(第65章)黒い羊

(第65章)黒い羊

 

「私はエルザ・ウォーカーよ」

そう言うとそれぞれ握手を交わした。

最後にエアと握手をしようと魔人フランドール事、

エルザ・ウォーカーは彼の手を握った。

その瞬間、エアと魔人フランドールは目の前の視界が真っ白になった。

2人とも同時に驚いた。やがて目の前の真っ白な世界がふっと消えた。

2人の視界にはニューヨーク市内のチェルシー地区の公園ではなく。そこは。

そこは間違いなく英仏百年戦争時代のフランスのセイラム村に

エルザ・ウォーカー事、魔人フランドールとエア・マドセンはいた。

セイラムの村外れの森まで一緒に散歩していた。

前世の記憶の中で魔人フランドールは有翼の10歳未満の子供の姿をしていた。

またエアもその時代では13歳の少年の姿をしていた。

魔人フランドールは指を口に当ててシーツと言った。

続けて赤い瞳でパチパチとウィンクして「みんなに内緒だよ!」と楽しそうに言った。

魔人フランドールはそう言うとパチンと指を鳴らして何かの魔法を発動させた。

何かの魔法の発動と同時に真っ赤な光が13歳の少年の姿をしていた僕と

10歳未満の幼い女の子の姿をした魔人フランドールを包み込んだ。

やがて真っ赤な光がふっと消えると僕と魔人フランドールはいつの間にか

20歳の成人男性と成人女性の姿に早変わりしていた。

しかも目の前の彼女はとてつもなく美しかった。

彼女はこの時代で生きていたであろう子供だった頃の別の名前で呼んだ。

『アキラ』と。つまり?あまりにも突然の出来事だったのでエアは

訳が分からなくなっていた。しかしどうやらこの時代の2人は

親しい友人以上の関係で魔人フランドールはアキラと呼んだ僕を抱き締めた。

更に僕の口の中に舌を入れて。僕の舌と絡ませてディープキスをした。

彼女は僕を強引に仰向けに押し倒した。続けて魔人フランドールは

鋭い三角形の耳と両頬と深い胸の谷間を紅潮させた。魔人フランドールは

成人女性の姿になった豊満な丸い両乳房を上下左右にゆっくり揺らした。

更に彼女は自らの腰も前後にゆっくりと振り続けた。

そして荒々しく息を吐き、獣のような唸り声に似た甲高い喘ぎ声を上げ続けた。

僕はどこか情けない太い喘ぎ声を上げ続けた。

すると20歳の成人女性の姿をした魔人フランドールは同じく

20歳の成人男性の姿になった僕にこう言った。荒々しく息を吐きながら。

「はあはあ!情けない声っ!上げないでよ!ああっ!ほら!

この成人化の魔法はね。一時間続くの!だから楽しみましょう!!」

すると僕は目が覚めたように魔人フランドールの身体を両腕でしっかりと抱き締めた。

続けて上半身を起こして仰向けに押し倒した。

「はあああっ!あっ!あっ!はっ!お返しだ!こうしてやるっ!!」

僕は魔人フランドールの紅潮した三角形の鋭い耳の中に息を吹きかけてやった。

アキラに息を吹きかけられた魔人フランドールは笑って首を左右に振った。

「ひゃあっ!あっ!くすぐったいよおっ!アキラ!ひっ!あっ!食べないで!」

僕は魔人フランドールの紅潮した三角形の鋭い右耳に

優しく甘噛みするように口に入れた。

魔人フランドールはくすぐったそうに首を左右に振ろうとしたが

あえてせずに逆にそのくすぐったさを楽しみ、笑った。

「くすぐったいって!くすぐったいって!んあっ!はっ!」

僕は上半身を起こして魔人フランドールのむっちりとした

長い両脚を強引に左右に大きく広げさせた。

僕はさらに一層激しく腰を前後に揺らし続けた。

同時に魔人フランドールの豊満な丸い両乳房は

上下左右により一層、激しく揺れ続けた。

魔人フランドールは自ら指を口に咥えて両瞼を閉じた。

それからまるで野獣に似た太い喘ぎ声を僕が上げ続けていた。

対して魔人フランドールは僕の激しいセックスに圧倒されてしまい。

額にしわを寄せてちょっと情けない高い声で喘ぎ続けた。

「ひいいっ!ひいいっ!んああっ!ひいいっ!ひぐっ!あっ!ああっ!ああっ!」

「愛しているよ!フラン!君を愛している!どうだ!まいったか?」

「わっ!私もっ!愛しているわ!アキラ!貴方の生きた証は私の胎内で!

まっ!参りました!分かった!分かったからあっ!あああっ!ひぐっ!ひぐっ!

