(第55章)正体不明の怪人と太陽の聖環

(第55章)正体不明の怪人と太陽の聖環

 

トークスは夢の中で自分の両乳房を見た。

そしてピンク色の乳首がピンと屹立している事に驚き、更に余計に激しく興奮した。

やがて急に最初の一本の透明な触手をストークスの膣から引き抜いた。

続けて2本目の透明な触手を膣から今度は子宮の卵管近くまで伸ばした。

更にさっきの精子卵子が受精した受精卵を吸い上げる

と白い仮面を被った黒マントの怪人の体内に吸収された。

白い仮面を被った黒マントの怪人の複製した精子とストークスの

天然の卵子が受精した受精卵を吸い上げて体内に吸収した後。

続けて白い仮面を被った黒マントの怪人は追い打ちを

かけるようにストークスの膣内から大量の分泌液を吸収した。

同時にストークスは性的興奮が絶頂に達した。

「ああああっ!ぐうううっ!あぐうううっ!ひゃあああああっ!ひゃあああんっ!」

同時にマシュマロのように柔らかく張りのある豊満な両乳房は上下左右に激しく

痙攣するように揺れ続けた。更に腰も目にも止まらぬ速さでガクガクガクと

上下に大きく反射的に揺れ続けた。

トークスは青い瞳をぱっちりと開けたままハアハアと小さく息を吐き続けた。

やがて疲れ果ててゆっくりと目を閉じた。

目を閉じたストークスの脳裏で白い仮面を被った黒マントの怪人の声が聞こえた。

「これで君の生殖を司る遺伝子は貰ったよ。僕は生殖能力を模倣して精子を作れたよ。

そして君の卵子ともうまく受精してくれたね。大成功だよ!これでまた再生出来る!!

あとは君が『イヴ』になる準備もしたからね!じゃ!お元気で!」

数秒後、ストークスはハッ!とベッドの上で目覚めて周囲を見た。

勿論、そこは冷凍冬眠覚醒室のベッドの上のようだった。

あの白い仮面を被った黒いマントの怪人はいなかった。

トークスは以前にエアと一緒にYouTube(ユーチューブ)で観たあの。

『白い仮面を被った黒マントの怪人』の都市伝説を思い出した。

確か?その都市伝説は『アメリカ、日本、フランス、ロシア、デンマーク

その他世界各地で学校帰りの夕方やガソリンスタンドの帰り。

またはコンビニのシフト帰りで道を通る10代から20代の

若い女性の前に現れてこう言ってくると言う。

「おめでとう!楽園で幸せに生きる権利を得ました!復讐の権利も!」

白い仮面を被った黒マントの怪人は大量の不思議な粒子を吸わされて。

性的興奮を覚えさせて私みたいにセックスして消えてしまう。

しかも後に女性器内に太陽の聖環と言う紋章が刻まれているらしい。

だからきっと私にもあるかも?そう思ったストークスはズボンと

パンツを脱いで恐る恐る自分のお気に入りのニーアのキャラの

写真が付いた手鏡で自分の股間を見てみた。するとやはり『静かなる丘』

サイレントヒルの教団のシンボルの太陽の聖環が刻まれていた。

そうして初めて彼女はあの夢はただの幻じゃなかった事が分かってしまい。

怖くなった。その時、初めてストークスは自分が体温を取り戻していた事に気付いた。

しかし少しばかりコールドスリープ(冷凍冬眠)が長かったせいで

まだ自分の体温調整がうまく行かず暑かったり寒かったりと不安定なので

温かい飲み物や食べ物。冷たい飲み物や食べ物を自らの身体の暑さや寒さに

応じて選び、自らの体温を調節する必要があった。彼女は少し寒いので

温かい食べ物と飲み物をAI(人工知能)アポロに頼んだ。

やがてホカホカの豚まん10個と温かいお茶が運ばれて来た。

彼女はそれを平らげて体を温めた。それから誰かが用意してくれたらしい。

彼女はプレステーション4を起動させてゲームをプレイして遊び始めた。

遊んでいるゲームソフトは『プレデターハンティンググラウンズ』である。

 

HCFセヴァストポリ研究所のBOW(生物兵器)及びウィルス兵器

開発中央実験室の片隅にあるダニア博士の自室。

ダニア博士はHCF特殊物質実験室から送られたデモニックジーン(悪魔遺伝子)

に関する研究結果と『SRの女の子』の生体マグネタイド(生体磁気)

に関する研究結果をダニア博士は真剣な表情で読んでいた。

それによるとデモニックジーン(悪魔遺伝子)は別世界

(通称・第3の世界か東のミカド国)と呼ばれる場所に住む国民達

に天使達が予め仕込んでおいた改造遺伝子である。

また秘密組織ファミリーの情報によるとその別世界(第3の世界・東見ミカド国)

