(第15楽章)美女と寄生蟲の協奏曲

(第15楽章)美女と寄生蟲の協奏曲
 
清楚な女子高生はトックリのビリーの隙を突いて自分を拘束している
両腕の力が弱っている盲点を狙って力の限り、両腕を振り、腰を曲げて拘束を解いた。
それから全速力で走りながら落ちていたプティツア(服)
を拾い上げて胸元に抱き抱えて廃ビルから飛び出した。
清楚な女子高生はそのままワーワー泣きながらどこかに走り去った。
それでこの廃ビルにはピートとビリーとアレックスの3人が残った。
アレックスとピートとビリーはお互いに睨み合っていた。
ピートはぼやっと普段はしちゃいるがホントに怒り出して凄い喧嘩になれば
結構3人前にやるのだからあんまり油断できねえ。
ビリーは腰から二回りのハラショーに長いチェーンを取り出した。
そして片手でぐるぐるとぶん回し始めた。
ピートは俺がやったハラショーによく斬れるブリトバ(剃刀)を
取り出して2人はよくある戦闘態勢を取った。
すかさずピートはブリトバ(剃刀)を真上に振り上げてアレックスの
プラティ(服)の前のところ切り裂こうと振り下ろした。
しかしガチィンという金属音と共にブリトバ(剃刀)の刃がへし折れた。
へし折れたブリトバ(剃刀)の刃の部分はクルクルと宙を舞い、どこかに消えた。
「へっ?ハラショーに冗談だろ?」
ピートは驚きつつも拳でアレックスの顔面を殴った。
ピートの拳は顔面に直撃したのにもか関わらずアレックスは
平然とした表情でにやりと笑って見せた。
続けてアレックスはドンと左足を振り上げ、ピートの下顎を蹴り上げた。
ピートはドーンと空高く吹っ飛ばされ、仰向けに地面に叩きつけられた。
ビリーは蛇のようにチェーンをしならせてアレックスの首筋に向かって放った。
しかしアレックスは目にもとまらぬ速さでそのチェーンを左手で掴んだ。
「なっ!なあっ!」とビリーは驚きの声を上げた。
アレックスは助走をつけてその場で飛び上がり、
ビリーの胸部にドロップキックを炸裂させた。
ビリーは遠くへ吹っ飛ばされ、ドンと尻もちをついた。
それから「このっ!」と泥だらけのプラティ(服)を見ながら上半身を起こした。
ビリーは茶色の瞳でアレックスを睨みつけた。
ピートは背後から近くで見つけた木の板を後頭部に叩きつけた。
しかしアレックスは平気だった。
くるりと向き、にやりと笑った。
続けてアレックスの口はビリビリと耳まで裂けた。
そして大きな口となった。
ピートは「うっ!わあっ!」と悲鳴を上げた。
しかも彼の表情は青ざめていた。
アレックスは右脚を振り上げてピートの下顎を蹴り上げた。
続けてビリーの首を掴み、凄まじい怪力で軽々と持ち上げた。
ビリーは苦しそうに両手足をバタバタ振り回した。
アレックスは腰を右側に曲げ、振り向きざまにボロボロの木の壁に叩きつけた。
ピートは背中や後頭部を強く打ち付け、脳震盪を起こしたのか
全身を激しく痙攣させた。そして動けなくなった。
きっと両手も両足も両腕も両脚もへし折れたに違いない。かわいそうに。
「でも!俺を裏切ったから!同情はしねえぞ!」
俺事、アレックスは耳まで裂けた大口から大量の涎を垂らした。
ぽたぽた!ぽたぽたぽた!と滴る度にジュウジュウと
白い煙を立てて木の床を溶かした。
続けて下顎も真っ二つに裂けて4対の鋭い牙が生えてきた。
そして4対の鋭い牙をまずは全身が激痛で
動けないピートの胸部にぐさりと突き刺した。
ピートは胸部の激痛で泣き叫んで悲鳴を上げた。
そしてピートの体内に4対の牙を通して消化液を注入して
断末魔の叫び声を上げる間も無くピートの肉体を液化させて
骨も皮も髪も全てミルクのようにズルズルあっと言う間にと吸い込んで捕食した。
ビリーは悲鳴を上げて全速力で走り、廃ビルの部屋から出ようと入り口まで走った。
俺は目にも止まらぬ速さで走り、部屋の入り口前に立ち塞がった。
ビリーは死に物狂いで俺に殴り掛かったが無駄だった。
ビリーはあっという間に俺の拳を顔面に受けて、鼻血を出して仰向けに倒れた。
俺は追い打ちをかけるように何度もビリーの身体を狂ったように笑い、
面白半分に殴り、蹴り、踏みつけ、踏みにじってしっかりと痛めつけた後、
泣き叫び許しを求めるビリーの胸部に下顎の4対の牙をグサリと突き刺した。
そしてビリーの体内にも消化液を注入して液体に変えて
ズルズルとミルクのように吸い込んで捕食した。
ボロボロの木の壁にはビリーとピートが生前着ていた
白い服と仮面がふたつも剃刀とチェーンが残っていた。
俺はホラーに憑依される前の裏切りの報復を果たし、少しばかり気が晴れた。
それから俺はよっぱらったのか?どう言う訳か目がトロンとなった。
そして俺はこんな言葉をぼそぼそとつぶやいた。
アリストテレスはつまらねえ研究をしてやがるな!
シクラメンをもっとスマートにしてやろうとね!」
こんな調子で俺はまるで酒にでも酔っ払ったようにご機嫌になった。
そして俺は直ぐにでもシャノンって名前の気になる
チボーチカ(女)のところへ戻ろうと考えた。
