ!」
シャーロットは目を閉じ、嬉しそうに笑った。
更にシイナは、シャーロットのピンク色の両方の乳首を指で
何度もピンと弾き、コリコリと上下左右に回し続けた。
するとシャーロットは更に高い声で喘ぎ、目をつぶったまま
もっと口元を緩ませ、笑い続けた。そして小さく喘ぎ続けた。
「あっ!あっ!うんっ!うくっ!あっ!
ああん!あっ!あっ!くっ!あっ!」
シイナは更に速くグネグネと腰を前後にガンガンと振り続けた。
シイナは下唇を噛み、大きく唸った。
「ぐうううっ!ぐうううっ!ううっ!ううっ!ううっ!ううっ!」
「おっ!きゃっ!きゃああああんっ!
ああああああん!ああっ!ああああっ!
あんっ!あんっ!あんっ!ああん!あん!ああんっ!」
そしてシャーロットの中位の形の整った柔らかく
丸い両乳房は更に速く前後にプルプルと揺れ続けた。
更に彼女はより一層、荒々しくも甲高い声で喘いだ。
シャーロットは全身から大量の汗を流し、
気持ちよさそうな表情を浮かべた。
シイナはどんどん目にも止まらぬ速さで
ブルブルと前後に激しく揺れ続けていた。
シャーロットは目をつぶり、下唇を噛み激しく唸り続けた。
「んんっ!んんっ!んんっ!んんっ!んんんっ!んんんっ!」
間も無くしてシャーロットはまた大きく口を開け、甲高い声で喘ぎ続けた。
「いいっ!きゃああっ!いいっ!
きゃああああっ!きゃああっ!きゃああっ!」
きゃああん!きゃあああん!きゃああん!
きゃああん!きゃん!あっ!はっ!あっ!」
どうやらシャーロットとシイナの性的興奮は絶頂に達したらしい。
2人はほぼ同時に最後に甲高い喘ぎ声を上げた。
「さてさて!これは随分とお熱いですね!」
クエントは呑気にそう呟くとメモ用紙を取り出し、
文章を書くとシャーロットのスマートフォンに貼り付け、
BSAAの服の内側のポケットにしまった。
もしかしたらシイナさんは自分の能力を
誇示したいが為にここに置いたのでしょう。
いや、恐らく『R型』の仕業では無いですね。
もしかしたら他にもシイナやシャーロットの様な生存者達がなんとか
『R型』やプラントデッドや他のクリーチャー達から
逃げきって隠れているのかも。
だとしたらなんとか見つけて保護してやらないと……」
「なあーこの壁の文字はなんだ……」
烈花は寝室のベッドの正面に壁にメッセージが刻まれているのを指さした。
クエントは正面の壁に刻まれた文字を見た。
「書斎へ行け!反メディア団体ケリヴァーの悪行とその裁きを
知る事で『R型』の怒りと悲しみが理解出来るだろう。
それでも反メディア団体ケリヴァーを守ると言うなら
指定した私のゲームをクリアするがいい。」
「犯人のメッセージだ!書斎へ行けば!」
「今回の『R型』の暴走事件の原因が分かるかも知れません!」
その時クエントの無線機から何度も連絡音がした。
直ぐに彼は無線に出た。
「はい!クエントです!」
「うっ……くっ……なんとか……繋がった!くそっ!」
「まさかゾイさんですね!」
「クソッ!剥製室のトラップから脱出して酷いものを見た!」
「酷いものとは?もし動けないのなら助けに……」
「よせ!止めろ!行くな!既に1階と2階の反対側の部屋のほとんどは
『R型』とあのクレーマータックが共謀して
仕掛けた多数の罠が見つかっている!間違っても絶対に近づくな!
危険だ!特に常人にはとても無理だ!」
 
(第26章に続く)