に住む国民達(東のミカド国)の90%が感染している。

発症すると瞳が赤く変色し、脳が異常活性化し、ドーパミンが過剰に分泌される。

これにより発症者は興奮状態となり、接触中枢が刺激され、人間同士の抗争や

共食いの症状を起こすようだ。完全に発症すると異常活性化による

急激な人体の変異によって人間から伝承通りの様々な悪魔の姿になる。

しかし大天使が近くにいたり、感染者の文明接触が一定を超過しない限りは

発症しないようだ。しかし2つの上記の条件は無くても

一度発症社が現れると伝染して発症者が次々と現れるようだ。

とてつも無く危険な遺伝子である。一応、抗体の他にデモニックジーン(悪魔遺伝子)

のサンプルがあるが取り扱いはかなりの注意が必要である。

ただ感染方法は不明である。」

「危険過ぎるわね。ウィルス兵器には利用出来ないわ」

「人間がちゃんと制御出来なかったら商品にはなりませんね」

ダニア博士は報告書を読み終えてそう判断した。

AI(人工知能)アポロも彼女の見解に素直に納得した。

それから今後もこの『HCF特殊生物物質実験室』にその『SRの女の子』の

生体マグネタイド(生体磁気)とデモニックジーン(悪魔遺伝子)

の研究の全て彼らに任せる事にした。万が一感染した場合は最悪は

『HCF特殊生物実験室』は焼き尽くして破壊されてしまうだろう。

勿論、全職員やスタッフ、研究員は全員殺さねばならないだろう。

今とにかくそうならない様に彼らがしっかりと働いてくれる事を

ダニア博士も心から願った。AI(人工知能)アポロも

現在、どの実験室よりも更に厳重に違反者がいないかどうかしっかり監視しており、

事故の無いようにしっかりと監視と管理と運用を心がけていたのである。

 

エアの自室ではパソコンのウィンドウズ10のインターネットで調べ物をしていた。

それは赤い大蛇に関する事件やニュースの記事である。

しかし『2020年に見月製薬北米支部上空での目撃事件』。

『2025年(今年)のチェルシー地区上空での目撃事件』

に関係したブログの記事やツイッター、ライン、

ニュースだけで真新しい情報は無かった。

しかし代わりに赤い蛇とは全く関係無いニュースを見つけた。

そのネットニュースはロス・イルミナドス教団に通じるような宗教的な

未知の恐ろしさを感じた。どうやら魔獣新生多神連合とは全く関係なさそうだが。

何処か排他的で恐ろしく不気味な教団に関する記事は

エアの心をざわめつかせて恐ろしく感じた。

記事によると『静かなる丘(サイレントヒル)と呼ばれる街に存在していたと

噂される『教団』が再び司祭を選び、信者を集めて活動を開始したらしい。

しかも彼らは神を体内に宿す為の聖女を探しているようだ。

理想では幼い少女がいいとか?また街には異変が相次いで報告されていて。

数体の異形の怪物の目撃が数件あると言う。

ニュースの写真には数体の怪物の一体が映っていた。

そいつは白い袖の無しのローブ。黒いブーツ。赤い手袋を履いていて。

黄色の体色。目は無く口が側面にある異形の頭部だった。

エアはその不気味な人型の異形の怪物を見て気持ち悪くなった。

どうやら魔獣新生多神連合とも赤い大蛇とも関係無さそうなので

プラワザのホークをマウスでクリックしてトップページに戻った。

エアはこれ以上調べても新しい情報は出ないと考えた。

それから彼は別の個人的な調べ物を始めた。

それは本来は2024年に公開される筈だった『実写版真・女神転生Ⅳファイナル』

だった。そして今年の2025年に公開となっていた。

何故?公開が一年も伸びてしまったのかと言うと最終作となる

『実写版真・女神転生Ⅳファイナル』は2020年の時点のネットでの

公式な情報公開によるストーリーや設定を読んだイスラム原理主義者の人々や

バチカン教皇キリスト教の人々、またはエホバの証人と言ったキリスト系新興宗教

から激しい抗議と批判があっちこっちでNSNやテレビ、ネット、新聞。

ネットニュースを通して拡散して行った。

また中にはイスラム系テロリスト達も反応してしまい映画の監督や

キャストやスタッフ。更に配給映画会社に

『映画の製作と上映中止をしなければ全員殺す』と言った脅迫や

脅しが電話やネットのメールや掲示板やチャットを

通して何人かに送り付けられていた。

また実際に映画館に自爆テロや爆弾テロを計画していたアメリカに潜伏していた

イスラム系テロリストがいたらしい。しかし実行前に何者かに全員暗殺されていた。

つまり僕が思うにあの魔人フランドールの手によって。

これにより映画や監督やスタッフの家族や本人達の命を狙うイスラム

テロリスト達もやはり全員暗殺されていたと言うネットニュースを幾つか見つけた。

 

(第56章に続く)