しかし徐々に酔いが覚めて自分の裏切った報復の為に
普段かけておいた広範囲の多数の人間に強力な催眠術の結界を
自らの意志で解除してビリーとピートと金髪の眼鏡をかけた
清楚な女子高生は俺の顔や容姿を認知できるんだったっ!
2人は始末したがあの女子高生は俺を警察の拘置所から脱走した
アレックス・M・スタンリーだと認知できるはずだっ!
ああーしくったな!間抜けめ!俺のアホめっ!
俺は慌てふためいてその金髪の眼鏡をかけた女子高生を探した。
確かこの廃ビルの余り遠くない場所に電話ボックスがあったっけ!
そして俺はその電話ボックスのところへ行くと思った通り、
プラティ(ふく)を着ずに電話ボックスの近くの壁のある歩道に
全裸でうずくまっている金髪の眼鏡をかけた清楚な女子高生を見つけた。
俺は直ぐにあの多数の人間にアレックス・M・スタンリーの
顔と容姿を認知出来なくする結界を張った。
これで電話ボックスやあらゆる建物の中にいても彼女や多数の人間達は
俺が目の前にいてもアレックス・M・スタンリーだと認知できまい。
しかも幸いにもまだ警察にも通報していないようだ。
よほどのショックだったのだろう。
もう用は済んだのでとっととその場を去ろうと歩き出した。
急に清楚な女子高生は立ち上がり、俺の腕を掴んで引き留めた。
その子はエミリーと言う名前らしい。
エミリーは酒に酔ったようにこう言った。
「いい匂いがする!凄く甘ったるくていい匂い!」
俺はへっ?とすっとぼけた顔をして自分の右腕をクンクンと嗅いだ。
しかしなーんも匂いはしなかった。
エミリーには分かるらしく両頬と深い胸の
谷間を紅潮させてうっとりとした表情で俺を見た。
どうやら俺の身体から放つ特殊な匂い(つまりフェロモン)
のせいで性的興奮に駆られているのだろう。
俺は仕方がなくエミリーの求めるがままやらせる事にした。
俺も全裸となり、エミリーのピンク色の唇にキスを交わした。
エミリーも俺の口の中に舌を捻じ込み、ディープキスをした。
俺はエミリーのまだ発育の良い柔らかい大きな丸いボインをムギュっと握った。
「ああううん!はあん!」と愛らしく小さく喘いだ。
エミリーは俺に背を向けて壁に両手を付けて立った。
しかし俺は直ぐにエミリーの両肩を掴み、壁を背に前に向かせた。
続けて俺はまるで野獣のように唸った後、
エミリーの腹部の臍のあるお腹の前に跪いた。
俺は口内から2対の太く長い触肢を伸ばした。
やがて太く長い触肢の大きな袋の形をした先端部分から細長い針が生えた。
エミリーは「あっ!うっ!」と小さく声を上げた。
俺はエミリーの下腹部の臍の辺りの皮膚に
その先端部分の細長い針を深々と突き刺した。
続けて2対の大きな袋の形をした先端部分が
目にも止まらぬ速さでまるで風船のように
膨らんだり、萎んだりを何度も何度も何度も繰り返し続けた。
同時にエミリーの身体と発育の良い柔らかい
大きな丸いボインは上下に激しく揺れ続けた。
エミリーは激しく上下に身体が揺れて僅かに眼鏡も上下に揺れていた。
彼女は瞼を閉じ、恍惚とした表情で口を大きく開けた。
そしてハアハアと激しく息を吐き、愛らしい高い声で喘ぎ続けた。
「はあっ!ああっ!あっ!あっ!あっ!はあん!ああっ!あっ!いいっ!いいっ!」
俺は一心不乱にエミリーの子宮に大量の暑い液体を注入し続けた。
そして俺の両耳にはこんな奇妙な注入音が聞こえた。
ゴポオッ!ゴオポッ!ゴポオッ!ゴオポッ!ゴオポッ!ゴオポッ!ゴオポッ!
エミリーは更に激しく息を吐き、激しく甲高い声で喘ぎ、喘ぎ叫び続けた。
「あああっ!あああっ!子供が欲しいっ!
貴方の子供が欲しいん!あああん!はあん!」
その後、俺事、アレックスとエミリーの性的興奮は絶頂に達した。
同時にエミリの全身と発育の良い
大きな丸いボインも上下に痙攣するように揺れ続けた。
俺はエミリーの下腹部の臍の辺りの皮膚にその先端部分の細長い針を引き抜いた。
それから俺は2対の太く長い触肢を口内に引っ込めた。
続けて俺はゆっくりと慎重にエミリーから離れた。
エミリーはそのまま全身の力を失ない、ぺたりと草の上に座り込んだ。
そして恐ろしく激しく荒い息を吐き、
ぐったりとしながらも嬉しそうな表情で俺を見た。
彼女は気が付くと全身が汗だくで両頬も深い胸の谷間も真っ赤だった。
それからエミリーはゆっくりと立ち上がると自分が持っていた
ブラジャーとパンツの下着一式と灰色のズボンと黒い天使の絵の付いた上着を着た。
続けてエミリーは俺にこうお礼を述べた。
「ありがとう!凄く興奮してよかった!あと2度も助けてくれてもありがとう!」
「ああそうか!もう変な奴に捕まるなよ!夜遅いから早く帰った方がいいぞ!」
「ええ、そうするわ!じゃあね!またどこかで会えるといいですね!」
「ああ、そうだな……」とアレックスは複雑な心境のまま答えた。
そう言うと最後にエミリーは飛びっきりの笑顔を俺に向けた後にその場を立ち去った。
ちなみにエミリーは彼が心配しなくても
無事に他の変質者に襲われる事無く家に着いた。
 
(第16楽章に続く)