ひいいっ!ひいいっ!あっ!あっ!あっ!ああっ!はあっ!はあっ!はあっ!」

その様子を木の陰から見ているセイラム村の一人に少女がいた。

彼女の名前はアビゲイル・ウィリアムズ。彼女は目の前で繰り広げられている

フランとアキラの光景に驚きつつも、2人の幸せそうで仲の良い。

愛し合っている姿を見るなり強烈なジェラシー(嫉妬心)

が沸き上がるのを感じていた。僕はそれを何となく感じていた。

しかし今の僕は魔人フランドールを抱いていた事に気付いた。

そして僕はこれから訪れるであろう破滅の予感を覚えつつも

魔人フランドールとの幸せな時間を共有するのに集中した。

そして彼女を不安がらせない様にそのような冷たい感情は無理に心の奥底にしまった。

間も無くして僕はまるで獣のように太く長い声で喘ぎ声を上げ続けた。

同時に腰も目にも止まらぬ速さで前後にガンガン揺らし続けた。

僕は上から魔人フランドールを見下ろした。

すると彼女は両頬と深い胸の谷間を紅潮させていた。

一方、魔人フランドールは性的な快楽に身を委ねて

ハアハアハア激しく息を吐いていた。

しかも汗をかいていた。更に激しく豊満な丸い両乳房は上下左右に

目にも止まらぬ速さでブルブルブルと揺れ続けていた。

やがて魔人フランドールと僕は性的興奮が絶頂に達した。

とうとう僕は魔人フランドールの膣の中に射精してしまった。

魔人フランドールも膣がキュッ!キュッ!と締め付けられるオーガズムに酔いしれた。

更に膣の中にアキラの精子が入って行くのを感じ続けた。

一方、一部始終を見ていたアビゲイルは直ぐに村に戻った。

そして村の神父や役人達にフランは魔女だと。

アビゲイルは魔女である魔人フランドールと

契約を交わしたアキラを貶める為に躊躇なく密告した。

次の場面でアキラと呼ばれた僕はセイラム村の中央の広場の木の柱に

頑丈なロープで縛り付けられて身動きが出来なくなっていた。

あんなに幸せそうだったのに!将来は息子か娘と彼女の家族と

幸せに暮らせる未来になるはずだったのに!!どうして??

エアが何故か激しく戸惑い、動揺している中、木の柱に身体を頑丈な

ロープで縛られて身動きが出来ないアキラと呼ばれた僕に向かって

大中小の様々な大きさの硬い石を投げつけて来た。

僕は大中小の様々な意思が顔や右肩、胸部、腹部に超激する度に激痛で悲鳴を上げた。

そして僕は額や体中から大量の血を流した。

続けてアキラの周囲を取り巻いていた村人達は思いつく限りの途轍もなく

酷い言葉と罵声を集中砲火で大量に彼に浴びせ続けた。

アキラと呼ばれた僕はただただひたすら悲し過ぎて血塗れのままただただ泣き続けた。

周囲の大勢の大人達は僕を「魔女の手先!!」とか

「魔女に魂を売って村を壊滅させようとした裏切り者!」

「こんな奴!ぶっ殺しちまえ!」「お前は裏切り者だ!この最低野郎!」

「死を持って償え!」と大声で口うるさくやかましく大声で喚き散らしていた。

神父や教会関係者の人々はアキラと呼ばれた

僕を実際はまだ未成年でただの人間なのに。

しかもあの20歳の大人になる魔法はフランが良かれと思ってやった事!!

僕は魔法がなくなれば13歳なんだ!僕は違う!違う!でもこうしないとフランが!

彼女の身に危険が及ぶかも知れない!自分で決めたんだ!!

僕が身代わりの黒い羊のスケープゴートだ!!

そして彼らは僕に死刑を言い渡した。

やがて火を付けられてアキラと呼ばれた僕は炎に焼き尽くされた。

そして燃えて死ぬ瞬間、魔人フランドールの

クシャクシャに泣いた顔が見えた気がした。

そう!僕を殺すのに夢中になっている内に君はこのセイラムから脱出して

生き延びて・・・・く・・・・れ・・・・。やがて視界は真っ白になった。

間も無くしてエアとエルザ・ウォーカー(魔人フランドール)

は元の時代の現代の2030年のニューヨーク市内のチェルシー地区にある

公園に無事戻って来ていた。更に気が付くと大粒の涙を流していた。

「まさか?貴方?アキラの転生体?」

自然と魔人フランドールはエアにそう言った。

「転生って?エンター・ザ・ヴォイド?」

エアは呆けた顔でそう言った。

するとジルが魔人フランドールとエアの会話に割って入った。

「ええ、つまりね転生。私とあの・・・・同じように・・・・」

「えーと死んだ人間の魂はあの世へ行ってまた次の肉体に宿って記憶は自然に消えて。

新しい肉体として転生するとか?」

エイダも慎重に言葉を選びそう答えた。

「そうよ。貴方は前世では魔人フランドールの恋人だったのね」

ジルは自分の前世のジャンヌ・ダルクとドラキュラ伯爵との恋と

無意識にアキラと魔人フランドールの恋と重ねていた。結果は大体同じ。

すると魔人フランドール事、エルザ・ウォーカーは口を開いた。

 

(第66章に続く)