(第8章)―1995年・回想―

職場から帰って来てこれから皿洗いや風呂掃除、
米を炊いて風呂にお湯でも入れて入る準備をしている
間にブログのゴジラの自作小説でも変更している畑内です。

(第8章)―1995年・回想―

東京臨海副都心で、突然、今までの平和を破壊するかのように怪獣の鳴き声が響
いた。そして台場地区の橋脚を破壊して進むカニの様な姿をした怪獣の一群があった。
パトカーのサイレンの音が響き渡り、7台のパトカーが道路を走っていた。
テレコムセンターより正体不明の生物の目撃情報あり!!
現場に急行せよ!!」
と無線の声が聞こえてきた。
一方別の道路では機動隊の車両数台が長い列を組んで走っていた。
テレコムセンターより正体不明の生物の目撃情報有り!!
現場に急行せよ!!」
と無線の声が再び聞こえて来た。
パトカーがテレコムセンター前にある広い空き地に止まると、
あわただしく警官達が出て来た。
またその広い空き地にはJBSテレビ局のワゴン車2台も止まっていた。
そしてアナウンサーやスタッフが忙しくカメラを持ってワゴン車から出てきた。
また別の道路では、サイレンのランプが緑色で、音を鳴らしながら真っ黒な車が走っていた。
さらに広場ではカメラを持ったテレビ局の人々に向かって警官がメガフォンで
「緊急車両通過!!下がってください!!」
と2回繰り返し大声で言った。
一列に並んで走ってきた黒い車は分かれて、テレコムセンターの正面西玄関から、
警官の特殊部隊SUMPのオメガ部隊が、地下搬入口からシグマ部隊がそれぞれ
火炎放射機やバズーカ砲を持って突入していった。
これから一体何が始まるのか?
そのカニのような怪獣は『例の甲殻類』と何か関係があるのだろうか?

テレコムセンターの内部に特殊部隊が突入してから数分後……
そのカニのような怪獣は天井を破壊して出現すると特殊部隊の隊員達に襲いかかった。
特殊部隊は一斉に攻撃を開始した。
しかしそのカニの怪獣はとても硬い外骨格に覆われて、
傷一つもつけられなかった。怪獣は口から光線を吐き出して反撃して来た。
それは特殊隊員の胸を貫いた。
隊員は火花を散らしながら吹き飛ばされ、ガラスを突き破り、倒れ込み苦しそう
に悶絶していたがやがて身体は液化して骨まで溶けた。
またある隊員は壁まで追い込まれ「くっそおーつ!!」と大声を上げると怪獣の
口の部分にピストルを数発放つがそれも虚しく、光線をまともに受けた。
更に階段の所では1人の隊員が2匹の怪獣にはさまれ、逃げるに逃げられず階段ごと溶解した。
壁に叩きつけられたり、数本のカニのような足で踏みつけられた隊員もいた。犠
牲者は増え続け、隊員も必死に応戦した。そして火炎放射機やバズーカ砲で攻撃した末、
ようやく数も減り始めた。
カニの様な怪獣が出現したテレコムセンターのビルの外の広い空き地にTVリポーターがいた。
1954年に初代ゴジラを調査した山根恭平博士の養子となった新吉の娘の山根ゆかりである。
しかしリポート中にビルの壁を破壊してカニの様な怪獣が出現した。
警察官や遅れて到着した機動隊はカニ怪獣に対して一斉に発砲した。
しかしカニ怪獣は光線を吐いて一人の警官の胸を貫いた。
その警官は、ビルの中の特殊部隊の隊員の様に、火花を散らしながら窓ガラスに
叩きつけられた後、液化して破裂した。
レポーターや警官はあわてて広場から避難した。
1人だけ逃げ遅れたゆかりはパトカーに避難するものの、パトカーを破壊されて
怪獣に食われかけた所を、ミクロオキシゲンを開発した伊集院研作博士に助けられた。
そして後に駆け付けた特殊部隊の火炎放射により怪獣は焼き殺された。
このカニの様な怪獣の名前は後に伊集院博士に「デストロイア」と命名された。
デストロイアは複数が合体して巨大化し、ゴジラの同族を殺したため、怒り狂っ
た親ゴジラに完封無きまで叩きのめされた。
そして空へ逃げだそうとした所を自衛隊の冷凍兵器により倒された。
ゴジラは周りに大量の放射熱線物質を排出させながらメルトダウンを起こして
死亡した。しかし排出された大量の放射線物質は突然、跡形も無く消失した。さ
らに「ゴジラらしき影を目撃した」と言う証言が複数あり、
後の調査でも放射能汚染は全く発見されなかった。
ちなみにその後、山根ゆかりは28歳で結婚し、
山根優香と山根健太郎と言う名前の子供をそれぞれ儲けた。

その7年後、房総半島沖にゴジラと思われる怪獣の骨が発見された。
当時政府は「この骨は初代のものだ!!」とニュースで語っていた。しかしその
骨はDNA鑑定で1954年に初代ゴジラと全く同じタイミングで誕生した別の
ゴジラだとわかった。しかもオキシジェン・デストロイアで死亡した個体では無
かった。その死因は現在も調査中である。1954年に数頭のゴジラが他にも出
現している事が最近の研究で明らかになっている。
そのゴジラ達に国連の分子生物学者の間でいろいろな名前やあだ名が付けられた。
代表的なゴジラの名前は「ミレゴジ」や「ギラゴジ」「GMK白目ゴジラ」、
「GMMGゴジラ」、「ジュニア」「ミニラ」等他にも上げれば色々だが、ここまでにしておこう。
後に「東宝」と言う映画会社により、この色々な個体が起こした実話の事件を元
に特撮映画「ゴジラ」を始めとした全28作がシリーズ化された。しかし、「初
ゴジラは芹沢博士が開発されたオキシジェン・デストロイアに抹殺されず生存
していた」と言う設定にして、パラレルワールドとして独立させたり、ゴジラ
出自が大幅に変えられているものもあり、その為に全28作のシリーズ全体の流
れがとてもややこしく複雑なものになってしまい、
実際にあった事件とは全く異なるものになってもいた。
だから全28作の映画が100%真実を描いているとは言い切れないのである。

(第9章に続く)

これから風呂に入ります!
また上がって暇があれば!載せます(多分ないかも)
ゴジラのシーズンもいずれ変更します。
では♪♪